【白青赤ゴスペル】 [編集]火と水の手札交換呪文の連打でコストを軽くした《水晶の王 ゴスペル》を《キリモミ・ヤマアラシ》で射出するという、《水晶の王 ゴスペル》の専用デッキ。
主要カード [編集]
候補カード [編集]
フィニッシャー呪文 [編集]
フィニッシャークリーチャー [編集]
デッキの回し方 [編集]全ての型で共通して、2ターン目以降から《エマージェンシー・タイフーン》等の軽量手札交換呪文を使って墓地に呪文を溜めていく。 その後《キリモミ・ヤマアラシ》効果によりスピードアタッカー化した《ゴスペル》で攻撃し、アタックトリガーでそれぞれの型に対応するフィニッシャー呪文をコスト踏み倒しで唱えてゲームエンドまで運ぶ。 長所 [編集]
豊富な手札交換呪文によって必要パーツを手札に集めつつ、テンポを崩す事無くスムーズな墓地肥やしが可能。デッキの核となる《水晶の王 ゴスペル》は素のコストが9であるため、墓地肥やしのハードルも低め。 《キリモミ・ヤマアラシ》を唱えると《ゴスペル》にスピードアタッカーを付与するだけでなく、《ヤマアラシ》本体の効果と使用後に墓地へ行く事で《ゴスペル》を2コスト軽減できる。唱える前に墓地の呪文が4枚有れば合計で6コスト軽減となるため、4ターン目には残った3マナで《ゴスペル》を召喚可能となる。 墓地に呪文が溜まるので《氷柱と炎弧の決断》のS・トリガー化条件も満たしやすい。同じくS・トリガーで手札交換と受けを兼ねる《勇愛の天秤》も入るため、主要な受け札である《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》や《オリオティス・ジャッジ》等も合わさって防御面も十分。 《ゴスペル》自体は呪文ではないため、この手のデッキにおいて痛手となりがちな《拷問ロスト・マインド》にもある程度耐性が有る。 《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》などの大量展開メタは、極論ほぼ無効に等しい。 フィニッシャー呪文である《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》が序盤の手札交換も兼ねており、大量投入しても濁りになるどころかデッキの動きがより円滑化する。《クリスタル・ドゥーム》側のコストが11もあるため、《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》のコストにしても良い。 《ゴスペル》以外のカードが全て呪文となるケースも珍しくなく、濁りへの心配も最小限で済む。 キーカードである《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》は呪文側で《ゴスペル》をサーチ可能、《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》はメタカードの一掃が狙える。どちらも種族にアンノウンまたはゼニスを持つツインパクトであるため、フィニッシュ段階で《ゴスペル》効果により上記の《クリスタル・ドゥーム》共々全部纏めて回収してそのまま射出可能。 《引き裂かれし永劫、エムラクール》でエクストラターンの獲得も可能だが、無理に狙わずとも《ナンバーナイン》や《リュウセイ》が大量に並べば物量で強引に押し切れる。
《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》によって強力なフィニッシャーである《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を踏み倒しつつエクストラターンを獲得可能。ターン終了時に《ガリュディアス・モモミーズ》の効果で2体目の《ゴスペル》を出せば《ガ・リュミーズ》を回収してエクストラターンを繰り返し獲得する【青魔導具】染みた動きも出来る。 当然ながら《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》の出力は最高峰。コスト99のカードが最大8枚積まれるため、ほぼ全体除去といっても差し支えない。 ドルスザクには1コストで1ドロー可能な《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》等ツインパクトの物も多く存在し、それらも基本的に積み得である。 《ガリュディアス・モモミーズ》がこのデッキに必要な白青赤の全文明を兼ね備えるので、色の確保もしやすい。 ドルスザク型のフィニッシャーであった各種ドルスザクの枠を《時の法皇 ミラダンテXII》と汎用の呪文ロック札に差し替えた派生型であり、あちらの強みの多くを引き継ぎつつ弱点であった光文明呪文を克服している。 一定数搭載された革命チェンジ札により、2体目の《ゴスペル》を出してエクストラターンを追加獲得するコンボが《ゴスペル》1枚でも可能。また、エクストラターンの最大連鎖数の理論値もより高い(とはいえ、これに関してはドルスザク型の時点で既にオーバーキル程度にはある)。 ドルスザク型の時点で既に少なかった固定枠が更に減少しており、デッキの柔軟性が高い。 短所 [編集]
墓地肥やしが重要なデッキでありながら最速始動が4ターン目と遅く、《お清めシャラップ》や《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》といった主流な墓地リセットがどう足掻いても間に合ってしまう。いくら《水晶の王 ゴスペル》の墓地肥やしハードルが低めとはいえど、墓地を0枚に戻されるのは流石に大きすぎる痛手となり大幅なタイムロスを強いられる。 呪文メタも同様に厳しい。呪文への依存度は他デッキの比ではないため、場合によってはそのまま詰みに陥る。特にミラーマッチでは少しでも隙を見せた側が負けると言っても過言ではない。 相手の呪文を封殺する手段に長けるものの、それ以外への耐性はほぼ無いに等しい。G・ストライクは一応エクストラターン獲得で凌げるが、S・トリガー持ちクリーチャーやタマシードでの除去が飛んで来るとどうしようも無い。 《キリモミ・ヤマアラシ》を直前に唱えなければ《ゴスペル》は普通に召喚酔いする。ブロッカー目的や焦って召喚酔いする状態で立てても除去札で狙い打たれると元も子もないので余程の事が無い限りは厳禁である。 多色カードを全て叩き落す《七王無き宮殿》は危険。手札に抱えた《ゴスペル》を全て落とされる上にそれ自体を回収する手段は無いため、最悪の場合全滅して詰む事も有りうる。 【青赤マジック】同様、多色カードが多くなるため色事故には要注意。4ターン目に白青赤が全て揃わなければ動けず、そちらへの対策札もこのデッキに刺さりがちである。 《∞龍 ゲンムエンペラー》でほとんどのカードが機能停止する。当然《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》も対象である上、仮に撃てたとしてもコスト無限大であるため何を捨てても討ち取る事は不可能。 通常はフィニッシュに5ターン以上を所要するが、基本的に諸々の呪文ロックがどれだけ刺さるかが生存率に直結すると言っても過言ではない。呪文ロックが刺さらないのであれば、《ボン・キゴマイム》 で1ターンを稼いだ内に勝負を決めるしかない。 フィニッシュに必要なパーツが非常に多く、物量をより多く揃えたい場合はさらに時間がかかる。墓地にも《ナンバーナイン》や《リュウセイ》が置かれていると墓地リセットによるダメージも比例して大きくなっていき、物量任せのフィニッシュが遠のく。 デッキ枚数の都合上、《引き裂かれし永劫、エムラクール》は複数枚投入し辛い。よって、ドルスザク型の様に何度もエクストラターンを取る動きは難しい。呪文ではない無色カードな点も痛い所。
《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》では光の呪文は止まらないため【ヘブンズ・ゲート】系のデッキが苦手。アンブロッカブル付与の《卍 ギ・ルーギリン 卍》こそ存在するものの積まれないケースも珍しく無く、仮に出していたとしても《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》によって能力を消されるのがオチである。同様に、そちらで《ゴスペル》の能力が消されてしまうケースも不味い。 同様に《オリオティス・ジャッジ》も危険。EXライフで耐える事は可能なものの、連発されると厳しい。 メタカードの大量展開に脆弱。《「オレの勝利だオフコース!」》で一掃する動きも出来ないため、《キャディ・ビートル》や《奇石 ミクセル》も並ぶと脅威と成り得る。 《卍 新世壊 卍》が存在しないため《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》も普通の呪文メタで停止してしまう。 《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》と呪文ロック呪文を同ターン中に唱えるには、真面目にコストを支払うかデッキに1枚しかない《時の法皇 ミラダンテXII》を引き当てるしかない。 ロックのために革命チェンジを使う機会が多く、他の型よりもさらにメタに引っかかりやすい。 ドルスザク型と比較して単純に99コストのカードが1種類少なく、あちらで範囲除去と大型クリーチャーの排除を任されていた《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》の信頼性が下がっている。 環境において [編集]DM23-EX3発売当初は《クリスタル・ドゥーム》で《偽りの王 ナンバーナイン》を呼び出してフィニッシュする型が主流であった。一部では《引き裂かれし永劫、エムラクール》で詰める型もあった。 2024年3月に入ると《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》で《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を呼び出す型が主流に近くなった。この頃から色のバランスを考えて《エマージェンシー・タイフーン》を《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》の5枚目以降に据えた型が散見されるように。《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》型もちらほら。 『全国大会2023』では、いずれも入賞はならなかったがオリジナル用のデッキに《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》型が確認され、アドバンスでは《煌銀河最終形態 ギラングレイル》型も確認された。 『DMGP2024-1st』Day1個人戦(アドバンス)では【ゴスペル】括りでベスト128進出者中12人使用と予選実績4位。ベスト8に【ゴスペルデリート】が残った。Day2の3人1チーム戦(オリジナル)では、本戦進出の64チーム192人中6人が使用と【青魔導具】と【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】に並んで予選実績8位タイ。ベスト8に3面これを使用したチームと2面使用のチームが残ったが、ベスト4進出はならなかった。3面これのチームは《銀河の伝説》をキング・セル感覚で1枚積みしていた。 元々《エンドレス・フローズン・カーニバル》型は存在していたが、DM24-RP1期には《エンドレス・フローズン・カーニバル》の色に合わせた【白青緑ゴスペル】なる派生形が90人参加規模のオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》や《雪精 サエポヨ&ユキぴょん/ハンマー・チャージャー》、《アカシック・C/「叩き潰すのよ、クラッシュ!」》に《同期の妖精/ド浮きの動悸》など、合計16枚のスノーフェアリーを採用した基盤であった。 2024年5月に入ると、《流星のガイアッシュ・カイザー》やG・ストライクなどへの対策として《ダイヤモンド・ソード》を1枚積みした型がオリジナルのチャンピオンシップで結果を出した(128人参加、4位)。 同年ゴールデンウィーク明けから、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》で得た追加ターン中に3枚程度積んだ《ファイナル・ストップ》を唱えて詰める型が見られるようになった。同じ頃、《強瀾怒闘 キューブリック》を打点の足しとメタカードによる詰み盤面回避に1枚挿した型のチャンピオンシップ優勝がオリジナルで確認された(ただし参加者26人規模)。 2024年5月のオリジナルでのチャンピオンシップ入賞数を見ると、概ね環境中位帯の上部に位置していると言える。墓地肥やしから墓地利用にタイムラグのあるデッキがこのデッキ程度しかなく、墓地リセットが環境に少なくなっているのも大きい。 同月の終わり頃には、5枚目以降の《ファイナル・ストップ》兼除去の増量として《禁時王秘伝エンドオブランド》を4枚採用した型がオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。6月初頭にはオリジナルの128人参加のチャンピオンシップで《奇天烈 シャッフ》2枚採用型が優勝。6月に入った頃にはも既に《禁時王秘伝エンドオブランド》が標準装備に近くなっている。 このデッキにおいては、《ファイナル・ストップ》を4ターン目に打った次のターンに追加の呪文ロックが欲しくなる場面が多いが、せっかく4マナの次は5マナに達しているということで《禁時王秘伝エンドオブランド》に白羽の矢が立ったということである。【青赤マジック】や【アーテルマトリクスループ】、【アカシック3】、ミラーマッチには《禁時王秘伝エンドオブランド》程度の呪文ロックで事足りるのも大きい。 また、この時期あたりからは、それらと入れ替わりで《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》をすべて抜いた型が増加。【ヘブンズ・ゲート】や同型など光文明呪文を通してしまう弱点が致命傷となりうる相手が増加し、フィニッシャーとしての確実性が低下したためである。 DM24-RP2発売近くには、64チーム参加の3人1チーム戦のチャンピオンシップ(オリジナル)で、《ティラノ・リンク・ノヴァ》、《ルシファー》、《ワーニング・スパイク》を各1枚積みした型を2人使用したチームが4位入賞した。 DM24-RP2で《♪ハイパーで ハイクがますます ハイクラス》を獲得。 DM24-EX1期には【ヘブンズ・ゲート】対策としてブロッカー破壊重視で《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》を1枚積みした型も見られるように。また、【白黒赤ファイアー・バード】の爆発的増加や【白赤緑ドリームメイト】の参入によりオリジナルに呪文デッキの相対数が少なくなったことから、それまで呪文ロックを5、6枚程度ガン積みしていたものが、フィニッシュ用と割り切って1枚から2枚、多くてせいぜい3枚に減量した型が主流の1つに。とはいえ依然として【ヘブンズ・ゲート】系統や【青赤マジック】にも勢いがあり、呪文ロックガン積みの派閥もまだまだ根強い。【白黒赤ファイアー・バード】の対策と言えばこの時期には《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》型も開拓された。 『超CSⅦ in横浜』(オリジナルでの3人1チーム戦)では準優勝のチームが2面使用。ベスト4進出チーム12人中2人が使用と、【白緑巨大天門】と並んでベスト4実績3位タイ。予選突破のベスト128の384人中48人が使用と予選実績3位。 『超CSⅦ in横浜』前後に流行している軽量級除去とカウンターに寄せた型では、時に《バーニング・フィンガー》の採用の優先順位が《勇愛の天秤》と逆転する場合もある。 DM24-BD1・DM24-BD2が発売されるかされないかの頃、多色マナ基盤運用と《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》の墳墓避けに《エンドレス・フローズン・カーニバル》を1枚積みした型が流行。 DM24-RP3で《最期の竜炎》、《伝説の逆転撃》、《自由の逆転撃》を獲得。特に《最期の竜炎》はコスト1で墓地シンパシーを2枚分稼ぎながら概ね確定除去級の除去を放ちつ上にS・トリガーまで付いている優れモノで、まさしくこのデッキのために生まれたカードと言える。《伝説の逆転撃》は逆転撃コストは要求するものの《水晶の王 ゴスペル》本体が着地していれば安定したカウンター火力として運用できる上に、何もシールド0枚まで追い詰められなくともカウンター運用のためには支障が無く、複数枚無料詠唱による大逆転性能や手軽さがなくなった代わりに安定性やピンチ予防性能が増した《革命の鉄拳》と言える。 しかし9月末辺りから、一部ではディスカードを要求する《最期の竜炎》を2枚に抑え、手札消費を《最期の竜炎》よりも抑えられる《バッドドッグ・マニアクス》を3枚に増やすなど、《最期の竜炎》と《バッドドッグ・マニアクス》の採用枚数が逆転した型が使われるようになった。 DM24-SP2期に入ると、軽さ、複数面干渉できる点、《DARK MATERIAL COMPLEX》などの離れることへの耐性持ちに対する優位性などから、《自由の逆転撃》を逆転撃として優先する型も散見されるようになった。 DM24-EX2期には【ヘブンズ・ゲート】対策になる自分のターン中に唱えるオールタップとして《予言者ラメール/マスター・スパーク》を2枚積みした型も見られるようになった。また、遅くともこの時期には1枚積みを6種類から8種類程度(稀に9種類)とした型が主流化。 『DMGP2024-2nd』Day1のアドバンス部門では予選突破のベスト128進出者が2人。Day2のオリジナル部門では予選突破のベスト128進出者8人を記録し、予選実績5位を記録。本戦では準優勝を勝ち取った。 『DMGP2024-2nd』終了直後には延命手段兼墓地シンパシー稼ぎに《ハピネス・ベル》を4枚積みしつつ、《ポジトロン・サイン》でそれを嵩増しした型が54人参加のオリジナルのチャンピオンシップで準優勝。 DM24-BD3・DM24-BD4期には一部で【白青黒マーシャル】対策の《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》型も使われるようになった。 参考 [編集]タグ:
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