【青黒COMPLEX】 [編集]

《DARK MATERIAL COMPLEX》の専用デッキのうち、《夢幻なる零龍》などの自壊ギミックを採用せず、さらに《有象夢造》にも頼らず、除去と足止めで地道に《DARK MATERIAL COMPLEX》を育てるタイプのコントロールデッキ。当初【青黒COMPLEX】と呼ばれていた【零龍ロココCOMPLEX】はそちらの専用ページを参照。

DARK MATERIAL COMPLEX SR 闇文明 (1)
クリーチャー:パンドラボックス 25000
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーはタップして出る。
他のクリーチャーが離れた時、または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、このクリーチャーの下に置いてもよい。
このクリーチャーの下のカードが7枚以下なら、このクリーチャーは離れず、アンタップしない。
このクリーチャーの下に8枚目のカードが置かれた時、このクリーチャーをアンタップする。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そのカードがクリーチャーなら、自分の墓地から出す。
アーテル・ゴルギーニ SR 闇文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ディネロ/スーパーカー・ドラゴン 6000
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、次の中から2つ選ぶ。(同じものを2回選んでもよい。)
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
►自分の山札の上から4枚を墓地に置く。
►コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
このクリーチャーが離れる時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。
奇天烈 シャッフ VR 水文明 (4)
クリーチャー:マジック・コマンド/グレートメカオー/侵略者 4000
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストの呪文を唱えられず、同じコストの相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

主要カード [編集]

《DARK MATERIAL COMPLEX》コンセプト
《奇天烈 シャッフ》足止め・呪文ロックの要
《アーテル・ゴルギーニ》除去墓地肥やし、横展開、ブロックでの足止めがこれ1枚に
《電脳の女王 アリス/不埒な再侵入》デッキトップを固定する能力で《DARK MATERIAL COMPLEX》の下に入るカードを確定させる/確定除去の受け札

候補カード [編集]

《学校男/ゾンビ・カーニバル》2コストで2自壊1選ばせ除去。《COMPLEX》2体に自壊を宛がい無効化すれば2コスト除去持ちW・ブレイカーになる上、普通に自壊させても除去と合わせ《COMPLEX》をカード3枚分一気に育てられる/種族指定墓地回収。アウトレイジ辺りが狙い目
《学校男》《学校男/ゾンビ・カーニバル》では呪文側を相手のカードの効果で参照されて困る」という場合に。とはいえツインパクト版でも呪文側を使う機会は少ない
《堕魔 ドゥポイズ》
《爆暗黒 ブラックアイラ》《学校男》より爆発力は低いが取り回しが良い。何よりS・トリガーが付いている
《凶鬼57号 ゴーチン》pigコスト3以下をリアニメイトする上に、コスト3以下指定のウルトラ・セイバーも持つ。基本は《同期》の嵩増しになる、いわゆる「デコイのデコイ」
《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》大量展開・大量詠唱メタ。コンボデッキ対策に
《淡いと濃い ケローラ/♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》メガ・ラスト・バースト付きブロッカー/山札の上4枚から何でも1枚サーチする2コスト呪文
《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》誘発型能力による速攻メタ/宣言コスト足止め
《同期の妖精/ド浮きの動悸》メタカード防護からフィニッシュ補助にまでなるデコイ。自軍自壊系でメガ・ラスト・バーストを発動するという手も/1ドロー1バウンスS・トリガー
《終止の時計 ザ・ミュート》通常時能力はささやかな手札交換。プラス能力で攻撃の手を止める
《情熱の薔薇 メーテル/神にも届く歌声》若干重いがシールド仕込みに/1バウンスによる時間稼ぎと1手札交換による墓地肥やし
《忍蛇の聖沌 c0br4》墓地肥やしリアニメイトが一体化しており、S・トリガーも付いている。自壊デメリットは却って《COMPLEX》を育てるのに役立つ。時に《アーテル》から芋蔓式に並べて《COMPLEX》アンタップを待たずワンショットする場合も
《飛翔龍 5000VT》ウィニー全体除去と展開ロックがこれ1枚に。T・ブレイカーなので最悪《シャッフ》で相手を足止めしながらこれでビートダウンするケースも
《滅界の魔将バフォロメア》5コストで-3000パワー低下による全体除去を持ち、G・ストライクも付いている。G・ストライク枠としての役割がメインだが、1枚積みから4枚積みまで構築は様々
《終末の時計 ザ・クロック》ターンの残りをとばす系デッキ御用達の防御札
《蜂紙の聖沌 h4ch1》プラス能力で自軍を大量破壊し、ドロー除去でアドバンテージを稼げるS・トリガー。通常時は役割の薄いブロッカー
《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》ブロッカーとpigによるバウンスで2体止められるS・トリガー/山札操作。《COMPLEX》の下に仕込むカードをある程度調整できる
《闇参謀グラン・ギニョール》ムゲンクライム2で出すことができる。cipで自身以外1バウンス、あるいは2墓地肥やしとその中からの1墓地回収

フィニッシャー [編集]

《CRYMAX ジャオウガ》色の合うデッキで頻繁に使われるフィニッシャー。これでシールドを一部焼却しながら手札と盤面を処理すれば大体勝てる
《∞龍 ゲンムエンペラー》横並びデッキなのでムゲンクライムを決めやすい。《COMPLEX》の能力が失われる点は注意

※大抵はこれらのフィニッシャーを採用しなくとも《COMPLEX》+αの打点と諸々のカウンター封じで大体勝てる。

このデッキの回し方 [編集]

サーチ手札交換などで準備を整えつつ除去や足止めで相手を牽制しつつ《COMPLEX》を育てる。

《COMPLEX》がアンタップしたら一気に《奇天烈 シャッフ》《同期の妖精》などで相手のカウンターを封じ総攻撃する。

《COMPLEX》の育ちが悪い場合や足止め、封印で対処された場合はリーサルまでアタッカーを並べて総攻撃するか、最悪何とか《飛翔龍 5000VT》を出してビートダウンしよう。

長所 [編集]

メインデッキの約半数が有効S・トリガー、約4割が攻撃な可能なS・トリガー獣となっており、その実態は【トリガービート】と言っても差し支えはない。そのため、速度の高いデッキに対してはS・トリガーで追い付きやすい。S・トリガー《忍蛇の聖沌 c0br4》を起点とした横展開によるカウンターを構えるべく、なるべく軽量級ツインパクト呪文を唱えて墓地に落としたり《終止の時計 ザ・ミュート》墓地肥やししたりしたいところ。

上手くいけば5ターン目が来る前に相手の《飛翔龍 5000VT》などの全体除去で一気に《COMPLEX》をアンタップ条件達成まで育ててもらえる。《COMPLEX》の性質上当然だが、全体除去にも強い。

《飛翔龍 5000VT》に除去・ロックされないパワーラインのクリーチャーがそれなりにいるので、そういう意味でも《飛翔龍 5000VT》には強固。

弱点 [編集]

どこまで行っても《COMPLEX》に頼りきっているため、それを引かなければ他のデッキより格段に弱い動きしかしない。

また、かなりS・トリガー防御札への依存度も高いため、それらを完全に封じた上でのワンショットキルやシールドをブレイクせずに勝利する、ループやソリティア系デッキに滅法弱い。その上どんなに頑張ってもS・トリガーが絡まなければ通常はフィニッシュに5ターン以上は必ず所要するため、特に《奇天烈 シャッフ》が引けない場合、あるいは処理された場合、案外凡百のコンボデッキに不覚を取ることも。

【青赤マジック】が3ターン目に《単騎連射 マグナム》を出しつつワンショットを狙う展開も、まず凌げないと言って良い。《時の法皇 ミラダンテXII》も天敵。

また、リソースがシビアなデッキタイプのため、プレイングミス1つが命取りになる。

環境において [編集]

2024年1月2週目のオリジナルでは【青黒COMPLEX】括りで入賞数5位を記録。ただし、【青黒COMPLEX】の中には【零龍ロココCOMPLEX】が含まれていることにも留意されたい。

活躍の背景には、【黒緑アビスロイヤル】【青赤マジック】【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】【青黒魔導具】など、4ターン目のビッグアクション直前への妨害を苦手とするデッキが多く、除去や足止めがそれらに刺さっていたという事情がある。

超CSⅥ in福岡』では4位に入賞。直前のチャンピオンシップにも見られた《闇参謀グラン・ギニョール》採用型で、そちらが2枚入っていた。ベスト8にも残っており、そちらは《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》型であった。ベスト128進出者実績は、25人使用で使用率2位。

DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7発売2日目、《異端流し オニカマス》3枚積み型がオリジナルの80人実測参加規模のチャンピオンシップで優勝。放置すれば相手の動きが格段と鈍る上に、全体除去で処理されても《DARK MATERIAL COMPLEX》が効率良く育つ2段構えである。《DARK MATERIAL COMPLEX》が育ちにくい選ばせ除去軽量級マッハファイターで処理されても復帰手段には事欠かない。同大会3位には、《エル・セミファイナルのマスク》2枚採用でリソース枯渇を防ぐ型が残っていた。

DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7発売1週間後、《アクア忍者 ライヤ》で自軍を再利用したり純粋に自身を出し入れして《DARK MATERIAL COMPLEX》を育てたりする型がアドバンスのチャンピオンシップで結果を出した(ただし実測参加者31人規模のチャンピオンシップでの3位入賞)。同時期、《海底の超人》採用型も結果が出た。プラス効果が無くとも《DARK MATERIAL COMPLEX》で仕込むカードを調整できる手札交換かつそれなりに破壊されやすいパワーラインのブロッカーといった具合に、デッキと噛み合っている面があるのが採用理由であろう。

超CSⅥ in群馬』では予選突破者128人中20人使用と予選実績2位を記録しているが、ベスト8進出は逃した。そちらの大会とほぼ同時期に開催された512チーム規模のチーム戦のオリジナルのチャンピオンシップではこのデッキを使用したチームがベスト4に進出。

DM23-EX3期には、ミラーマッチ青黒緑基盤へのお守りとして《蒼黒神龍バビロン・ヴェイル》を1枚積みしつつ、【キクチVチャロン】ギミックでフィニッシュ力を増強した型が結果を出している。

2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂から10日近く後の祝日に行われたオリジナルのチャンピオンシップでは、1位から3位をこのデッキが独占していた。

同月末には《虹速 ザ・ヴェルデ》《SSS級天災 デッドダムド》をタッチして除去力を高めた型が61人参加のオリジナルのチャンピオンシップで優勝。

DMGP2024-1st』Day2の3人1チーム戦(オリジナル)では、本戦進出の64チーム192人中12人が使用と予選実績4位。優勝チームにも1人使用者がいた。

【青黒COMPLEX】(『DMGP2024-1st』優勝チーム) [編集]

参考 [編集]