【青黒COMPLEXコントロール】 [編集]《DARK MATERIAL COMPLEX》の専用デッキのうち、《夢幻なる零龍》などの自壊ギミックを採用せず、さらに《有象夢造》にも頼らず、除去と足止めで地道に《DARK MATERIAL COMPLEX》を育てるタイプのコントロールデッキ。当初【青黒COMPLEX】と呼ばれていた【零龍ロココCOMPLEX】はそちらの専用ページを参照。
主要カード [編集]
候補カード [編集]受け札 [編集]
メタカード [編集]
その他 [編集]
フィニッシャー [編集]
※大抵はこれらのフィニッシャーを採用しなくとも《COMPLEX》+αの打点と諸々のカウンター封じで大体勝てる。 このデッキの回し方 [編集]サーチや手札交換などで準備を整えつつ除去や足止めで相手を牽制しつつ《COMPLEX》を育て、《COMPLEX》がアンタップしたら一気に《奇天烈 シャッフ》や《同期の妖精》などで相手のカウンターを封じ総攻撃する。《COMPLEX》で諸々の除去持ちを呼び出して連続攻撃を狙うという手もある。 《COMPLEX》の育ちが悪い場合や足止め、封印で対処された場合はリーサルまでアタッカーを並べて総攻撃するか、《アーテル・ゴルギーニ》や《飛翔龍 5000VT》を出してビートダウンしよう。 長所 [編集]メインデッキの約半数が有効S・トリガー、約4割が攻撃な可能なS・トリガー獣となっており、その実態は【トリガービート】と言っても差し支えはない。そのため、速度の高いデッキに対してはS・トリガーで追い付きやすい。S・トリガーの《忍蛇の聖沌 c0br4》を起点とした横展開によるカウンターを構えるべく、なるべく軽量級ツインパクト呪文を唱えて墓地に落としたり《終止の時計 ザ・ミュート》で墓地肥やししたりしたいところ。 上手くいけば5ターン目が来る前に相手の《飛翔龍 5000VT》などの全体除去で一気に《COMPLEX》をアンタップ条件達成まで育ててもらえる。《COMPLEX》の性質上当然だが、全体除去にも強い。 【青赤マジック】は革命チェンジで勝手に相手の方から《COMPLEX》を育ててくれるため、カウンター封じさえされなければ大体耐え切り、後はこちらのペースである。 《5000VT》や《アーテル》、ハイパー化した《ヴァミリア・バレル》、《ゴツンマ=ダンマ》と、まとまった打点を持つクリーチャーも多いおかげで、S・トリガーを後ろ盾としたビートダウンプランもそれなりに取りやすい。 弱点 [編集]どこまで行っても《COMPLEX》に頼りきっているため、それを引かなければ他のデッキより格段に弱い動きしかしない。 また、かなりS・トリガー防御札への依存度も高いため、それらを完全に封じた上でのワンショットキルや、シールドをブレイクせずに勝利するループ、ソリティア系デッキに滅法弱い。その上どんなに頑張ってもS・トリガーが絡まなければ通常はフィニッシュに5ターン以上は必ず所要するため、特に《奇天烈 シャッフ》が引けない場合、あるいは処理された場合、案外凡百のコンボデッキに不覚を取ることも。 《∞龍 ゲンムエンペラー》は天敵でほとんどのカードを無効化されてしまうため、《闇参謀グラン・ギニョール》、《「真実を見極めよ、ジョニー!」》、《不埒な再侵入》といった対策が必要である。 さらにリソースがシビアなデッキタイプのため、プレイングミス1つが命取りになる。 環境において [編集]環境進出黎明期には《爆暗黒 ブラックアイラ》や《CRYMAX ジャオウガ》も使われたが、一瞬使われただけで廃れた(《CRYMAX ジャオウガ》型は後に環境復帰しているが)。 2024年1月2週目のオリジナルでは【青黒COMPLEX】括りで入賞数5位を記録。ただし、【青黒COMPLEX】の中には【零龍ロココCOMPLEX】が含まれていることにも留意されたい。 活躍の背景には、【黒緑アビスロイヤル】、【青赤マジック】、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】、【青黒魔導具】など、4ターン目のビッグアクション直前への妨害を苦手とするデッキが多く、除去や足止めがそれらに刺さっていたという事情がある。 『超CSⅥ in福岡』では4位に入賞。直前のチャンピオンシップにも見られた《闇参謀グラン・ギニョール》採用型で、そちらが2枚入っていた。ベスト8にも残っており、そちらは《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》型であった。ベスト128進出者実績は、25人使用で使用率2位。 DM23-BD4・DM23-BD5・DM23-BD6・DM23-BD7発売2日目、《異端流し オニカマス》3枚積み型がオリジナルの80人実測参加規模のチャンピオンシップで優勝。放置すれば相手の動きが格段と鈍る上に、全体除去で処理されても《DARK MATERIAL COMPLEX》が効率良く育つ2段構えである。《DARK MATERIAL COMPLEX》が育ちにくい選ばせ除去や軽量級マッハファイターで処理されても復帰手段には事欠かない。同大会3位には、《エル・セミファイナルのマスク》2枚採用でリソース枯渇を防ぐ型が残っていた。 DM23-BD4・DM23-BD5・DM23-BD6・DM23-BD7発売1週間後、《アクア忍者 ライヤ》で自軍を再利用したり純粋に自身を出し入れして《DARK MATERIAL COMPLEX》を育てたりする型がアドバンスのチャンピオンシップで結果を出した(ただし実測参加者31人規模のチャンピオンシップでの3位入賞)。同時期、《海底の超人》採用型も結果が出た。プラス効果が無くとも《DARK MATERIAL COMPLEX》で仕込むカードを調整できる手札交換かつそれなりに破壊されやすいパワーラインのブロッカーといった具合に、デッキと噛み合っている面があるのが採用理由であろう。 『超CSⅥ in群馬』では予選突破者128人中20人使用と予選実績2位を記録しているが、ベスト8進出は逃した。そちらの大会とほぼ同時期に開催された512チーム規模のチーム戦のオリジナルのチャンピオンシップではこのデッキを使用したチームがベスト4に進出。 DM23-EX3期には、ミラーマッチや青黒緑基盤へのお守りとして《蒼黒神龍バビロン・ヴェイル》を1枚積みしつつ、【キクチVチャロン】ギミックでフィニッシュ力を増強した型が結果を出している。 2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂から10日近く後の祝日に行われたオリジナルのチャンピオンシップでは、1位から3位をこのデッキが独占していた。 同月末には《虹速 ザ・ヴェルデ》と《SSS級天災 デッドダムド》をタッチして除去力を高めた型が61人参加のオリジナルのチャンピオンシップで優勝。《DARK MATERIAL COMPLEX》をそれらで一気に育てたり、《DARK MATERIAL COMPLEX》しかプレイヤー攻撃可能な状態のクリーチャーが自軍にいない状態でそれらを駆使してリーサルを組んだりすることができた。 『DMGP2024-1st』Day2の3人1チーム戦(オリジナル)では、本戦進出の64チーム192人中12人が使用と予選実績4位。優勝チームにも1人使用者がいた。 グランプリ終了後には出し入れを繰り返して《DARK MATERIAL COMPLEX》を一気に育てるために《アクア忍者 ライヤ》を1枚積みした型がオリジナルで主流の1つとなった。 2024年のゴールデンウィーク明けには《熱血武闘 カツキング》を肉弾戦要員兼リソース札として2枚挿した型がオリジナルのチャンピオンシップで準優勝(ただし26人参加規模)。同レシピでは、《熱血武闘 カツキング》を除けば《終止の時計 ザ・ミュート》4枚、《電脳の女王 アリス/不埒な再侵入》3枚、《飛翔龍 5000VT》3枚が、《熱血武闘 カツキング》の踏み台となった。《歌舞音愛 ヒメカット/♪蛙の子 遭えるの何処?好きと謂ひて》リソース型も同時期に確認された。 同年5月の半ば少し過ぎには、《氷柱と炎弧の決断》でリソースを強化し、《イカリノアブラニ火ヲツケロ》で《DARK MATERIAL COMPLEX》を効率よく育て、《楽識神官 プレジール》で呪文にアクセスする青黒赤派生型が確認された(オリジナル、64人参加、優勝)。同じ頃、《聖カオスマントラ》を1枚タッチした型が確認された(オリジナル、50人参加、3位入賞)。 2024年5月時点のオリジナルでは、概ね【青赤マジック】と【黒緑アビス】という二大勢力の1つ下に位置していると言える。特にオリジナルではオーバーキルな勝ち筋のデッキが少なく、昨今では基盤の強さを重視する代わりにフィニッシュを敢えて雑目に行うのを良しとする風潮もあって、このデッキで受け切れるケースが多い。また、【黒緑アビス】用の手札以外メタ、【青赤マジック】用の上質なコスト踏み倒しメタを優先した結果、このデッキのS・トリガーまで手が回らないケースも多い。 同月下旬のオリジナルでは、2枚採用の《巨魔天 アオフェシー》で足止めとリソース確保を行う型を1人が使ったチームが、3人1チーム戦の103チーム参加のチャンピオンシップで4位入賞。6月初頭には、《黒ひげ危機一発》をリソース系スーパーサブとして入れた型まで確認された(オリジナル、100人参加、準優勝)。 6月に入ると《五番龍 レイクポーチャー ParZero》と《ポクチンちん》を各1枚積みした型がオリジナルのチャンピオンシップで優勝。 DM24-RP2で《超楽識 フミビロム》、《邪魂龍 ジャビビルブラッド》を獲得。 7月上旬には【白緑巨大天門】対策として《キング・ザ・スロットン7/7777777》や《超奇天烈 ベガスダラー》を採用した型が確認された(オリジナル、31人参加、3位)。 DM24-EX1発売直前には、《アクア忍者 ライヤ》を3枚以上採用して4ターンキルを狙う派閥も散見されるようになった。運や状況には若干左右されるが、他の除去札の的や捲り運次第では無理なく4ターンキルを狙える。 DM24-EX1で《龍后人形メアリー・ジェニー》、《冥土人形ヴァミリア・バレル》、《冥土人形アカイブ・ヤップップ》、《冥土人形ロッカ・マグナム》、《冥土人形ウォカンナ・ピエール》、《冥土人形パーチェス・モールス》、《メアリー・ジェニーのお茶会》を獲得。このパックの新規を含むデスパペット軸の【青黒デスパペット】なる型が発売早々結果を出した。《テラ・スザーク <ナーガ.Star>》で横展開してから《龍后人形メアリー・ジェニー》を《時の法皇 ミラダンテXII》に革命チェンジさせてワンショットする型も見られるように。《麗迭人形ジェニー》や《奇術王エンドレス・パペット》が1枚積みされるようになるなど、【青黒デスパペット】はそれらの再評価へのきっかけとなった。 『ジュニア グランプリ2024』ではベスト32進出者中4人使用と【白黒赤ファイアー・バード】、【白青天門】、【黒単アビスロイヤル】と並んで予選実績2位タイ。 『超CSⅦ in横浜』(オリジナルでの3人1チーム戦)では準優勝のチームが1面使用で、4位入賞のチームが2面使用。ベスト4進出チーム12人中3人が使用と、【白黒赤ファイアー・バード】と並んでベスト4実績1位タイ。予選突破のベスト128の384人中60人が使用と予選実績2位。 2024年8月中旬には、《超神星DOOM・ドラゲリオン》で《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を射出し、《龍后人形メアリー・ジェニー》での置きドローと《冥土人形アカイブ・ヤップップ》での自軍破壊を活かしてループを行い、《冥土人形ウォカンナ・ピエール》を無限に出し入れする型が台頭。 9月の中頃には《死海秘宝ザビ・デモナ》型がアドバンスの102人参加のチャンピオンシップで優勝。その構築には《ギガボルバ》も1枚投入されていた。 DM24-RP3発売直前の頃には【白黒赤ファイアー・バード】や【逆アポロ】対策になる《カレイコの黒像》型が流行し始めた。 DM24-RP3で《響乱の不死帝 ブルース》、《深淵の逆転撃》を獲得。《深淵の逆転撃》は確定除去はどちらかというと得意ではなかったこのデッキの急所をカバーする強化札である。 DM24-SP2発売日にはマッドネスとして《蒼神龍アナザー・ワールド》を3枚入れた型が結果を出した(オリジナル、66人参加、ベスト4)。また、10月の中頃には《カレイコの黒像》を3枚搭載しつつ《Vチャロン》をフィニッシャーに1枚積みした【青黒デスパペット】がオリジナルの33人参加のチャンピオンシップで優勝。 『DMGP2024-2nd』Day2のオリジナル部門では予選通過のベスト128入りが16人と予選実績2位を記録し、本戦でも4位とベスト8に1人ずつ残っている。特徴的なのは4位入賞者のレシピが、かつて4枚積みがデフォルトであった《奇天烈 シャッフ》と《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》が1枚積み、3枚積みにとどまっていることである。前者は環境的に攻撃ロックを受け付けるタイミングが少なく、ほぼクリーチャー構築で呪文ロックが腐るデッキも多いため。後者は【青黒COMPLEXコントロール】ミラーマッチには効果が薄い上に、【白黒赤ファイアー・バード】に入る《アリスの突撃インタビュー》が破壊してからリアニメイトを行う方式で、そちらによるロックを突破できるため。Day1のアドバンス部門でも予選突破者2人を出している。 DM24-BD3・DM24-BD4発売直前から《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》型が散見されるようになった。ミラーマッチが増加していることから、手札に抱え込んでいる《奇天烈 シャッフ》や《飛翔龍 5000VT》などのロック持ちを引っこ抜く目的での採用となる。《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の採用枚数は1枚から4枚までマチマチだが、ロック持ち対策としては複数枚採用の場合でないと安定せず、1枚採用の場合はほぼ《深淵の逆転撃》対策ピンポイントでの採用となる。 DM24-BD4で《修羅の死神フミシュナ/「この先は修羅の道ぞ」》を獲得。そちらとのくっつきのよさから《絶望と反魂と滅殺の決断》が入るケースも見られるようになった。
【青黒COMPLEX】(『DMGP2024-1st』優勝チーム) [編集]
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