鬼寄(おによ)せの(じゅつ) [編集]

鬼寄せの術 R 闇/火文明 (2)
呪文:鬼札王国
自分のシールドを1つ選び、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
このターン、次に召喚する自分の闇または火のクリーチャーの召喚コストを最大4少なくしてもよい。ただし、コスト0以下にならない。

DMEX-10にて登場した/鬼札王国呪文

シールド回収と、闇か火のクリーチャーを実質2コスト軽減する能力を持つ。

殿堂入りしている《フェアリー・ギフト》と同じく、呪文を唱える手札消費だけで2ターン分のマナチャージ時間をスキップできるコスト軽減は非常に強力。

流石に《フェアリー・ギフト》と同等の汎用性を持っているわけもなく、

  • 闇か火のクリーチャーしかコストを下げることができない
  • このカードの発動に闇火の2色マナを要求される
  • 次に召喚するクリーチャーの召喚に1マナ以上かかる為、効力を発揮するのは3ターン目以降

という調整になっている。

しかし、シールド回収を活かせる赤黒系のデッキなら、《フェアリー・ギフト》にも勝る活躍が期待できる。運任せになるが、手札が《鬼寄せの術》1枚しかなくても、唱えて手札に加えたカードがクリーチャーであることに賭けることもできる。

コスト2軽減の恩恵を受けられるのは単色であればコスト5、多色になればもっと高いコストになる(文明の数コストを支払うルールから)ため、ウィニーの多いデッキには向かない。

シールド回収に割り込んでS・バックを使いクリーチャーを召喚した[1]場合、コスト軽減が有効になる前に召喚した扱いとなるので「召喚コストを最大4少なくしてもよい」は失効せず、S・バックでの召喚後にコスト軽減が行える。

《ドギラゴン・エントリー》よろしく、《デュアルショック・ドラゴン》S・バックさせて《燃える革命 ドギラゴン》を出しつつ、革命能力の発動を手助けするいう運用方法もある。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

  • もし通常の【4色ドッカンデイヤー】で使うことを前提にするなら、終盤の1つのターン中にメタカードを処理してからこれで走り出すようにすると良い。通常はメタカードを除去した後だとマナが足りなくてターンを渡さざるを得ない場合が多いが、これを使うと余ったマナでソリティアを始動することができる。
  • 《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を《鬼寄せの術》で軽減すれば、唱え終わって墓地に置かれている《鬼寄せの術》をすぐマナゾーンに置けるので無駄がない。シールド回収も、EXライフの除去耐性を意図的に解除し、ディスペクターを再利用する布石としても使うことができる。

環境において [編集]

登場後の十王篇環境では期待されたほどの活躍はしていない。やはりGR召喚系統のデッキにおいて重量級マナドライブとアンチシナジーであるという点が響くのである。
また、【モルト NEXT】でも既に《爆流忍法 不死鳥の術》という早出し手段の対抗馬が存在している。

王来篇環境に相性の良い【赤黒バクロ法師】が進出しても尚流行しなかった。というのも、そちらのデッキにはこれが無くても安定してデッキを動かして十分な勝率を挙げることができる上に、フィニッシャー格が多色揃いでこの呪文と相性があまり良くないためである。

その後、DMBD-21が発売されると、これと《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》《悪魔龍 ダークマスターズ》をはじめとしたコマンドの3ターン召喚を狙う【ドルマゲドンX】が環境に登場し、ようやく活躍の機会を得た。

DM23-RP2で新たなコスト軽減先として《謀遠 テレスコ=テレス》を獲得。早速【ドルマゲドンX】【赤黒テレスコ=テレス】《謀遠 テレスコ=テレス》との組み合わせが使われるに至った。同期のオリジナルのチャンピオンシップでは、これで《CRYMAX ジャオウガ》の早期着地を狙った【赤黒邪王門】が準優勝を果たした。

その他 [編集]

  • 元ネタは、「児雷也豪傑譚」に出てくる「口寄せの術」。忍者が手なずけた動物を使役する術の事である。この場合、鬼タイムの発動、鬼札王国を呼び寄せるという意味で使われているのだろう。
    • 自身の血を必要とすることから漫画作品「NARUTO」の口寄せの術もモチーフになってるのかもしれない。
    • 因みに口寄せの本来の意味は死者の呼び寄せなのでリアニメイトの方が近い。
  • ウィザーズ日本支部代表の真木考一郎氏の、DMEX-10のカードを紹介するツイートの中で、なんと火文明単色になった《鬼寄せの術》の画像が公開されるというハプニングが発生した(現在は修正済み)。
    そのため、開発段階では単色にするといったアイデアもあったのだろうと推測される。
  • 漫画『キング』でもアニメ版と同様にアバクが使用した。
  • DMRP-22版のイラストではアニメ『キングMAX』および漫画『キング』と同様に「王来」と書かれたマントを羽織り鬼の面を付けている鬼札 アバクが描かれており、手の爪は長くなり、足は裸足になっている他、耳が尖っている。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMEX-10
    デモニオに伝わる鬼巻物には、自身のと引き換えに巨漢を呼び出す秘術が記されている。
  • DMEX-15
    鬼札王国を率いる連勝無敗の謎のデュエリスト、その名も鬼札アバク。切り札を超える鬼札を操り、キング・オブ・デュエマッチの主宰としてジョーたちの前に立ちはだかる。
  • DMEX-16
    鬼タイムを発動させる方法は相手のシールドをブレイクするだけじゃない!自分で自分のシールドを減らしても鬼タイムに近づくぞ!
  • DMRP-22
    鬼の歴史によってうみだされた鬼術。ジャオウガは十二の王との戦いの中でそれを完成させタマシードとしたのだった。
  • プロモ(P49/Y19)
    鬼札王国の者たちには、仲間という考え方ではない。ただ弱い者は強い者に従うべきというジャオウガの理念があるだけだ。

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《鬼寄せの術》は、自分のシールドが1つもない時でも唱えられますか?
Aはい、唱えられます。シールドが1つもない時は1番目の能力は不発になり、2番目の能力のみ解決することになります。
引用元

Q.自分は《鬼寄せの術》を唱えて、効果で自分のシールドを1つ手札に加える際、「S・バック」で《ハクメイ童子》を召喚しました。《鬼寄せの術》の「このターン、次に召喚する自分の闇または火のクリーチャーの召喚コストを最大4少なくしてもよい。」の効果は、次に召喚するクリーチャーに適用できますか?
A.はい、「S・バック」で召喚した《ハクメイ童子》の次に召喚するクリーチャーのコストを4少なくできます。
引用元


[1] S・バックは呪文の解決中でも使えるという正式解答が出ている