出ることによって起こる効果 [編集]

「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力よりも広い範囲を説明する表現方法。

キングダム・オウ禍武斗 MAS 自然文明 (9)
クリーチャー:グランセクト 14000
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
T・ブレイカー
破天九語:このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。
轟破天九十九語 MAS 自然文明 (10)
呪文
各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンから出す。これらのクリーチャーが出ることによって起こる効果はすべて無視する。(マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない)

出ることによって起こる効果 [編集]

現在、このテキストはすべてが「出ることによって起こる効果を無視してクリーチャーを出す」効果である。
そのため、以下の説明は「無視される」か「無視されないか」に焦点を置いて解説する。

《SSS級天災 デッドダムド》の「クリーチャーの上に重ねた時」[1]のような、出ることを言い換えたテキストは無視される。
《雷鳴の守護者ミスト・リエス》《奇石 ミクセル》などシステムクリーチャーの効果も「出ることによって起こる効果」なので無視される。

カードの効果ではないが、コマンドがバトルゾーンに出て持ち主が抱えている封印が外される処理も、「出ることによって起こる効果」に含まれることになっている。
この処理は状況起因処理だが無視の対象となり、結果的に封印は墓地に置かれない。

一方、出せない効果と、出る前に何かする着地置換効果状態定義効果は無視されず適用される。

バトルゾーンにある間に発揮される常在型能力は「出ることによって起こる効果」ではない。
注釈文にもあるが、マッハファイターなどは、1ターン限定の常在型能力なので無視されないということである。

これらのことから、《早撃人形マグナム》のように、出てから何かするカードではコンボにならないが、《単騎連射 マグナム》のように、出る前に何かするカードと組み合わせればコンボが成立する。

出て、トリガーする能力(打ち消し型あるいは増加型) [編集]

実際に行われそうになった効果に変更を加える、または実際に行われた効果を参照するタイプ。

原則、実際に出たクリーチャーが持つ能力だけが対象となる。
《雷鳴の守護者ミスト・リエス》などの出たクリーチャー以外が発生源の「効果」は対象外。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》ジョラゴン・ビッグ1も「効果」のみを複製して使うもののため対象外。

《ブラキオ龍樹》は、相手クリーチャー全体にかかるテキストのためか、《雷鳴の守護者ミスト・リエス》などのトリガーも防げる[2]

《The邪悪 寄成ギョウ》は、後述の別のカードの効果を使うタイプと異なり、「召喚によって出た時」など条件付きトリガー能力も、相手の利用を封じそこから自分が使うこともできる。

事実上、特殊な方法で出したことがきっかけでバウンスを放つ能力を持つ《斬隠蒼頭龍バイケン》だが、これは以下のカードの効果では防いだり増幅させたりできない。バトルゾーンに出られるとは限らないが《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》灼熱ドロン・ゴーの「そうしたら」の効果も該当する。
これに関しては、誘発条件はあくまで「手札から捨てられる」や「クリーチャーが破壊される」であって、その結果として「出す」と「付随する効果」が誘発するから対象外と考えると良い。

  • テキストに「出ることによって、相手のクリーチャーの能力がトリガーする時」とあるカード
  • テキストに「出て、そのクリーチャーの能力がトリガーした時」とあるカード

出て、トリガーする能力(新規発生型) [編集]

《アアルカイト <ペガサ.Star>》から登場したタイプ。
起ころうとしている効果を見るのではなく、そのカードから新たに効果を起こす。

「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力』との違いは、このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時自分のクリーチャーがバトルゾーンに出た時別のクリーチャーの上に重ねた時などのテキストでも反応する点などがある。

他のカードから能力や効果を読み取って使うタイプでは、出ることによってトリガーする能力でも対象にできないものが存在している。
公式Q&Aより、少なくとも《蒼き団長 ドギラゴン剣》の「ファイナル革命」や《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》の「召喚によってバトルゾーンに出た時」の能力は対象にできないことまでは確定している。

「自分の○○が出た時」かつ、無条件で自身もその「○○」を満たしていてcip感覚で使えるカードを指定した場合、効果をコピーできる裁定が出ている(ソース)。
しかし拡大解釈が発生するおそれがあり、《注文猫のウェイ》のように直前に「各ターンに一度」がある能力で適用しても良いのか、《熱血の誓い》《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》といった常在型能力種族追加される状態における《リップ・ウォッピー》などコンボによって自身が出たことでもトリガーが可能となる能力にはどうなるのか、それらについては特定できない。

《焔流トレーニング》は「そのクリーチャーが攻撃することによって、そのクリーチャーの能力がトリガーする時」、すなわちアタックトリガーに反応する別物である。

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《超神羅ギュンター・ペガサス》の「攻撃する時」の能力で「シンカパワー」を持つクリーチャーの上に進化クリーチャーを重ねる場合、「シンカパワー」は使えますか?
類似例:《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側
A.いいえ、使えません。「シンカパワー」は進化クリーチャーが進化して出ることによってトリガーする能力ですので、《超神羅ギュンター・ペガサス》の効果で無視されます。
引用元(2021.7.16)

Q.《超神羅ギュンター・ペガサス》の「攻撃する時」の能力で「EXライフ」を持つクリーチャーがマナゾーンからバトルゾーンに出る場合、「EXライフ」によるシールド化は行いますか?
類似例:《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側
A.はい、「EXライフ」はバトルゾーンに出る前に解決しますので、山札の上から1枚目をシールド化します。
引用元(2021.7.16)

Q.相手の《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《超神羅ギュンター・ペガサス》の「攻撃する時」の能力で《CRYMAX ジャオウガ》を出しましたが、相手の《ボン・キゴマイム》の「相手のクリーチャーが出た時」の能力はトリガーしますか?
A.いいえ、トリガーしません。
《超神羅ギュンター・ペガサス》の効果「これらのクリーチャーが出ることによって起こる効果はすべて無視する」によって、クリーチャーが出ることによってトリガーする能力は、自分の能力も相手の能力もすべて無視されます。
《超神羅ギュンター・ペガサス》の効果で出た《CRYMAX ジャオウガ》は出たターン中に攻撃できますし、相手はカードを引けません。
引用元(2023.12.15)

Q.自分の《ブルーバード5000RT》がバトルゾーンにいる状況で、《アストラルの海幻》をバトルゾーンに出しました。「出た時」の能力でカードを引いてから、能力を2度トリガーさせるかを決められますか?
A.いいえ、そのタイミングで《ブルーバード5000RT》の置換効果を適用することはできません。置換効果を適用したい場合、《アストラルの海幻》が出た時点で、他の効果処理を行う前に、能力を2度トリガーさせることを相手に伝える必要があります。
「出た時」の能力は、そのカードが出た瞬間にトリガーし、待機します。《ブルーバード5000RT》の置換効果は、能力がトリガーする際に適用されるので、「出た時」の能力を解決しはじめる前に効果が適用されます。
引用元(2022.12.16)

Q.自分は《冥逝邪夢》を唱えて、墓地からコマンドを持つ火のエレメントを1つ出しました。この時、自分の《禁断〜封印されしX〜》についている封印を1つ外せますか?
A.はい、火のコマンドが出たので《禁断〜封印されしX〜》の封印を外します。
封印を外すのは能力ではなく、状況起因処理です。

+  総合ルール 703.4j

引用元(2023.6.23)

Q.自分は《冥逝邪夢》を唱えて、墓地からタマシード/クリーチャーを出しました。
「このタマシードが出た時」の能力はトリガーしますか?
参照:《邪龍 ジャブラッド》
A.状況によってトリガーするかどうかが変わります。
例えば《邪龍 ジャブラッド》の「出た時」の能力がトリガーする時点で自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが4つ以上ある場合、クリーチャーが出たことになるので、能力はトリガーしません。闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが3つ以下しかない場合、《邪龍 ジャブラッド》が出てもタマシードが出たことにしかならないので、能力がトリガーします。
引用元(2023.6.23)

Q.自分の《弩闘!桃天守閣》がバトルゾーンにある状況です。
自分は《冥逝邪夢》を唱えて、墓地から「出た時」の能力を持つクリーチャーを、タップして出すかわりにアンタップ状態で出しました。
《弩闘!桃天守閣》の置換効果が適用された状態でクリーチャーが出たので、《冥逝邪夢》の置換効果が適用されず、それらが出ることによってトリガーする能力がトリガーするようになりますか?
A.いいえ、その場合でも能力はトリガーしません。
《弩闘!桃天守閣》は「タップしてバトルゾーンに出る」というイベントを置換しており、《冥逝邪夢》は「バトルゾーンに出て能力がトリガーする」というイベントを置換しています。
その為、同一のイベントが置換されたことにはなりません。
引用元(2023.6.23)

Q.《「黒幕」》などが持つ「リンクした時」の能力は、相手の《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》がいてもトリガーしますか?
A.《「黒幕」》自身を出す際に、「中央G・リンク」で3枚リンクした状態で出した場合、これは《「黒幕」》が出てトリガーする能力とみなされます。そのため、《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》の能力で「リンクした時」の能力はかわりにトリガーしません。
《「黒幕」》以外のゴッドを出した際に、「中央G・リンク」などによってすでにバトルゾーンにいる《「黒幕」》が3体でリンクした場合、これは《「黒幕」》が出てトリガーしているわけではないので、トリガーします。
引用元(2023.9.8)

Q.自分の《邪幽 ジャガイスト》と相手の《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》がバトルゾーンにいる状況です。
自分が山札からクリーチャーを出した時、《邪幽 ジャガイスト》の「各ターンに一度、自分の山札からクリーチャーが出た時」の能力はトリガーしますか?
類似例:《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》
A.はい、トリガーします。
他のクリーチャーが山札から出て能力がトリガーしているので、《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》の能力の影響を受けません。
引用元(2023.9.8)

Q.自分は《Dの機関 オール・フォー・ワン》の「Dスイッチ」を使い、《アクア・サーファー》の「出た時」の能力を1度のかわりに2度トリガーさせました。
この時、《アクア・サーファー》の「出た時」の能力は置換されたイベントになりますか?
例えば、2度トリガーさせた《アクア・サーファー》の効果で《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》のような「離れるかわりにとどまる」置換効果を持つクリーチャーを手札に戻せますか?
A.いいえ、《Dの機関 オール・フォー・ワン》の「Dスイッチ」で2度トリガーさせた能力の効果は、置換されたイベントではありません。
例の状況で《支配の精霊ペルフェクト》を選んで手札に戻そうとしたとしても、手札に戻るかわりにバトルゾーンにとどまります。
置換されたイベントをさらに置換することはできません。ただし、《Dの機関 オール・フォー・ワン》の効果が置換するのは2度トリガーさせるところまでで、待機した効果自体は置換されたイベントではありません。
引用元(2023.11.17)

Q.《MAXジョーカーズ》を唱えて《キンチョーラー》をマナゾーンに置きました。「スーパー・S・トリガー」の能力を使えますか?
A.いいえ、使えません。「スーパー・S・トリガー」の能力は、それを持つカードがシールドゾーンから手札に加わり、その際に自分のシールドが1つもない時にだけ与えられます。
今回のように効果で《キンチョーラー》を参照して「出た時」の能力を使う場合、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選んでもよい。その2体をバトルさせる。」しか使えません。
引用元(2022.4.22)

Q.《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の「シビルカウント」は、フィールドやオーラのような、クリーチャーでもタマシードでもないカードの能力も使えますか?
A.はい、使えます。例えば《禁断の月 ドキンダムーン》の「このD2フィールドがバトルゾーンに出た時」の能力や、《斬罪 シ蔑ザンド》などが持つ「これをクリーチャーに付けた時」の能力も使えます。
引用元(2022.12.16)

Q.《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の「シビルカウント3」で、相手の《特攻人形ジェニー》を選んでその能力を使う場合、どうなりますか?
A.《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》を破壊すれば、相手の手札を1枚捨てさせられます。
引用元(2022.12.16)

Q.《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の「シビルカウント3」によって、相手の《禁断機関 VV-8》を選んだ場合、どうなりますか?
A.《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の持ち主の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を手札に加え、残りの3枚を《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》に封印として付けます。
引用元(2022.12.16)

Q.《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の「シビルカウント」は、どういう能力ですか?
A.相手の墓地にあるカードを1枚選び、そのカードが持つ、そのカードが出ることによってトリガーする能力を1つ使える能力です。《青銅の鎧》《アストラルの海幻》の「出た時」や、《SSS級天災 デッドダムド》の「上に重ねた時」、《キング・マニフェスト》の「バズレンダ」など、そのカードが出ることによってトリガーするそのカードの能力であれば、どれでも使えます。
なお、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の「ファイナル革命」や《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》の「召喚によってバトルゾーンに出た時」の能力のように、特定の条件下で出た時にしかトリガーしない能力は使うことができません。
引用元(2022.12.16)

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[1] バトルゾーン以外のゾーンからバトルゾーンに移動させつつ重なった場合のみ「出ることによって起こる効果」として扱う。
[2] https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33613/
[3] 正確には「出て、そのクリーチャーの能力がトリガーする時」とあるカード
[4] 正確には「それらのクリーチャーが出てそれらの能力がトリガーする時」とあるカード
[5] 正確には「それらが出た時にトリガーする能力は、トリガーしない」とあるカード
[6] 正確には「出てその能力がトリガーする時」とあるカード