超次元(ちょうじげん)バイス・ホール》 [編集]

超次元バイス・ホール UC 闇文明 (6)
呪文
相手の手札を見てその中から呪文を1枚選び、捨てさせる。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►自分の超次元ゾーンにあるサイキック・クリーチャーを2体まで、コストの合計が6以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
►コスト10以下の闇のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

DM-37で登場した超次元呪文

《マインド・リセット》が内蔵されており、相手の呪文ピーピングハンデスしつつサイキック・クリーチャーを呼べる。

特筆すべきは出せるサイキック・クリーチャーの範囲の広さである。コスト6以下の定番サイキック・クリーチャーの他、ならばコスト10まで出すことができ、《時空の封殺ディアス Z》《時空の邪眼ロマノフZ》を使う際には重宝した。
《時空の支配者ディアボロス Z》を最も軽いコストで出せる超次元呪文であることも大いに評価されていた。

後述のように組み合わせられるサイキック・クリーチャーが多岐にわたることも手伝い、かつては汎用性が非常に高い超次元呪文とされていた。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

代表的な呼び出し先には以下がある。

コスト10以下の闇サイキック・クリーチャー [編集]

《時空の支配者ディアボロス Z》定番。上述の通り最高の相性を誇る
《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》クリーチャーアンタッチャブルと呪文ハンデスが噛み合っているブロッカー。
《時空の封殺ディアス Z》殲滅返霊持ちのフィニッシャー
《時空の邪眼ロマノフZ》覚醒すると墓地から呪文を撃てる
《勝利のガイアール・カイザー》スピードアタッカーアンタップキラー
《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》タップされた敵獣を破壊
《勝利のリュウセイ・カイザー》相手マナをタップイン
《激天下!シャチホコ・カイザー》毎ターン小型をリアニメイト
《激相撲!ツッパリキシ》パンプアップ
《サンダー・ティーガー》パワー低下
《時空の脅威スヴァ》ブロッカー
《シルバー・ヴォルグ》
《時空の鼓動 ブラックX》
《蒼き覚醒 ドギラゴンX》パワー13000のドラゴン
《時空の禁断 レッドゾーンX》相手1体のパワーを-9000させる進化サイキック・クリーチャー
《ヴォルグ・サンダー》墓地肥やしライブラリアウト促進
《勝利のヴォルグ・サンダー》相手のコスト踏み倒しハンデス
《STARSCREAM -ALT MODE-》スピードアタッカー
《鎮魂の覚醒者デス・エイプリル》アタックトリガーで1枚ハンデス
《道玄坂マングース、ココ・ユユ・ドクソン》可能であればブロックするデメリット付与

コスト6以下のサイキック・クリーチャー [編集]

環境において [編集]

《時空の封殺ディアス Z》と同時のDM-37で登場。しかし、当時は《時空の戦猫シンカイヤヌス》《時空の支配者ディアボロス Z》が未登場だったため、【超次元コントロール】での評価は低かった。《ディアス Z》の呼び出し手段としては《超次元ミカド・ホール》が優先され、主な居場所は【超次元ダーツ】くらいなものだった。

DM-38期時点でもやはりパッとしない扱いだった。一応豊富なマナブーストで比較的楽に6マナに到達できる【白黒緑超次元】に、《ハッスル・キャッスル》で2ドローできるシナジーも込みで2枚程度入ることはあった。

DM-39にて満を持して《時空の支配者ディアボロス Z》《超時空ストーム G・XX》が登場。このカードの全盛期が始まった。

新規獲得した2枚はそれぞれ覚醒条件の緩い解除持ちと超巨大ワールド・ブレイカーで、メインデッキを圧迫しないフィニッシャーとして破格の性能だった。このカードは最速で《時空の支配者ディアボロス Z》を呼び出せるという唯一無二の個性を手に入れ、最終的には【速攻】を除くこの頃の主要なアーキタイプほぼすべてに採用された。

DM-39発売直後はこのカードや《超次元ガード・ホール》に一刻も早くアクセスするために自然入りの【超次元コントロール】の人気が高く、《エマージェンシー・タイフーン》+《再誕の社》コンボもそこそこの流行を見せた。
補足しておくと、《再誕の社》で3ターン目に2マナブーストする基盤はDMC-68期の【不滅オロチ】などですでに結果を残していたが、6マナの出力先に中々恵まれず環境で大暴れとはいかなかった。それが《バイス・ホール》さえ入れれば最低限デッキになるという状況に変化しており、つまり《ディアボロス Z》の登場が《再誕の社》殿堂入りの遠因である。

自然系の【超次元コントロール】に有利が付く【黒緑速攻】は概ね立場を守り、反対に《ディアボロス Z》を突破できない上にピーピングハンデスで後続を刈り取られてしまう【超次元GENJIビート】は環境から脱落。
そして環境上位では《超次元ミカド・ホール》が抜けた【白青黒超次元】《魔弾 ベター・トゥモロー》が抜けた黒赤緑【Mロマノフビート】がそれぞれ《バイス・ホール》を採用し、【白青黒超次元】有利の二強構造を構築していた。

2011年6月19日開催の「サイキック・マスター」ではレギュラークラスの優勝・準優勝者が使用した【白青黒超次元】、オープンクラスの優勝者が使用した【Mロマノフビート】計3人のデッキに4枚積みされるという偉業を達成。
デュエル・マスターズカードプールが時間経過とともに増え、デッキタイプも細分化していく以上、この先どれだけ強力なフィニッシャーが登場したとしてもまるで異なるデッキに4枚ずつ採用されることは考えにくい。しかもそれが日本一決定戦の場で起こったということで、超次元呪文という特殊なカードならではのミラクルと言える。

こうして有終の美を飾り、2011年7月23日付で《時空の支配者ディアボロス Z》とのプレミアム殿堂超次元コンビに指定された。

内蔵されている《マインド・リセット》の方は呪文がなければ腐ることからあまり評価が高くなく《ゴースト・タッチ》に枠を押しのけられがちな呪文であったにもかかわらず、こちらがプレミアム殿堂超次元コンビにまでなった理由は「呼んだサイキック・クリーチャーに対する除去呪文をあらかじめ排除できる」というシナジー、「相手に先んじて唱えることで相手の超次元呪文を捨てさせられる」「そもそも《時空の支配者ディアボロス Z》を突破できないビートダウンが存在する」という環境要因によるものだった。カードの性能は単純なコスト論では測れないことを示す好例だろう。

プレミアム殿堂超次元コンビ指定後も【黒緑超次元】など入りの【超次元コントロール】を中心に様々なデッキで利用された。【白青黒超次元】に関しては「サイキック・マスター」で結果を残したアーキタイプ超次元ゾーンスペースに悩んだ結果《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》を抜いているというやや尖った構築だった[1]ため、《ディアボロス Z》のかわりに《ブラック・ガンヴィート》を入れて8枠埋めるという考え方もあった。

2014年3月15日付でプレミアム殿堂。これに伴い《時空の支配者ディアボロス Z》とのプレミアム殿堂超次元コンビは解除された。

2022年7月1日付で殿堂入りに降格。降格時点でサイキック刺さるコスト踏み倒しメタアドバンス環境に普及している。また、インフレによりこのカードで《ディアボロス Z》を出す動き自体コストパフォーマンスが高いとは言えなくなった。

2024年3月11日付で殿堂解除。その後も目立った実績はない。

殿堂入り関係の余談 [編集]



  • 2022年7月1日の改訂は特殊で、新たに殿堂入りしたカードはなかった一方、計20枚ものカードが殿堂解除された。このカードはその時プレミアム殿堂から殿堂入りに降格した5枚の内のひとつである。

その他 [編集]

  • コスト5超次元呪文に慣れていると勘違いしやすいが、出せるサイキック・クリーチャー2体まで。コスト2のサイキック・クリーチャーを3体出すことはできない。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

超次元バイス・ホール VIC 闇文明 (6)
呪文
ビクトリーアイコン
相手の手札から最もコストが大きい呪文1枚を捨てさせる。(複数あるならランダムに1枚)
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►自分の超次元ゾーンからサイキック・クリーチャーを2枚まで、コストの合計が6以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
►自分の超次元ゾーンからコスト10以下の闇のサイキック・クリーチャー1枚をバトルゾーンに出す。

DMPB-04で実装。ビクトリーになった。それに伴いビクトリーアイコンを獲得した。
入手することで《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》/《究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ》が特典として付いてくる。

ピーピングは削除され、呪文ハンデスは最大コストのカードを自動で捨てさせるようになった。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


[1] 《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》が最も活きる相手である【超次元GENJIビート】が環境落ちしていたという前提はある