山札操作 [編集]
山札の上から何枚かの順番を操作すること。またそのような効果を生成する能力。
転じて、その能力を持つカードを指すこともある。
パルピィ・ゴービー C 水文明 (3) |
クリーチャー:ゲル・フィッシュ 3000 |
ブロッカー |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を見る。その後、それを好きな順番で元に戻す。 |
このクリーチャーは攻撃することができない。 |
連鎖やガチンコ・ジャッジなどの山札の一番上のカードが絡むコンボのサポートによく使われる。
コンボではなく単体で使っても、情報アドバンテージを得られるためそれなりに有効である。
ゲーム中の山札の中身は大きな不確定要素であり、この能力によって山札の上を把握すれば、ドローするカードが分かるため試合展開が有利になる。
直接的なアドバンテージには絡まないが、安定してアドバンテージを得る基盤を作る行動と言えよう。
よく使われるものの例として以下のものが挙げられる。
ドローやコスト踏み倒しに限らず、マナブーストやシールド追加で送るカードも操作できるようになる。
《ガード・ビジョン》や《封魔アドラク》など相手の山札を操作できるカードもある。
ただし、山札をシャッフルすると、山札操作は水の泡となってしまう。このためサーチとは両立しづらい。
《転生プログラム》の殿堂入り前には【転生プログラム】系列のデッキでよく用いられていた。【転生サファイア】や【転生ライザー】が代表例である。
好きなカードを引けるようになるため、別名「積み込み」。
ただしカードの効果に依らず積み込みするのはイカサマであり、当然反則である。
- 山札の上からn枚(nはデッキの枚数X未満[1])を見て、好きな順序で山札の下に置く効果を任意の回数使える場合、山札の枚数Xがnで割り切れる場合を除き、山札のすべてのカードの順序を好きな順序に固定することができる。
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| | 具体例として、n=3,X=7(山札の上からA,B,C,D,E,F,Gとなっている)の場合の説明
| - 「ABCを見てABCの順で山札の下」(順序維持操作)とすれば、元々の山札の上3枚の位置関係は変わらない。これを山札の枚数だけ繰り返すことで、①ABCDEFG→②DEFGABC→③GABCDEF→④CDEFGAB→⑤FGABCDE→⑥BCDEFGA→⑦EFGABCD→⑧ABCDEFGと元々の山札の順序を維持してABCの組を山札の上に戻すことができる。
- 上記の手順の中で1回だけ隣り合う2枚のカードの元々の順序を入れ替えて山札の下に置くことで、当該カードの組のみ順序を入れ替えることができる。
- 入れ替え操作①[2])ABCEDFGを目的の順序とする場合:①ABCDEFG→②DEFGABC→③GABCEDF→④CEDFGAB→⑤FGABCED→⑥BCEDFGA→⑦DFGABCE→⑧ABCEDFG
- 入れ替え操作②[3])ABDCEFGを目的の順序とする場合:①ABCDEFG→②DEFGABC→③GABCDEF→④CDEFGAB→⑤FGABDCE→⑥BDCEFGA→⑦EFGABDC→⑧ABDCEFG
- 順序維持操作、入れ替え操作①、入れ替え操作②を入れ替えたい回数だけ実行できるため、山札のすべてのカードの順序を好きなだけ入れ替えることができる。
- 例えば、山札の上からA, B, C, D, E, F, Gとなっている時、F, C, A, B, E, D, Gの順序にしたい場合は以下のカードを入れ替えることで期待する順序に並び替えられるため、入れ替えたい2枚のカードを同時に見るまで順序維持操作を繰り返し、入れ替えたい2枚のカードを同時に見た時だけ入れ替え操作を行うことで期待する順序になる[4]。
- 初期状態:ABCDEFG
- EFの順序を入れ替え操作①:ABCDFEG(ABCDEFG→DEFGABC→GABCDFE→CDFEGAB→EGABCDF→BCDFEGA→FEGABCD→ABCDFEG)
- DFの順序を入れ替え操作①:ABCFDEG(ABCDFEG→DFEGABC→GABCFDE→CFDEGAB→EGABCFD→BCFDEGA→DEGABCF→ABCFDEG)
- CFの順序を入れ替え操作②:ABFCDEG(ABCFDEG→FDEGABC→GABCFDE→CFDEGAB→EGABFCD→BFCDEGA→DEGABFC→ABFCDEG)
- BFの順序を入れ替え操作①:AFBCDEG(ABFCDEG→CDEGAFB→GAFBCDE→BCDEGAF→EGAFBCD→FBCDEGA→DEGAFBC→AFBCDEG)
- AFの順序を入れ替え操作①:FABCDEG(AFBCDEG→CDEGFAB→GFABCDE→BCDEGFA→EGFABCD→ABCDEGF→DEGFABC→FABCDEG)
- BCの順序を入れ替え操作②:FACBDEG(FABCDEG→CDEGFAB→GFABCDE→BCDEGFA→EGFACBD→ACBDEGF→DEGFACB→FACBDEG)
- ACの順序を入れ替え操作①:FCABDEG(FACBDEG→BDEGFCA→GFCABDE→ABDEGFC→EGFCABD→CABDEGF→DEGFCAB→FCABDEG)
- DEの順序を入れ替え操作①:FCABEDG(FCABDEG→BDEGFCA→GFCABED→ABEDGFC→DGFCABE→CABEDGF→EDGFCAB→FCABEDG)
- なお、山札の枚数Xがnで割り切れてしまう(例えば、n=3, X=9)場合は、順序維持操作と入れ替え操作①は実行できるが、入れ替え操作②が実行できないため、山札の1~3、4~6、7~9枚目のグループ内のみ入れ替えられ、グループをまたいだ入れ替えは行えない。
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参考 [編集]
無論、デッキの枚数以上見る場合も山札の順序を好きな順序に固定できるが、自明であるのでここでは扱わない
初期状態の山札を上からn枚ずつ取った場合に同時に取ることのできるカードを入れ替える操作。上の山札を1周させるループのfloor(X/n)回目までに実行する。
初期状態の山札を上からn枚ずつ取った場合に同時に取ることのできないカードを入れ替える操作。上の山札を1周させるループのfloor(X/n)回目より後に実行する。
下で示した手順はあくまでも、隣り合う2枚のカードのみを入れ替える操作のみを行う場合の手順であり、例えば3枚のカードを見て好きな順序で山札の下に置く際は、ABC→CABやABC→CBAも存在する。したがって、下の手順は最短手順というわけではない。