トリガーデッキ [編集]
S・トリガーやS・トリガーXを積極的に利用するデッキ。
デッキの半分近くをS・トリガーで固めたものや、シールド追加で強力なS・トリガーを仕込んで防御を行うもの、シールド・プラスで厚くしたシールドを暴発させてアドバンテージを稼ぐものなど、様々なものがある。
歴史は古く、DM-03で《ホーリー・メール》と《深緑の魔方陣》が登場した辺りから誕生した。
S・トリガーが多めに積まれるため、ビートダウンや【速攻】に対してはかなりの耐性がある。うかつにシールドを割るとクリーチャーを除去される恐れがあるため、相手に与えるプレッシャーは大きい。
トリガーデッキの変遷 [編集]
S・トリガー自体はDM-01 第1弾から存在するシステムで、三大S・トリガーと呼ばれた《ホーリー・スパーク》《デーモン・ハンド》《ナチュラル・トラップ》はこの弾の出身である。ただし、トリガーデッキが組まれるようになったのは《エメラル》や《深緑の魔方陣》が登場したDM-03辺りからである。
DM-04でS・トリガー獣が登場。DM-05では言わずと知れた《アクア・サーファー》が収録された。
殿堂入り施行以前の基本セット環境から闘魂編環境では、【リーフ青単】に自然のカードと強力なS・トリガーをタッチした【トリガーターボ】が開発される。これが最初のトリガーデッキであり、《アストラル・リーフ》系統のデッキが暴れるメタゲーム上で活躍した。
闘魂編では《超神龍バイラス・ゲイル》を主軸にした【バイラストリガー】が考案され、以降細々と使われ続ける。
聖拳編のDM-10では《暴発秘宝ベンゾ》と《黒神龍ブライゼナーガ》が登場。自らのシールドを手札に加え、能動的にS・トリガーをプレイすることができるようになった。
DM-15でS・トリガーXが登場。有名なS・トリガー呪文である《ヘブンズ・ゲート》もこの時期に登場。豪快なコスト踏み倒しを行う【ヘブンズ・ゲート】を生み出した。また、アクセルでS・トリガーを踏み倒す《光器マリアンナ》も登場。【光器マリアンナ】が作られるようになる。
この時期には複数のS・トリガーを暴発させられる《マーシャル・クイーン》も登場するが、この時点の裁定ではS・トリガーを起動できなかったため、デッキが作成されることはなかった。
極神編では《ホーリー・スパーク》の完全上位互換である《スーパー・スパーク》が登場。代替わりを迫られる。また、《エメラル》の調整版である《アクア・スーパーエメラル》も同じ弾で登場した。
戦国編ではシールドを活用する能力が増え、新たなデッキタイプを生み出した。シールド・プラス及びウルトラシールド・プラスが登場し、一度に複数のトリガーを使用できるようになったことから《暴発秘宝ベンゾ》が注目され、【ベンゾビートダウン】が成立。
また、自分のシールドをS・トリガー化する《星龍の記憶》にも注目が集まり、《奇跡の精霊ミルザム》および《暴発秘宝ベンゾ》と組み合わせた【暴発ミルザム】が出現する。
神化編に入ると「手札に加える」能力でS・トリガーが使用可能という裁定が確定。《マーシャル・クイーン》でS・トリガーを暴発させられるようになり、《星龍の記憶》と組み合わせて重量級呪文を軽々と踏み倒す【星龍マーシャル】が現れた。
ゲームバランスを崩しかねない爆発力から一時メタゲームに喰い込んだが、S・トリガーに関するエラッタがなされ、弱体化を余儀なくされた。この裁定変更によって、同時に複数のシールドが手札に移動する場合、全て手札に加わった後にS・トリガーを使用できるようになったのである。
覚醒編に入るとシールド回収とシールド追加を同時にこなせる《神託の精霊アルメリック》が登場。新型の【天門】である【アルメリック天門】を生み出した。
エピソード1では《超次元ホワイトグリーン・ホール》をはじめとした4マナの多色超次元呪文が登場。これにより、《時空の魔陣オーフレイム》が運用しやすくなる。これを活かして《時空の戦猫シンカイヤヌス》/《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》でビートダウンを行う白青黒の【トリガービート】が組まれるようになった。
エピソード3では重量級S・トリガーの《無法のレイジクリスタル》と《支配のオラクルジュエル》、《深海の伝道師 アトランティス》が登場。また、《終末の時計 ザ・クロック》はターンを飛ばすという特異な能力から新たな定番S・トリガーとして広く使われている。
ドラゴン・サーガに入ると《音感の精霊龍 エメラルーダ》が登場。《暴発秘宝ベンゾ》に代わって【暴発ミルザム】で使用されるようになった。
革命ファイナルでは《奇跡の精霊ミルザム》が殿堂入り、後にプレミアム殿堂となる。
新章デュエル・マスターズではスーパー・S・トリガーが登場。《黒神龍ブライゼナーガ》と相性が良く、【ブライゼシュート】が環境入りを果たした。
双極篇では《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》を始めとするS・トリガーツインパクトが登場。デッキスペースが大幅に節約される事になったが、双極篇末期には《黒神龍ブライゼナーガ》が殿堂入りとなった。
近年においてはシールド追加のS・トリガーが充実してきた事により、デッキのほとんどをそれで埋め尽くす事でブレイクした分が即座に回復されるという常識外れなデッキ【シールドプリズン】が成立。
参考 [編集]