《アリスの突撃(とつげき)インタビュー》 [編集]

アリスの突撃インタビュー VR 光/闇/火文明 (4)
呪文:ファイアー・バードの集い
S・トリガー
自分の手札を1枚捨てる。その後、コストの合計がその捨てた手札のコスト以下になるように相手のクリーチャーを2体まで選び、破壊する。捨てた手札がファイアー・バードなら、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。
※殿堂入り

DM24-EX1で登場した//ファイアー・バードの集い呪文

手打ちで唱えた場合、一般に期待されるこの呪文の効能は、(一切墓地肥やしが済んでいない状態なら)手札からコスト4〜5の中型ファイアー・バードを捨てることでそれと同じコストで最大2体相手のクリーチャーに割り振りのコスト火力を放つ。それから今捨てたばかりのファイアー・バードが自己完結で墓地に踏み倒し先として準備してある形となってバトルゾーンに踏み倒せるというもの。

コスト4呪文でコスト5のファイアー・バードの早出しとして見たらマナは1しか得をしないが、《アリスの突撃インタビュー》1枚を余分に手札消費をして差し引き無料で相手の《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《キャディ・ビートル》といった小型2体や《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》のようなコスト4程度を1体倒しながらクリーチャーを着地させることができる。

破壊ハンデスを食らった場合や序盤から墓地肥やしギミックを持つ場合、ディスカード先とリアニメイト先を一致させる必要はなくなる。
例えば《アシスター・コッピ》を捨ててコスト2以下のコスト火力を放ちながら《龍后凰翔クイーン・ルピア》をバトルゾーンに呼び戻したり、《ボルシャック・モルナルク》を捨ててコスト8以下のコスト火力とコスト5以下リアニメイトを実施するなど。

《雷炎翔鎧バルピアレスク》《カモン・ピッピー》などファイアー・バードかつコスト5以下で強力なクリーチャーは踏み倒し候補になる。
ちなみにディスカードではファイアー・バードを捨てなければならない縛りはない。デッキとしてまとめるのが難しそうだが、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》のような極端な高コストを捨てれば《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》下位互換として使うこともできる。

S・トリガー枠として考えれば、この呪文やメクレイドでアクセスしやすいクリーチャーはコスト5付近に集中すること、《ハッター・ルピア》のような超化獣ハイパー化の素材などでも低コスト初動は必要になってきて、デッキ構築を歪めずに名目コストの高いカードを採用するのは難易度が高い。
なので革命チェンジや踏み倒しコンボで登場した大型フィニッシャーを止めるには力不足かもしれない。
文明は合わないが、《偽代助演 スケプティック》をS・トリガーで使えばターンスキップできる。

逆に《終炎の竜皇 ボルシャック・ハイパードラゴン》を軸としたデッキのようにコスト5以下を中心とした相手には、《アリスの突撃インタビュー》1枚で相手のクリーチャーを1体は破壊できる受け札として機能させやすいだろう。
捨てた手札はそれっきりで終わってしまう《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》とは異なり、ファイアー・バードを捨てた場合限定で墓地から何らかのクリーチャーを出せるためリソースで損はしない計算である。
もちろん捨てる用の手札と、出す用の墓地の充実は必要だが。

ルール [編集]

環境において [編集]

【ドギラゴン閃】【暗黒王デス・フェニックス】などでも結果を残したが、【白黒赤ファイアー・バード】での活躍が目覚ましかった。

コスト踏み倒しメタを処理してからリアニメイトを行えた上、防御札マナ基盤《龍后凰翔クイーン・ルピア》メクレイドのコストにしたカードのリアニメイト(特に自壊してアタックキャンセルした《クイーン》自身の再利用)、展開中に副次的に溜まった墓地リソース化と1枚に無数の役割があり、《ハッター・ルピア》メクレイドの大当たりの1つでもあった。

防御札としても《アリス・ルピア》(または《ボルシャック・モルナルク》)を捨てて除去範囲を広げるか、《龍后凰翔クイーン・ルピア》を捨ててウィニーを破壊+ブロックで確実に1打点止めるかを状況に応じて選択でき、上振れ汎用性を兼ね備えていた。
また、相手のコスト踏み倒しメタを2体まとめて焼けた点は、コスト踏み倒しメタ除去コスト踏み倒しの応酬という現代デュエル・マスターズの駆け引きを否定していた。

【白黒赤ファイアー・バード】ミラーマッチでは先攻《ハッター・ルピア》メクレイドを行う場合、このカードの対策で《ポッピ・冠・ラッキー》を優先的に召喚するプレイングが定番化した。
《ヴェネラック-F5》コスト火力で破壊されても「相手のターン中に、このクリーチャーが離れた時」のフリーズで踏み倒されたスピードアタッカーを妨害できたため、王道篇王道Wにかけて評価が高かった。
数少ないコスト6以上のコスト踏み倒しメタとして《ツッコミ英雄 マトモくん》に白羽の矢が立つこともあった。

2025年8月12日に殿堂入りした。同日《雷炎翔鎧バルピアレスク》プレミアム殿堂している。

上記の通り、【白黒赤ファイアー・バード】キーカードとしてあまりに多くの役割を持ち、しかもそれがトップメタとして長期間環境に居座っていたため、妥当な措置だろう。
殿堂入り以前は《鬼火と魍魎の決断》《伝説の逆転撃》など「このカードがあるから不要」という評価のカードも少なくなく、それらにもう一度スポットを当てたかった可能性もある。
1ターン目にマナチャージするとそのゲーム中利用手段がなくなるのも殿堂入りさせる意義の1つだろう。

【白黒赤ファイアー・バード】は殿堂入り後も《ハッター・ルピア》《ハンプティ・ルピア》などで相手を縛りながらのビートダウンがシンプルに強力だったため、環境中位程度ではあるがメタゲームに残留した。
殿堂レギュレーション改訂後に開催された「超CSVIII in 大阪」準優勝チームの1人は《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》に半ば基盤を乗っ取られた型を使用していた。ハイパーエナジーの特長の1つはコスト踏み倒しメタに引っかかりにくいことであり、このカードでコスト踏み倒しメタを除去しづらくなったことと無関係ではないだろう。

また、【無色ジョーカーズ】【青緑ジャイアント】などのコスト踏み倒しメタ速攻メタを重用するデッキが躍進する変化もあった。

《レイン・アロー》《マインド・リセット》などは環境における仮想敵を1つ失ったが、《真気楼と誠偽感の決断》のメタとしては依然有効。

サイクル [編集]

DM24-EX1ベリーレアの「集い」種族を持つ呪文サイクルS・トリガー種族サポートを持つ。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 2つ目の能力について

Q.相手のターン中に《アリスの突撃インタビュー》を「S・トリガー」で唱えて、自分は手札から《翔竜提督ザークピッチ》を捨てる時、かわりにバトルゾーンに出しました。
この場合、コスト8以下になるように相手のクリーチャーを2体まで破壊したり、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出せますか?
A.いいえ、その場合、相手のクリーチャーを破壊することも、墓地からコスト5以下のクリーチャーを出すこともできません。
「捨てた手札」を参照する効果は、捨てようとしたカードが実際に墓地に置かれた場合のみ、その情報を参照します。
今回のように、置換効果などによって捨てようとしたカードが墓地に置かれなかった場合、何も起きません。
引用元(2024.7.19)