偽りの王(コードキング) ヴィルヘルム》 [編集]

偽りの王 ヴィルヘルム SR 闇/火/自然文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。その後、カードを1枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
相手のカードがどこからでも墓地へ置かれた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。

DMR-07で登場した//自然キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン

確定除去ランデスを行うcip能力と、相手の墓地カードが置かれた時に任意マナブーストできる誘発型能力を持つ。

2つの能力は噛み合っており、極めて汎用性が高い。バトルゾーンに出せば、クリーチャーマナゾーンカードを1枚ずつ墓地送りにし、さらに2枚のマナブーストが可能。一度に《チェイン・スラッシュ》+《マナ・クライシス》+《アルティメット・フォース》を唱えたことと同等であり、 場に出せば確実に大きなアドバンテージを稼いでくれる。

《狼虎サンダー・ブレード》を見て分かるように、cip確定除去を撃てるのは非常に強力であり、誤算なく確実にアドバンテージを奪える。

また、パワー12000のT・ブレイカーという大きなサイズのクリーチャーバトルゾーンに残るのも利点であり、そのままアタッカーとして運用できる。

さらにシステムクリーチャーの側面もあり、相手はこのカードを退場させない限り、呪文の使用がためらわれることが考えられる。特に《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》《カラフル・ダンス》のように複数枚のカードを一気に墓地に送るものは非常に使いにくくなる。

9マナ重いのが最大の欠点。普通に終盤に召喚してもブーストランデスの恩恵を受けにくい。ただし、逆にコスト踏み倒しで早期に出せれば勝負を決めかねないアドバンテージを生み出すため、【連ドラ】【ミステリー・キューブ】といったデッキではよく使用された。

デッキに不足しがちだった確定除去を行えるため、これらのデッキは更に強化された。3色持ちであることを生かして【5色フェアリー・ミラクル】でもよく採用された。

スーパーレア多色ファッティという肩書きに見合った、堅実な強さを持つフィニッシャーである。非常に見本的なグッドスタッフとして、文明が合い、マナが伸びるデッキでは広く採用が検討できるだろう。

ルール [編集]

環境において [編集]

エピソード2環境では【ミラクルとミステリーの扉】で、エピソード3環境では【獰猛ブラスター】で活躍。これらの時期においては、重量級コントロールであればこのクリーチャーを入れるためにデッキカラーを足すぐらいであった。

ドラゴン・サーガ環境では【ミステリー・キューブ】【サイクリカランデス】で実績を残した。【サイクリカランデス】打点が並びにくく、3打点であることからも重宝する存在であった。

【モルトNEXT】成立以降は、時期によって採用されないことはあるものの、重量級構築の場合にはほぼもれなく採用されている。《怒英雄 ガイムソウ》で早出ししてその妨害性能で相手を牽制しつつリソースを伸ばし、自壊させて使い捨てにしてからサブフィニッシャーの《二刀龍覇 グレンモルト「王」》に繋ぐ展開もあった。

新章デュエル・マスターズ環境では【ブライゼシュート】における単純な打点、妨害手段、メインエンジンの1つとして利用された。このカードを活かしてひたすらマナブーストを行い、マナに落ちた《勝利宣言 鬼丸「覇」》回収してから出してフィニッシュを行うことが勝ちパターンの1つであった。このカードを安定して着地させることができるようにコスト踏み倒し手段を体系的にまとめ上げ、このカードを使って再現性のあるフィニッシュを狙うのがそもそものデッキのコンセプトであった。

双極篇環境では【ミステリー・キューブ】殿堂解除されたが、大型クリーチャーのインフレによりこのカードが必ずしも採用されるカードではなくなっており、また【ミステリー・キューブ】自体も環境であまり活躍出来なかった。
それでも、多色を重要視する【5色コントロール】のようなデッキでは需要を保っていた。

ところが王来篇環境になると、【5色コントロール】が全盛期を迎えたにも拘らず、多色のコスト7前後のクリーチャーが大きくインフレしたことで過剰なマナブーストを必要としない風潮となった上に、《襲来、鬼札王国!》《灰燼と天門の儀式》とシナジーを持つ8コスト以下であることがほぼ必須の採用条件になったため、このクリーチャーは見送られることが多くなった。これがなくとも大規模マナブーストならよりコスト踏み倒し適性が高い《砕慄接続 グレイトフル・ベン》が存在するという理由もある。

一応その後もDMBD-19DMBD-20期に【神羅ケンジ・キングダム】のフィニッシャーとして結果を残すこともあった。

その他 [編集]

  • 名前の元ネタはドイツの作曲家「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ」だろう。
  • デュ円を集めることによって貰えたカードプロテクトにヴィルヘルムのものがあるが、よく見ると体全体が赤くなっている。これはクリーチャーを赤く縁取ることで凶悪さを際立たせている、とのこと。このイラストのヴィルヘルムはDMX-19にて収録された。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

偽りの王 ヴィルヘルム SR 闇/火/自然文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000
T・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャー1体を破壊する。その後、相手のマナゾーンからカード1枚を墓地に置く。
相手のカードがどこからでも墓地に置かれた時、自分の山札が10枚以上なら、山札の上から同じ枚数をマナゾーンに置く。

DMPP-19で実装。

相手のカードが墓地に置かれた時のマナブーストは、《偽りの名 ハングリー・エレガンス》と同じように、山札の枚数に依存する強制能力となった。
《偽りの名 ハングリー・エレガンス》の裁定では、大量の同時置きで残り山札が制御できず、ライブラリアウトも起こりうる。相手の《ヴォルグ・サンダー》《偶発と弾幕の要塞》といった大量墓地肥やしに逆用されないよう注意したい。

  • 各種ゾーンの上限枚数突破時の墓地送りには「相手のカードがどこからでも墓地に置かれた時」は誘発しない。例えば《神羅ブリザード・ムーン》では手札溢れが頻発するが、それによって墓地に置かれることになったカードでマナブーストは発動しない。

環境において [編集]

実装してすぐに【ヴィルヘルムコントロール】【アンノウン】【ドラゴン】【カイザー「刃鬼」】【アカシック・サード】ランクマッチで活躍している多くのデッキに採用された。

その他 [編集]

  • 初出時は「cipによる除去とランデスのみ、それらで置いたカードの枚数を見て一括でブーストする」処理だったが、アップデートで一時的に1回ずつ誘発するようになった。変更後のほうが「自分の山札が10枚以上なら」の判定を丁寧に行うため少しだけ限界近くまで山札からブーストできるメリットはあったが、ゲームテンポの都合か、再び自身のcipで誘発させた場合のみ、バトルゾーンとマナゾーンから置いた合計枚数でマナブーストするように戻った。
  • 召喚した際は、カードイラストで持っている巨大な槍の矛先が上から突き刺さり、《ヴィルヘルム》が現れるという演出になっている。
  • ホロライブコラボにてプライズカードが収録された。カードイラストに兎田ぺこらが描かれており、ボイスも彼女が担当している。
    • 能力発動時のボイスは、彼女の特徴的な「ファッファッファッファ……」といった甲高い笑い声が採用されている。破壊とランデスという凶悪な効果で確実にその効果音が再生されるため猟奇的。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.自分は《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側を唱えて、マナゾーンから《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》《龍世界 ドラゴ大王》《偽りの王 ヴィルヘルム》の3体をバトルゾーンに出しました。この状況で、相手のマナゾーンにあるクリーチャーは全てバトルゾーンに出るかわりに墓地に置かれますが、《偽りの王 ヴィルヘルム》の「墓地に置かれた時」の能力は、相手のクリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれるたびに誘発しますか?
A.はい、その状況で《偽りの王 ヴィルヘルム》の「墓地に置かれた時」の能力は、クリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれた枚数だけ誘発します。

+  総合ルール 603.2

引用元(2020.11.13)

+  類似裁定(2022.6.24)

Q.相手が《Wave ウェイブ》の能力などで墓地から呪文を唱え、呪文カードが再度墓地に置かれた場合、それを《ZEROの急襲 フォールアウト》の「自分のターンの終わりに」の能力の、墓地に置かれたカードの枚数として数えられますか?
類似例:《偽りの王 ヴィルヘルム》
A.はい、数えられます。墓地から呪文を唱え、呪文カードが再度墓地に置かれた場合、墓地に置かれたカードの枚数として数えられます。
A.いいえ、数えられません。墓地から唱えた呪文が解決後に再度墓地に置かれても、それにより能力は誘発しません。

+  総合ルール 409.2a

引用元2022.9.14裁定変更

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