《ボルシャック・ドラゴン》 [編集]

ボルシャック・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーを自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。

DM-01で登場したアーマード・ドラゴン

自分の墓地カードに応じて攻撃中にパワーが上昇する。

最初に登場したボルシャックであり、漫画及びアニメ「デュエル・マスターズ」の初期において、主人公切札 勝舞が文字通り、"切札"として使用していたカード
能力の「自分の墓地にあるカード1枚につき+1000される」は、「死んだ友の哀しみを力に変える」と解釈できることから、主人公が持つにふさわしい正義のカードとして認知。知名度ではデュエル・マスターズを代表するカードでもある。

しかし、パワーが上がるだけの単調なスペックではカードパワーの見劣りは否めず、弾が進むにつれて採用率は減少。DM-06《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》が登場してからは漫画やアニメでもそちらがプッシュされるようになり、全く影の薄いカードとなった。

DM-26完全上位互換《ボルシャック・大和・ドラゴン》として生まれ変わり、以後はスピードアタッカーがついて使いやすくなったそちらに役割を譲った。

後に「ボルシャック」のカード名を持つことはメリットとなったが、《超竜キング・ボルシャック》進化元にするならば、後輩の《ボルシャック・NEX》《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》の方が性能的に都合がいい。残念ながら、このカードの出番はファンデッキに限定されてしまうだろう。

逆に、漫画やアニメの作中で印象的な活躍をしたことから、ファンデッキにおいては格好のテーマとなる。カードイラストの種類は豊富なので、何種類か集めて入れてやるとデッキの内容も大分華やかになるだろう。

背景ストーリーにおいて [編集]

「ボルシャック渓谷」から現れたドラゴン。ボルシャックという一族のドラゴンとして存在。
両肩に「ボルシャック・ブラスター」と呼ばれる大砲を搭載している。

覚醒編《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》と同一個体であり、多くのものが尻込みする中、超次元の穴に突入し、《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》覚醒した。

王来篇では無数のファイアー・バードたちを従えモモキングと対峙。炎の幻影を見抜いたモモキングの器を認め、レクスターズスター進化の力を授けた。
その後はモモキングの心の中に留まってディスペクターに挑む彼にアドバイスを送ったり情報面で支援したりしており、精神的な存在ながらも実質的なもう一人の主人公として活躍している。
なお、継承の際に《ボルシャック・NEX》などの派生個体の力も授けたり、モモキングにボルシャック決闘の歴史を見せたりしているため、王来篇における彼はボルシャックという概念の集合体のような存在だと思われる。

  • 背景ストーリー内では言及されていないが、不死鳥編時の月刊コロコロコミック6月号の世界観ワールドマップでは《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》と共に小さなイラストで存在が確認できる事から、時空の裂け目による災厄から生き残ることができたようだ。

デュエル・マスターズTCG以外の媒体について [編集]

  • 同じタカラトミーが発売するTCG「WIXOSS」との相互コラボレーションで《幻竜 ボルシャック》としてシグニ(クリーチャーに相当)カード化された。参考
    数多くコラボしてきた中で初の擬人化かつ美少女ということで波紋を呼んだ。イラストはこちらでもお馴染みであり、あちらでも数多くのカードを手がけている単ル氏、プロモ版はコウサク氏が担当。なお、あちらからは主人公「小湊るう子」のルリグである「タマ」がDMX-22《DNA・スパーク》のイラストに登場している
    • フレーバーテキストはDM-01と同じもの。シークレット版では「コッコ。さあ。おいで。」とおそらく《コッコ・ルピア》を呼んでいる。
    • るう子に【天門ループ】を使わせているイラストで話題となったWIXOSS公式ツイッターにおいて当カードが収録された拡張パックが発売された際、拡張パックの箱の横にるう子が「ミルザムが殿堂したからボルシャックを組むよ…」と言っているイラストを添えられた画像が投稿された。
  • デュエル・マスターズ プレイスではBASICに収録された。
    • アプリのアイコンにはこのクリーチャーのイラストが使用されている。デュエル・マスターズを象徴するクリーチャーとして選ばれたのだろう。
  • Magic:The Gatheringでは、通常のルールでは使用不能な試作品、ひいては実質的なジョークカードとして、そのものズバリ《Bolshack Dragon》という名でカード化された。かなり簡略化された白黒の線画をカードイラストとした、いかにもなプロキシを他のカードの表面に雑に張り付けている…というデザインを持つサイクル中の1枚である。なお、存在するのは英語版のみ。
    • こちらとあちらにおけるルールの差を殆ど無視してまで《ボルシャック・ドラゴン》を忠実に再現したカードとなっている。
      +  元テキストとその日本語訳
      • Magic:The Gatheringにはシールドという仕組みが存在せず、代わりにライフという数値を削り切ることで勝利となる。このライフは通常初期値が20であり、相手に与える1回のダメージ量が6の《Bolshack Dragon》が、“Double strike”すなわち2回攻撃を素通しすると12ダメージ。単純計算でライフの半分以上が消し飛んでしまう。しかもそれとは別にパンプアップがあるため、墓地に赤のカードが4枚ある時点で(6+4)×2=20ダメージ、これにてライフ20を0以下にしてしまうためゲームエンドしてしまう代物である。
      • こちらのカードを忠実に再現した結果、強さだけなく弱点も獲得しており、他のドラゴンならばほぼ例外なく持っている飛行を持たず、またブロック貫通能力(トランプル)も有していない。Magic:The Gatheringにはブロッカーというルールが存在せず、アンタップしていればどのクリーチャーでもブロック可能であるため、いくら絶大な火力であろうと止めるだけならチャンプブロックで問題なく止まる。すなわち、結果的に「一発でも殴れればほぼ勝ちだが、その一発を通すには手間がかかる」という調整になっていると言える。あるいは、テキストをそのまま書けば偶然そのような調整になる、ということを認識したからこそ忠実なカード化が実現したと考えるべきか。

その他 [編集]

  • 上位互換が多数存在しているにもかかわらず、再録回数がやたら多く、ファンサービス性の強いカードとなっている。
  • 漫画での技名は、ブレスによる攻撃は「ボルシャックファイアー」、前述したボルシャック・ブラスターによる攻撃は「ボルシャックWファイアー」となっている。前者はクリーチャーに、後者はシールドに対してそれぞれ放たれた。
  • 漫画「デュエル・ジャック!!」のおまけ4コマでは、自身の能力を「死んだ仲間がついてるからよぉ~。」とまるで闇文明かのように背後霊と共に語っていた。物は言いようである。
  • 「全方位カードファイル vol.2」には、《アクアン》による墓地肥やしでパンプアップするというコンボが紹介されている。
  • このカードの原画を担当した松本しげのぶ氏は2019年のインタビューで「ウィザーズさんから『今までにないドラゴンを描いて』って言われて考えたのが、『ボルシャック・ドラゴン』は手を熱くして殴る、ブレスでは攻撃しないというものでした。そういった今までとは全く違うアイデアをいれて、鎧を着せようっていうのは初めはどうなるのかな、とその時は冒険でしたね」と語っている。参考

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


[1] 厳密に言うと少々違うのだが、詳しく説明しようとするとMagic:The Gatheringのルールに深く踏み込む必要があるためここでは割愛する。