【ハチ
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特攻の忠剣ハチ公 C 火文明 (4) |
クリーチャー:フレイム・コマンド/フレイム・モンスター/ハンター 3000 |
このカードは、4枚より多くデッキに入れることができる。 |
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) |
このクリーチャーの攻撃の終わりに、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、自分の山札を見る。その中から、《特攻の忠剣ハチ公》を1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする) |
《特攻の忠剣ハチ公》 | (4) | コンセプトカード |
《禁断〜封印されしX〜》/ 《伝説の禁断 ドキンダムX》 | 大量展開で禁断解放を目指す。《波壊Go!》 対策にも 山札には含まれないのでガチンコ・ジャッジには無関係 |
《13番目の計画》 | ルール・プラスにより《ハチ公》の数を減らさずに占有率を下げることができる |
《時空の精圧ドラヴィタ》 | 《ハチ公》を並べて覚醒させれば呪文ロックに。 《レッドギラゾーン》によるコマンドサポートの範囲内でもある |
《時空の探検家ジョン》 | 連続展開系のデッキと相性の良い打点サイキック |
《時空の英雄アンタッチャブル》 |
大まかなデッキの動かし方は単純明快。
《特攻の忠剣ハチ公》を一刻も早くバトルゾーンに出し、ガチンコ・ジャッジに勝って連続攻撃を叩き込みダイレクトアタックを決める、それだけである。
《ハチ公》を多くデッキに積めるので、手札事故が起こって出せない事はまず起きない。
適宜《轟く革命 レッドギラゾーン》に革命チェンジしてアンタップクリーチャーを生成すれば防御S・トリガーを単体除去のみに絞った相手には止められないだろう。
《Q.Q.QX.》型は《ハチ公》登場以前に既に存在していたデッキに喩えると「1ターンキルターンが遅い代わりにカウンター札を踏まない限り絶対にコスト踏み倒しが外れない【“B-我”ライザ】」といったところか。もっとも、《轟く革命 レッドギラゾーン》によるアンタップで《Q.Q.QX.》の効果を1回余分に使えることを考えると、詰め性能は【“B-我”ライザ】よりも若干高いか。
デッキ内をすべて《ハチ公》にする事も出来るが、《バグル・パズル》や遊撃師団と違ってこのクリーチャー自身をリクルートできる為、その必要性は薄い。
しかし《ハチ公》が少なすぎても展開に支障が出る為、入れるとしたら10~16枚が目安になるだろう。
DMEX-18登場した《13番目の計画》は、大量に積んだ《ハチ公》がガチンコ・ジャッジで弱みになるというこのデッキのジレンマを緩和してくれるため、非常に相性が良い。
相手がS・トリガーをほとんど搭載しないほど速攻に特化した構築なら、最速で殴り切られない場合は高い確率で勝てる。
デッキの4分の3がコスト6以上という構成もざらなので、ガチンコ・ジャッジによる勝率は高い。何なら《ハチ公》のコスト4も、2コスト域から4コスト域に位置する軽量級から中量級のカードがメインデッキの約半分の割合で積まれるのが一般的なデッキビルディングの基本であることを考えると低い部類ではない。
極端な話、《ハチ公》でガチンコ・ジャッジに2回連続で勝つという前提条件を満たせば、《ヘブンズ・フォース》、《ハチ公》、《轟く革命 レッドギラゾーン》の3枚で先攻2ターンキルができる。
《ハチ公》の性質上、オールタップを防御手段とする相手には止められない。
《轟く革命 レッドギラゾーン》のアンタップ能力を活かして《Q.Q.QX.》によるシールド焼却を1回余分に使っただけで十分詰められることもある。
《レッドギラゾーン》が着地すればブロッカーも怖くない。
また、《ハチ公》は攻撃を重ねるほどに増殖するため、シールド0枚の状況で発動する単体除去に極めて強い。【赤緑ボルシャック】や【モルト NEXT】などの対面でずらりと並べた《ハチ公》を《轟く革命 レッドギラゾーン》でアンタップさせれば《ボルシャック・ドギラゴン》にも怯まないだろう。
普通のデッキ相手に1ショットキルが毎回上手く決まる可能性は低い。その為、《伝説の禁断 ドキンダムX》を《テック団の波壊Go!》対策に用意したり、《生命と大地と轟破の決断》から《Q.Q.QX.》や《呪紋のカルマ インカ》と一緒にバトルゾーンに出すなど、相手の妨害対策といった工夫も用意しておきたい。《Q.Q.QX.》によるシールド焼却を《轟く革命 レッドギラゾーン》でおかわりすればある程度は対策できるが、結局それでS・トリガーをシャットアウトできるかどうかも運である。
コスト踏み倒しのタイミングが攻撃終了ステップなので、《轟く革命 レッドギラゾーン》が着地する前はブロッカーには脆い。
この手のカードに言える事だが、同名カードを一気に除去する《天使と悪魔の墳墓》や《蓄積された魔力の渦》には弱い。
状況次第では「詰み」に追い込まれかねないので注意したい。
《バサラ》のように結果的に同パワーを参照する火力が刺さる場合も結構ある。特にそちらは火力に附随したシールド焼却も持つため、大量に《ハチ公》を並べてから踏むと詰みに等しい。異なるパワーのクリーチャーが残っていたとしても【赤黒バクロ法師】の場合は《一王二命三眼槍》でそれをケアされるので意味がない。
殿堂レギュレーションのチャンピオンシップでもDMBD-13・DMBD-14期からDMRP-15期にかけてポツポツと4位以内入賞が報告されていた。
DMEX-15で《シビレアシダケ/インビンシブル・パワー》を獲得し、同期のオリジナル環境でチャンピオンシップ上位入賞が散見されるようになった。
2021年末のオリジナルのチャンピオンシップでは、ひたすらG・ストライクや《アイド・ワイズ・シャッター》に強い点から、4位入賞を果たした。
DMBD-19・DMBD-20期には【JO退化】や【我我我ブランド】、【青黒緑退化】/【白青黒退化】など、呪文ロックが無くとも困らない対面が目立つため、《正義の煌き オーリリア》のような呪文ロックに頼らない型が主流化。《正義の煌き オーリリア》は単純にガチンコ・ジャッジの濁りになる恐れがあるというのもある。
王来MAX環境(オリジナル)に入ると《超七極 Gio/巨大設計図》基盤の流行によって見直された《唸る鉄腕 ギリガザミ》が投入される型も目立った。【青黒緑ゲンムエンペラー】や【白青黒退化】など、《∞龍 ゲンムエンペラー》採用型デッキに刺さる防御札というところが大きい。