《ヴォルグ・サンダー》 [編集]
DMR-02で登場したビクトリーを持つ闇のサイキックデーモン・コマンド/ハンター。 《サンダー・ティーガー》と覚醒リンクして《雷獣ヴォルグ・ティーガー》となる。闇文明初のビクトリーに相応しい、非常に優秀なカードである。 単純に5コストの《超次元リバイヴ・ホール》等から呼び出せるパワー7000のW・ブレイカーという高い基本スペックを持っており、覚醒リンクをせずともアタッカーとして十分に機能する。また6コストである点も重要で、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》の能力で複数体出すことができ、《時空の霊魔シュヴァル》の覚醒を容易に達成できる。 cipでいずれかのプレイヤーを選び、クリーチャーが2体出るまで山札を墓地に置く。相手に使えばライブラリアウトを促進し、自分に使えば墓地肥やしとなる。 この能力は主にライブラリアウトとして使用される事が多く、【超次元コントロール】などの呪文比率の高いデッキに対しては大きく山札を削ることができる。このカードの登場以降、クリーチャーの比率をなるべく高めることがデッキ構築のセオリーとなるほどである。 ただし、多くのデッキはクリーチャーを主体に構築されるので、このクリーチャーを1体出してもせいぜい3、4枚削るだけになることが多い。よって、ライブラリアウトを狙うならば、長期戦に持ち込み相手の山札を消費させ《超次元ガード・ホール》でこのカードを使いまわす、あるいはこのカードの大量展開に特化したデッキビルディングを行う等の手段が必要である。【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】のようなデッキでは《復活の祈祷師ザビ・ミラ》のcipで一気に複数体並べる方法が取られる。 勿論墓地肥やし要員としても優秀。使いやすい《超次元リバイヴ・ホール》や《超次元ミカド・ホール》から呼び出し、最低でも2枚を墓地に送れる。その特性上デッキ内のクリーチャー枚数を少なめにしておけば、不確定ながら呪文を大量に墓地に送ることができ、《魔光帝フェルナンドVII世》等をサポートできる。 闇のサイキック・クリーチャーの中でもかなり使いやすく、相性のいいデッキにはすんなり入るだろう。 ルール [編集]
他のカードとの関係 [編集]
環境において [編集]登場当初(エピソード1環境)ではサイキック・クリーチャーを多用する超次元系のデッキが幅を利かせており、それらに対して猛威を振るった。一時は殿堂入りすら囁かれたが、対応してデッキ内のクリーチャー比率が高められ、また(超次元)呪文に依存しないデッキが増えるにつれ、採用率は落ち着いた。 またエピソード1環境終期に登場した即死コンボデッキ【紅蓮ゾルゲ】ではフィニッシャーを務めた。裁定変更により無限ループが可能となり、プレミアム殿堂超次元コンビによりデッキが構築不可になるまで猛威を振るった。 エピソード2期には天敵である《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》も登場している。 それでも、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》登場以前までは、【白青黒超次元】ですらゲーム中にハンデスを一切せずに手札補充して5マナ貯まり次第ひたすら超次元呪文や《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を連打してこのカードを呼び出し続ける動きが珍しくなく、如何に【白青黒超次元】からハンデスコントロールとしての性質を奪う程の影響を与えたかが窺える。 革命編以降はコンボデッキのフィニッシャーとして採用される例が目立つ。さらに2017年11月20日付の競技イベント運営ルール更新により、ループ中にランダム要素が関わる場合最も望む結果まで省略することが可能になり、墓地にカードを送る無限ループに対しても《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》のみを山札に残しそれ以外がすべて墓地に送られた状況を選択できる為、フィニッシュ手段としての確実性が格段に増した。その為多くのループコンボデッキでフィニッシャーの筆頭候補となった。 2019年3月1日付で殿堂入り。環境で大暴れするなどの殿堂入りを推定される要素が無かったため、発表の際はプレイヤー達の驚きに包まれた。
2019年7月1日付でプレミアム殿堂に昇格。殿堂入りからわずか4か月での出来事であり、さらなる驚きをもってプレイヤーに迎えられた。
その後も王来MAXでタマシードが登場するなど、クリーチャー以外のカードタイプのフィーチャーは定期的になされているため、殿堂解除は難しいものと推測される。 プレミアム殿堂について [編集]このカードが規制された際は、殿堂入りの時も含めて、「オーラをプッシュしたいがための規制」という商業的な側面を強く感じたユーザーから批判が相次いだ。しかも、超天篇ではオーラ主体のデッキがほとんど活躍できなかったため、このカードのプレミアム殿堂は「失敗だった」という声や、殿堂解除を望む声が上がったりもした。 また、このカードが存在する限り、《Volzeos-Balamord》やタマシードのようなメインデッキに大量の非クリーチャーを入れる必要がある新ギミックの開発が困難になってしまう。 ループしないとしても適切なタイミングで出すことによって安全に勝つことができ、超次元ゾーンにこれを搭載してメインデッキに超次元呪文を採用しさえすればアドバンスのあらゆるデッキにそれが組み込めたため、デュエマの「攻撃して勝つ」という大原則を歪めている面があった。 元々このカードは環境で猛威を振るっていた時期があり、早期の規制を望まれていたカードであった。双極篇では鳴りを潜めていたため、どちらかと言えば「遅すぎる規制」、「今更な規制」と言った方が正確といえる。 その他 [編集]
デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]
DMPP-17で実装。《超次元ライデン・ホール》を入手・生成することで特典として付いてくる。 cipの発動は任意に、かつ自分のみを対象にとるようになった。ややランダム性があるが、大量の墓地肥やしが可能。 パワー7000のW・ブレイカーである点も無視できるものではない。基本的にこのカードが入るのは墓地利用デッキであるが、墓地利用メタを連発されたときにビートダウンプランを取ることが可能。《スーパー炎獄スクラッパー》の範囲外でもあり、止めるのはそこそこ難しい。
環境において [編集]DMPP-17期には事前予想通り【M・R・C・ロマノフ】で採用された。同デッキでは《ヴォルグ・サンダー》の墓地肥やし枚数を増やせるように、メインデッキのクリーチャー枚数を絞る構築が主流になった。 フレーバーテキスト [編集]
関連カード [編集]収録セット [編集]デュエル・マスターズ [編集]
デュエル・マスターズ プレイス [編集]
参考 [編集]タグ:
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