汎用性 [編集]
あるカード(または能力、コンボなど)が、さまざまな用途や場面で用いることができることの度合いを表現する言葉。
上のような有用性が高ければ「そのカードは汎用性が高い」、逆ならば「汎用性が低い」と言う。
一般的な言葉だが、カードゲームで言うところを具体的に挙げると、
- そのカードが様々な用途に使えて便利であること
- そのカードが多くのデッキで採用できること
について使われる。
1.の例として、《フェアリー・ライフ》と《フェアリー・トラップ》の比較がある。
どちらもS・トリガー持ちでマナブーストを行える呪文だが、《フェアリー・トラップ》は相手のクリーチャーを除去する効果を選択することができ、マナブーストが役割を失いやすいゲーム終盤でも、マナブーストしかできない《フェアリー・ライフ》よりは活躍のチャンスがある。
よって、この意味では《フェアリー・ライフ》よりも《フェアリー・トラップ》の方が汎用性が高い。
- ただし、カードゲームにおいて「様々な局面で使える≠カードとして利用価値が高い」であることには注意したい。
- 例えば《超越男》は様々な用途で使えるという部分は満たすが、だからといって様々なデッキに出張するとは限らない。能力の数が多いことはメリットだが、その能力を得るためにコストパフォーマンスが悪くなっている(《超越男》特有だがマナ数0のデメリットも持ってしまっている)のであれば、優れたカードとは言えない。
- 《フェアリー・ライフ》と《フェアリー・トラップ》の比較についても、言い方を変えれば「《フェアリー・ライフ》は《フェアリー・トラップ》より尖った性能をしている」ということである。コストの軽さを代償にマナ加速1点でしか仕事をしないということだが、カードゲームにおいてコストの軽さは正義で、汎用性は低くても目的を達成する性能が高ければ戦力として重宝される。その背景から「《フェアリー・ライフ》は汎用性が低い」と悪い意味で強調されることはまず起こり得ない。
2.の意味での汎用性を判断する基準はいくつかある。まず、あらゆるカードに共通するものとしては以下が挙げられる。
- そのカードが持つコストが低いほど、汎用性が高い
- そのカードが持つ文明が少ないほど、汎用性が高い
コストが高いカードや、持っている文明が多いカードほど、それを出すための手間[1]を考慮する必要がある。それによって同時投入するカードもある程度決まってきてしまう。これは汎用性が低い状態である。
逆に、コストが低いカードや、持っている文明が少ないカードほど、前準備が必要なくなる。そのため好きなデッキに気軽に投入できる機会が増える。これが汎用性が高い状態である。
能力から2.の汎用性を判断する場合は、その能力の効果対象の広さが判断基準の1つとなる。
例えば《封魔妖スーパー・クズトレイン》と《封魔妖ザビ・クズトレイン》はどちらもクリーチャーが破壊されたときに自分が1ドローできるが、《封魔妖ザビ・クズトレイン》の場合は「自分の」「エイリアン」クリーチャーが破壊されたときにしか発動しないため、ある程度エイリアンで固めたデッキでしか活躍できない。対して、《封魔妖スーパー・クズトレイン》は種族の限定がないためエイリアンでないクリーチャーが破壊されても発動する上、持ち主の限定がないため相手のクリーチャーが破壊された時でも発動するため、より多くのデッキで活躍の機会がある。この意味では《封魔妖スーパー・クズトレイン》の方が汎用性が高いと言える。
能力の種類で言えば、マナブーストや手札補充といったリソース稼ぎ、ピーピングハンデスや確定除去といった多くのデッキに通りやすい妨害などは汎用性が高い。
逆に墓地肥やしや進化など、別の特定のカードや能力ありきのカードや能力は比較的汎用性が低いことになる。
とはいえ、カードによってはより細かい処理などが入るため、上記の対象の広さなどと合わせて吟味するのが良い。
1.と2.は一見似ており、共通して持つカードや能力もあるが、中には片方しか満たさないものも存在するため、この言葉を使う場合はどちらの意味で使っているかを明確にしておきたい。
- 以下のカードは選択肢の多さから汎用性の高いカードの例に挙げられやすい。
- 1.の意味での汎用性は、デッキの構築に左右される部分もある。2.の意味での汎用性が低いカードであればなおさら。
自明な例を出すと、超次元呪文は超次元ゾーンに用意するカードが少ないほど汎用性が低くなる。
実用レベルの例として、《蒼狼の始祖アマテラス》は、【エンペラー・キリコ】系列のデッキでは八面六臂の活躍を見せるが、他のデッキにそのまま突っ込んでも同じ働きはできない。
- 汎用性は相対的なものである。時代によって、かつては汎用性のある効果であっても、時代にそぐわなくなってしまう場合もある。
- 「カードはテキストが短いほど強い」というジンクスは、この汎用性である程度説明できる。最終的に同じ結果(効果)を生み出しうる能力同士を比べた時、対象の制限や使用条件のある方が、その条件の記述の分だけ文章が長くなる上に汎用性も下がる。対象や条件が限定されない能力は短いテキストになるが、限定されない分汎用的に使うことができる。
- 同時に、汎用性が高いということは、それだけ多くのプレイヤーに使用されやすいということでもある。使用した実感を得られやすい点もジンクスの広がりやすさに寄与している可能性がある。
- プロモカードや、何らかのデッキに限定で収録されている汎用性が高く、なおかつ入手の困難なカードは、シングルカード市場でも高値で取引されたり在庫切れが続出することが多い。
- 凡庸性(ぼんようせい)は完全な誤り。凡庸とは優れたところがなく平凡であることを意味する。
参考 [編集]