(じゅん)バニラ [編集]

全く特殊能力を持たないバニラとは異なり、S・トリガーパワーアタッカーW・ブレイカーのような、バトルゾーンに出してもゲームに影響を及ぼさないような単純な能力、あるいは実戦上意味のない能力を持っているクリーチャーのことを指す。

《夢幻なる零龍》のように極端にコンボ性に振り切ったカードや、《大神秘イダ》を始めとしたコストパフォーマンスのよいもの、ビートダウン究極進化元に向いた進化クリーチャーはまだしも、大体は肩身の狭い存在である。
バニラと同じくデュエル・マスターズルール上、シールドブレイクするにはパワーが関係ないため、それならばアドバンテージを稼ぐことができる何らかの能力を持っている方が明らかに有利なためである。

例えば、同じS・トリガー持ちでも《ハビエルネイチャー》《アクア・サーファー》の利用価値の差は明白。前者はバトルゾーンに出るだけでは特に何の仕事もしないが、後者ならば相手のクリーチャーバウンスして防御を行うことができる。

《デプス・ノーブル》、パズルを解けていない《パーロック〜交差の石板〜》ドキンダム・ガチャが使えない会場での《轟烈X ベガスダラー》などのように、実戦上意味のない能力を持っているため準バニラ扱いされるケースもが存在する。
特に《奏世の鍵主 ウムル=ノル》は、デュエル・マスターズでは全く意味のない能力を持っており、そのせいで準バニラになってしまっている(とはいえこちらは本質的にはジョークカードなのだが)。

DMR-07では、バニラをサポートする能力を持った《アクア・ティーチャー》《駱駝の御輿》が登場、【バニラビート】が成立したこともあって、カードによっては「むしろバニラであってくれたなら」と言われるものも。

準バニラの定義 [編集]

準バニラの定義はかなり曖昧。

たまに、スピードアタッカーのみを持ったクリーチャーも準バニラと呼ばれたりもするが、バトルゾーンに出たターンに影響が及ぶため、これを準バニラと呼ぶかは個人差がある。

また、ワールド・ブレイカーG・ブレイカーのような大型ブレイカー能力のみを持っているクリーチャーも、流石にシールドを1つしかブレイクできないのと、すべてブレイクできるのとでは、ゲームに与える影響がかなり違うため、これも準バニラと言っていいのかは怪しいところ。

当wikiにおいては、そのクリーチャーバトルゾーンにいながらアドバンテージの奪い合いに直接関与しない状態を指して準バニラと称する記述が多い。
例としてG・ゼロを持ちコスト踏み倒し召喚できる“だけ”のクリーチャーを「場に出たあとは準バニラ」、サーチャーが進化先をサーチするもハンデスされてしまった状況を「準バニラが棒立ち」など。この用法における準バニラはクリーチャーの価値を評価する用語ではなくクリーチャーの性質を区別する用語と捉えた方が適切である。

その他 [編集]

  • 一部ではMTGの俗語が由来である「フレンチ・バニラ」と呼んでいるプレイヤーもいる。呼称の由来は、「ちょっとリッチな」バニラであることから。

参考 [編集]