コモン・アンコモン限定戦 [編集]

コモンアンコモンのカードのみが使用できる非公認フォーマット。俗にCUCとも呼ばれる。
今まで一度でもコモンアンコモンで収録されたカードは使用可能。レアリティがないカードは使用不可。
同名カードであっても、ツインパクトなどの別バージョンがある場合はまったく別のカードとして扱われる。(《スクリーム・チャージャー》《大鉄漢シルバスターズ/スクリーム・チャージャー》など)
2017年頃に有志の手によって生まれてからじわじわと広まり、非公認のチャンピオンシップも行われている。

フォーマットの特徴としては以下のようなものがある。

デッキの制作費が非常に安い
一部例外のカードはあるものの、スーパーレアベリーレアなどの主な高額カードを使わないで済む。
カード同士の組み合わせを重視
レアリティが低いので、1枚1枚のカードパワーが低くなりがちだが、カード同士の組み合わせで様々な戦略を可能とし、ループもいくつか存在する。また、細かなシナジーを活かしたデッキも多く、《深淵の食卓》《ゴブレット=ブレゴ》《学校男/ゾンビ・カーニバル》《循環の補い 利取》《Dの光陣 ムルムル守神宮》のパッケージなどはよく採用されている。
S・トリガーが強力
2ターンキルやワンショット、3ターン目の理不尽なループなどがほとんどなく、基本的にビート勝負、コントロール勝負になりやすい。そのため、通常環境では見向きもされないようなS・トリガーが採用されて結果を残すことも多々ある。《終末の時計 ザ・クロック》《閃光の守護者ホーリー》などはなく、1枚で相手の攻撃をすべて防ぎきるカードが少ないため、防御札を12枚以上積んだデッキが大半を占めている。

代表的なデッキ(2024年時点) [編集]

【スター進化(CUC限定戦)】 [編集]

コストパフォーマンスが高いスター進化クリーチャーと、サーチマナ加速手札交換パンプアップなどの優秀なタマシードを採用した中速ビートダウン青緑黒赤緑白青緑青黒緑など様々なデッキカラーで組まれ、カスタマイズ性能が高い。
青を入れた場合、シンカパワーで擬似ジャストダイバーを付与する《タン・ペペン》を使用できるため、非常に強固な受けを実現できる。特に攻撃を阻止する《トテントン <ベア子.Star>》や毎ターン出し直せる《ググッピー <鮫.Star>》との相性は絶大。

【ハチ公ガチンコ・ジャッジ(CUC限定戦)】 [編集]

【ハチ公ワンショット】とも。《特攻の忠剣ハチ公》ガチンコ・ジャッジで勝ち続け、バトルゾーンを埋め尽くすビートダウン
《逆転王女プリン》《綺羅王女プリン/ハンター☆エイリアン仲良しビーム》など、相性の良いカードを多く採用し、受けの強さとビートダウン性能を両立させている。

【トリガービート】 [編集]

別名【逆アポロ】。シールド追加するS・トリガーを大量に採用したデッキ。基本的には相手の山札切れによる勝利を狙うが、ビートダウンを仕掛けることもしばしば発生する。また、【スター進化(CUC限定戦)】【ハチ公ガチンコ・ジャッジ(CUC限定戦)】との折衷となったデッキも存在している。
対策するのは難しくなく、メタカードを入れれば負けることはない。だが、基本的に対策が1つでもないと詰みやすく、環境からの意識が外れたときには想像以上の自力を誇ることも。そのため、環境では度々強力なデッキとして名が挙がっている。
2024年8月頃から導入されるようになった追加リミット[1]によって、使用可能な大会が少なくなった。もともと、通常環境でも「環境を歪める」と言われるデッキタイプなだけに、限定戦での強度も相まって、規制された形と見られる。

【白黒緑コントロール(CUC限定戦)】 [編集]

《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》ハンデス性能と《循環の補い 利取》《Dの光陣 ムルムル守神宮》の圧倒的な防御力を誇るコントロール
《The 大親分 鬼流院 刃/「アンノウンがナンボのモンじゃ!」》などのサイキック関連、《とこしえの超人》などのメタクリーチャー、《光牙忍ハヤブサマル》《Dの牢閣 メメント守神宮》などの殿堂入りカード、様々な強力カードを多く採用できるのが特徴。カスタマイズ性能も非常に高い。

【白青黒緑有象夢造ハンデスコントロール】 [編集]

【白青緑コントロール】 [編集]

【ブロッケンループ】 [編集]

《ブロッケン・ヴォーン》の能力を活かして呪文を使いまわし、相手の山札のライブラリアウトによる特殊勝利を狙うループデッキ。《ラブ・エルフィン》《氷牙フランツI世》がいる状態で《ハロウィンズ・カーニバル》《フェアリー・Re:ライフ》を連打して大量マナ加速マナ回収を進め、《セイレーン・コンチェルト》《クローン・ファクトリー》《堕呪 ウキドゥ》で相手の山札をライブラリアウトさせる。
守りが堅く動き出しが遅いデッキ相手には強いが、防御札除去が少なく、【ハチ公ガチンコ・ジャッジ(CUC限定戦)】などのビートダウンには不利がつく。後に【コンダマループ】の登場によって、そちらにループデッキとしての役目を譲った。

【青赤緑超次元】 [編集]

《超次元リュウセイ・ホール》《The 大親分 鬼流院 刃/「アンノウンがナンボのモンじゃ!」》のバリューを活かした青赤緑ビートダウン《サイバー・ブレイン》《ストリーミング・Re:チューター》などの爆発的な手札補充《フェアリー・Re:ライフ》《地龍神の魔陣》などの基本のマナ加速などをメインデッキに入れ、サイキック・クリーチャーの性能をフルにビートダウンに使う。

【ウェーブストライカー(CUC限定戦)】 [編集]

DM22-EX1の発売によって、大量に登場したツインパクトウェーブストライカー十王篇能力を持ったウェーブストライカーにより成立。抜き4色で組まれる。
特に強力なのが、《炎舞闘士サピエント・アーク/無限掌》《略奪秘宝ジャギラ》の両立。速攻ビートダウンなどの早めに殴るデッキには前者の盤面制圧力が、コントロールなどの手札を抱えるデッキには、後者の3ハンデスが猛烈に刺さり、互いに両者の弱点を補完し合っている。また、マジボンバーを持つ《要撃闘士スピニング・スピン》キリフダッシュを持つ《ゲキオコ・マロン》によって、殴りながらの展開力が飛躍的に上昇。ツインパクト化によってS・トリガーも多くなったことで、一躍環境入りを果たした。

【赤単速攻(CUC限定戦)】 [編集]

ウィニーから中量級クリーチャーを駆使して攻める速攻デッキ。
《惹起する若輩 ジャイロ》を中心に攻め込む【赤単ジャイロ】、侵略を利用した【赤単ガトリング】、スター進化クリーチャータマシードのバリューを活かした【赤単スター進化】などのパターンがある。どのデッキにおいても、低レアリティに多い優秀な速攻用のパーツが揃っており、通常環境並みのデッキを作ることも可能。

【赤緑速攻(CUC限定戦)】 [編集]

別名「赤緑山賊」。自然のカードで組まれた速攻デッキ。
【速攻】ウィニー自然の高パワーウィニーが採用できるのが長所。低コスト超次元呪文を採用し、超次元戦略を駆使して展開していく。また、《音速 ガトリング》などの侵略《刀の3号 カツえもん剣》などの革命チェンジも多く採用でき、早期ターンから高打点で攻め込むことが可能。ピーキーではあるので攻め手が途切れると厳しいが、その弱点を補えるほどにCUC環境では通常環境よりも強力に戦えやすい。

【守神宮スノーフェアリー(CUC限定戦)】 [編集]

圧倒的な展開力を誇るスノーフェアリー種族デッキ《Dの光陣 ムルムル守神宮》《Dの牢閣 メメント守神宮》による防御力と《ダイヤモンド・カスケード》等による驚異的なリソース回復力を誇る。ハンデス除去に対する耐性があり、継戦能力が非常に高い。また、《刀の3号 カツえもん》など革命チェンジを採用し、前のめりに攻めていく動きも可能。
アビス・レボリューションによってジャイアントプッシュのついでに新規スノーフェアリーが多数登場。《楽球の妖精》《マーチングバトン ダイダイ》など、優秀な初動や防御札が増え、さらにデッキの強度が増すことになった。

【バグ丸くんコントロール(CUC限定戦)】 [編集]

【クリーチャーコントロール】《バグ丸くん》《オーバーキル・グレイブヤード》《Dの魔城 ブリティッシュ・パビリオン》のコンボに特化させたデッキ。基本的には青黒赤で組まれ、《Dの魔城 ブリティッシュ・パビリオン》と相性の良い《虚言の凶気サイコホラー》を採用しタッチを採用した方が基本。

【青単ムートピア】 [編集]

ムートピア種族デッキ《一番隊 ザエッサ》《真海の覇王 ググッピー》で軽減されたムートピアを展開、《ググッピー <鮫.Star>》《タイム3 シド》によってビートダウンをしていく。《異端流し オニカマス》を使ったメタビート的な動きも可能。
《隠れ潜む者 シードラン》《電磁艦 シンペラー・マルコ》等によって手札補充をできるため、攻め手が途切れにくいのが特徴。また、ジャストダイバーアンタッチャブル効果を持っているクリーチャーが多く、S・トリガーには多少なりとも耐性がある。
《愛されし者 イルカイル》革命チェンジcipを使い回すことも可能であり、柔軟に戦っていくことができるだろう。

【ビートジョッキー】 [編集]

【ヘモグロコントロール】 [編集]

《魔薬医 ヘモグロ》を基盤とした準黒単ハンデスコントロールデッキ。除去ハンデスをふんだんに詰め込み、相手のリソースを奪うことに特化している。《深淵の食卓》アビスを採用しているため、ハンデス除去を絡めたビートダウンのような動きも可能。

【アーマード(CUC限定戦)】 [編集]

アビス・レボリューションでプッシュされたアーマードメクレイドなどによる展開力と火力を活かしたビートダウン
《ザーク・砲・ピッチ》《リトル・翔・バルピア》のように優秀な能力を持つウィニーが多い。また、準赤単のデッキでありながらS・トリガーが意外と多く、DM23-RP3から追加された《革命の炎 フレア・ハシッチ》シールド追加が有効に機能しやすい。
王道篇に入り超化獣が登場したことで火力が底上げされ、よりビートダウン性能に磨きがかかる形となった。また、新しく出たサポートの《ボルシャック・疾・ピピッチ》《ライラ・踊・ラッタ》も非常に強力。

【アビス(CUC限定戦)】 [編集]

メクレイドアビスラッシュを使って盤面展開をするビートダウン墓地肥やし除去ハンデスがふんだんに詰め込まれている。
DM23-RP1《ド:ノラテップ》《ド:スモンマー》《グ:ムユキバ》DM23-SP1《ハンマ=ダンマ》《ベル=ゲルエール》《グ:ボガメン》がCUC環境に登場。アビス・レボリューションで大々的に強化が来たことで、一気に環境トップに躍り出た。
特に《グ:ムユキバ》【ハチ公ガチンコ・ジャッジ(CUC限定戦)】に強いブロッカーでありながら様々なクリーチャーのリアニメイト範囲に入り、自壊することで展開を広げられるなど、CUC環境屈指のパワーカードとして活躍している。《ムユキバ》の対処ができないとアビス対面は厳しい展開に陥りやすくなる。

【メカ・メクレイド(CUC限定戦)】 [編集]

メクレイドを使ってメカを大量展開するデッキアビス・レボリューションで新規メカが大量に登場したことで成立。
《アシスター・アルデ》のコスト軽減や《忍防の聖沌 h4990u》《星姫械 マリハダル/レプリカ・オークション》などの優秀なウィニーを展開し、中型メカにつなげ、大量ドローとさらなる展開を目指す。《光器ペトローバ/ソーラー・コミューン》パンプアップ能力が非常に強力。

【青赤マジック(CUC限定戦)】 [編集]

膨大なドローソース革命チェンジ戦略を基盤としたビートダウンアビス・レボリューション(特にDM23-EX1DM23-RP3DM23-RP4)を通してマジックが強化され続けたことによって一躍環境入りを果たす。
通常環境で大暴れした【青赤マジック】とは違い、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》が使用できないため、連続してビートを仕掛けたり、3ターンキルを安定して決めたりすることはできない。だが、《AQvibrato》《アシスター・Mogi林檎》《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》などの優秀なウィニー《芸魔山鷹 トリノドミノ》《芸魔香車 マンカラダイル》などの革命チェンジ札が一通り揃っているだけでなく、《ゼンツー》などのメクレイド《紅奏龍メルダウ》《AQsabbath/♪このギター グシャっとすれば グシャっとなる》などの除去も多く存在しているため、その攻撃性能はCUC環境でも通用している。

【青黒ガブリエル墓地退化】 [編集]

【4色パトファグル】 [編集]

【5色イソレイト】 [編集]

DM23-EX2の発売と共に環境に参入したデッキ。《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》のパーツがすべてアンコモンであることから成立した。
盤面に3体を並べてGP覚醒リンクさせ、アタックトリガーから大きな打点を生み出しそのまま殴り切る。S・トリガーを使われてもジャストダイバーのおかげで突破は容易ではなく、万が一《Rev.タイマン》等で止められてもブロッカースレイヤー付与が残る。《聖斬のコード アシッド》を使ったループを狙うことも。
ゲームスピードがそれほど速くない中、運が良ければ5〜6ターンで対処しづらい即死打点を押し付けられるのは脅威と言える。

【ラカンフォートレス】 [編集]

《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》の登場によって、2023年10月頃に成立。あらかじめシールドに仕込んでおいた《天雷龍姫エリザベス/インビンシブル・フォートレス》《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》から《かっ飛ばす者 ラカン》《天雷龍姫エリザベス/インビンシブル・フォートレス》《暴発秘宝ベンゾ》を踏み倒すことによって2回唱え、相手のシールドを6つ墓地に送り、そのままダイレクトアタックを決める即死コンボを狙う。
必須パーツがマナゾーン墓地または手札に1枚でもあれば良く、構築の自由度が比較的高い。

【コンダマループ】 [編集]

《K・アトラン&キング海賊団/アイアイサー・チャージャー》の登場によって2024年1月頃に成立したループデッキ。《プロト・コア/暗黒の不法侵入》《コンダマ/魂フエミドロ》《K・アトラン&キング海賊団/アイアイサー・チャージャー》《クローン・ファクトリー》を使って、好きな呪文を好きな回数撃つことができる。ループ手順が比較的簡単で、または自然の呪文なら採用できるので、様々な型が入賞している。

【超化獣ビートダウン】 [編集]

超化獣の登場によって、2024年4月ごろに登場したデッキ。《とこしえの超人》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などの優秀なメタクリーチャー、《式神シシマイ》《お騒がせチューザ》《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》などのハイパー化と相性の良いクリーチャーを採用し、《揚紅月 フレイムバーン》《森翠月 ブロンズアーム》《霊淵 スゴーチ=トートロット》などの低コストで高パワーの超化獣クリーチャーでビートダウンをするデッキ。
様々なデッキカラーで組まれ、カスタマイズ性能が非常に高い。

【白黒緑アーク・セラフィム】 [編集]

超化獣の登場によって、2024年4月頃に突如登場したデッキ。ハイパー化《霊騎のイザナイ パイル》をタップして光臨を使い、山札からアーク・セラフィム踏み倒す、防御寄りのコントロールデッキ。《霊騎ラグマール》によるマナ加速除去《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》によるハンデスなどできることが多く、《霊騎ガリウム》によるS・トリガーの封殺で安全にフィニッシュする。

【青黒ムゲンクライム(CUC限定戦)】 [編集]

DM24-RP2の発売と共に環境に進出。ハイパー化ハイパーエナジームゲンクライムなどのクリーチャータップさせる手段と、王道篇で多く登場したタップ誘発持ちクリーチャーが多く採用されており、その強力なシナジーを活かして戦う。
《トメッグ=グメトゥ》は、タップ誘発の中でも特に強力。3体以上タップしているクリーチャーがあれば、最速4ターン目から、毎ターン終了時のセルフハンデス選ばせ除去を押し付けることができる。このカードでリソース差を開いていき、最後はこれを複数体揃えて、相手のクリーチャーと手札を空にし続けることを目指す。

【ドリームメイト(CUC限定戦)】 [編集]

【5色鬼龍院】 [編集]

《The 大親分 鬼流院 刃/「アンノウンがナンボのモンじゃ!」》と多数のS・トリガーを搭載した防御寄りのコントロールデッキ。《夢幻なる零龍》《魚籠びっくん》《サテライトスラム・スコーピオン》による無限GR召喚コンボをサブとして備えており、超次元ゾーン超GRをフルに使って戦う。2024年8月頃から試行された追加リミット[1]によって【5cイソレイト】【トリガービート】が使用不可となったことで、その2つのデッキの後釜として活躍するようになった。
1枚積みなどのカードが多く、環境の理解がないとうまく使えないことから、使用難易度は高めとされている。

【白青ハイパーエナジー】 [編集]

【零単ゼニス】 [編集]

追加リミットについて [編集]

現在、一部の大会では、「追加リミット」が導入されている。2024年8月頃から始まったもので、一部のカードが限定戦環境を歪めすぎないようにするために制定された。現在は、2種類の規制が行われている。詳しくは、該当のページ[1]を参照。

+  対象カード一覧

余談 [編集]

デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編では斬札 ウィン(【黒緑アビス】)vs喝 叱咤(【青緑スター進化】)でこのルールの対戦が行われた。

参考 [編集]