再現性 [編集]
再現性とは、特定の成果を挙げる頻度の度合いのこと。
カードゲームで「再現性が高い」と表現されたら、試合の過程で想定した動きが成功する確率が担保されていることを意味している。
一方「再現性が低い」状態とは、いわゆる「上振れ」でしかないことになる。
即死コンボを決めたいデッキだと、再現性の良し悪しはデッキの勝率とほぼ同義になるため、可能な限り再現性を高くしておきたい。
- 「要求値」という言葉でも表現されることがある。「要求値が高い」は「再現性が低い」ことであり、「要求値が低い」は「再現性が高い」ことを意味する。
- なお、「要求値」と「再現性」は若干以下のようなニュアンスの違いがある。
- 再現性:これを高くするために、デッキに入れるカードを工夫する。複数のカードのうちいずれかが引ければ良いという場面でも使うことができる。
- 要求値:実際にデッキに入れたカードにおいて、それらが揃いやすいか・揃いにくいかを意味する。必ず複数のカードのセットが対象となる。
よくある再現性を高めるテクニック [編集]
コスト2マナ枠9or12枚 [編集]
「ほとんどの試合で、2ターン目にコスト2のカードを使用」のために入れておきたい枚数のこと。
例えば《フェアリー・ライフ》+《霞み妖精ジャスミン》+《鼓動する石版》を合計9または12枚といった配分には、数学的根拠がある枚数であり、先攻の2ターン目まで[1]に欲しいカードが少なくとも1枚以上手札にある確率が、9枚入れた場合約80.8%、12枚入れた場合約90.1%となる。
8枚投入の場合には約76.4%となり8割を切ってしまうため、安定を取るのなら丁度8割超えになる9枚、9割超えになる12枚がベターとなる。
注意点として、これは入れたカードを引く確率の計算であり、自然マナを引ける確率や単色マナを引ける確率までは考慮していない。
2ターン目までに目的のカードを引けても、自然文明のカードが少なかったり、多色カードが多かったりしたせいでプレイができないという状況に陥らないようにすることもデッキ構築の時点で注意しなければならない。
ちなみに先攻の2ターン目までに同じ文明のカードを2枚以上引く確率と採用枚数は、8割超えには17枚、9割超えには20枚以上が必要になる。
ループデッキの2枚積み [編集]
墓地肥やしを積極的に行うデッキなど、「山札は掘り進められるが盾落ちへのケアはない」というデッキタイプにおいて、デッキ内にキーカードを入れる枚数について。
1枚積みだと、12.5%の確率でゲーム開始時に置かれる5枚のシールドに埋まってしまうため、残りの35枚をどれだけ掘っても回収することができなくなってしまう。
これを2枚積みにしておくと、2枚とも5枚のシールドに埋まってしまう確率は約1.28%まで抑えられる。「試合を決めるのに必要だが常に手札に欲しいわけではない」といったカードに対して行うと、肝心な時の安心感が変わってくるだろう。
- デッキのキーパーツが殿堂入りになると、この事故防止を行えなくなる。そうなればいくらサーチが充実していても1割強の確率で盾落ちしてしまうため、安定性が大きく低下することになる。
我々が目指しているのは、「誰もが楽しく激しく熱く、ハラハラドキドキできるデュエル・マスターズ」です。その目標と、超GRとオレガ・オーラとでは、残念ながら方向性を一致させることができませんでした。
これは、GR召喚の方法がインフレしすぎて、GRクリーチャーの再現性が高くなりすぎたことによる弊害といえる。
100%の再現性がある事象は、そこから先の展開はどうやっても覆ることがないことを意味し、わかりきった過程と結果をただ眺めるだけの状況へとつながってしまう。
読み物 [編集]
開発者視点 [編集]
Wizards of the CoastのMagic:The Gatheringに向けた記事になるが、要約すると「競技プレイヤーは再現性を高めた構築を求めるが、再現性に依らない事象による逆転もプレイヤー達に興奮を与える。しかし、再現性を完全に排除したカードを作ってしまうとゲームをつまらなくさせる」とある。
※以下の記事では「分散性」という言葉で表されている。
- 分散性 その2|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
https:// mtg-jp.com/reading/mm/0033861/
デッキビルダー視点 [編集]
コロコロオンラインには、まつがん氏による再現性の考え方が記されている。
先に述べた《フェアリー・ライフ》枠9枚というのも、類似カードを採用することで再現性を高める手法といえる。
参考 [編集]