蒼狼(せいろう)始祖(しそ)アマテラス》 [編集]

蒼狼の始祖アマテラス R 水文明 (6)
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。
►自分の山札を見る。その中からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱える。
►自分の山札を見る。その中からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをコストを支払わずにジェネレートする。
※プレミアム殿堂

DM-31で登場したナイト/サムライ/オリジン

コスト4以下の呪文クロスギア山札から使用できるcip能力を持つ。

6コスト支払って4コスト以下のカードを使うとだけ聞けば、コストパフォーマンスが優れてるとは言い難いが、山札という多くの選択肢から使えるカードを選べる汎用性の高さは強力。

呪文だけでもドロー除去ハンデスコスト踏み倒しチャージャー等、膨大な選択肢がある。また、このカード自身がナイトなので《魔弾バレット・バイス》などのナイト・マジックを使うことができる。
サイクロン呪文とのシナジーも大きいため、それを生かしても良い。
主なサーチ対象に関しては以下の表を参照。


殿堂入りカード

除去

ドローサーチマナブースト

超次元呪文

DMR-02友好色サイクル5コスト以下のサイキック・クリーチャーを出し、文明を参照して別の効果を発動
DMR-03対抗色サイクル同じく5コスト以下のサイキック・クリーチャーを出すが、こちらは文明に関係なく効果を使える

その他の呪文

《緊急再誕》手札からコスト踏み倒し
《母なる星域》進化獣をマナから踏み倒し
《天使と悪魔の墳墓》特殊な除去またはランデス
《マナ・クライシス》ランデス
《バリアント・スパーク》メタモーフでオールタップ
《フォース・アゲイン》cip使いまわし
《魔弾バレット・バイス》ナイト・マジックで2ハンデス
《魔弾ソウル・キャッチャー》ナイト・マジックで2体墓地回収
《リバース・チャージャー》墓地回収、チャージャー
《パニッシュ・チャージャー》ハンデス、チャージャー
《湧水の光陣》光のリアニメイト
《ドンドン吸い込むナウ》疑似サーチ&バウンス
《転生プログラム》除去にも使えるコスト踏み倒し
《ヒラメキ・プログラム》山札から条件付き踏み倒し
《拷問ロスト・マインド》呪文限定ハンデス
《爆進エナジー・スパイラル》バウンスor2ドロー
各種サイクロン呪文クリーチャーを出したターンに唱えれば手札に戻る

クロスギアに関しても、そのほとんどを出せるため選択肢は広い。
クロスまではできないため、常在型能力持ちの《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》《ノーブル・エンフォーサー》などが使いやすい。

進化クロスギアとも相性が良い。
たとえば、《覇翼 フェアリー・アクセラー》クロスした《風来の股旅ビワノシン》が4ターン目に攻撃した場合、このカードサーチし、次のターン《グランドクロス・カタストロフィー》を場に出して《風来の股旅ビワノシン》を無敵化することが出来る。


ルール [編集]

過去のルール [編集]

  • 初出のDM-31版(およびプロモーション・カード(P53/Y7)版)での能力テキストは以下の通り。
    このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文を唱えるか、自分の山札からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをジェネレートしてもよい。
    • 当時は山札を見た後に呪文唱えるクロスギアジェネレートするかを選ぶことができた。
      • また、「コストを支払わずに」の一文が無いにもかかわらず「コストを支払わずに唱える、またはジェネレートする」とする裁定が出たため、物議を醸した。
  • DMC-55での再録により、モードを用いたテキストに変更された。
    • これにより、山札を見る前に使いたいカードタイプを選ばなければならなくなった。
      例えば、1枚積みのクロスギアを使おうとして、それが盾落ちしていたので呪文踏み倒しに切り替える、というプレイはできなくなった。
    • モード選択後の処理が全て強制となり、呪文(かクロスギア)が1枚でも山札にある場合はそれを選ばなければならなくなった。
  • 2022/6/24ルール改訂以前は、cip誘発時、つまりこのクリーチャーがバトルゾーンに出た瞬間にモードを選択する必要があった。

環境において [編集]

以上のように能力は非常に汎用性が高く、ナイト/サムライ/オリジンであるためサポートも豊富で進化元にも便利だが、それまでのグッドスタッフ的な各種メタデッキにそのまま入るわけではない。

神化編環境では【エンペラー・キリコ】に投入され、その性能を存分に発揮する。状況に合わせてドローマナブーストを選択できるだけでも十分に強力だったが、特に《母なる星域》とのコンボは凶悪だった。最低7マナと自分のクリーチャーが1体でもあれば、このカードを出すだけでマナゾーンから《エンペラー・キリコ》の降臨が可能なのである。このカードは《エンペラー・キリコ》で捲っても強く、このカードが《エンペラー・キリコ》で捲れる限りソリティアを延々と継続できた。《光神龍スペル・デル・フィン》《エンペラー・キリコ》で捲り当てられなくとも《マナ・クライシス》をこのカードで唱えて《エンペラー・キリコ》ごり押しすれば何とかなる場合もままあった。

2010年5月15日に殿堂入りし、このカードのみに依存したデッキは組むことができなくなった。とはいえ、相性のいいデッキは多く、汎用パーツとして幅広く組み込まれていた。

以下はこのカードをメインにしたデッキの一例。

  1. 【アマテラスエンジン】《ドラグハリケーン・エナジー》などのコンボデッキ
  2. ナイトを軸にした呪文主体のコントロール
  3. クロスギアをコンボパーツに据えたデッキ
  4. 【エンペラー・キリコ】をはじめとした《母なる星域》で大型進化クリーチャーを踏み倒すデッキ
  5. 上記のよく使われるカードを数種類入れて銀の弾丸戦術を狙うデッキ

上記項目以外でも、単純に《ドンドン吸い込むナウ》で適当なマナブーストカードサーチしてからこのクリーチャー自身をバウンス対象に取って再利用すれば着実にアドバンテージを取ることができた。【ヒラメキドレーン】などのコンボデッキ1枚積み《ダイヤモンド・ソード》を唱えるためだけに打開札として入れるケースまであった。

コスト4以下の呪文ならば殿堂入りカードであってもこのカードはそれをピンポイントで唱えた上で墓地に落とせる。この点から《龍素記号Sr スペルサイクリカ》との相性がよく、その点を危惧されてか2015年3月14日からプレミアム殿堂への格上げが決定した。登場以来、【エンペラー・キリコ】をはじめとして様々な使われ方をしたこのカードもついにお役御免となる。今後4コスト以下の呪文をデザインする上での障害となると判断されたか。

呪文キーカードとするデッキの安定性がやや落ちることとなるため、今後はより慎重なデッキビルディングが求められるだろう。

双極篇になると、《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》というcipまたはアタックトリガーとして手札のコスト5以下の呪文を唱えられるカードが登場。やはり、様々な呪文と絡めて大会でも結果を残している。
《チェンジザ》に比べるとコスト4以下しか唱えられないのは純粋に劣る部分のように思えるが、《アマテラス》は山札からサーチして唱えることができ、それによるコンボの安定・ピン挿し呪文の使い分けなどが強みだったため、全く役割が違う。また《チェンジザ》には各ターン1回の制限があるが、《アマテラス》にはターン制限もないため、ループで1ターンに何度でも使えるという強みもある。

DMBD-18コストを小さくした調整版的存在である《蒼狼の大王 イザナギテラス》が登場。【白青赤鬼羅.Star】、水系のドラゴン基盤デッキ、【青黒緑退化】【青黒赤緑邪王門】【絶望神サガループ】で活躍。特に【絶望神サガループ】《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》と共に暴れた実績は、そのスペックですら健全さの面で油断ならないことを示す実例と言える。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

その他 [編集]

  • 元ネタは日本神話に出てくる天照大神。太陽神であり、皇祖神という天皇家の「祖」とされる神でもある。サムライはともかく西洋の騎士をモチーフとしたナイトを併せ持つのは違和感があるが、オリジンのネーミングルールに従ったと考えれば妥当であろう。
  • DM-31でのイラストは中性的な容姿であったが、DMC-57では完全に女性型。もっとも、元から天照大神は女神である。
    • 「スーパーデッキSAGAブック」内の漫画では「魔女っ子アマちゃん」としてデフォルメされて登場している。
  • 漫画「SX」番外編にて、勝舞ミカド戦で使用している。しかし、この時勝舞DMC-56をベースにしたデッキ、ミカドは DMC-57をベースにしたデッキを使用しているため、少々違和感がある。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

蒼狼の始祖アマテラス VR 水文明 (6)
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 5000
バトルゾーンに出た時、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。
►自分の山札からコスト4以下の呪文を探索し、1枚をコストを支払わずに唱える。その後、山札をシャッフルする。
►自分の山札からコスト4以下のクロスギアを探索し、1枚をバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。

DMPP-11で実装。レアリティベリーレアになり、山札から使うカードが探索になり、クロスギアは「ジェネレート」ではなく「バトルゾーンに出す」になった。
探索になった点は大きな弱体化であり、TCG版であった呪文を1枚をピン刺しして状況に応じて使い分ける銀の弾丸戦術がしづらくなった。
デッキ内のコスト4以下の呪文もしくはクロスギアを3種類以下にしておけば確定でそれらを探索できるが、TCG版で採用されていたデッキにおける軽量呪文の搭載枚数は、ビッグマナでは最低でも5種類、【エンペラー・キリコ】だと10種類以上搭載されることもザラであったため、かなり厳しい弱体化と言える。

呪文かクロスギアを選んでから探索するため、例えば、《神歌の星域》からのコスト踏み倒しがしたいのに《ノーブル・エンフォーサー》等クロスギアが選択肢に出たせいで《神歌の星域》が登場せず選べない、という事故は起こらない。

  • 偶然か狙ったのかは不明であるが、《蒼狼の始祖アマテラス》の派生カードが多数収録された DMBD-18の発売日と同日に情報が公開された。

環境において [編集]

登場直後のDMPP-11期では、《運命の選択》を唱えられることから【ガントラビート】で採用されたことがあったが定着には至らず、前評判ほど活躍できていなかった。
プレミアム殿堂であるTCG版の性能に共通で変更される要素が加えられただけであるが、探索により4種類以上対象を入れると候補に現れない事故がある以上、決してTCG版と同等とは呼べない性能であった。

DMPP-12《エンペラー・キリコ》《神歌の星域》が登場したことで【エンペラー・キリコ】が成立し、本領発揮となっている。その場合でも、対象の呪文とクロスギアは3種類以下という制約のもとデッキが組まれる。

DMPP-13では【5色コントロール】【バイオレンス・フュージョン】が復権したが、それらに《蒼狼の始祖アマテラス》が採用されることはほぼない。探索を濁らせずにデッキに入る踏み倒せる呪文といえばマナ加速程度で、《母なる紋章》などを自在に操れたTCG版とは異なり受けや攻めにシフトする立ち回りができないからだろう。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


[1] 同エキスパンションにはメタフィクション性の強いフレーバーテキストや、背景ストーリー上接点を持ち得ないようなクリーチャー同士が交流する描写が多い点に注意。