【クイーン・アマテラスループ】 [編集]《クイーン・アマテラス》の強力なcipを無限ループできるようにしたデッキタイプの総称。大きく分けて《Dの機関 オール・フォー・ワン》と《龍素知新》でサポートし、《クイーン・アマテラス》を起点としてループ機構を《邪眼皇アレクサンドルIII世》に委ねる「アレクサンドルループ型」と、《クイーン・アマテラス》で唱える呪文によってcipを無限に誘発させる「アマテラスエンジン型」があったが、《龍素知新》の殿堂入りを受け、《失われし禁術の復元》と《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》でリペアされた「ゴクガ・ロイザーループ」が有名になった。
主要カード [編集]「アレクサンドルループ型」 [編集]《クイーン・アマテラス》で山札から《龍素知新》/《失われし禁術の復元》をリクルートして手札から唱えることができる。《龍素知新》/《失われし禁術の復元》によって墓地から唱えられた呪文は山札に行き、この《龍素知新》/《失われし禁術の復元》は墓地に残存する。したがって、続けて《クイーン・アマテラス》、ないしは《邪眼皇アレクサンドルIII世》で再び山札から《龍素知新》/《失われし禁術の復元》を唱えると、墓地の《龍素知新》/《失われし禁術の復元》を介して様々な呪文にアクセスできるようになり、無限ループが成立する。
アマテラスエンジン型 [編集]《蒼狼の始祖アマテラス》を使い回せる呪文を何度も唱える【アマテラスエンジン】が、《クイーン・アマテラス》の登場によって無限ループとなって帰ってきた。
の状態で《クイーン・アマテラス》のcipを発動させると、
によって、「山札に《龍素知新》/《失われし禁術の復元》1枚・《フォース・アゲイン》1枚、墓地に《龍素知新》/《失われし禁術の復元》1枚」の状態を保ちつつ無限に呪文を詠唱可能となる。 そのままではただの遅延行為になってしまうが、ループ中に行われる行動である「呪文を唱える」「クリーチャーがバトルゾーンに出る」「クリーチャーが破壊される」等をトリガーとするカードがある場合、その能力を無限に使用可能となる。 Q-ENDループ [編集]唱えた呪文のコスト未満の呪文を墓地から山札へ戻して詠唱できる《ν・龍素王 Q-END》が存在する場合、上記の無限ループは以下のように変形できる。
これにより《クイーン・アマテラス》のcip3回分で《クイーン・アマテラス》のcipを4回使用する事ができるため、デッキからコスト6以下のクリーチャー以外のカードを無限にプレイできるループが完成する。 この手のデッキの弱点として「相手ターンをまたいでシステムクリーチャーを生存させなければならない」のが常であるが、《Dの機関 オール・フォー・ワン》を使用する場合、《クイーン・アマテラス》cip誘発を「ターンの終わりに」のタイミングにずらすことができる点、および《超龍素要塞 エビデシュタイン》の龍解の誘発条件が「ターンの終わりに」のタイミングを迎えるだけである点に着目し、手札に《クイーン・アマテラス》さえいればターンの終わりにいきなり無限ループを決める事が可能となる。
《超龍素要塞 エビデシュタイン》の龍解条件は誘発型能力である。これを「誘発条件」と「効果」に分解するとこのように分かれる
つまり、《超龍素要塞 エビデシュタイン》存在下でターンエンドを迎えるだけで、実は龍解は常に処理される。その後の解決の時点で呪文3枚の条件を満たさないから不発に終わっているだけなのである。 また、誤解しているプレイヤーは多いが、「ターンの終わりに」の誘発型能力が誘発してもそのターンは終了しない。「そのターンの終わりまで」「そのターン」「このターン中」に有効な継続的効果が失効するまでは、実はそのターンは終わらない。更に言うと「次のターンのはじめまで」がそのターンに含められる。「次のターンのはじめに」の処理に移ることで、はじめて「その次のターン」となる。 ここで白羽の矢が当たるのが《Dの機関 オール・フォー・ワン》である。先述の通り、これでコスト6以上のクリーチャーを破壊すれば、「ターンの終わりに」の誘発型能力解決タイミングと《クイーン・アマテラス》cipを同時並行させることができる。コスト6以上のクリーチャーとしては、《超龍素要塞 エビデシュタイン》のリクルートに必須である《ν・龍覇 メタルアベンジャー R》が適任だろう。 上記の【アマテラスエンジン】によって呪文3枚以上の条件を容易に満たせるので、解決待ちの《超龍素要塞 エビデシュタイン》を適宜龍解させて《ν・龍素王 Q-END》にさせてしまおう。 特筆すべきは、ここまで《Dの機関 オール・フォー・ワン》のDスイッチを使っていない点である。究極的には事前準備の段階で《パクリオ》等に使ってしまってもいいのである。事実上《Dの機関 オール・フォー・ワン》は相手にターンを渡して《ν・龍素王 Q-END》を除去する機会を与えないためのサポートであるため、最悪《Dの機関 オール・フォー・ワン》が無くともコンボが成立する。 《フォース・アゲイン》の盾落ちが心配なのであれば、Dスイッチして《ヴァリアブル・ポーカー》を撃てる余白を作れば、大幅に事故を軽減できる。相手に《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》がいて龍解できない場合でも、Dスイッチして除去呪文等を撃つ余地を作ればそれで済む。 従来の《Q-END》デッキは、《Q-END》の設置にタイムラグが生じるというところが難点だった。その部分を抜本的に解消したという意味では、非常に画期的な呪文ループである。 コスト5であることが重要だった《龍素知新》が2018年3月1日付で殿堂入りしたため、《失われし禁術の復元》でリペアできず現在はこの機構を再現することはできない。後継であるゴクガ・ロイザーループのほうが条件が容易いこともあり、過去の遺物となった。 ゴクガ・ロイザーループ [編集]《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》は手札の呪文を2回唱えるため、容易にループが発生する。《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》自身がコスト6のクリーチャーで除去耐性があり、ドローソースでもあるので、マナカーブとしても適任である。《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》を《Dの機関 オール・フォー・ワン》で破壊した場合、ループの起点と終点が《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》のリアニメイトで収束する。
上記のループで重要となるのは「《クイーン・アマテラス》で唱えるのは必ず《失われし禁術の復元》」・「《失われし禁術の復元》がデッキに残るようにする」の二点。こうすることで殿堂となった《フォース・アゲイン》を無限に唱えられる。 「クイーンサイクル」 [編集]《龍素記号wD サイクルペディア》が登場すると、ゴクガ・ロイザーループの手順をさらに簡略化できるようになり、デッキスロットを圧縮できるようになった。
このループの強力な点は、《サイクルペディア》のターン1能力にはコスト制限がないため、唱えられる呪文Xの幅が文明指定のないコスト6以下の呪文にまで広がっている点と、ループパーツが3枚しかない点。《フォース・アゲイン》の盾落ちはどうしようもないが、そうでなければ場に2体を揃えるだけでループが完成する。そのため要求値が低い上に《失われし禁術の復元》などのループ目的のカードを採用する必要がなくなり、デッキに積める呪文の幅が広がっているのである。 唱える呪文は、単純に《超次元の手ホワイト・ブラックホール》や《マナ・クライシス》でもよいが、上述の理由から《ブレイン・スラッシュ》や《九番目の旧王》といった《禁術》対象外の呪文を唱えられるため、かなり幅は広い。 環境において [編集]『DMGP2022』成績上位者とDMPランキング2022年下期上位者合計32人を対象とした「DM最強位決定戦」(アドバンス&オリジナル)で、青黒緑で《マナ・クライシス》を採用した【クイーンサイクル】型が3位入賞して話題になった。 その後しばらく、チャンピオンシップでも何例か上位入賞が見られた。《マナ・クライシス》で相手を制圧してから《CRYMAX ジャオウガ》で雑にフィニッシュする型、《センジュ・スプラッシュ》で制圧してから《ブレイン・スラッシュ》で過剰打点を並べつつ《勝熱と弾丸と自由の決断》でタイムラグを消して《「本日のラッキーナンバー!」》でざっくりとカウンター封じしながらワンショットする型も結果を残した。 2023年3月20日改訂の殿堂レギュレーション施行開始直後には《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》で打点形成しつつブロッカー対策をした型がオリジナルのチャンピオンシップで優勝。 『DMGP2023-1st』Day2(オリジナル)では【青黒緑サイクルペディア】括りでベスト128に2人残った。 2023年8月の終わりのアドバンスでは、【青黒赤緑邪王門】の基盤で《爆熱 メルニア・エマージェンシー》をフィニッシャーとした型がチャンピオンシップ優勝を果たした。 DM23-EX2発売7日目には、《トンギヌスの槍》をループさせる型が結果を残した。この型にはスピードアタッカーとアンブロッカブルの付与、ワンショットが失敗した場合に機能する攻撃強制による手札補充を重視してか《終剣連結 アビスハリケーン》がフィニッシュ補助に採用されていた。そちらのデメリットは《マンハッタンの心絵》でカバーできた。詰めにはがループパーツとして使われた。他にも、除去に《黒歴史の白詩集》、《爆進ガブラ・ハンド》(モードでハンデスも選べるが)も採用される変則の型であった。[1] DM23-EX2発売10日が過ぎた頃には、《ディスタス・ゲート》を軸として《MMM-ジョーキング》でコンボ開始までを凌ぎつつコスト踏み倒しメタを事前に処理する型が結果を出した。DM23-EX2発売から約3週間後には、《勝熱と弾丸と自由の決断》で疑似スピードアタッカーを作り、《堕呪 ウキドゥ》でS・トリガーを無効化しながらワンショットする型がオリジナルの80人規模のチャンピオンシップで準優勝。 DM23-EX3で新たなフィニッシャーとして《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》を獲得。 参考 [編集]タグ:
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