神化編環境(エボリューション・サーガかんきょう) [編集]

メタゲーム [編集]

DM-32 [編集]

DM-27以降、サイバーロードを軸にした【青単速攻】デッキは徐々に強化されてきたが、ここにきて新しく登場した三種類の「サイバー進化の登場によって【サイバー青単】が成立し、メタの一角を占めるようになる。
他にも、軽量な墓地進化を活かした/自然【墓地進化速攻】が考案され、速攻のバリエーションが豊富になった。この【墓地進化速攻】は【黒緑速攻】とも呼ばれ、【赤緑速攻】から入れ替わるようにメタゲームへと進出。
皆のアイドルスノーフェアリー達が《ダイヤモンド・カスケード》の獲得によって種族デッキとして作れるようになったのもこの頃。

主人公格の切り札のドラゴンの中では最高レベルの汎用性を持った《ボルシャック・NEX》が登場し、一年を通して【ボルシャック・NEX】が形を変えて環境に進出する事となった。

またスーパーレア《エンペラー・キリコ》はその派手な能力から多くのデッキタイプが作られたが、この時点ではそこまで強力なデッキには至らなかった。
《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》による【連デモ】や四体神による【神帝】も注目されたが、この当時は個々のキーカードが狙われやすかったが故にまだ環境進出には至らなかった。

【シノビドルゲーザ】の流行から、環境はややビートダウンよりになった。

そんな中、S・トリガーの裁定変更により、【星龍マーシャル】が一時期大きくメタに食い込む。
最悪だと片方は2マナしか溜まっていないのに決着が付いてしまうという環境が危惧され、約1ヶ月ほどで再びS・トリガーの連続使用についてのエラッタが出された。これにより【星龍マーシャル】はメタからはすぐに退いた。

DM-33 [編集]

《母なる星域》の登場により《母なる大地》《母なる紋章》によるロマネキャンセルと似たような動きを擬似的に再現できるようになり、過去の【ターボロマネスク】《聖鎧亜キング・アルカディアス》等の強力な進化クリーチャーを投入したようなタイプのデッキが作られ、多くの公認大会で見られるようになる。
中でも《エンペラー・キリコ》《蒼狼の始祖アマテラス》を組み合わせた時の相性は抜群で、cipを何度も使いまわした挙句に多くの大型進化クリーチャーを並べることが可能になった。この時点で【エンペラー・キリコ】はかなりのパワーアップを果たしたと言える(【星域キリコドラゴン】)。進化元S・トリガーとなる《霊騎コルテオ》も嬉しく、このクリーチャーのcipを使いまわせば敵軍を全員寝かせる事も可能になり、フィニッシュ時の安定さが増していった。
10月に発売された7枚固定パックのDMC-55《蒼狼の始祖アマテラス》再録され、【エンペラー・キリコ】の流行を後押しした。他にも【サイバー青単】のパーツである《パラダイス・アロマ》【墓地進化速攻】のパーツとなる《ダンディ・ナスオ》など、絶版となっていた環境への有力カードが多数再録されている。

11月にはDMC-56DMC-57が登場し、《大地と永遠の神門》によって【神帝】の環境入りを果たした。

12月19日に新たな殿堂入りが施行され、デュエルロード内でも殿堂入り施行前からそちらの環境に合わせたデッキの使用率が増加していく傾向が見られた。
《聖鎧亜キング・アルカディアス》《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》の殿堂入りにより【ギャラクシーコントロール】【キング・アルカディアス】などのコントロールが弱体化し、《インフェルノ・サイン》の殿堂入り、《インフェルノ・ゲート》プレミアム殿堂によりリアニメイトデッキの勢力も衰えていった。そのため環境は一気に【サイバー青単】【シノビドルゲーザ】【ジャック・ヴァルディビート】等の殿堂の影響が薄かったビートダウン系のデッキタイプへと傾くことになる。

DM-34 [編集]

《エンペラー・マリベル》の登場で【サイバー青単】が、《ボルシャック・クロス・NEX》の登場で【星域キリコドラゴン】が強化され、3ターン目の《西南の超人》をあっさり青単にバウンスされるようになった【シノビドルゲーザ】は相対的に少し弱体化。

ここにきて《白騎士城ピラー・オブ・フェザー》《死神城 XENOM》が登場。これまでファンデッキ扱いだった両者のデッキは大幅に強化され、DM-33の再評価に至った。
他にも、マナ加速しながら反撃を受けない速攻をとる【神王】や、粘り強さと手堅い山札送りを持つ【創世神】《死神の魔龍虫ビャハ》《大作家ゴー・ダイゴ》《超電星クリスタル・ファランクス》と大型メテオバーン持ち切り札が多数出現して研究されていったが、いずれも環境入りにはなり得なかった。
その大型メテオバーン持ちの中でも《超天星バルガライゾウ》は一線を画しており、【バルガライゾウ連ドラ】が誕生するに至った。《ボルシャック・クロス・NEX》の登場も相まって、【連ドラ】は《母なる星域》を使えば最速4ターン目に勝負が着くほどのスピードを得た。

《ソウル・アドバンテージ》プレミアム殿堂に伴いハンデスの主流は《解体人形ジェニー》などのピーピングハンデスに移り、相対的に《斬隠蒼頭龍バイケン》シノビを中心にした【カウンターバイケン】はトップメタからは外れる。マッドネスにも強い《大邪眼B・ロマノフ》の登場も大事件であり、【ヴィルジニアリアニメイト】全盛期となった。
赤緑【墓地進化速攻】といった速攻デッキに押されメタ上ではあまり姿を見かけなくなり、それらに物量で対応できる【ハイドロ・ハリケーン】がメタ上に登ってきた。
変わらずの多彩なメタゲームを展開するが、特に【エンペラー・キリコ】系列のデッキと速攻デッキが幅を利かせている環境と言える。

1月にはDMC-58が登場し、《魔弾 ベター・トゥモロー》型や《憎悪と怒りの獄門》型の【マッドロマノフワンショット】が続々と作られていった。

DM-35 [編集]

本弾は極め付けと呼べる究極進化MAX起源神の登場、白騎士死神の集大成、一年に渡る【ケングレンオー】の完成といった超ロマン型パックとなったが、最終的に環境に影響を及ぼしたのは《西南の超人》《進化の化身》のサポートを受けられた《大神秘イダ》だった。
他にも《聖天使グネス・パルキューラ》《スーパーバースト・ショット》《スベンガリィ・クロウラー》など、コモンレア枠には堅実な良カードが多数。

今年度全国大会のエボリューション・マスターのオープンクラスは白青黒【メタコントロール】が優勝し、2位は白黒緑【メタコントロール】となる。【エンペラー・キリコ】系列のデッキはメタ対象として徹底的にメタられたためか、使用者が1人であった。
また、レギュラークラスの優勝は今弾《スベンガリィ・クロウラー》を使用した【ベルフェギウスタップ】が掴む。どちらの優勝もそれまでのメタ予想を大いに裏切る結果となった。

その後、2010年5月15日付けの殿堂入りプレミアム殿堂が発表。《聖鎧亜キング・アルカディアス》プレミアム殿堂によりキングクイーンロックは完全に消滅、《龍仙ロマネスク》殿堂入りにて主流であった【エンペラー・キリコ】系列、《パラダイス・アロマ》殿堂入りにて【サイバー青単】は弱体化。しかし【墓地進化速攻】《邪神M・ロマノフ》系統のキーカードにはノータッチだったため、これらの速度に対応したデッキ作りが未だ求められる形となった。

しかし、その速度に対応している除去主体のデッキには分が悪く、2010年5月に行われた大型非公認関東CSでの優勝は【ボルメテウスコントロール】、2位が【フェルナンドVII世】、3位、そして4位が《大邪眼B・ロマノフ》を主体としたデッキが入賞。
ある程度主流デッキは固まってきているものの、再びメタゲームが多彩になっていると言える。

総括すると神化編環境コモンからスーパーレアまで多彩な切り札が登場し、メタゲームを走り続けた大スターから、ロマンの塊のような一発屋まで幅広く揃っており、歴代で最も色々なデッキが作られた環境と言っても過言ではない。

当時の主流デッキ [編集]

有力カード [編集]

参考 [編集]