《ドンドン()()むナウ》 [編集]

ドンドン吸い込むナウ R 水文明 (4)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。このようにして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。

DMR-03で登場した呪文

「ドンドン○○ナウ」呪文サイクル
同弾のサイクル中でも群を抜いて使用率の高い、優秀なカードである。

自分の山札の上5枚の中から1枚を手札に加え、それがまたは自然であればバトルゾーンにあるクリーチャーを1体バウンスができる。サーチによる後続の確保とバウンスによる除去を1枚で行えるため、既存のカードよりも格段にテンポアドバンテージを取りやすい。コスト4と軽いため手打ちがしやすく、各種超次元呪文《焦土と開拓の天変》などにスムーズに繋げられる。

《紅神龍バルガゲイザー》のようなアタックトリガー持ちや、《雷鳴の守護者ミスト・リエス》のようなシステムクリーチャーバウンスできれば理想的。《時空の雷龍チャクラ》《勝利のリュウセイ・カイザー》などのサイキックを消してしまうこともできる。

バウンスの範囲は自分を含むので、出したcipクリーチャーを再利用することもできる。有り難いことに任意なので、無理にバウンスする必要も無い。

序盤から終盤まで腐ることが少なく、S・トリガーを持つことで防御面の強化にもなる。似たような役割の《ライフプラン・チャージャー》《フェアリー・シャワー》と比べると、マナブーストはできない分、S・トリガーバウンスができる点が優秀なのでデッキによって使い分けたい。

同時期に登場した《超電磁コスモ・セブ Λ》との相性も良く、この2枚によって、【青赤緑ビートダウン】は大幅に強化されることになった。

総じて高い汎用性を持つカードであり、青赤緑青赤青緑【5色コントロール】などのデッキでは必須カードとして扱われ、その優秀さを存分に発揮している。逆に、そのようなデッキとのゲームではこのカードの存在に警戒したい。

ルール [編集]

環境において [編集]

性能は相当のもので、青赤緑系列のデッキのみならず、もしくは自然を併用するデッキでの採用率は著しく伸びた。そのため、これ以降「吸い込まれて終わり」という言葉が「除去耐性やcipを持たない大型クリーチャー」や「即効性の無い高コストシステムクリーチャー」に対する常套句となるようになった。エピソード1環境では【Nエクス】【ラムダビート】など色の合う中速ビートダウンコントロールには何でも入ったといっても過言ではなかった。
結果的に、超次元デッキ速攻デッキを除くと、このカードを無理なく積める青赤緑青緑、およびそれに準じたもの以外のほとんどのデッキカラーは立場を失った。

このカードの登場以降【連ドラ】でスピードアタッカーを持たない《紅神龍バルガゲイザー》が使われなくなっていったことからも、影響力の大きさがうかがえる。

エピソード2環境では【ターボゼニス】【ミラクルとミステリーの扉】などで使われ、この頃になると殿堂入り候補にまで名前が上がるようになった。この頃もピーピングハンデスでまず真っ先に狙われる要警戒カードとして悪名高かった。
エピソード2まで再録が無い状況であり、エピソード3になって再録されたといってもいずれのケースでも構築済みデッキに1枚投入されるにとどまっていたため「むしろ1枚制限とすることで所持枚数の少ないプレイヤーを救済すべき」と資産ゲーの進行に警鐘を鳴らす意見まであった。

登場以降積極的に使われていたカードであったが、革命編環境では《メガ・マナロック・ドラゴン》が登場した影響で3色以上のデッキが敬遠されるようになり、こうして相性の良かった青赤緑系列の勢いが衰えた影響でこのカード自体も手放しで評価されることはなくなった。

新章デュエル・マスターズ以降コスト踏み倒しメタの普及によってサイキック・クリーチャーが締め付けに遭っているため、役割対象となるそれらが着地して除去の的としてこのカードを待つ場面が減った。再録がたびたび行われて流通の問題も解消された結果、この頃になると普通の基本カードとして定着し、エピソード3の頃のように殿堂入りが囁かれる存在ではなくなった。

超天篇環境以降の高速化した環境では優先順位が低くなり、十王篇環境に成立した系の【ドギラゴン閃】系列でも不採用のレシピが多かった。

王来篇環境では《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》が登場したが、環境が低速化したため却って5枚目以降の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》として【5色コントロール】系統や【ドギラゴン閃】系統に使われる場合もあった。

《龍素記号wD サイクルペディア》登場後の【青黒赤緑邪王門】では、そちらでの呪文サポートを重視して採用されるケースもあった。

【青赤マジック】の環境進出後は、呪文サポートが豊富なことを活かしてそちらに2枚積みされるケースも見られるように。

オリジナルにおいて [編集]

DMEX-16期に【青赤緑ドギラゴン閃】が流行すると、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》と合わせて最大8枚体制にする型も見られるようになった。

再録について [編集]

  • 公式側もこの能力が非常に優秀なものであると判断したのか、サイクル中で最もレアリティが高い。それ故、かつてはシングルでの価格は並のレアに比べても高額で複数枚集めるのには苦労した。DMD-09での初再録は1枚のみであり、以降も1枚のみの再録が続いていたため、かつての《デーモン・ハンド》のような状態だった。
    • 革命編に発売されたDMD-26では第一世代枠のイラスト替えバージョンではあるが3枚も収録されたため、格段に集めるのが楽になったと言えるだろう。
  • DMX-22ではイラストが微妙に異なるAバージョンとBバージョンの2種類が存在し、間違い探しとなっている。以下は回答である(反転してあるので各自で確認してほしい)。
    回答
    1.中央で吸い込まれているクリーチャーの有無。
    2.中央で吸い込む渦の向きが時計回りか反時計回り。
    3.左上のクリーチャーの角が2本か3本。
    4.左側の機械の形が楕円か菱形。
    5.左から二番目の機械のフレームが直線か波状。
    6.機械内部のランプの形が横長か球体。
    7.右下のクリーチャーが《T・アナーゴ》か《龍覇 ニンジャリバン》か。
  • コロコロアニキ付録のプロモーション・カードでは、代表作「デデデでプププなものがたり」の連載終了以降消息不明であったひかわ博一氏が描く任天堂の看板キャラクター「カービィ」が描かれた。敵キャラクター「ワドルドゥ」「キャピィ」「ボボ」、そして好物である「マキシムトマト」を吸い込んでいる。
    • 武内いぶき氏が描く《ゲラッチョ男爵》と同様、コロコロコミック連載漫画のキャラクターとしての登場である為か、開発元のHAL研究所や発売元の任天堂のコピーライトマークはない。

その他 [編集]

  • 「吸い込む」とあるが、このカードイラストは扇風機をモチーフにしたものであり、本来は「吐き出す」が正しい。初期版のイラストを手掛けたNottsuo氏も「扇風機が吐き出すイメージで描いた」と述べていたため、それを考慮するとネーミングミスの可能性も考えられるが、効果は正しく「吸い込む」ものであり、一概にミスであるとは言い切れない。
    • MODE→CHANGE版のイラストでは迫力が増した分、より吐き出していることが分かりやすくなっている。
  • 同じくタカラトミーのTCGであるWIXOSSでは、《コードハート V・A・C》、《ブルーコードハート V・@・C》、《コードハート V・∀・C》、《コードハート Vキューム》のフレーバーテキストに、このカードを意識したものが使われている。
  • 『デュエル・マスターズ 超全集E3』では「全国クラスの実力者たちも認める強力S・Tだ!」と評されている。当時からすでに競技勢の存在についてはこうして触れられていた模様。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

ドンドン吸い込むナウ VR 水文明 (4)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を公開してから手札に加え、残りをランダムな順番で山札の下に置く。公開したカードが火または自然のカードであれば、相手のクリーチャー1体を手札に戻してもよい。

DMPP-17で実装。ベリーレアに昇格した。山札の下に送る順番がランダムになり、バウンス対象が相手のみになる調整を受けた。

  • バウンスを発動した際は、水流が吸い込んでいくかのような専用の演出が入る。
    • エターナル・Ω持ちに対してバウンスを発動した場合は、水流エフェクトが発生しない。
      「手札に戻すかわりに、手札に戻す」という置換効果が処理されているためだろう。
  • 登場時点では、「ドンドン○○ナウ」呪文サイクルはこのカードのみで他は実装されていない。

サイクル [編集]

DMR-03の「ドンドン○○ナウ」呪文サイクル敵対色を指定する追加効果が有り、すべてS・トリガーを持つ。

DMPB-03守護者が描かれているベリーレアS・トリガー呪文サイクル。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 2つ目の能力について

Q.山札が5枚です。《ドンドン吸い込むナウ》を唱えたら、山札を上から5枚を見ることによって0枚になります。この場合、自分はゲームに負けますか?
A.いいえ、山札を見ている状況では、まだカードは山札にある扱いですので、ゲームの負けにはなりません。
引用元(2020.8.21)

Q.自分の《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》がバトルゾーンにいる状況です。相手の《ダラク 丙-二式》の「出た時」の能力は、どうなりますか?
類似例:《ドンドン吸い込むナウ》《アイボー・チュリス》
A.何も起こりません。山札の上からカードを見たり、表向きにして、その中のカードに対して処理を行う効果は、山札を見れない状況では何もしません。
引用元(2021.5.21)

Q.相手の《飛ベル津バサ「曲通風」》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《ドンドン吸い込むナウ》を唱えました。どうなりますか?
類似例:《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》
A.山札の上から5枚見るかわりに、山札の上から1枚目を表向きにし、それを手札に加えます。それが火か自然のカードなら、クリーチャーを1体手札に戻せます。
引用元(2022.6.24)