《ニコル・ボーラス》 [編集]

ニコル・ボーラス P(SR) 水/闇/火文明 (8)
クリーチャー:エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。

DMX-22で登場した//エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー

cipによる7枚ものセルフハンデスと、アタックトリガーでの確定除去を放つ能力を持つ。

cipによるハンデス《悪魔龍 ダークマスターズ》《「智」の頂 レディオ・ローゼス》をも上回る7枚もの枚数を捨てさせることができる。捨てるカードを選ぶのは相手だが、その枚数の多さからほぼオールハンデスとして機能する。ひとまず場に出しただけで一仕事は終えたといえるだろう。

アタックトリガーによる確定除去もシンプルながら強力であり、既に場に出ているクリーチャー除去は勿論、前述のハンデスによりマッドネス持ちのクリーチャーが出てきても返しのターン除去できるなどシナジーが強い。

難点は8コストという重さと、3により入るデッキがある程度限定される点か。その重さ故に、《インフェルノ・サイン》《煉獄と魔弾の印》で出す事もできない。
コマンドこそ持たないが幸いドラゴンなので、コスト軽減コスト踏み倒しの手段は豊富。特に《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》《ソウル・アドバンテージ》を凌駕する生きたハンデスを飛ばせるのは驚異の一言。パワー7000と《ドンジャングルS7》で呼び出せるライン丁度なのも美味しい。

総じて、コントロールデッキ向けの、非常に優秀なカードである。

環境において [編集]

登場するなり革命ファイナル環境では【5色ジャックポット・エントリー】のキーカードとして重用された。当時はコスト踏み倒しメタも大した除去耐性を持つものが存在しなかったため、予め《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》で始末すれば問題がなかった。ただ、ハンデス全盛環境だったので、露骨に《斬隠蒼頭龍バイケン》《熱血提督 ザーク・タイザー》で対策されることもあった。

新章デュエル・マスターズ環境になると《異端流し オニカマス》が登場したことで【5色ジャックポット・エントリー】環境から失墜したが、だからといって真剣勝負で見かけなくなったわけではなく、強化を受けた【5色フェアリー・ミラクル】で引き続き使われることとなった。

ところが双極篇環境、正確に言うとDMRP-06期になると速攻とランデスを両立する【“轟轟轟”ブランド】が成立し、ひいては【5色フェアリー・ミラクル】などビッグマナの立場が危うくなり、対戦で見かけることはあっても環境に影響を及ぼさなくなった。

それでも超天篇環境になると【チェンジザドンジャングル】が定着し、《ドンジャングルS7》とのセットで馴染みのカードとなった。また、この環境で著名になった【5色蒼龍】でも定番のカードとして使われている。

しかし、超天篇後期になると、GRのインフレによってビッグマナ自体が環境から退いてしまったため、当然このカードも環境から姿を消してしまう。

十王篇では、《大樹王 ギガンディダノス》が登場し、従来のデッキのこのカードの枠を入れ替えられてしまうことが多くなった。同じくオールハンデスを狙うカードとしては、あちらは攻撃制限能力を持ち、名目コストが高いもののコスト軽減で早出ししやすいことに軍配が上がったのである。これにより、GRの有無にかかわらず、このカードの環境での復帰は遠のいてしまった。

ところが、DMRP-15期に【連ドラグナー】にて、《爆熱剣 バトライ刃》踏み倒し候補として、マナ基盤になれる点が評価され《大樹王 ギガンディダノス》より《ニコル・ボーラス》の方が優先して使われるようになる。

王来篇DMRP-17期では優秀な多色カードが多く登場し、【5色コントロール】がトップメタに。このカードが再び【5色コントロール】ハンデス枠として使われることになるかと思いきや、《龍風混成 ザーディクリカ》の登場でデッキ基盤がコスト7以下の呪文寄りになり、そちらで唱えられる《絶望と反魂と滅殺の決断》《ロスト・ソウル》《ナウ・オア・ネバー》で踏み倒しでき《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》封印を外せる《悪魔龍 ダークマスターズ》に枠を奪われるケースが目立った。EXライフ環境に跋扈し、1体確定除去程度では耐えられてしまうのも評価が下がった理由としては大きい。似たようなことが《天災 デドダム》による墓地肥やしからの《龍風混成 ザーディクリカ》での墓地からの《ロスト・ソウル》詠唱で出来てしまうのも痛い。しかし、依然として【連ドラグナー】で使用されているため環境で見かけないわけではない。《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》【白青赤緑ドラグナー】で使われる場合もある。

《爆熱DX バトライ武神》プレミアム殿堂を機に【モルトNEXT】《超戦龍覇 モルトNEXT》本体を抜いて《ブランド <NEXT.Star>》を軸とした【モモキングRX】に発展的解消を遂げると、次第に【赤緑モモキングRX】におけるコスト踏み倒し先としてポツポツと実績を残すようになった。

DMBD-21DMBD-22期から【青黒零龍】という型の【青黒闇王ゼーロ】が流行すると、次第に《知識の破壊者デストルツィオーネ》の代用ないし墳墓避け感覚で呼び出し先として使われるようになった。

その後【青黒闇王ゼーロ】が環境から失墜するとあまり見かけないカードとなり、アビス・レボリューション期では一部のドラゴン基盤の【5色グレンモルト】で使われる程度なものとなった。また、《巨大設計図》基盤を筆頭とする手札補充基盤のインフレから、7枚ハンデスではすべての手札を落とし切れないケースも多々見られるようになった。

王道篇期ではDM24-BD1に登場した《漢気の2号 ボスカツ》から射出して大量ハンデスを行う役として、【5色蒼龍】【5色ザーディクリカ】に再度採用されるようになったが、《漢気の2号 ボスカツ》自体相手依存なため流行は短期間で過ぎた。

その他 [編集]

  • このクリーチャーの文明色は水/闇/火だが、ハンデスと確定除去、二つの能力が共に闇文明の能力に相当する物だという点は一見すると不思議に思える。恐らく、(本家MTGでは赤に当たる)火文明の能力でクロスギア破壊やランデスができるとカードパワーが上がりすぎ、本家の青が担当する、相手クリーチャーのコントロール奪取(相手のクリーチャーを、自分のクリーチャーのように扱うことができる)は、デュエル・マスターズのゲーム性にそぐわないとして、再現されなかったのだろう。
  • DMX-22DMRP-05DMEX-12DMEX-17と収録されたエキスパンションでの封入率が軒並み低く、かつてはデュエマを代表するレアカードだった。特に候補カードが多い5色では入手の難しさから採用を見送るケースもあっただろう。
    DMEX-18スーパーレアになった。この頃には環境レベルの性能ではなくなっており、同弾のスーパーレア封入率の高さもあって手に入りやすくなっている。再録する度にカード枠が変わっていることも含め、現在ではコレクションとしての側面が強い。
  • イラストをよく見ると、の文明アイコンである歯車をかみ砕いている。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

ニコル・ボーラス SR 水/闇/火文明 (8)
クリーチャー:エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー 7000
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、相手の手札をランダムに7枚捨てさせる。
攻撃する時、相手のクリーチャー1体を破壊する。

DMPX-01で実装。こちらでもスーパーレアになった。

cipセルフハンデスランダムハンデスに強化された。

  • デュエプレでは手札の上限が10枚であり、相手の手札が8〜10枚の間でないとセルフハンデスとランダムハンデスで差が生まれない。よって、このcipはゲーム全体のテンポを早めるためにランダムハンデスに調整されている意味合いが《「智」の頂 レディオ・ローゼス》以上に強い。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]