《キングダム・オウ禍武斗(かぶと)轟破天(ごうはてん)九十九(つくも)(がたり) [編集]

キングダム・オウ禍武斗 MAS 自然文明 (9)
クリーチャー:グランセクト 14000
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
T・ブレイカー
破天九語:このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。
轟破天九十九語 MAS 自然文明 (10)
呪文
各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンから出す。これらのクリーチャーが出ることによって起こる効果はすべて無視する。(マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない)

DMRP-05で登場したグランセクトおよび自然呪文ツインパクト

クリーチャー面はマッハファイター破天九語を持ち、呪文面は各プレイヤーマナゾーンからクリーチャーを全てコスト踏み倒しさせる能力を持つ。

クリーチャー面は《キングダム・オウ禍武斗》と全く同じであるため、詳しくはそちらのページを参照されたし。名前コスト種族パワー能力の全てが同じでありながらこちらは呪文まで兼ね備えているため事実上の上位互換と言える。一応呪文であることがデメリットになる場面もあるだろうが、基本的にはこちらが使われることになるであろう。

注目すべきは呪文面で、敵味方に拘わらず全てのマナゾーンから文明進化も関係なくクリーチャーを全てバトルゾーンに出すという豪快なもの。
この際、各クリーチャーcipクリーチャーバトルゾーンに出たことによってトリガーする効果は一切使えないという特殊な条件が付く。常在型能力によってトリガーする「クリーチャーバトルゾーンに出た時カードを1枚引く」などの効果や、(誘発型能力ではなく状況起因処理だが)同文明コマンドが出ても封印は外れる処理などが不発に終わる。これによって、誘発型能力の連鎖によるコンボの発生を未然に防いでいる。

ただし、注釈文のとおり、常在型能力をはじめとする「ターン中に機能する能力」は無視されない。特に相性が良いのは同時期に出た自然の新能力マッハファイターであり、cipを使えず抵抗ができない相手クリーチャーマッハファイターで襲う、というデザイナーズコンボが組まれている。マナから出た敵クリーチャー戦闘破壊することで、疑似ランデスをすることができる。スピードアタッカーバトルゾーンに出たターン、相手プレイヤーを攻撃できるフュリー・チャージも「ターン中に機能する能力」であるため、その能力を行使することができる。そのため、《勝利宣言 鬼丸「覇」》などもそのターンすぐさま攻撃することができる。

一方で、クリーチャーバトルゾーンに出るに処理される置換効果についてはそれぞれ置き換えが発生する。
クリーチャーを出す順番は《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》と同様ターンプレイヤーからとなる。自分のターン中にこの呪文を唱えてマナゾーンから自分の《単騎連射 マグナム》、または《龍世界 ドラゴ大王》《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》バトルゾーンに出せれば、こちらも自分はクリーチャーを大量展開して相手は大量ランデスという状況になり、《超九極 チュートピア》《とこしえの超人》《若き大長老 アプル》などをこちらが最後に出せば、相手のマナゾーンだけが一切動かないという現象が発生する。

環境において [編集]

このカードの登場により、ひたすらマナブースト手札補充でリソースを稼ぎ、この呪文踏み倒し先のフィニッシャーを有効活用する専用構築の【轟破天九十九語】も成立し、登場からしばらく環境でそこそこそちらのデッキが見られた。

【青黒緑シャコガイル】にも1枚積みされ、《水上第九院 シャコガイル》を複数体踏み倒し、相手のターンの初めにドロー能力を解決してそのままエクストラウィン、という使い方がされる。cipを無視するため、《水上第九院 シャコガイル》山札回復が無視される点も好相性。

クリーチャー面はコストの割に単独でゲームエンドに持ち込めない事が過小評価されがちだったが、呪文面が間に合わない場合に《ソイルピンプ・キャベッジ》で早出しして1ショットキルが狙える事が評価されている。

ところが、【轟破天九十九語】メタカード全般に弱いことから一瞬使われただけで環境から死滅し、【青黒緑シャコガイル】で使う場合も「マナ枚数を減らすため《悪魔の契約》アンチシナジー」「円滑なフィニッシュには2枚投入がデフォルトの《水上第九院 シャコガイル》全部がマナに埋まっている必要があるなどリソース要求値が高い」といったことからあまり評価されなくなった。

DMRP-06《“轟轟轟”ブランド》が登場し、3ターンキルが頻発する環境になると、早くも環境の速度的にとても唱える暇が無くなった。

以降も環境の高速化、メタカード需要などによって、中々活躍の機会を得ることができていない。

一応王来篇から王来MAXにかけては、【4色ロマノグリラ天門】などの重量級コントロールに使われる場合があるにはあった。

ルール [編集]

  • 無視されるかされないかの基準は原則として、バトルゾーンに着地した後で処理するか、着地する前に処理するかで判断すればよい。それを踏まえた上で「常在型能力は有効である」と付け加えれば混乱は減る。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

アニメ・漫画などでの活躍 [編集]

その他 [編集]

  • このクリーチャーと他の一部のクリーチャーにはこのクリーチャーの胸の部分にあるのと同じマークが見られる。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • カード特性について

Q.エントリーデッキにも呪文の付いていない《キングダム・オウ禍武斗》というカードがありましたが《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》《キングダム・オウ禍武斗》は別々のカードですか?
A.はい。クリーチャー部分は一緒ですが、ツインパクトカードは呪文の名前混みで一つのカードとみなすため別々のカードとして扱います。
引用元(2019.7.2)

  • クリーチャー面3つ目の能力について

Q.《キングダム・オウ禍武斗》の破天九語の能力でブレイクするシールドはどのように処理しますか?
A.まずシールドを9つまで選び、その後それらを同時にブレイクします。通常の攻撃によるブレイクと変わりません。
引用元(2019.7.2)

  • 呪文面の能力について

Q.《轟破天九十九語》でクリーチャーを出す順番はどうなりますか?
A.クリーチャーはターンプレイヤーから順番に1体ずつバトルゾーンに出していきます。ターンプレイヤーがすべて出し終わってから非ターンプレイヤーが順番にクリーチャーを出します。
引用元(2019.7.2)

Q.《轟破天九十九語》の「これらのクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する」とはどういうことですか?
A.この能力によってバトルゾーンに出されたクリーチャーの持つバトルゾーンに出た時の能力や、すでにバトルゾーンにあったクリーチャーを含めてクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって誘発する能力などがすべて起こらないということです。例えば、封印が外れることや、「クリーチャーがバトルゾーンに出た時カードを1枚引く」というような能力がトリガーすることもありません。
引用元(2019.7.2)

Q.《轟破天九十九語》でクリーチャーを出すとき、「クリーチャーをバトルゾーンに出すとき、かわりに~」と書かれているテキストは無視されますか?
A.いいえ、《轟破天九十九語》で無視するのはバトルゾーンに出てから起こる効果だけです。出る前に何かする効果については影響ありません。
例えば、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》がバトルゾーンにあれば、コマンドとドラゴンはバトルゾーンに出るかわりに墓地に行くことになります。
引用元(2019.7.2)

Q.《轟破天九十九語》の「マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない」と書かれていますが、具体的にどのようなものがありますか?
A.マッハファイターや「このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、相手プレイヤーを攻撃できる。」のような能力のことです。スピードアタッカーやスレイヤーなど常に働く能力も無視されることはありません。
引用元(2019.7.2)

Q.《轟破天九十九語》《SSS級天災 デッドダムド》をバトルゾーンに出した時、「重ねた時」の能力は使えますか?
A.いいえ、使えません。
引用元(2020.2.26)

Q.《轟破天九十九語》でクリーチャーを出した時、相手はターンの終わりに「侵略ZERO」を使えますか?
A.はい、使えます。「侵略ZERO」は相手のターンの終わりにコストを支払わずにクリーチャーを出しているかチェックするだけなので、《轟破天九十九語》で無視はされません。
引用元(2020.2.26)

Q.自分は《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側を唱えて、マナゾーンから《永遠のリュウセイ・カイザー》を出しました。この呪文の効果でバトルゾーンに出る相手のクリーチャーは、タップ状態でバトルゾーンに出ますか?
A.はい、タップ状態でバトルゾーンに出ます。
引用元(2021.2.5)

Q.《超神羅ギュンター・ペガサス》の「攻撃する時」の能力で「シンカパワー」を持つクリーチャーの上に進化クリーチャーを重ねる場合、「シンカパワー」は使えますか?
類似例:《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側
A.いいえ、使えません。「シンカパワー」は進化クリーチャーが進化して出ることによってトリガーする能力ですので、《超神羅ギュンター・ペガサス》の効果で無視されます。
引用元(2021.7.16)

Q.《超神羅ギュンター・ペガサス》の「攻撃する時」の能力で「EXライフ」を持つクリーチャーがマナゾーンからバトルゾーン出る場合、「EXライフ」によるシールド化は行いますか?
類似例:《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側
A.はい、「EXライフ」はバトルゾーンに出る前に解決しますので、山札の上から1枚目をシールド化します。
引用元(2021.7.16)

Q.《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側を唱えて、マナゾーンから《悪魔神バロム・クエイク》のような、「マナ進化」のクリーチャーを出せますか?
A.いいえ、通常は出せません。
《轟破天九十九語》を唱えて解決した際に、マナゾーンにあるクリーチャーがすべて保留状態になります。保留状態のカードは「マナ進化」の進化元として選べないため、進化元が用意できない《悪魔神バロム・クエイク》は出せません。
ただし、置換効果や場に出る条件を満たしていない場合などによって出なかったデーモン・コマンドがあれば、それを進化元にして《悪魔神バロム・クエイク》を出せます。
保留状態になったクリーチャーは1体ずつ出ます。その際、置換効果や進化元が用意できないなどで出なかったクリーチャーはマナゾーンにとどまり、保留状態ではなくなります。例えば、《悪魔神バロム・クエイク》が2体マナゾーンにあった場合、1体目を出そうとしてそれが出ず、保留状態ではなくなった後、2体目はマナゾーンにとどまった1体目を進化元にして出すことが可能です。
引用元(2023.2.17)