敗北回避 [編集]
自分がゲームに敗北することを無効にすること。
このページでは、ゲームの勝敗判定に直接作用し、自分の敗北(相手の勝利)を回避する事ができる能力・効果について取り扱う。
バトルゾーンに設置しておくことで機能する常在型能力、特定のゾーンから敗北に割り込んで置換効果を発生させるタイプ、その効果を発生させてから持続する継続的効果のものがある。
★常在型能力の例
ジャッジCREWニー P 無色 (3) |
クリーチャー:ジョーカーズ 3000 |
誰も、クリーチャーで攻撃する以外の方法でゲームに勝てず、負けない。 |
★バトルゾーンから発揮する置換効果の例
剛勇王機フルメタル・レモン VR 光/水/自然文明 (3) |
クリーチャー:グレートメカオー/ワイルド・ベジーズ 1000 |
相手のクリーチャーの攻撃によって、相手がゲームに勝つ時、かわりに自分の山札の上から10枚を墓地に置いてもよい。そうした場合、相手はゲームに勝たない。 |
★バトルゾーン以外から発揮する置換効果の例
完全防御革命 UC 火文明 (3) |
呪文 |
自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーがバトルに勝った時、アンタップする。 |
相手が、クリーチャーによる攻撃以外の方法でゲームに勝つ時、かわりに自分の手札にあるこのカードを捨ててもよい。 |
一王二命三眼槍 SR 闇/火文明 (5) |
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 6000 |
自分がゲームに負ける時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
<鬼エンド>このクリーチャーが出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、出してもよい。 |
★継続的効果の例
不敗のダイハード・リュウセイ SR 火文明 (8) |
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000 |
自分のドラゴンが攻撃する時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。 |
W・ブレイカー |
自分がゲームに負ける時、または相手が勝つ時、かわりにこのクリーチャーを破壊する。 |
このクリーチャーが破壊された時、そのターン、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。 |
※4番目に持つ「そのターン」の能力
ダイレクトアタック等のゲームにおける決まり手をピンポイントで回避できるため、防御系の能力としては最上位の性能にあたる。
とはいえ決まり手以外には効果を発揮しないため、シールドが十分残存している序盤では腐りやすい。
単発的エクストラウィンに効果を発揮させるときにはシールドの残存に関係なく発動できる。
実際に起こりうる場面としては、《究極銀河ユニバース》か《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のアタックトリガーで発動させるメテオバーンに敗北回避が使える。それに成功すれば相手の目論見が無に帰すことになり、単に手間暇かけて準バニラのT・ブレイカーを突っ込ませただけで終わらせることができる。
変わったところでは、味方のデメリットとして設けられている特殊敗北効果を帳消しにする目的で使われることもある。
最上級に近い防御である分、使える頻度は決して高くはない。
何度もダイレクトアタックされるほど追い込まれていたり、ライブラリアウトしたり、状況誘発の《光霊姫アレフティナ》や《サイバー・J・イレブン》を使われたりすると回避しきれない場合がある。
- 自身のシナジーで上の弱点を自己完結して防いでいる場合もある。
ルール [編集]
「自分がゲームに負ける時」と「相手がゲームに勝つ時」の片方しかないテキストでも、持っていない方の条件を達成できる。
具体的には《大魔王 ウラギリダムス》は敗北回避には「自分がゲームに負ける時」しか誘発条件を持っていないが、相手の《終末縫合王 ミカドレオ》といった「自分はゲームに勝つ」という効果を置換することができる。(公式Q&A)
- 敗北回避の効果が機能するのは、あくまでゲーム内の処理で発生した敗北であり、反則・非紳士的行為による失格処分、または投了などの競技ルール上における敗北は回避することはできない。
置換効果型エクストラウィンは、それをさらに置き換えることができない。よく言われるのは、《水上第九院 シャコガイル》は《完全防御革命》では防げない点。《一王二命三眼槍》を手札に握っていても、効果による敗北を防げるとは限らないというのは重要な知識である。
敗北回避の種類 [編集]
デュエル・マスターズにおける敗北のパターンは何種類かあるが、敗北回避能力を持つクリーチャーも何種類か存在し、条件によって回避できる敗北のパターンは変わってくる。
置換効果によって敗北を置換するものか、継続的効果で自分の敗北そのものを封じるカードが多い。
『攻撃による敗北を置換』タイプ [編集]
シールドが1つもない状態で相手によるダイレクトアタックが自分に通った場合、敗北自体を置換して回避できる。
《究極銀河ユニバース》などの「アタックトリガーによるエクストラウィン」は、単に攻撃でトリガーして「カードの能力で勝つ」だけで、攻撃そのもので勝つわけではないので回避できない。
このタイプに属するカードは以下。
『攻撃クリーチャーによる敗北を置換』タイプ [編集]
基本的には上の分類と同じ。
ただし、こちらは上に加えて《究極銀河ユニバース》などの「アタックトリガーによるエクストラウィン」も対象にできる[1]。
このタイプに属するカードは以下。
■補足
「攻撃クリーチャー」とは、総合ルール506.の項より、攻撃クリーチャー指定ステップで攻撃を開始した1体のクリーチャーのことを指す。バトルゾーンを離れない限り、攻撃終了まで「攻撃クリーチャー」であり続ける。
『攻撃以外による敗北を置換』タイプ [編集]
相手の勝利を置換する事で回避できる。単発的な特殊勝利/特殊敗北が該当する。
ライブラリアウトおよび継続的効果による特殊勝利/特殊敗北は、一度置換しても敗北条件を満たし続けるため結果的に回避できない。
このタイプに属するカードは以下。
『無条件で置換』タイプ [編集]
攻撃かどうかによらず自分が敗北する場合にその敗北を置換して回避できる。上に挙げたタイプで回避できる状況(単発的な勝利・敗北)はすべて回避する事ができる。
自分のライブラリアウトによる敗北や、継続的に発生する特殊勝利/特殊敗北は、一度回避しても敗北条件を満たし続けるため結果的に回避できない。
ただし、置換先が山札回復である《始虹帝 ミノガミ》と《大魔王 ウラギリダムス》は、ライブラリアウトに限り回避することが可能。また、ループによって無限に敗北を置換できる場合、その敗北を無視してゲームを続行するという裁定が出ている。
このタイプに属するカード・能力は以下。
『自分の敗北・相手の勝利を禁じる』タイプ [編集]
継続的効果により、自分がゲームに負ける、もしくは相手がゲームに勝つ事が封じられた状況を作り出す。この効果が有効である間に達成したいかなる自分側の敗北・相手側の勝利も完全に無効化される。
上記のタイプで回避できるものに加え、自分のライブラリアウトや継続的な特殊勝利/特殊敗北も効果が続く限り回避でき、そのままゲームが続行できる。ただし、特定の負け方にしか反応しないものも存在する。
このタイプはさらに、主に常在型能力型と継続的効果型に分かれる。
常在型能力型は指定された条件を満たし、かつそのカードがバトルゾーンに存在している間は常に敗北を回避できる。
継続的効果型は呪文なら唱える、誘発型能力なら誘発させる必要があるが、一度発動すればたとえそのカードがバトルゾーンを離れたとしても、指定されたタイミングが来るまでの間、いかなる敗北も回避できる。
このタイプに属するカードは以下。
その他特殊なもの [編集]
- 「残りのゲーム中」とあるもの(無期限で続く継続的効果)
関連項目 [編集]
公式Q&A
Q.相手が《水上第九院 シャコガイル》の「自分の山札の最後の1枚を引く時」の効果で勝つ際、《CRYMAX ジャオウガ》の「鬼S-MAX進化」の置換効果で、負けを置換できますか?
A.いいえ、できません。《水上第九院 シャコガイル》の特殊勝利効果は、置換効果です。置換効果に対してさらに置換効果を適用することはできません。
引用元(2022.6.24)
Q.自分の《竜魔神王バルカディア・NEX》が相手のシールドをすべてブレイクした時、相手は《SMAPON》を「スーパー・S・トリガー」で召喚しました。「スーパー・S・トリガー」によって相手はこのターン中ゲームに負けませんが、自分はクリーチャーで相手を攻撃できますか?
A.はい、攻撃できます。その攻撃がブロックされなかったとしても相手はゲームに負けませんが、「攻撃した時」の能力など、攻撃によってトリガーする能力をを解決することはできます。
引用元(2022.7.22)
Q.自分の山札が5枚の状況で、自分は《闇王ゼーロ》を唱えました。
その効果で山札の上から4枚を墓地に置いた後、墓地から《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を出そうとしたのですが、この時、山札の最後の1枚が「EXライフ」でシールド化されることで、自分はゲームに負けてしまいますか?
A.いいえ、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を出してもゲームに負けません。
「EXライフ」は状態定義効果ですので、クリーチャーが出るのと同時に処理されます。シールド化により山札が0枚になるのと《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》が出るのは同時ですので、自分は「自分の山札が0枚でも、自分はゲームに負けない。」の能力により、ゲームに負けません。
引用元(2022.9.20)
Q.《極凰呪文「バドフレア」》を「S・トリガー・プラス」で2回使い、「このターン中に一度、自分がゲームに負ける時、かわりに負けない。」効果が2回適用されている状況です。
自分はシールドがない状態でダイレクトアタックを受けましたが、かわりに負けませんでした。次に自分がシールドがない状態でダイレクトアタックを受けた場合、ゲームに負けますか?
A.いいえ、ゲームに負けません。負けを置換する効果が2つある場合、それらは1回の負けるイベントに対して1つしか適用されません。
1つのイベントに適用される置換効果が複数あり、それを持つプレイヤーが同じ場合、そのプレイヤーがどちらを適用するか決めます。適用されなかった方の置換効果は何もしません。
+
| | (総合ルール 101.5b)
| - 101.5b
- 複数の置換効果が同時に存在するとき、通常の効果処理と同様にターン・プレイヤーの置換効果を優先して適用します。同一プレイヤーが複数の置換効果を持つ場合、どの置換効果を適用するか選ぶことができます。
|
引用元(2023.4.21)
Q.《極凰呪文「バドフレア」》を「S・トリガー・プラス」で使い、「このターン中に一度、自分がゲームに負ける時、かわりに負けない」効果が適用されている状況です。
そのターン中、自分の山札が0枚になった場合、《極凰呪文「バドフレア」》の置換効果で負けを置換できますか?
A.はい、できます。しかし、その後も状況起因処理は発生し続けるため、結果としてゲームに負けます。
+
| | (総合ルール 703.3)
| - 703.3.
- ゲームは状況起因処理の発生する条件のどれかが満たされていないか常に確認し、該当するものがあればそのすべての状況起因処理を同時に、単一のイベントとして処理します。状況起因処理がチェックの結果として発生した場合、処理後に再びチェックが繰り返されます。
|
引用元(2023.4.21)
Q.《極凰呪文「バドフレア」》を「S・トリガー・プラス」で使い、「このターン中に一度、自分がゲームに負ける時、かわりに負けない」効果が適用されている状況です。
そのターン中、自分の《伝説の禁断 ドキンダムX》がバトルゾーンを離れた場合、《極凰呪文「バドフレア」》の置換効果で負けを置換できますか?
参照《禁断〜封印されしX〜》
A.はい、できます。しかし、一度置換したとしても、その後も《伝説の禁断 ドキンダムX》の能力は「ゲームに負ける」効果を生成し続けるので、結果としてゲームに負けます。
+
| | (総合ルール 604.4)
| - 604.4.
- 一部の常在型能力は、例外的に単発的効果を生成します。これらの能力が効果を生成する条件を満たした場合、他の能力を解決する前にその効果を適用します。また、効果を処理する途中で生成された場合は、その処理に割り込んで効果を適用します。効果を適用した後に常在型能力による単発的効果を生成する条件がまだ満たされている場合、改めてその効果を適用します。
例: 《伝説の禁断 ドキンダムX》の敗北効果、S-MAX進化の手札に戻す効果
- 604.4a
- 常在型能力が単発的効果を生成した際に、継続的効果がある場合、継続的効果をすべて適用した後でその単発的効果を適用します。
- 604.4b
- 常在型能力により生成された単発的効果が複数ある場合、その発生源がどのプレイヤーのカードかによって処理が変わります。1人のプレイヤーのカードが複数の単発的効果を生成している場合、そのプレイヤーは単発的効果を好きな順番で適用します。複数のプレイヤーのカードが単発的効果を生成している場合、ターン・プレイヤーの効果から先に適用します。
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引用元(2023.4.21)
Q.自分の《頂災混成 セーゼン・ザ・フメイト》と《奇天烈X グランドダイス》がバトルゾーンにいる状況です。
自分がシールド0の状態でダイレクトアタックされた際、自分が負けるかわりに《奇天烈X グランドダイス》の置換効果を適用できますか?
類似例:《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》
A.いいえ、使えません。《奇天烈X グランドダイス》の置換効果は、自分が効果によって負けられない状況では適用できません。
引用元(2023.8.4)