《
|
黙示賢者ソルハバキ C 光文明 (2) |
クリーチャー:ライトブリンガー/グラディエーター/オリジン 1000 |
このクリーチャーが出た時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。そうしたら、自分の手札を1枚、マナゾーンに置く。 |
DM-32で登場したライトブリンガー/グラディエーター/オリジン。
cipでマナと手札を1枚入れ替える任意能力を持つ。
要するに《セイレーン・コンチェルト》と全く同じ効果である。
手札とマナを交換する際に1マナのアンタップマナを生成するため、実質1コストで召喚出来てマナ回収が行える。
1コストと交換する手札があれば、さながらマナゾーンにあるカードがマナ爆誕のように扱えるような高い自由度を持つカードである。
マナ回収札としては、交換するための手札を要求する分手札補充としての性質は持ち合わせていないが、1コストでマナ回収出来てクリーチャーまで残せるパフォーマンスの高さとテンポロスの少なさは驚異的。
良質な手札が揃いマナが潤沢な後半では、とてもコモンの2コストウィニーとは思えない汎用性を発揮し、多彩かつ高密度のムーブが実現できる。
コントロールやグッドスタッフで高いパフォーマンスを発揮するクリーチャーであるが、実質1コストで召喚出来る点から速攻にも採用される。
先にマナ回収を行うという部分がミソであり、マナゾーンのカードを置き直すことで任意の文明のアンタップマナを生成できるため、確実に後続のウィニーにつなげることが出来る。
状況に応じてマナに置いておいた《火炎流星弾》をマナ回収し即詠唱したり、低コスト進化クリーチャーを採用してマナ回収から進化速攻をしかけたりと、速攻においてもなかなか多芸。
進化元にも最適であり、備える種族もなかなか優秀。進化クリーチャーをマナゾーンで待機させておいて、《ソルハバキ》でマナ回収し即進化させれば、致命的なハンデスを避けつつ除去による妨害をさせる隙を与えず召喚出来る。
オリジンは《エンペラー・ティナ》や《火之鳥ピルドル》・《火ノ鳥カゲキリ》といった速攻向けのものをはじめとして、かの有名な《エンペラー・キリコ》など優秀な進化先を持つ。
対してライトブリンガーはややマイナーでありグラディエーターはさらにマイナーであるが、それぞれ《英霊王スターマン》や《聖皇エール・ソニアス》などのフィニッシャーを抱えている。
進化元に限らず、《母なる》系呪文や《魔刻の斬将オルゼキア》など、自身の盤面にクリーチャーを要求するカードは《ソルハバキ》によって大きな汎用性を得ることが出来た。進化と同じ原理で、マナゾーンで待機させ《ソルハバキ》で1コストで回収し彼を能力の種にすることで、不発させることなく狙ったタイミングで使用できる。
《口寄の化身》とも好相性であり、《ソルハバキ》だけでも3ドローが約束される。
反面で、マナ回収するためには交換するための最低1枚の別の手札が必要であり、今引きに弱い。他の手札が埋めたくないカードだけの状況もあり、純粋にマナ回収するだけの札と比べると有効に使える状況を選びやすく、ジリ貧が苦手。
またマナを余らせるようであれば1コストの利点が生きないため、そういった状況が頻発する場合大量マナ回収が出来る《ミスティック・クリエーション》等の方が適任である。
《ソルハバキ》のポテンシャルはテンポロスの少なさとクリーチャーが残る汎用性によるところが大きいため、幅広い選択肢や狙った動きを実現するには、マナだけでなく十分な手札が必要であることは覚えておきたい。
マナゾーンにジリ貧を打開できるようなドロー札が埋まっていれば、《ソルハバキ》的にはマナを腐らせづらく理想的である。
自由度の高い強力なクリーチャーであるが、何かしら数的なアドバンテージを稼ぐクリーチャーではないので、採用する際はしっかり用途を定めておきたい。
余談だがコモン、2コストといったもので見るとかの《ダンディ・ナスオ》に汎用性と手の入れやすさが似ている。
速攻における、任意の文明のアンタップマナを生成する実質1コストウィニーという性質もそっくりである。
神化編で登場すると、【エンペラー・キリコ】にてマナ回収と進化元を兼ねる必須パーツとして活躍。
マナゾーン(または手札)に《エンペラー・キリコ》と《蒼狼の始祖アマテラス》を含む7マナがあれば、《ソルハバキ》から《蒼狼の始祖アマテラス》をマナ回収し《母なる紋章》または《母なる星域》を唱えることで、かなり早い段階で空の盤面から《エンペラー・キリコ》を出すことが出来た。
《エンペラー・キリコ》で《ソルハバキ》が捲れてしまうとあまり旨味はないが、《ソルハバキ》・《黙示聖者ファル・レーゼ》・《蒼狼の始祖アマテラス》が捲れる分には、それぞれマナゾーン・墓地・山札から《母なる紋章》や《フォース・アゲイン》を回収し、自身を進化元に《エンペラー・キリコ》を出しなおすことで十分にリカバリーできる範囲であった。《ソルハバキ》によるアンタップマナ生成は、回収した《母なる紋章》や《フォース・アゲイン》を同ターンに唱えることの手助けをした。
【星域キリコドラゴン】の成立以降は《龍仙ロマネスク》でマナが潤沢になるため、《ソルハバキ》のマナ回収の強さはひとしおであった。
戦国編から続く【白黒緑コントロール】や【キング・アルカディアス】にも積まれ、《母なる紋章》や《聖鎧亜キング・アルカディアス》などの殿堂入りカードをマナ回収する手段として利用された。
《母なる紋章》・《母なる星域》と相性が良く、それらをマナ回収しつつ自身をコスト踏み倒しの種にすることで、実質3コストでマナゾーンから各種フィニッシャーを引き出すことが出来た。
その他、【ボルメテウスコントロール】や光入り【シノビドルゲーザ】、【ゼン&アク】等などのグッドスタッフでは、高い汎用性をもつマナ回収としての地位を確固たるものにしていた。ハイランダー気味のデッキではマナ回収の選択肢が広く強力であり、また殿堂入りのパワーカードや厳選したフィニッシャーを好きなタイミングでマナ回収するカードが必要であった。
《光牙忍ハヤブサマル》や《威牙の幻ハンゾウ》が殿堂入りしそれらを手札に温存する意義が高まったのも、マナ回収ないし《ソルハバキ》の評価に拍車をかけた。マナを減らさないマナ回収であるため、そもそもニンジャ・ストライク全般と相性がいい。
ビートダウンをプランに入れたコントロールでは、1コストで咄嗟にひねり出せる打点はなかなか優秀であり、ついでにシノビをマナ回収すれば攻防一体の働きが出来る。
エピソード1環境になると【エンペラー・キリコ】が復権を果たし、引き続き投入された。
《ボルバルザーク・エクス》と《サイバー・N・ワールド》を獲得した【エンペラー・キリコ】は元祖ソリティアといえるデッキであり、アンタップマナ生成と手札補充を何度も繰り返す中で、《ソルハバキ》はマナゾーンからキーパーツを出し入れするためのとても重要な役割を持つカードの1つであった。
以来の働きに加えてメインステップ中に手札のカードをマナゾーンに置くための役割が大きく、《サイバー・N・ワールド》によって手札来た進化クリーチャーやドラゴンをマナゾーンに装填することで、詰めの動きに入ったら《母なる星域》や《超竜ヴァルキリアス》でそれらをコスト踏み倒しし狙った盤面をつくることが可能であった。逆に《エンペラー・キリコ》で出したいクリーチャーをマナ回収し《サイバー・N・ワールド》で山札に戻すためにも使用された。
こうして《サイバー・N・ワールド》と《ソルハバキ》や《母なる紋章》を利用してクリーチャーをマナから出し入れし、山札に戻るクリーチャーを厳選することで、《エンペラー・キリコ》で確実に《ボルバルザーク・エクス》を出しなおせる状況を作り上げていたのである。
エピソード1環境からエピソード2環境にかけては、【白黒緑コントロール】の派生形である【白黒緑超次元】でも活躍した。それらのデッキでは《タイタンの大地ジオ・ザ・マン》が既にマナ回収手段として投入されていたが、タイミングがターンの終わりで即効性がないために、《ソルハバキ》も同時に採用されるに至った。
【白黒緑超次元】で定番のドローソースであった《ハッスル・キャッスル》ととても相性が良く、1コストで1ドローしつつマナ回収する様はさながら光の《アラーム・ラディッシュ》であった。1ドローが保証されるため、《ソルハバキ》の今引きによるマナ回収の不発も回避できる。マナゾーンの《ソルハバキ》をすべてマナ回収しつつ並べることで、大量ドローしつつ詰めの打点を並べるプレイングも観られた。
他、《タイタンの大地ジオ・ザ・マン》でマナ回収する時に、狙いのカードではなく敢えて《ソルハバキ》を回収することで、ハンデス札を受けるクッションとされることもあった。
《ヴォルグ・サンダー》が登場すると、【ハイドロ・ハリケーン】のリペア型である【白青黒コントロール】や【ロードリエスコントロール】、【ジェスターソード】のフィニッシャーに《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を採用する型が生まれ(>【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】)、盤面を稼ぎつつ《復活の祈祷師ザビ・ミラ》や《ハイドロ・ハリケーン》、《ダイヤモンド・ソード》を回収するために採用された。
一方で、【青黒ハンデス超次元】型の【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】ではあまり採用されなかった。そちらでは光がほとんど採用されず、マナ回収は《魔天降臨》がフィニッシャー枠を兼ねて担っていた。
エピソード2では【ヒラメキスネーク】にて、《偽りの名 スネーク》の能力を起動する1コスト(《偽りの名 スネーク》のマナブーストで単色が捲れれば実質ノーコスト)のクリーチャーとして採用され、マナブースト要員になりつつ《スネーク》起動用ウィニーの補充やフィニッシャーのマナ回収まで出来る活躍を見せた。
ドラゴン・サーガ以降は【サザン・ルネッサンス】に入る実質1コストのウィニーとして実績を残している。
ただ、DMRP-08期になって【メタリカサザン】がほぼメタリカのみでデッキを固められるようになると、自然とデッキに入らなくなった。終盤に《一番隊 クリスタ》が複数体並べば大方のウィニーを1コストで出せる上に《龍装者 バーナイン》で山札をドローし切れる【メタリカサザン】では自身の持ち味を生かし辛いのである。
しばらく環境から姿を消したが、DMEX-07期にはこれを入れた【青赤緑ミッツァイル】がチャンピオンシップ優勝を果たしている。
王来篇環境では場さえ整えれば0マナで出てはアンタップマナを1つ増やすソリティアパーツとして【ゼロ・ルピアループ】で使われる場合がある。
ゴッド・オブ・アビス環境では、【絶望神サガループ】の登場当初、《絶望神サガ》で蘇生してマナ回復ができるカードとして注目を集める。しかし《蒼狼の大王 イザナギテラス》を蘇生してチャージャーや《セイレーン・コンチェルト》と組み合わせることでもマナ回復ができるため、そちらとの選択になる。研究が進むにつれ、動きに柔軟性があり、《絶望神サガ》と文明が合い、受けも硬い《蒼狼の大王 イザナギテラス》型の使用率が増えていき、デッキ解禁3週目辺りになると《黙示賢者ソルハバキ》型の使用率は下がっていった。
2024年11月中頃からこれを【白青黒マーシャル】にマナ回収手段として採用する型が散見されるようになった。《逆転の影ガレック》でリアニメイトできる上に、アンタップマナを生成することで素でS・トリガーを持つわけではない《マーシャル・クイーン》を再度召喚できるようになる。
黙示賢者ソルハバキ C 光文明 (2) |
クリーチャー:ライトブリンガー/グラディエーター/オリジン 1000 |
バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンからカード1枚を手札に戻してもよい。そうした場合、自分の手札を1枚、マナゾーンに置く。 |
DMPP-12で実装。
2022年1月24日に使用可能になってから、2022年12月16日実施のメンテナンスまでの326日間、以下のような性能だった。
黙示賢者ソルハバキ C 光文明 (2) |
クリーチャー:ライトブリンガー/グラディエーター/オリジン 1000 |
バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンからオリジンまたは呪文を探索し、1枚を手札に戻してもよい。そうした場合、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。 |
マナ回収能力が、探索かつオリジンと呪文のみ選べるように変更されていた。
マナ回収の対象が限られ、【赤白速攻】で《ダンディ・ナスオ》枠には無条件では使えなくなってしまったと考えれば弱体化だが、探索であることを前提にすれば、探索対象が限定されることで探索の成功確率が高まった。
《予言者シュウ》 | 打点ではないので進化元兼《ソルハバキ》の弾として |
《火之鳥ピルドル》 | 進化オリジン・クリーチャー |
《火ノ鳥カゲキリ》 | 進化オリジン・クリーチャー 、メテオバーンで攻撃回数を増加 |
《黙示賢者ソルハバキ》 | 早期に手札に2枚以上《ソルハバキ》が揃えば条件を満たせる |
《霊騎コルテオ》 | 相手の足止めになるS・トリガー獣 |
《ホーリー・スパーク》 | ほぼ確実に1ターンを凌げるS・トリガー呪文 |
《火炎流星弾》 | ブロッカー破壊 |
《ボルカニック・アロー》 | 中型以下を破壊する火力 |
《ライト・ゲート》 | 《血風神官フンヌー》をリアニメイトできる |