音卿(おんきょう)精霊龍(せいれいりゅう) ラフルル・ラブ/「未来(みらい)から()る、だからミラクル」》 [編集]

音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ SR 光/水文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/ドレミ団/革命軍 7000
革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
「未来から来る、だからミラクル」 SR 光/水文明 (6)
呪文
カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

DMEX-17で登場した/エンジェル・コマンド・ドラゴン/ドレミ団/革命軍ツインパクト

クリーチャー面は《音精 ラフルル》のリメイク。
革命チェンジの条件にドラゴンが追加されたが、打点が強化され相手の呪文を封じる期間も相手のターンの終わりまでに延びた。

登場時点のカードプールでも、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》というお誂え向きの革命チェンジ元がある。パワーも7000あるため、パワー7000未満のクリーチャーであれば《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》によるバウンスもあってEXライフを貫通する[1]。《カツキング》は革命0でスピードアタッカー化するため、それを狙えるデッキではマッハファイターの的が無くともタイムラグの問題が解消される。

スピードアタッカーを持つ革命チェンジ元という点では《最終龍覇 グレンモルト》とも好相性。《メンデルスゾーン》《ドラゴンズ・サイン》《最終龍覇 グレンモルト》、このカードがあれば、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》《最終龍覇 グレンモルト》に装備させた場合、呪文ロック付きかつの耐性持ちでのダイレクトアタックによる3ターンキルが狙える。《爆銀王剣 バトガイ刃斗》でドラゴンを捲って《爆熱王DX バトガイ銀河》に龍解してから、《最終龍覇 グレンモルト》からこのカードのクリーチャー面への革命チェンジを解決して2ブレイク、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で3ブレイクしつつ《最終龍覇 グレンモルト》呼び出し、《最終龍覇 グレンモルト》でダイレクトアタック、という寸法である。

このクリーチャーに対応する腐りにくい軽量革命チェンジ元としては他に《タイム3 シド》が存在する。《タイム3 シド》呪文コスト加重能力で牽制してから適宜革命チェンジでこのクリーチャーの呪文ロックに切り替えるという使い方が無難か。アドバンスなら《龍覇 ラブエース》という選択肢もある。《爆熱剣 バトライ刃》を装備させれば次のターンに《爆熱天守 バトライ閣》と革命チェンジ元の《龍覇 ラブエース》の肉体を用意することができ、上手く行けばそのまま次のターンにこのクリーチャーの呪文ロックと《爆熱天守 バトライ閣》から龍解した《爆熱DX バトライ武神》で展開してスピードアタッカー化したドラゴンワンショットできる。【メタリカサザン】なら《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》は当然の事、《龍装者 バーナイン》も革命チェンジの条件を満たす。

最速の革命チェンジを目指すなら《チャラ・ルピア》から《凰翔竜機バルキリー・ルピア》進化したり、《Re:奪取 アクロアイト》から《記憶の紡ぎ 重音》《聖霊龍王 プロテジェレ》進化する手もある。

革命チェンジは《音精 ラフルル》と同様に手札に戻す都合上このクリーチャーも使い回しがしやすく、革命チェンジ持ちのフィニッシャーのお供として最適な一枚と言える。

呪文ロックの持続期間は《音精 ラフルル》より長く続く為、相手ターンの動きへの妨害としても使用可能。ロックをさらに持続させようとするなら、《ナウ・オア・ネバー》で出してすぐ手札に戻し、使い回すことでできる。場と手札の《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》2枚を延々と革命チェンジでサイクルさせれば、途中でハンデスや除去などの妨害を受けない限り半永久的に呪文ロックが可能。

革命チェンジでも出せるが、コスト7以下の/非進化ドラゴンであるため《ドラゴンズ・サイン》《「祝え!この物語の終幕を!」》でも呼び出せる。《天罪堕将 アルカクラウン》でのコスト踏み倒しにも対応している。

呪文面は《ドレミ団の光魂Go!》呪文コスト踏み倒しモードからS・トリガーが抜け、1ドローが3ドローに変更されたような性能。文明の指定も無い。コスト7以下の呪文なので、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》Dスイッチにより唱えることも可能。《ドラゴンズ・サイン》を中継点にすれば、《ドラゴンズ・サイン》を唱えて出した時点でブロッカー1体による足止めは保証される。

この呪文効果《ドラゴンズ・サイン》を唱えれば前述の通り2枚目の《ラフルル・ラブ》を踏み倒せる。

5コスト以下には他にも《ドンドン火噴くナウ》のような汎用性の高い除去呪文が多く、また《フェアリー・ミラクル》にアクセスしてマナを伸ばしつつドロー効果で重量級ニンジャ・ストライクに繋げるという使い方もある。

クリーチャー面は確かにリメイク元の《音精 ラフルル》に負けず劣らずのスペックをしているものの、文明を失わせる《希望のジョー星》には流石に無力。そうなると、文明を指定しないコスト踏み倒しなどで出すことも視野に入れる必要がある。

また、登場時の環境アドバンスオリジナルを問わず【ドギラゴン閃】系列や【我我我ブランド】など呪文が必要最小限の速攻中速デッキも多く、どの対面にも劇的に刺さるということはない。このクリーチャーが出る前に勝負を決める、3ターンキルが頻発する呪文を使わないフルクリーチャーのデッキに弱いことばかりは仕方がない。

クリーチャーによるカウンターも当然だが単体では防げない。特にこのクリーチャーの登場時の環境の【5色コントロール】系統でよく使われる《霊宝 ヒャクメ-4》はハンデスも持っているので、このクリーチャー2体による革命チェンジループは手札にある方をハンデスで落とされた時点で途切れてしまう。G・ストライク《一王二命三眼槍》敗北回避能力のような出すことにも唱えることにもあたらない防御札も同様にノータッチである。

環境において [編集]

当初の期待に違わず登場早々【青赤緑ドギラゴン閃】【白青赤緑ドギラゴン閃】という就職先を手に入れた。自身と同弾の《流星のガイアッシュ・カイザー》カウンター札として使えば、革命チェンジ元にも困らない。呪文ロックの継続期間の関係上、追加ターンを得ることができる《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》とも好相性。コントロール対面における長期戦では【ドギラゴン閃】でも素出しするための7マナが普通に貯まるので、マナコストも寧ろ軽いぐらいである。

ただ、どの対面にでも刺さる訳ではないこと、呪文以外は単体で止められないこと、リメイク元より重いことなどから、環境を破壊するほどの活躍はしていない。DMRP-20期になると「を含まないリソース系の呪文だけでも縛れれば結構」という考えからか、同じ呪文ロック持ちである上にこのクリーチャーにはないタップイン能力を持つ《アルカディアス・モモキング》が優先されるケースが目立った。

【5色コントロール】系統、特にアドバンス【5色グレンモルト】、オリジナルの【5色ザーディクリカ】でも使われることがある。呪文面を使ってリソースを稼ぎつつ《ドラゴンズ・サイン》にアクセスしていくのが基本。革命チェンジ条件を満たすクリーチャーが悉くEXライフ持ちであるためクリーチャーとして出すのは若干シビア。色基盤が厳しい場合は《覚醒連結 XXDDZ》と入れ替えることもしばしば。それでも、【5色グレンモルト】の場合はワンショットだけでなく《邪帝斧 ボアロアックス》アタックトリガーを安全に使うためにも役立つ。

DMEX-17期から一定数見られる《超七極 Gio/巨大設計図》軸で白青緑構築の【ナウ・オア・ネバーループ】では、《五郎丸コミュニケーション》などの山札全体を対象としたサーチで引っ張り込む前提で、呪文メタとして利用される。いざという時のワンショットプランに使うことができる。採用枚数を増やせばソリティアで使い回すことによる大量ドローもある程度狙ってできる。

《蒼狼の大王 イザナギテラス》参入後のオリジナルではそちらを革命チェンジ元として【白青赤鬼羅.Star】に投入されるケースも見られるようになった。

DMBD-18期からオリジナル環境で呪文ロックに対する耐性がある程度ある【青魔導具】がそれなりに上位入賞するようになったのもキツイ。

【白青赤緑ドラグナー】の場合、《龍風混成 ザーディクリカ》で呪文面にアクセスして横展開することを目当てに3枚以上投入することもある。DMEX-18初期には4枚投入した型がチャンピオンシップで4位入賞している。呪文面の汎用性が高いため、次第に4枚積みするケースが多くのデッキにおいて目立つようになり、環境に左右されずに仕事をする強みを出していった。

ゴッド・オブ・アビス環境に入るとすっかり【青黒赤緑邪王門】における定番のカウンター封じとなった。《アルカディアス・モモキング》と異なり、革命チェンジによって殿堂入りの《時の法皇 ミラダンテXII》をバトルゾーンから回収できるのが利点。

《最終龍覇 グレンモルト》軸のデッキ場合、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を使ってのワンショットプランに役立つ。というのも、このクリーチャーの革命チェンジ《最終龍覇 グレンモルト》を手札に戻すことで、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》によって呼び出すクリーチャーとして再利用できるためである。《メンデルスゾーン》《ドラゴンズ・サイン》を使えば、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》《メンデルスゾーン》濁りさえ何とかすれば3ターン目に呪文ロック付きのワンショットができる。

ビートダウンやワンショットだけでなく、コントロールプランにも役立つ。このクリーチャーへの革命チェンジを複数ターン繰り返して相手の動きを縛りつつリソース系カードを使うことで、殿堂入りカードを引き込んだり大型ロック持ちを素出しするマナ域まで到達したりすることができる。

呪文面が回収対象に入ることから、《超七極 Gio/巨大設計図》軸の【ナウ・オア・ネバーループ】にも採用される。ドローソース運用主体で3枚積みした型も結果を残している。

呪文ロックの範囲に穴はないが「多色であること」「光または水のドラゴン指定の革命チェンジが重いこと」の欠点はある。
《鎧機天 シロフェシー》はコスト6以上には呪文ロックがザルだが「単色」「コスト3以上でアーマードかメカ指定の革命チェンジが軽い」と取り回しが良くなっている。少なくとも【白赤アーマード】においては、事故を避けたい関係上下位種じみたそちらのほうが優先して採用されている。

DM23-EX3期には【白青赤ゴスペル】での入賞も確認された。

ルール [編集]

  • 「呪文を唱える」効果を持つ呪文Aによって呪文Bを唱えている間、呪文A、B共に、保留状態になっている。そのため、このカードの呪文面で《インフェルノ・サイン》などを唱えても、唱えているこのカードのクリーチャー面を墓地から出すことは出来ない。
  • 「光・水の多色クリーチャーであり呪文でもある」ため、これ1枚で《賢者の紋章》を発動させることができる。

その他 [編集]

  • 『次の相手のターンの終わり』というテキストの為、このカードが発表された当時の裁定であれば《ドラゴンズ・サイン》などS・トリガーを使い相手のターン中に出せば継続時間が〔(今の)相手のターン→自分のターン→(次の)相手のターン終わり〕までと長時間にわたって制限することができた。
    さすがにこれほどの長時間制限できるのはまずいと判断したためか『次の相手のターンの終わり』というテキストの裁定が実質そのターンの終わりという意味合いに変わった。
    この裁定変更の弊害によって《星龍の記憶》実用性が皆無になるレベルの弱体化を受ける事になった。裁定変更後の《星龍の記憶》の運用方法などはそちらを参照。
  • デュエチューブの「殿堂カード限定デッキで戦う」企画で《音精 ラフルル》が出た際、宣言する名前とその後表示されるカードがこれになっているミスがあった。
    翌日8/4に殿堂発表が控えていたこともあり、「《ラフルル・ラブ》殿堂の布石か」と視聴者は騒然となったが、結果的に殿堂入りは免れた。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMEX-17
    信じてました、あなたは奇跡を起こして必ず帰ってきてくれると。

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • クリーチャー面3つ目の能力について

Q.相手のターン中、自分は《ドラゴンズ・サイン》を「S・トリガー」で唱え、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》をバトルゾーンに出しました。この《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の「出た時」の能力は、次の自分のターン中も効果を発揮しますか?
A.いいえ、次の自分のターン中は効果を発揮しません。《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の「出た時」の能力は、相手のターン中に出した場合、そのターンの終わりまでしか効果を発揮しません。
引用元(2021.10.22)

Q.自分のターン中に、自分が《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》を出しました。そのターンに自分が追加ターンを得た場合、追加ターン中に相手は呪文を唱えられますか?
A.いいえ、その場合、追加ターン中も相手は呪文を唱えられません。
自分が連続してターンを行う場合、相手のターンが終わったことにはなりません。
引用元(2023.4.10)


[1] 《カツキング》のcipでこのカードを手札に加えてもバウンスは発動しない点に注意