【カリヤドネループ】 [編集]

《魔導管理室 カリヤドネ》による呪文コスト踏み倒しを軸にしたループデッキ。
青黒ベースで組まれるが、《ハーミット・サークル》がマナ基盤になることもあり、を追加する事もある。

魔導管理室 カリヤドネ SR 水文明 (14)
クリーチャー:ムートピア 10500
シンパシー:自分の墓地にある呪文(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、自分の墓地にある呪文1枚につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を3枚まで、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。こうして唱えた呪文は、唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
ハーミット・サークル SR 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
※殿堂入り

主要カード [編集]

《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》クリーチャー面はループの核/呪文面は申し訳程度の防御札
《凶鬼90号 ゾレーゴ/「大当たり!もう一本!!」》呪文面はcip増幅戦術の要。
クリーチャー面はおまけで、マナ基盤として活用される
《ブラッディ・クロス》フィニッシャー墓地肥やしにして山札破壊
《レスキュー・タイム》《カリヤドネ》の再利用。防御札としても。 序盤に場を並べない為、
類似効果の《ハイドロ・コミューン》では防御札としては不適
《魔法学校 パクスクウガ》
《スパイラル・ゲート》
《謎帥の艦隊》同上。条件付きで効果が追加される
《「世界をつなぐ柱」の天罰》
《セイレーン・コンチェルト》アンタップマナ生成
《ロスト・ウォーターゲイト》殿堂入りした《カリヤドネ》をサーチ。1マナと非常に軽い
《デビル・ドレーン》シールド回収。盾落ち対策

候補カード [編集]

《ア・ストラ・センサー》初動サーチ
《ロジック・Re:キューブ》初動サーチ。上記より1重いがG・ストライクを持つ
《神化設計図》
《エマージェンシー・タイフーン》初動墓地肥やしループ中の山札枚数調整
《ブラッディ・タイフーン》
《ブラッディ・ツヴァイクロス》初動墓地肥やし。手札は増えないがG・ストライクを持つ
《卍 デ・ルパンサー 卍/葬爪》初動墓地肥やし。自身を含め墓地が3枚増え、《ブラッディ・クロス》と違い相手の墓地が増えない
《魔王と天使のカナシミ》初動ハンデスシールド回収
《ストリーミング・シェイパー》3マナにして最大4枚の手札補充
《知識と流転と時空の決断》1ドロー、1バウンスGR召喚から合計2回効果を使う。
このデッキではS・トリガー化はすぐ
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》宣言コスト全バウンス/宣言コストの召喚呪文ロック
《次元の嵐 スコーラー》エクストラターンを取ることでループ準備を円滑化。
1ショットキルプランにも使える。
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》《カリヤドネ》を墓地回収する。コスト文明と要相談
《改造治療院》
《貝獣 ホシカラ》
《奇石 アンコバ/ブツブッツ・レイン》
《骨折人形トロンボ/デビル・ハンド》防御札山札から3枚墓地肥やしクリーチャー面がついてるので、《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》の対象にも取れる。
《電脳の女王 アリス/不埒な再侵入》
《龍頭星雲人/零誕祭》防御札兼大型ハンデスループに突入できないときの時間稼ぎになる他、《次元の嵐 スコーラー》による1ショットキルプランを取るときの打点になる。

超GRゾーン [編集]

このデッキの回し方 [編集]

通常、《ブラッディ・クロス》で相手の山札を削ろうとすると自分の山札までも削ってしまい、山札回復役抜きでライブラリアウトを狙うのは難しい。
しかし、《魔導管理室 カリヤドネ》なら《ブラッディ・クロス》をタダで唱えるだけでなく、《ブラッディ・クロス》を含めたカード3枚を墓地から山札の下に戻せるので山札回復も担える。この点を活用し《ブラッディ・クロス》と一緒に唱えるコスト3以下の呪文2枚と合わせて《魔導管理室 カリヤドネ》のcipを連発し、相手の山札を削りきるのである。

まずは1ターン目から《ブラッディ・クロス》で墓地肥やしを行い、手札交換サーチ呪文で必要パーツを手札や墓地に用意する。

準備ができ次第《魔導管理室 カリヤドネ》を召喚し、呪文の詠唱回数を稼いだら《次元の嵐 スコーラー》G・ゼロで出す。その後、エクストラターンを活かして山札をループ開始できる程に削る。

速攻に対しては《レスキュー・タイム》によるバウンスや《「本日のラッキーナンバー!」》によるロックで妨害する。《凶鬼90号 ゾレーゴ》《機術士ディール》はこのデッキの場合遅い上にバトルゾーンに残ると回収が面倒なためほぼ使わない。

山札と墓地、手札が整ったらフィニッシュループに向かう。

ループの手順 [編集]

手札に《魔導管理室 カリヤドネ》と《「大当たり!もう一本!!」》が1枚ずつ必要。
マナは《「大当たり!もう一本!!」》を唱える2マナ、《魔導管理室 カリヤドネ》を召喚する1マナの合計3マナが必要。
墓地には《ブラッディ・クロス》《セイレーン・コンチェルト》《エマージェンシー・タイフーン》《レスキュー・タイム》《ブラッディ・タイフーン》が各1枚ずつ必要。
そして山札は3枚であること。《魔導管理室 カリヤドネ》の効果では1枚唱え終わるごとに山札の下に置かれるので注意。

  1. 《「大当たり!もう一本!!」》を唱える。
  2. 《魔導管理室 カリヤドネ》を召喚。《「大当たり!もう一本!!」》の効果cipが2回トリガー
  3. 1回目のcipを解決。《セイレーン・コンチェルト》アンタップマナを生成。山札4枚
    《ブラッディ・クロス》山札の上から2枚を墓地に。山札3枚
    《エマージェンシー・タイフーン》で1枚引いてその引いたカードを捨てる。山札3枚 
  4. 2回目のcipを解決。《「大当たり!もう一本!!」》を唱え、cip増幅の効果を掛ける。山札4枚
    《レスキュー・タイム》で《魔導管理室 カリヤドネ》を回収。山札5枚
    《ブラッディ・タイフーン》を唱える。この時山札の上は3で唱えた3枚の呪文なので、《セイレーン・コンチェルト》を手札に加えて残り2枚を墓地に。山札3枚
  5. 《セイレーン・コンチェルト》をコストを支払って唱えて墓地に落とす。
  6. 2.に戻る。これを繰り返して相手の山札を全て削る。

長所 [編集]

当然のことながらシールドをブレイクしないのが主な勝ち筋なので、受け札の多いデッキに強い。
コンボを決めるまで全くクリーチャーを出さない事も多く、【崩壊と灼熱の牙】【青黒緑デッドダムド】といった除去デッキも平気。
《零獄接続王 ロマノグリラ0世》《「亜堕無」-鬼MAX》など、相手の犠牲を糧に真価を発揮するカードも腐ってしまう。

ループデッキではあるが、1ショットキルプランも存在するので勝ち筋は意外と広い。
例としては1マナで《魔導管理室 カリヤドネ》《龍装鬼 オブザ08号》を並べ、《次元の嵐 スコーラー》によるエクストラターン中で一斉に殴る等。
コストパワークリーチャーが多いので《テック団の波壊Go!》に強く、オールタップターンスキップ《次元の嵐 スコーラー》のエクストラターンを《「大当たり!もう一本!!」》で増幅させている状況ならエクストラターンに入ることでケアできる。

ライブラリアウトプランにおいても《セイレーン・コンチェルト》への依存度が一概に高いとは言い切れず、《次元の嵐 スコーラー》+《「大当たり!もう一本!!」》でエクストラターンを2つ得ている状況なら有限ループで《ブラッディ・クロス》を連打してそのまま山札破壊し切って勝ちに行けることも。

コスト踏み倒しメタには強めであり、高コストクリーチャーの出し方がどれも召喚なので《異端流し オニカマス》は実質無効。それ以外のクリーチャーの場合は《レスキュー・タイム》で退かしてから《「本日のラッキーナンバー!」》で出し直しをロックすればよい。

サーチ手札交換が豊富な上、墓地回収も一通り存在するので、事故率は低い。

有効S・トリガーメインデッキの4割近くとなる構築がざらで、防御力が高い。全盛期は相手の視点で見てジャスキル+2体が最低でも要求された。

事前に墓地肥やしすれば《魔導管理室 カリヤドネ》1枚からループに入れるので、今引きによる解決力が高い。

メインデッキ以外への依存度が低いため、メインデッキ以外の使用が不可能なリモートデュエマ環境で有利。

短所 [編集]

呪文メタ、特に【白青ギャラクシールド】《正義の煌き オーリリア》《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》で包囲されると負け確定に等しい。使用する呪文の殆どが単色呪文であり、ループにも単色呪文が必ず絡むため、《聖魔連結王 ドルファディロム》のような単色呪文ロックも出されたら詰みに近い。

《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》に関しては、ループ中にランダム要素が関わる場合最も望む結果まで省略することが可能なので、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》以外の全てを墓地に送るできる。2枚以上存在する場合でも、《ラッキーナンバー!」》を繰り返し使うことでほぼ完封可能。

デッキ内のカードがほぼすべてコスト5以下のクリーチャー・呪文であるため、DMRP-15以降成立した【青黒ゲンムエンペラー】は天敵中の天敵。除去手段にも乏しいためムゲンクライム発動の阻害も難しく、ループ開始前に《∞龍 ゲンムエンペラー》の着地を許してしまう事が多い。その上一度着地されると除去する手段が少ない[1]上に、かといってビートダウンしようにもあちらには《スコーラー》のエクストラターンを無駄消費させる《終末の時計 ザ・クロック》や一度のブロックで2体停止する上にムゲンクライムで復活してくる《罪無 ドロキオ垓》等といった凶悪S・トリガーが満載。そして《∞龍 ゲンムエンペラー》自体もパワー無限大のブロッカーであるため確実に1体消滅...とあちらの戦法の悉くが刺さりまくり、デッキコンセプト自体が完全崩壊してしまう。

環境において [編集]

デッキ自体は《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》が登場したDMRP-11発売当初から存在していたが、「DMGP-9th」優勝を目指した各プレイヤーが情報流出を恐れたため、その大舞台に出るまでの間徹底的にレシピを秘匿されていた。

「DMGP-9th」で意表を突くようにベスト4出者2人を記録し、さらに優勝を勝ち取って有名になった。3位の選手に至ってはこの大会の殆どの試合でループせずにワンショットで勝ったと伝わり、そのことからもこのデッキの強力さの程が分かるだろう。

以降もチャンピオンシップでポツポツと4位以内入賞を果たすなど活躍していたが、2020年1月1日に妨害の要である《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》殿堂入りに指定される。
一方で少なからず予想されていた《ブラッディ・クロス》の殿堂入りは無く、致命的な弱体化には至らなかった。

その後も環境に居座り続けたことから、2020年12月18日付で《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》本体が殿堂入り。

ところが、《ロスト・ウォーターゲイト》《デビル・ドレーン》を搭載すれば回すことが十分できるため、直後のチャンピオンシップで4位以内入賞を果たすなどリペアに成功。弱体化しても尚、【青魔導具】【白青ギャラクシールド】からは露骨に《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》で対策されていた(トップメタの【オカルトアンダケイン】の巻き添えのような形だが)。以降しばらくは、アドバンスでは力不足となったが、オリジナルで時々チャンピオンシップ4位以内入賞を果たすことがあった。

DMBD-22《龍頭星雲人/零誕祭》を獲得。両側が【カリヤドネループ】に足りなかった要素を補う性能であり、久しぶりに上位入賞がポツポツと報告されるようになった。
4枚積み《龍頭星雲人/零誕祭》を上手く使えることが、【星雲人シヴァンリンネ】や【カリヤドネループ】を他の環境デッキと比較した際の強みと言っても過言ではない。

DM22-RP2期のアドバンスでは《龍頭星雲人/零誕祭》《知識と流転と時空の決断》を同時採用し、ワンショットプランに寄せた型が主流化。この頃には《デビル・ドレーン》を切り、《ロスト・ウォーターゲイト》《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》盾落ちが確認され次第ループを切ってワンショットに移行する型も目立つように。

DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7期に久々の上位入賞が報告された。《氷柱と炎弧の決断》《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》《バーニング・フィンガー》の火をタッチした型がオリジナルのチャンピオンシップで4位入賞していた。以降、同様の型が何件か上位入賞している。

【青赤マジック】【黒緑アビス】が消えて墓地利用メタが減少したDM24-BD1DM24-BD2期では、【白青赤ゴスペル】の影に隠れる形で青黒赤型の上位入賞がわずかに報告された。【青黒COMPLEXコントロール】《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》が刺さらないのが【ゴスペル】にはない利点。

DM24-RP3《♪2×2-4×5+17=1》《深淵の逆転撃》《自由の逆転撃》を獲得。
《♪2×2-4×5+17=1》に関しては、《次元の嵐 スコーラー》で何回追加ターンを取ろうと唱えた後の相手のターンに有効なのには変わりはなく、非常に噛み合いが良い。ワンショットプランに失敗時の保険として有効であり、早速結果を出している。
《深淵の逆転撃》は苦手な【速攻】を相手に生存を狙うのに役立つ。返しのターンに1マナで《魔導管理室 カリヤドネ》本体を召喚できるほど墓地シンパシー元が溜まった状態でカウンターとして構えれば、返しのターンに使えるマナが実質減るデメリットが感じづらくなり、そういう意味ではじっくり墓地肥やしする安定ルートでこそ輝くと言える。
軽さと複数面干渉、《魔導管理室 カリヤドネ》でのアクセス重視なら《自由の逆転撃》という逆転撃のチョイスもある。

サンプルデッキ [編集]

「デュエル・マスターズ DMGP9th」優勝
 レシピは大会事務局が公表

メインデッキ [編集]

超GRゾーン [編集]

超次元ゾーン [編集]

【赤青カリヤドネワンショット】 [編集]

デッキの1コスト呪文と【墓地ソース】に使われる墓地肥やし呪文に寄せた型。
ジョーカーズ呪文の比率もそこそこ高いのでジョーカーズの種族シナジーも利用する。

超GRゾーン [編集]

《ジェイ-SHOCKER》クリーチャーによるカウンターをロック1ショットキル失敗時の保険
《無限合体 ダンダルダBB》主に《ラキナン》の再利用が仕事
《ゴッド・ガヨンダム》このデッキで4マナまで伸ばすのは若干厳しいが条件を満たせば手札交換
《サザン・エー》マナドライブ条件が若干重めだがドローソースとして貴重
《パッパラパーリ騎士》ジョーカーズを墓地からマナブースト
《バルバルバルチュー》シールド回収

このデッキの回し方 [編集]

ディスカードを伴い呪文墓地肥やしすることによって《魔導管理室 カリヤドネ》《“魔神轟怒”万軍投》を1コストで詠唱できるようにする。打点を揃えて《魔導管理室 カリヤドネ》で詠唱回数を稼いだら《次元の嵐 スコーラー》G・ゼロ召喚し、そのままロックを活かして1ショットキルする。

【晩餐カリヤドネ】 [編集]

《カリヤドネ》のcipで《蝕王の晩餐》を唱え、15コストのクリーチャーにヒラメくことを目的としたコンボデッキ。

《伝説の決闘者》 [編集]

《カリヤドネ》からワンショットする構築。

主要カード [編集]

《伝説の決闘者》核 3打点3回攻撃のSA
《蝕王の晩餐》核 《ヤドネ》→《決闘者》とヒラメく
《堕呪 ルアグリ》核 アンタッチャブルアンブロッカブル付与

この型の回し方 [編集]

《決闘者》《晩餐》と大量の呪文を墓地に落としておき、《カリヤドネ》を着地させる。
《カリヤドネ》のcipで《晩餐》を唱え、出したばかりの《カリヤドネ》を破壊して《決闘者》をリアニメイト。このとき、《ルアグリ》でアンタッチャブルとアンブロッカブルを付与したり《「本日のラッキーナンバー!」》《終末の時計 ザ・クロック》などのトリガーをケアしたりできるとベスト。《決闘者》を3回攻撃させるだけでリーサルである。

【カリヤドネエムラクール】 [編集]

《カリヤドネ》のcip《蝕王の晩餐》《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を唱えることでスピードアタッカーを得た《引き裂かれし永劫、エムラクール》アタックトリガーで相手の盤面やマナを破壊して主導権を握っていく型。

《引き裂かれし永劫、エムラクール》このデッキではコスト踏み倒し前提のため、エクストラターン獲得はほぼ不可能
《蝕王の晩餐》《カリヤドネ》に打つことで《エムラクール》をリアニメイト
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》《エムラクール》にスピードアタッカーを付与し2回攻撃可能に

参考 [編集]


[1] 《∞龍 ゲンムエンペラー》はコストも無限大であるため、《スーパー・デーモン・ハンド》で破壊するとそのままライブラリアウトしてしまう。