全能(ぜんのう)ゼンノー》 [編集]

全能ゼンノー VR 無色[ジョーカーズ] (4)
GRクリーチャー:ジョーカーズ/ワンダフォース 2000
相手のクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。

DMEX-07で登場したジョーカーズ/ワンダフォースGRクリーチャー

相手のクリーチャーに出たターン攻撃をできなくさせる常在型能力を持つ。

スピードアタッカーマッハファイターのような召喚酔いしていても攻撃できる能力は効力を失う。覚醒リンクしたクリーチャー、進化クリーチャーなど、出たターンに攻撃できるクリーチャーはその効力を失う。
登場当時マッハファイターが流行していたため、このカードの登場はそれを牽制するためのカードプール整備の意味合いがあったともみられる。

強力なロック能力ではあるが、GRクリーチャーのため速攻対策をこのクリーチャーのみに委ねるのは得策ではない。しかし、能力が邪魔になる事もまずなく、マナドライブのような条件もなく、最悪能力が腐ることがあってもシングル・ブレイカーアタッカーにはなる。所持しているなら深く考えずとも超GRに投入していい1枚。

というより、スピードアタッカーマッハファイターはどの環境でも見かけるため、むしろGR召喚を使うデッキで文明コストなどの特別な理由が無ければほぼ確定で投入されるほど、飛び抜けた汎用性の高さを誇る。

ただし、パワーが2000とやや低いため、《KAMASE-BURN!》《ガチャダマン》との相性は良くない。
また、攻撃できない効果そのものを無視するダイヤモンド状態にも無力であることは留意されたし。

環境において [編集]

大方の予想通り登場後は【ミッツァイル】系統で、1ショットキルが失敗した時に相手を足止めするための保険用として使われるようになった。

このカードの登場を機に【青赤緑ミッツァイル】は、運良くこのカードが早期に捲れたら足止めを活かしてマッハファイターや除去でコントロールするプランが取れるようになった。

しかし、【ミッツァイル】ミラーマッチでは相手のクリーチャーを除去する《オコ・ラッタ》に除去されてしまい、反撃を阻止できないことも多々あった。

2020年1月1日の殿堂レギュレーション改訂の影響で【ドッカンデイヤー】系統など攻撃せずに勝利を目指すデッキが環境に増えたため、このカードの枠を《ポクタマたま》に入れ替えるケースが少なくなくなった。だからといって環境から姿を消したわけではなく、【バーンメアジョーカーズ】対策などに依然利用される。

マナドライブなので【クラッシュ“覇道”】などのマナが殆ど伸びないビートダウンとも好相性であり、初動手札交換を兼ねる2コストGR召喚手段である《*/零幻ルタチノ/*》とのシナジーは大きい。

2020年7月1日の殿堂レギュレーション改訂によって【ドッカンデイヤー】は消滅したが、資産上入手できない者を除けば、依然超GRに必ずといって良いほど投入される。

DMRP-15以降は、【白青黒オレガ・オーラ】環境に上がってきたことで、さらに需要が伸びた。

その他 [編集]

  • スピードアタッカー進化クリーチャーは『クリーチャーは出たターンに(召喚酔いによって)攻撃できない』という、デュエル・マスターズの基本のルールに逆らった挙動をすることで強さを発揮している。
    それらを改めて攻撃できなくするこのクリーチャーのテキストは、デュエマの基本のルールが書かれているだけに見えると一部プレイヤーから冗談混じりに言われることがある。
    • もちろん実際は『攻撃できない効果を発生させる』能力であり、ルールによる召喚酔いがかかるのとは似て非なるものである。
  • 超GRを採用するデッキの殆どに投入される高い汎用性と高レアGRクリーチャー特有の低い封入率により、超GR採用の高い壁になっていた。
  • 上記の「一見基本ルールが書いてあるようにしか見えない」「多くのデッキで使われる」「高額カード」という要素から、「高級ルールブック」とまで呼ばれる事もあった。
    • この事態を収束させるためか、DMSP-04での再録を果たした。スーパーレア3種を差し置いてベリーレアのこれが商品の表紙を飾っており、これの入手難易度を下げることがどれだけ重要であったかを象徴している。
      • もしくは上述のネタを利用し、書籍型のエキスパンションの表紙にしたとも考えられる。
    • DMRP-20にて20thレアの1枚として再び再録。十王篇以降の通常エキスパンションGRクリーチャーが収録されるのはこれが初となる。
    • その後、DMEX-19でも再録。度重なる再録とGRの優位性の低下から需要が下がり、価格もだいぶ落ち着くようになった。一方で超GRに採用されることは相変わらず多く、「ルールブック」の愛称で呼ばれ続けている。

旧テキスト [編集]

全能ゼンノー VR 無色[ジョーカーズ] (4)
GRクリーチャー:ジョーカーズ/ワンダフォース 2000
相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMEX-07
    ブーン…ブーン…我が全能の電波に洗脳されたら、もう戦う気もセンノー。 ― 全能ゼンノー
  • DMRP-20(14A/20)
    ブーンブーン。デュエマで遊んだ思い出は、ゼンゼン色あセンノー。 — 全能ゼンノー
  • DMEX-19
    ブーン…ブーン…ジョー様の戦いの思い出は、ゼンゼン色あセンノー。 ― 全能ゼンノー

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 能力について

Q.相手のバトルゾーンに《全能ゼンノー》がいる時、「スピードアタッカー」を持つクリーチャーを出した後で、呪文を唱えて《全能ゼンノー》を破壊しました。先に出していた「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは攻撃できますか?
A.はい、できます。《全能ゼンノー》の能力は常在型能力であるため、バトルゾーンを離れた後は効果が無くなります。
引用元(2020.7.10)

Q.相手の《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》の「出た時」または「離れた時」の能力で《全能ゼンノー》がGR召喚されました。この《全能ゼンノー》がバトルゾーンに出る前にいた、このターン中に出した自分のクリーチャーは攻撃できなくなりますか?
A.はい、攻撃できなくなります。

+  (総合ルール 604.2)

引用元(2021.2.5)

Q.相手の《全能ゼンノー》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《超戦龍覇 モルトNEXT》を出し、「マナ武装」で超次元ゾーンから《闘将銀河城 ハートバーン》をバトルゾーンに出しました。このターン中に《闘将銀河城 ハートバーン》《超戦覇龍 ガイNEXT》に「龍解」した場合、この《超戦覇龍 ガイNEXT》は攻撃できますか?
A.いいえ、攻撃できません。このターン中に出したカードなので、「龍解」によりクリーチャーになった場合は《全能ゼンノー》の効果で攻撃できません。
引用元(2022.5.20)