山札送り [編集]
カードを持ち主の山札に置く効果のこと。
もっとも狭義には「バトルゾーンにある」「相手のカードを」山札に送るもの、すなわち除去を指す。
このページでは主に除去としての山札送りについて解説する。
コーライル C 水文明 (5) |
クリーチャー:サイバーロード 2000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の一番上に置く。 |
サイバー・W・スパイラル SR 水文明 (9) |
クリーチャー:サイバー・コマンド 11000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体まで選ぶ。相手はそのクリーチャーを自身の山札に加えてシャッフルする。 |
このクリーチャーはブロックされない。 |
W・ブレイカー |
アリゾナ・ヘッドショット P 無色[ジョーカーズ] (5) |
呪文:ジョーカーズ |
バトルゾーンにある相手のカードを1枚選び、持ち主の山札の一番下に置く。 |
この効果の強い点は、相手が確実にディスアドバンテージを被る点である。
通常なら破壊がその性能を持つのだが、破壊は特に闇が得意とする墓地利用に使われたり、pigを発動させてしまったりする可能性がある。一方で山札送りはこれらを回避して除去することができることから、しばしば破壊よりも強力な除去として挙げられる事がある。
また、他のゾーンに比べて狙った回収が難しいのも優秀。《ダーク・リバース》に対する《ディメンジョン・ゲート》のように、山札からの回収、すなわちサーチは他の回収よりもかかるコストが高い上、カードタイプも限られやすい。
強いて弱点を挙げるとすれば、ドローさえしていればそのうち手札に加わるので、どんなデッキでも再利用の可能性があるところだろう。
また、相手は山札を回復してしまうため、ライブラリアウトを狙うデッキとは基本的に相性が悪い。
再利用ができるという点では手札送りとも似ており、こちらもバウンスと呼ばれる事がある。
山札送りの種類 [編集]
山札にはカードの順序があるため、山札の「どこに」送るかで性質が若干違ってくる。
主に「山札の上送り」「送ってからシャッフル」「山札の下送り」に分類でき、後のものほど再利用されにくい。
山札の上送り(デッキトップバウンス) [編集]
最も再利用されやすいタイプ。除去したカードは返しのターンのドローで相手の手札に帰ってくるため、時間稼ぎとしては手札バウンスとあまり変わらない。
一方で、相手のドローを固定できるという点は他の2タイプにはない利点。相手が新しいカードを引く時間が遅れるほか、腐っているカードを対象に撃てばバウンス以上にテンポアドバンテージを削ぐ事ができる。連発してやれば一種のドローロックとなる。
また、ささやかながら山札操作に対するメタにもなる。
山札のどこに送られたかがランダムとなり、手札に戻ってくるタイミングが予測しづらい。運次第では山札の上や山札の下に置かれることもある。
送ったカードだけでなく山札全体がシャッフルされることから、除去と同時に山札操作に対する大きなメタにもなる。
山札の下送り(デッキボトムバウンス、ボトム送り) [編集]
最も再利用されにくいタイプ。シャッフルするか、新たに他のカードを山札の下に送らない限り、ライブラリアウト寸前でしか同じカードを再利用できない。大抵の場合、「破壊」以上に強力な除去となる。
ただし、《カツラデランス》、《邪王来混沌三眼鬼》などのように山札の一番下を利用するカードも少しずつだが増えてきているため、過信は禁物。
また、このタイプだけ山札操作に対するメタ性能がほとんどない。
バトルゾーン以外の山札送り [編集]
手札・マナゾーン・シールドゾーンを対象とした山札送りもまた、必ずディスアドバンテージが発生するため強力。
ただし、バトルゾーン対象のものや、同じ対象で墓地送りのものに比べると圧倒的に数は少ない。
また存在したとしても《破壊神サガ》などハイリスク・ハイリターンな効果の一部であることが多く、《コラプス・ウェーブ》のように手軽に使えるカードはさらに限られる。
墓地のカードを山札送りにする効果は通常はディスアドバンテージが発生しないが、墓地利用を戦術とするデッキにとってはテンポアドバンテージを奪う大きなメタとなる(墓地利用メタ)。こちらは手軽に使えるものもそれなりにある。
山札の上に置く場合、墓地のカードは増やしやすいのでドローロックや山札操作を手軽に行える。
ちなみに、複数枚のカードに干渉できるタイプの場合、「山札に戻してシャッフルする」に加え、「墓地をシャッフルして山札の下に置く」という能力を持つカードが多く存在する。
シールドの場合、S・トリガーやS・バックなどを使わせないため、シールド焼却になる。
その他 [編集]
主な山札送り [編集]
(文明ごとにそれぞれ、クリーチャー➡︎呪文➡︎その他、の順で記載)
無色
光
水
闇
火
自然
多色
など。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.自分が《邪招待》を唱えて、相手の進化元のある進化クリーチャーや、カードが下にある《卍 新世壊 卍》を山札の下に置く際、山札の下に置く順番は自分と相手のどちらが決められますか?
A.相手が好きな順番で山札の下に置きます。
どの順番で山札の下に置いたかは、公開しなくてかまいません。
+
| | (総合ルール 401.4)
| - 401.4.
- 何らかの効果が同時に複数枚のカードを同じ山札の上または下に置く場合、特に指示が無い限りそれらのカードの所有者がその置く順序を決めることができます。どのような順番で山札に置いたのかは公開しなくてかまいません。
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引用元(2023.9.8)