《「
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「必然」の頂 リュウセイ SR 火文明 (10) |
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ジャイアント・ハンター/ゼニス 12000 |
G・ストライク |
T・ブレイカー |
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。 |
各ターンに一度、自分がゲームに負ける時、かわりに自分のハンターを1つ破壊してもよい。 |
「オレの勝利だオフコース!」 SR 火文明 (6) |
呪文:ジャイアント・スキル |
相手のクリーチャー1体につき、この呪文を唱えるコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。 |
パワー4000以下のクリーチャーをすべて破壊する。 |
DM23-EX1で登場した火のレッド・コマンド・ドラゴン/ジャイアント・ハンター/ゼニスと火のジャイアント・スキル呪文のツインパクト。
クリーチャー側の《「必然」の頂 リュウセイ》は自軍全員スピードアタッカー化、そして、1ターンに1度だけ自分のハンターを犠牲にして敗北回避する能力を持つ。
呪文側の《「オレの勝利だオフコース!」》は4000全体火力にコスト軽減が付いたもの。
《サウザンド・スピア》に相手のクリーチャーの数分のコスト軽減能力がついたスペックである。この手の呪文は、除去したい相手のクリーチャーがいる時に唱えるものであるため、実質5マナ以下の呪文として使える《ミリオン・スピア》の完全上位互換。4マナで2体破壊できれば元は充分取れており、3マナ以下で唱えられる機会も少なくはないだろう。そのため、自分のクリーチャーを破壊するスーサイドで使うことも視野に入る。それでいて名目コストは6なため、《超球の超人》や《∞龍 ゲンムエンペラー》の効果を受けない。
このカード1枚の存在によって、それまで全体除去が飛ぶ6マナ域に到達する前まで安心して溜めることができた【速攻】は、相手のマナ数+自軍の盤面の総数が6になった瞬間この呪文に怯えることを強いられる状況となった。しかも見切り発車するプランにも、クリーチャー側のG・ストライクが刺さる二段構えとなっている。
登場時の環境だと【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】と【緑単オービーメイカー】に刺さる。これらのデッキなら1マナで唱えられる状況もざらにあり、相手のフィールドをほぼ壊滅まで追い込める。《十番龍 オービーメイカー Par100》下でもプレイできる、クリーチャーのみしか対象としないコスト軽減メタは無効という点も比較対象の《メガ・マグマ・ドラゴン》や《ボルシャック・スーパーヒーロー》には無い利点。
呪文側を無視して考えれば、火単色コスト10クリーチャーの時点で「出せばゲームに勝つ」ほどの性能が求められる[1]のだが、出すだけでは自身や味方で行うシールドブレイクと《不敗のダイハード・リュウセイ》の劣化気味の敗北回避能力しかないので力不足と言わざるを得ない。しかし、呪文側のおまけとして見れば、ドラゴン・コマンド・ハンターやパワー12000以上、ツインパクトや《巨大設計図》との連携ができる上にG・ストライクまで付いているので入るデッキはかなり多いだろう。
アドバンスではDM23-EX1発売日にこのカードを2枚採用した【青赤緑モルトNEXT】がCS優勝に輝いた。《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》は全抜きし、コスト踏み倒しメタの処理はこのカードの呪文側と4枚積みの《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》に任せる構成だった。
オリジナルでもDM23-EX1発売日にこのカードを4枚採用した【青赤緑ブランド <NEXT.Star>】がCS(ただし32人規模)3位入賞を果たした。こちらも《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》は不採用。
【ガイアッシュ覇道】系統や【メクレイド刃鬼】などの《流星のガイアッシュ・カイザー》採用型基盤の場合、《流星のガイアッシュ・カイザー》でのコスト軽減を活用する形でクリーチャー側をフィニッシュまでを凌ぐための延命手段や溜めるプランに使えないこともない。
《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》と入れ替わりになった理由としては、コスト軽減による取り回しの良さもさることながら、やはりG・ストライクで防御札になることが大きいか。また、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で踏み倒した場合のリターンの大きさもあちらにはない利点。コスト10のクリーチャーの能力としては若干控えめだが、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》でついでのように出せるケースがあるなら話は別ということである。デッキの汎用性を損なわないスピードアタッカー化手段自体が貴重なのも大きく、それまでは汎用性やカードパワーに難のあるものが大半であり、《永遠のリュウセイ・カイザー》ですら年々進むインフレによってパワーカード枠から外れていた。
《百鬼の邪王門》や、《邪神M・ロマノフ》などを使う除去・カウンター主体の【青黒赤サガ】においても、早速コスト踏み倒しメタ対策として投入されるに至った。ハンターであることを買われてかオリジナルの【カイザー「刃鬼」】でも早々に結果を残している。
『超CSV in 大阪』(オリジナル)準優勝の【青黒赤サガ】にも2枚投入されていた。
ただ、DM23-BD1発売から3週間程度が経過したアドバンスでは、元々【緑単オービーメイカー】と【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】程度にしか刺さらなかった上にそれらがあまり環境に存在しないようになり、特に【緑単オービーメイカー】にはまとまった数を採用しないと早期に手札に構えられないこともあって、採用を見送るケースも散見されるように。
状況次第での実質コストの違い、除去範囲の差から、マジックサポートが受けられる《Napo獅子-Vi無粋/♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い》が既に他にあるにもかかわらず【青赤マジック】に1枚積みされるケースも。
DM23-EX2で【白青赤退化】が大幅強化されて環境に復帰すると、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》の溜めるプランのサポートとして除去に使われるようになった。この頃にはスーパーサブ枠となっていた《竜魔神王バルカディア・NEX》で呼び出せる範囲内であるのも魅力。
「全国大会2023」準優勝の【赤黒緑アビス】にも3枚採用された。
DM24-BD3・DM24-BD4期時点ではアドバンスでも【緑単オービーメイカー】があまり見かけられなくなり、オリジナルでもウィニー基盤の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】がほとんどいないことから、刺さる対面が少ないということでめっきりこのカードも見かけられなくなった。ドラゴン基盤でも優秀ない展開系やリソース系が続々登場し、自分の動きを押し付ける型が増えたのが大きい。
DM23-EX1のジャイアント・ハンター/ゼニスとジャイアント・スキルのツインパクトサイクル。エピソード1のビクトリーを持つサイキック・スーパー・クリーチャーがモチーフ。