《「
|
「世界をつなぐ柱」の天罰 R 水文明 (2) |
呪文 |
スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にS能力を与える) |
アンタップしている自分のクリーチャーを1体、手札に戻す。その後、相手は自身のアンタップしているクリーチャーを1体選び、手札に戻す。 |
S−クリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。 |
タップしていない自分のクリーチャー1体と敵のタップしていないクリーチャーを1体選び、バウンスによる選ばせ除去を行う。スーパー・S・トリガーが発動すれば、クリーチャーをすべてバウンスする能力を持つ。
最初の能力は、要するに自分と相手、お互いにアンタップ状態のクリーチャーを1体ずつ選んでバウンスさせるというもの。「その後」とあるので、実際に自分がクリーチャーをバウンスしたかどうかは、相手のクリーチャーのバウンスには関係ない。
つまり、自分のクリーチャーが1体もいない状態でこの呪文を唱えれば、相手クリーチャーだけをバウンスさせる事ができる。中々不器用な呪文なので、使うにあたっての重要なテクニックとなるだろう。単なる選ばせバウンスを行うなら、自分の頭数を減らすデメリットの無い《夏の日スパイラル》の方が適任。
相手のクリーチャーを除去して相手への妨害を図る、というよりは自分のクリーチャーを手軽に戻せる呪文と考えた方が良い場合もある。つまり、cipの再利用である。いわゆるループデッキにおいて《連弾スパイラル》や《ハイドロ・コミューン》がそういった意図で多く使われているが、これはそれらよりも軽い2コストである。
新章デュエル・マスターズ環境では【赤青レッドゾーン】において好みに合わせて使われる程度であった。
環境で猛威を振るっていた《異端流し オニカマス》を除去しつつ、自分のソニック・コマンドを手札に戻して侵略で再展開し、封印を一気にはがすため採用された。スーパー・ボーナスによるリセットも、【レッドゾーン】なら再侵略に利用できる。
超天篇環境で【カリヤドネループ】の自軍クリーチャー再利用手段として採用されるケースが見られるようになった。《レスキュー・タイム》と比べて早撃ちしやすい上に防御札としての最大値が高い。
【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】が台頭すると、選ばない除去ということで相性の良いデッキにおける対策札としての需要を得るに至った。
2023年8月11日殿堂レギュレーション改訂を機に【カリヤドネループ】が環境に復帰すると、【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】対策としてそちらに4枚積みされるケースが目立つようになった。他の類似スペックのカードを押しのけて4枚積みされるのは、何と言ってもスーパー・ボーナスによる最大出力の高さが魅力だからであろう。