《「()」の(いただき) レディオ・ローゼス》 [編集]

「智」の頂 レディオ・ローゼス SR 無色 (10)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 17000
T・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、カードを5枚まで引き、その後、相手は自身の手札を5枚選んで捨てる。
エターナル・Ω(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)

DMR-05で登場した無色アンノウン/ゼニス

召喚時限定cipで5ドローと5セルフハンデスする。エターナル・Ωも持つ。

覚醒編環境で活躍した《サイバー・A・アイアンズ》がよりコントロールでの運用に特化して帰ってきたようなクリーチャー。そちらよりコスト1重いかわりに5枚のハンデスが追加されており、このカード1枚で最大10枚分のハンドアドバンテージを稼げる。また、引く枚数は《アイアンズ》と同じく0〜5枚で任意であり、ライブラリアウトする危険は少ない。

インフレが進んだドラゴン・サーガ以降の視点で見てみても、他のカードとのコンボや運要素なしで1対10交換ができるカードは珍しい。しかも、このクリーチャー自身が除去耐性付きのT・ブレイカーでもあるため、打点としての側面まで加味すれば召喚することのアドバンテージは1対10を軽く超えかねない。
メインデッキをコスト11以下のカードで固め、10マナある時にこのクリーチャーを召喚することで、引いたカードを次のターンから使い放題にできる。セルフハンデスで対戦相手の選択肢を狭めつつ相手に合わせたカードをプレイしていけば、もう勝利は目前だろう。

一方で、召喚以外の方法で出すcipが使えないことがやはりネック。【エンペラー・キリコ】【不滅オロチ】でも強力だった《サイバー・A・アイアンズ》とは異なり、コスト踏み倒しを前提にして運用することはできない。登場当時は《ホーガン・ブラスター》《魔龍バベルギヌス》殿堂入りしておらず、コスト踏み倒しの代表格だったが、どちらも召喚扱いではないので相性が悪い。
それほどマナが伸びないデッキでは、素直に別のカードを使った方が良いだろう。

無色カードなのでどんなデッキカラーにも採用できるという長所もあるが、ほとんどの場合《フェアリー・シャワー》を擁する青緑受け用のタッチしたビッグマナ、または【5色コントロール】に採用される。《フェアリー・シャワー》環境落ちしてからも《ドンドン水撒くナウ》《流星のガイアッシュ・カイザー》など青緑で相性の良いカードが出続けているため、検討される採用先は変わらない。

ある程度マナが伸びるコントロールでは候補カードとしても相手に出される仮想敵としても意識すべき1枚である。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

  • 次弾で登場した《「祝」の頂 ウェディング》バトルゾーンに干渉できないこのクリーチャーの弱点を補ってくれるため相性が良い。また、《ウェディング》を除去に使う場合事前に相手の手札を枯らしておきたいが、このクリーチャーの後に召喚することを意識するだけで自然に達成できる。マナカーブも(おそらく意図的に)綺麗に繋がる。
  • 大型ハンデスの宿命としてマッドネスには弱い。特にこのクリーチャーの場合捨てるカードは相手が決めるので、確実に誘発させてしまう。
    このクリーチャーが出てくるのは終盤なので、それまでにマナチャージなどから相手のデッキを見破っておきたい。また、複数のフィニッシャーを比較的共存させやすいというビッグマナの特長を活かし、このクリーチャーが刺さりにくい相手に勝てるカードをあらかじめ積んでおきたい。

環境において [編集]

エピソード2からエピソード3期にかけて【ターボゼニス】キーカードとして活躍。【5色コントロール】でも《サイバー・N・ワールド》とのパッケージで結果を残した。

このクリーチャーに続けて《「祝」の頂 ウェディング》着地できれば、当時のトップメタに対して大体勝てた。

ビッグマナ同士のミラーマッチで出した者勝ちのカードになっていたことは特筆に値するだろう。相手がマナブーストを繰り返してファッティ召喚する場合、それをメタカードで止めるのは今も昔も難しいので、ミラーマッチはこのカードのハンデスに一任されるケースが多かった。相手より先に召喚することさえできれば、cipで相手の《レディオ・ローゼス》を叩き落としながら自分だけドローでき、決定打になり得た。

革命編期に入ると【レッドゾーン】《メガ・マナロック・ドラゴン》の流行に伴い【ターボゼニス】は下火になった。【5色コントロール】では細々と使われていたが、往時ほどの勢いはなかった。
基盤が似ている【カイザー「刃鬼」】に立場を食われた面もあっただろう。実際、召喚後の今引き《マナロック》まで考慮すると、タイムラグなく大量展開できる《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》の方がフィニッシャーとして優れている。

また、DMR-17《悪魔龍 ダークマスターズ》DMX-22《ニコル・ボーラス》が登場した。単なるハンデス付きのクリーチャーとしてはそれらの方がコストパフォーマンスが高く種族サポートも豊富なため、文明ドロー差別化が必要になった。

新章デュエル・マスターズ期に【ゲイル・ヴェスパー】が成立すると再び注目され、「GMGP-5th」ベスト32入賞の【ゲイル・ヴェスパー】には3枚採用されていた。

王来篇期には《流星のガイアッシュ・カイザー》の登場からしばらく、そちらと相性の良いデッキに挿されることがあった。

背景ストーリーにおいて [編集]

アニメ・漫画において [編集]

  • 「VS」では出番がなく、背景ストーリーでも上記の通りの扱いだったため長年の沈黙を破っての登場となったが、意外にもテンション高めのキャラ付けがされていた。
    第19話では登場時に「おローゼス!」、《「心」の頂天 プロフェシー》革命チェンジした際に「いただき~おチェンジ!」とリッパー教授の特徴でもある過剰な丁寧語で喋っていることが確認できる。
    • それ以前に実装されていたデュエプレでは普通の喋り方だった。
  • 漫画『デュエル・マスターズ WIN』でも第12話にてリッパー教授がウィン戦で使用した。

その他 [編集]

  • カード名の由来はロックバンドの「レディオヘッド」と「ザ・ストーン・ローゼズ」または「ガンズ・アンド・ローゼズ」だろう。「レディオヘッド」とイギリス出身繋がりで「ザ・ストーン・ローゼズ」の説が有力か。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

「智」の頂 レディオ・ローゼス SR 無色 (10)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 17000
T・ブレイカー
召喚によってバトルゾーンに出た時、相手の手札からランダムに5枚捨てさせる。その後、カードを5枚引いてもよい。(手札の上限枚数を超えるなら、上限枚数に達するまで引く)
エターナル・Ω

DMPP-18で実装。

TCG版とはハンデスドローの順番が逆になり、ハンデスはランダムハンデスに強化された。ドロー任意だが、引く枚数を自由に選べたTCG版と違い、ドローする際は必ず5枚引かなければならなくなった。
ただし、《サイバー・A・アイアンズ》などデュエプレではドロー強制化していることが多いため、それらに比べると影響はかなり小さい。

  • ホロライブコラボにてプライズカードが収録された。カードイラストに白上フブキが描かれており、ボイスも彼女が担当している。
    • ちなみに彼女はレジェンドスキル名にもなっている「赤いなぁ…」と配信中によく発言している。再録されたDMPB-04版の《レディオ・ローゼス》は色が赤くなっていることから、白色(無色カードの枠)と赤色繋がりからのチョイスと思われる。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DM23-EX3
    その狡智によって龍による支配の歴史とパンドラの希望を断つゼニス
  • DMPP-18
    智略を巡らす者、それが「智」の頂なり。
  • DMPB-04
    研ぎ澄まされた智略が、あらゆる希望を断つ。
  • プライズ
    これが、白上の全力じゃい!――白上フブキ

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]