呪文能力 [編集]

呪文を唱えた時に処理される能力のこと。
より専門的に言えば、「呪文を解決することによって効果を生み出す能力」のこと。

常在型能力誘発型能力起動型能力と並ぶ、(条件別に見た時の)能力の分類の1つ。

ヴァルハラ・マジック P 光文明 (2)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
カードを1枚引く。

例えば《ヴァルハラ・マジック》が持つタップドローの2つの能力は、『いつ発動するか』が書かれていない。(能力の書式で言うと、「条件節」がなく「効果節」だけが書かれている)
これらは《ヴァルハラ・マジック》を唱えたことによって即座に実行されることを意味する。これが呪文能力である。

ただし、呪文の持つ能力がすべて呪文能力というわけではない。
例えば、上の《ヴァルハラ・マジック》が持つ能力のうち、S・トリガーは唱えている時には機能せず、唱えている間以外の特定のタイミングに反応して発動する。これは呪文能力ではない。

呪文が持つ能力で呪文能力以外のものとしては、具体的に以下のものが挙げられる。

それ以外は呪文能力と考えてもらって差し支えない。

  • 条件節に見える文があっても、「このターン」など期間が書かれている場合は呪文能力である。この場合、呪文を唱えた時点からその効果が有効になることを意味する。
    「このターン、〜した時〜」「次の相手のターン、〜」などの書き方のものは呪文能力かつ遅延誘発型能力である。
  • 呪文能力に関しては「呪文能力を解決する」とは言わず、「呪文を解決する」「それによって能力(処理)を実行する」と言う。

ルール [編集]

  • 呪文能力は、呪文を唱えた時に即座に実行される
    cip、つまり誘発型能力との挙動の違いは後述。
  • 単一の呪文が複数の能力を持つ場合、書かれている順に実行する。能力の順番を変えて処理することはできない。
    • 単一の呪文能力が複数の効果を持つ場合も、やはり書かれている通りの順番に実行する。
    • ただし、全文を読んでから行うこと。これは自己置換効果等の後続の文章が前の内容を補足している場合があるため。
      例えば《ゴースト・パニッシュ》は、メタモーフが発動していると相手が1枚選ぶかわりに自分が1枚選んで捨てさせるという効果のため、もし勝手に上から解決して自分で手札を捨ててしまうと、相手は余計な情報アドバンテージを得てしまうことになる。
  • 呪文能力がモードを持つ場合、唱えてから解決に入る直前に選択する。

呪文能力と「出た時」の誘発型能力の違い [編集]

ここでは《デーモン・ハンド》《凶殺皇 デス・ハンズ》を例に挙げる。
どちらも使うと確定除去を放つが、前者は呪文能力、後者は誘発型能力によるものであり、以下のような違いが発生する。

例えば一度にブレイクされたシールドS・トリガーなどによって、《デーモン・ハンド》2枚を同時に使った時と、《凶殺皇 デス・ハンズ》2枚を同時に使った時を比べてみる。

S・トリガーを複数使う際や、《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》能力を使う際は注意が必要。

その他 [編集]

参考 [編集]


[1] 実質継続的効果と同義
[2] 何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること