天頂と停滞と水晶の決断(パーフェクト・ゼニス) [編集]

天頂と停滞と水晶の決断 SR 無色 (7)
呪文:ゼニス
アタック・チャンス:ゼニスまたはアンノウン(自分のゼニスまたはアンノウンが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
►自分の山札の上から2枚を裏向きのままマナゾーンに置く。
►ゼニスではない相手のエレメントを1つ選び、持ち主の山札の下に置く。
►自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中からゼニス、アンノウン、無色カードをすべて手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。

DM23-EX3で登場した無色ゼニス呪文
ゼニスアンノウン指定のアタック・チャンスを持ち、山札の上から2枚を水晶マナ化、相手のゼニス以外のエレメント山札の下除去山札の上4枚からゼニスアンノウン無色手札補充の3つのモードから2回選択できる。

汎用性の高さが売りだった今までのパーフェクト呪文とは違い、ゼニス・セレスのサポートに特化する効果となっている。
やはり目玉はゼニスアンノウンに対応したアタック・チャンス。早期に踏み倒す事で、ゼニス・セレスの高速着地のサポートが出来る。

目下最速の詠唱元は《偽りの希望 鬼丸「終斗」》。相手依存になるが3ターン目に召喚可能なスピードアタッカーで、cip効果バトルメタクリーチャーを除去、バトル勝利時の1ドローでこの呪文やゼニス・セレスを回収しやすいなど多くの効果が噛み合っている。
他には《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》《偽りの嘘 ネメシス》《「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ》も候補に入る。しかし、どれも最速着地は要求値が高く、《ベートーベン》は相手のクリーチャーがいなければならず、《ネメシス》はプレイヤー限定攻撃許可で必ずブレイクしてしまい[1]、《クリス=ベルゼ》は偶数シールド[2]か偶数コスト獣が必要という問題点もある。
ブレイク数がさらに多い3点となってしまうが《「使命」の頂天 グレイテスト・グレート》で攻撃しても即座にアタック・チャンスできる。要求値は高いが召喚時限定cipで山札からアンノウン《偽りの名 バザガジー・ラゴン》を呼び出すことができれば、そのアンタップキラーで安全にアタック・チャンスできる。
そもそも《「この私のために華を咲かすのだ!」》《シャングリラ・クリスタル》ができていれば4ターン目に7マナ支払えるので素召喚《バザガジー・ラゴン》あるいは《偽りの名 ルカニド》[3]でも良い。

このように、アタック・チャンス元に軽量クリーチャーが少ないこと、相手依存や不用意なブレイクが多いこと、加えてアタッカーの攻撃時に手札に抱えておくハンドキープが大きな弱点となる。
安定して使うなら3ターン目の水晶チャージャーなどから繋がる、4ターン目の《奔々のシダン オシャマンベ》でも間に合ってしまいがち。
その分早期に唱えられた際のアドバンテージは絶大で、3ターン目に唱えられれば4ターン目のゼニス・セレス2体召喚や《クリス=タブラ=ラーサ》の着地も狙える。

一番最後に公開された新規カード《「無上」の頂天 シャングリラ・ファンタジア》はまさにこの呪文との組み合わせを想定したかのような相性の良さを誇る。
最速4ターン目に召喚でき、バトルゾーンに出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる。少々もったいないが、自身の能力で攻撃を自壊でキャンセルして「攻撃する時」だけを安全に誘発できる。山札から別のアンノウンかゼニスが出てくるのでフィールドアドバンテージは失わない。
無色で3の倍数のコストの水晶ソウル3のため、5ターン目以降の大量水晶マナで過剰支払いなく召喚しやすいのもメリット。

1つ目の効果は、1回につき水晶マナを2枚作り出せる。
1回だけでも強力だが、この効果を2回選べば、水晶武装4の達成やエターナル・Κのコストを1回分ストックすることも可能。
運用上、不用意なブレイクが要求されることも多いこの呪文だが、2回選択で《ライオネル・ゲート》等の水晶武装4で強化されるS・トリガーがフルスペックで使えるようになるため、そちらでカウンター対策を試みたい。

もしメインステップに唱えていれば、無色でコスト12以下水晶ソウル3(《黙示録の水晶》《「異形」の頂天 クリス=ゼ=ブブ》など)を即座にコストを支払って使うことができる。

2つ目のエレメント除去も、盤面に触れづらいゼニス・セレスのサポートとして多くの場合で役立つ。
ただ、ゼニスエレメントを選択できない点は、ゼニスに強力な常在型能力を持つものも多い以上明確なデメリット。《「俺獅」の頂天 ライオネル》の前でも攻撃を通しにいったり、《「無月」の頂 $スザーク$》を下の魔導具ごと後腐れなく処理するということができないのは惜しい。
しかし、裏を返せば相手に呪文横取りされた際もこちらのゼニスが選ばれないということでもある。ゼニス・セレスにも呪文横取りが可能な《「呪怨」の頂天 サスペンス》が存在しているので、助けられることはあるかもしれない。
不正メタとしての運用は難しい。
この呪文を早期に唱えたいのであれば、コスト軽減持ちの《偽りの希望 鬼丸「終斗」》等に頼らねばないが、それ等自身が不正メタに引っ掛かってしまうためである。

3つ目の効果はゼニスアンノウン無色のカードを探すことが出来る。有色のオラクル・セレスは対応外なので注意が必要。
2枚目のこのカードも手札に加えることができ、最大8枚もの手札補充が出来れば次のアタック・チャンスを用意する事も簡単。この効果狙いでゼニスデッキに入れても面白いだろう。《極頂秘伝ゼニス・シンフォニー》と同時に宣言し、先にこの呪文で自分の山札の上からアンノウン/ゼニスをサーチすることで、踏み倒し先をサーチできる。

総じて、難易度こそ高いが早期に踏み倒せれば非常に強力なカードと言えるだろう。今後のカードプール次第では高速かつ安全に踏み倒す方法が登場する可能性もあり、将来性も高い。

  • イラストには水晶で出来た薔薇が3本描かれている。これも水晶の華なのだろうか。

サイクル [編集]

超天篇から登場した単色パーフェクト呪文サイクル

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


[1] ブロックされないので、相手がブロッカーを出していてもブレイク不可避。可能であればブロックするを素で持っていたり付与したりしても変化は起こり得ない。
[2] 基本的にこちらが攻撃しないとシールドは奇数の5つなので、相手が奇数個のシールド追加シールド回収をするのを待つことになる。
[3] 攻撃前に水晶武装4を達成できていなくても、アタック・チャンスで《天頂と停滞と水晶の決断》を唱えて水晶マナをブーストすればシールド焼却になる。