DMX-16 「超王道戦略(ちょうおうどうせんりゃく)ファンタジスタ12(トゥエルブ) [編集]

2014年4月19日発売。1パック7枚で価格は300円(税抜)。全84種。現在は絶版

12種類(中身の判別不可)があり、それぞれのパックに7枚のカードが固定で封入されているDMX-11DMX-14でおなじみのパック。

ドラゴン・サーガのパックということもあり、ほぼ全てのパックのメインカードがドラゴンになっている。「S・トリガーパック」以外の全てに新規カードも入っている。
ビギニング・ドラゴン・デッキシリーズと相性の良いパックが各デッキに2種類ずつ用意されている為、初心者には嬉しいパックといえるだろう。
だが今回の再録カードはかつて構築済みデッキやデッキビルダーに入っていたカードが多い。古参プレイヤーにはやや有難味が少ないかもしれない。

封入率やレアリティの差が大きいのは普段通りである。
BOXを買えば「勝太」「ルシファー」「コジロー」のいずれかのパックが1パック手に入る。要するに何らかのビクトリーが手に入る確率は2/3である。
他のパックに関しては1BOX買えば全てのパックが最低1パックは手に入る。
また「どびんマスク」「ヘレン」「襟斗」のパックに関しては他のパックより封入率は高めになっている。これはビギニング・ドラゴン・デッキと相性の良いカードが手に入りやすいようにする為の配慮だと思われる。

  • 今回はシークレットパックは存在しない。
  • 後にDMX-26で今弾のビクトリーが再録された。
  • ドラゴン・サーガは単色推しの弾である為、「ギョウ」を除き多色カードは一切収録されていない。その為、今やドラゴンデッキの定番となっている多色カード、例えば《メンデルスゾーン》などは一切収録されていない。
  • 収録されているパックはバラバラだが一撃奪取サイクルが全て再録されている。大型弾に収録されている為、コモンだが複数入手は難しかった。嬉しい再録だと言える。

収録セット [編集]

1.勝太のビクトリー!ドラゴン世界大覇権パック! [編集]

主人公切札 勝太レッド・コマンド・ドラゴンアーマード・ドラゴンパック。
目玉の《龍世界 ドラゴ大王》はコスト10と重いが、2種のコスト踏み倒しドラゴンと《フレフレ・ピッピー》のおかげで早期に召喚することができるようになっている。
特に《ジャックポット・バトライザー》はバトルに勝てば3枚めくることができる為、《龍世界 ドラゴ大王》cipで勝ち続ければ一気に大量のドラゴンを並べることもできる。
ドラゴンデッキには欠かせない《インフィニティ・ドラゴン》も入っている為、【連ドラ】パックとも言えるだろう。
《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》DMC-27のイラストでの再録である。
DMD-15はコマンドを持たないドラゴンも多い為に、そちらに組み込む際は《フレフレ・ピッピー》よりも「どびんマスク」のパックに収録されている《コッコ・ルピア》の方が優秀である。もちろん両方とも入れてもよい。

2.ルシファーの華麗なる勝利を!聖霊龍王パック! [編集]

新たなドラゴンエンジェル・コマンド・ドラゴンが収録されているパック。
このパックに収録されているクリーチャーはどれも《バラディオス》に進化することができる上、強力な能力を持つ為進化へと繋ぎやすい。
またもや「12シリーズ」のビクトリー枠だが《偽りの王 ナンバーナイン》や値段の高いデッキの限定カードであった為複数入手が難しかった《真実の名 バウライオン》の再録は嬉しい。
かつてDASHゴールデンリスト入りであった《DNA・スパーク》、数少ない光の除去トリガー《トゥルー・ヘブンズ》の再録も嬉しい。
どれも重いカードなのでDMD-16に組み込む際は積みすぎないように注意。

3.コジローの逆境こそが力!デストロ破滅パック! [編集]

エンジェル・コマンド・ドラゴンの対をなす新たなドラゴンデーモン・コマンド・ドラゴンのパック。
全体的に自分の墓地を大量に肥やしたり、バトルゾーンを一掃したりと癖のあるカードが多め。
《邪魂転生》は11年ぶりの再録とかなり久々である。

4.ドラゴン龍の人間になったら闇使いか?パック! [編集]

ドラゴン・ゾンビを主とした墓地とバトルゾーンを行き来するドラゴンパック。
唯一の新規カードはなんとあの《永遠のリュウセイ・カイザー》が闇堕ちしたカードになっており、能力も闇らしい感じに変化している。
他にも【墓地ソース】の流行により需要が増していた《偽りの名 ドレッド・ブラッド》《学校男》、雑誌の付録だった《黒神龍デヴォリューション》ドラゴン・ゾンビの代名詞である《黒神龍グールジェネレイド》、墓地肥やしの定番《ボーンおどり・チャージャー》と嬉しいカードが多い。

5.ベンちゃんの激テクでモテモテコンボだパック! [編集]

べんちゃんの呪文と呪文踏み倒しクリーチャーが収録されたパック。
《インビンシブル・テクノロジー》は11年の時を経て初の再録であり、インビンシブル呪文初の第二世代枠化である。《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》DASHゴールデンリストからの再録である。

《インビンシブル・テクノロジー》を唱えて不要なドロー系のカードを抜き去り、山札の中を《龍素の宝剣》の様な強力呪文で満たすのが本パックの最終目的。
そこから《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》で山札の中に残した呪文を連発しようとするのだから壮大な作戦である。
このパックを元に構築するならの凶悪呪文を追加してみよう。

しかし《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》が重く、《インビンシブル・テクノロジー》と共にコスト踏み倒しするというのは非常に大変。
《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》《ホーガン・ブラスター》で賭けてみるか、《ブレイン・ストーム》で仕込んでから《転生プログラム》で出すのがメインになるだろう。

しかし《転生プログラム》は殿堂入りしている呪文である為、他のカードを入れることも必要になってくるだろう。
呪文を踏み倒すドラゴンといえば《真実の王 ワーグナー》《神託の王 ゴスペル》といったカードもいるが、これらは発売当時DASHゴールデンリストから解除されていなかった。
なお呪文のフレーバーテキストでは《アクア・メディアクリエイター》というクリーチャーが呟いているがこのパックにはその名前のクリーチャーは収録されていない。

その後《転生プログラム》は2016年2月28日にプレミアム殿堂へと昇格したため、上記のコンボは実現不可能となった。

6.サソリの怪しい魅力でマナから大復活祭パック! [編集]

自然の新たなドラゴンジュラシック・コマンド・ドラゴンがメインの緑のドラゴンパック。
《幻想妖精カチュア》からの《帝王類増殖目 トリプレックス》と、
《緑神龍ドラピ》《結界の面 ブオン》のセイバーで守るという2つのデザイナーズコンボが仕込まれている。
これにより《雪渓妖精マルル》《結界の面 ブオン》の5枚目以降の扱いとなるだろう。

7.どびんマスクの心技体を極めよ!NEXパック! [編集]

その名の通り《ボルシャック・NEX》がメインのパック。
《コッコ》→《NEX》と繋いでさらに《コッコ》を出せば、ドラゴンを大量展開しやすくなる。
DMD-15をドラゴン主体にするのであれば是非入れたいパックである。
《バルケリオス・ドラゴン》でなく新たに《バルケリオス・Gカイザー》が登場した理由は、元祖《バルケリオス》がアーマード・ドラゴンにしか対応していないためであろう。
《偽りの名 バルキリー・ラゴン》を出してドラゴンが3体になったら、山札から《バルケリオス・Gカイザー》を持ってこよう。

8.ヘレンの聖歌隊集合!正義のために戦えパック! [編集]

DMD-16に入れろと言わんばかりの小型ブロッカーパック。
《ボンソワール》を除き全てコスト3以下の為、《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》《再誕の精霊 アルミウル》との相性が非常に良い。
何も考えずに放り込んでもいいが、攻撃できないカードが多いので同時に《ダイヤモンド・ソード》《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》などの検討もしておこう。
《提督の精霊龍 ボンソワール》《ヘブンズ・ゲート》の弱点であるハンデスや手札不足を補えるブロッカーの革新的カードといえる。

9.襟斗のエリート・リキッド・ピープル閃パック! [編集]

ベンちゃんのパックとは違い、基本カードがまとめて手に入るパック。

《一撃奪取 マイパッド》コスト軽減《アクア・ジェスタールーペ》連鎖でさらなるカードを出すことによって、DMD-17の展開を促進する。そうしてリキッド・ピープルをたくさん並べれば、《龍素記号Lp エクスペリオン》の能力を最大限に発揮させることができる。

しかし、《龍素記号Lp エクスペリオン》でコストを下げるにしても、《エナジー・ライト》《ブレイン・チャージャー》では得られるアドバンテージがあまりない。呪文を多用する「ベンちゃん」のパックと組み合わせたい。
少なくとも、DMD-17で戦う分には呪文は必要ない。

10.ギョウのブン捕れ必殺技!人の技を盗めパック! [編集]

単色推しのドラゴン・サーガにもかかわらずレインボーカードが入っているパック。
《薫風の面 ニャス》《薫風妖精コートニー》でマナを5色レインボーにすることによって《奇跡の面 ボアロジー》《フェアリー・ミラクル》《必殺!絶対絶望!!》の能力を最大限に発揮するデザイナーズコンボが仕組まれている。

11.ナメ高のナメナメ純白テキスト無し戦略パック! [編集]

その名通りテキスト無し(バニラ)のカードを戦略としたパック。
【バニラビート】におけるフィニッシュ手段や手札補充手段が増えたのは、【バニラビート】を扱うプレイヤーには嬉しいだろう。
このパックのカード群とDMD-17に収録されたバニラ《アクア・ティーチャー》を組み合わせれば簡単な【バニラビート】が作れる。
また《霊騎デュナス》DM-28以来の登場である。バニラ強化の功績があってこそだろう。

12.狙うは大逆転!勝負の要!トリガー集結パック! [編集]

DMX-14にもあった優良なS・トリガーを豊富に収録したパック。
12種のパックの中で唯一新規カードが1枚も存在しない。
《終末の時計 ザ・クロック》が世界線を超えて初再録。フレーバーテキストでもそのことについて触れており、以降アウトレイジ=どんな並行世界にも登場するというイメージがすっかり定着した。
特筆すべき点として、《ヘブンズ・ゲート》がついに新規イラストで登場。神化編以降全てのシリーズで再録されていたにもかかわらず、ずっと同じイラストだった。

参考 [編集]