《ジョリー・ザ・ジョニー》 [編集]

ジョリー・ザ・ジョニー MAS 無色[ジョーカーズ] (7)
クリーチャー:ジョーカーズ 10000
スピードアタッカー
マスター・W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする。このクリーチャーが出たターン、各ブレイクの前に、相手のクリーチャーを1体破壊する)
バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが5枚以上あれば、このクリーチャーはブロックされず、攻撃の後、相手のシールドもクリーチャーもなければ、自分はゲームに勝つ。

DMRP-01で登場したマスターカードジョーカーズ

《ジョニー・ザ・ビギニング》を、マナコストや基本的な能力をそのままに、パワーブレイク数も倍加させたようなスペックである。

疑似スピードアタッカーも完全なるスピードアタッカーに置き換わっており、条件付きでブロックされず、攻撃の後、相手のシールドクリーチャーがなければエクストラウィンも可能。

ブレイクしながら、最大で2体まで破壊ができるため、ビートダウンの詰めとしてはかなり優秀な部類に入る。その上、アンブロッカブル効果を発揮するため防ぐことが難しい。

相手のシールドが関与するエクストラウィンは、コンボデッキでは不適格だろうが、革命0トリガーをついでのように対処しながら一方的に勝てる可能性が残る点で強力と言える。
ジョーカーズの数は自分も含められ、かつマナゾーンも数えられるため達成難易度は比較的易しい。

このクリーチャーを語る上で特筆すべきなのは、何と言っても《破界秘伝ナッシング・ゼロ》との相性の良さである。このクリーチャーが入る【ジョーカーズ】は無色だけで構築することができるため、《ナッシング・ゼロ》と組み合わせることで、相手がシールドの追加を行っていない限りはシールドを空にできる上、相手クリーチャーもほとんどの確率で全滅させることができる。しかも、アンブロッカブルによってブロッカーに邪魔されることもないので、凄まじい攻撃力の高さを有する。

しかし、このようなバトルゾーンへの殲滅力と高打点を持ってしても安定して勝利に直結できないのが現代デュエマ。バトルゾーンに自分のクリーチャーが0の状態からでも、大量展開からのワンショットキルが珍しくない現代では、S・トリガーからの痛烈なカウンターを喰らいやすいのが実情である。

ルール [編集]

環境において [編集]

《破界秘伝ナッシング・ゼロ》との相性のよさから、初期の【ジョーカーズ】では必ずと言って良いほど投入されたものの、あまり活躍できなかった。
あらかじめ出された《異端流し オニカマス》には対処できず、S・トリガーで出た《閃光の守護者ホーリー》《終末の時計 ザ・クロック》などで防がれると負けるというパターンが多発したのである。同時期に登場したスーパー・S・トリガーの存在も向かい風となり、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》によって全てのシールドを割れることが逆に仇になっていた。さらにフルスペックは《破界秘伝ナッシング・ゼロ》が無いと出せず、必然的にデッキの枠を食うことになる。《ヤッタレマン》で軽減しても重く感じるコストもキツくなった。そのため、ビートダウンプランは1コスト軽い上に、《ナッシング・ゼロ》も必要ない《超特Q ダンガンオー》を使用するケースが増えていき、このカードはデッキにおける絶対的なフィニッシャーではなくなった。

後に《ジョジョジョ・マキシマム》が登場し、S・トリガーにはある程度強くなり、エクストラウィンも決めやすくなった。だが《ジョジョジョ・マキシマム》というサポートを手札に溜め込む必要があることには変わりなかった。しかも、《ジョジョジョ・マキシマム》が手札にあっても、あちらのG・ゼロの発動条件が満たせないことも多々あり、安定性に欠けていた。さらには《ジョジョジョ・マキシマム》と同時期に登場した《卍 デ・スザーク 卍》タップインの能力の前では、スピードアタッカーマスター・W・ブレイカーも完全に無力化してしまう。それならば可能な限り早期に出したいところだが、7コストという重さゆえ間に合わないことが多々あり、やはりより軽い《ダンガンオー》の方が環境に適していた。

そして、DMRP-05《ジョット・ガン・ジョラゴン》が登場。あちらは、同コストでありながら自力でコスト軽減ができる上、様々な能力を使うことができるため、除去だけのこちらと違って幅広い行動が取れる。また、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》殿堂入りに指定されたこともあり、双極篇【ジョーカーズ】への出番は無かった。

アニメ・漫画での活躍 [編集]

  • 切札 ジョーが生み出した最初のジョーカーズとして、アニメ「デュエル・マスターズ(2017)」から登場。「引き金は二度引かねぇ、一発が全てだ!」が決め台詞で、ジョーがいつも見ている作中劇「風のガンマン」の登場人物がモデルとなっている。登場からしばらくは決め台詞以外の言葉を発せず地味だったが、逃亡した《バレット・ザ・シルバー》を探すために置き手紙を残してからは普通に喋るようになった。ジョーに対して信頼する様子を見せていたが、宿敵を倒すためにジョーを《ジョット・ガン・ジョラゴン》に任せ、旅に出た。
    その後、「胸に傷をつけた宿敵」はジョーが考えた設定であり、そもそも存在しなかったことが明かされた。
  • アニメ「デュエルマスターズ!」では第28話で再登場。過去に《メッサー・シュミット》に胸を傷つけられたことが明かされた。第35話ではそのメッサー相手に、自然文明を守るため闇文明工場に侵入していたジョーと再び共闘することになる。メッサーに勝利した後に、実はジョニーの胸の傷はメッサーではなく他の誰かによってつけられたこと、さらにメッサーは人質を取られていたため、やむなく闇文明にしたがっていたことが判明する。ジョニーは、メッサーの人質の救出と工場の破壊のため、再びジョーと行動を共にすることになった。その際、メッサーから託されたボウガンを元に、ジョーはジョリーに新たな力を与え《オラマッハ・ザ・ジョニー》へとパワーアップさせた。
  • 初登場時は口笛とともに崖の上から颯爽と現れる描写だったが、それ以降は空中戦艦のカタパルトから発進する形となっている。
  • 超天篇に放送されたアニメ『デュエル・マスターズ!!』にて機械の体である為に泳げないことが発覚し、ジョーとの二度目の別れの際に「水文明に気をつけろ」と忠告したのはこの為である。この事はアニメでのみ登場したジョニーの兄である《ジョリー・ザ・ジョルネード》から語られたが、生みの親であるジョーはこのことを知らなかった。その後、暴走するジョラゴンを制御する竜騎士《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》として再び旅に出た。
  • 王来MAXに放送されたアニメ『キングMAX』および漫画『キング』終盤でジョーカーズ星が破壊され意気消沈するジョーの前に三度帰還。銀河の果てで身につけた力を使い《MAX・ザ・ジョニー》となった。
    『キングMAX』第17話(最終話)では描写は無いものの元に戻っており、キラ戦のフィニッシャーになった。
  • 主人公の切り札経験クリーチャーとしては、《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》時代も合わせると上記の通りアニメの勝太編、ジョー編、ウィン編のラストデュエマで形や使用者の違いはあれど3連続出演している。

その他 [編集]

  • 革命0トリガーのみを防御手段として採用しているデッキに対して、強烈なメタを張ることができるため、これらのデッキは戦略の見直しをせざるを得ない。環境をかき乱すには十分なスペックと言える。
  • 余談であるが、「ジョジョの奇妙な冒険 7部 Steel Ball Run」の主人公の名前はジョニィであり騎手であるが、このカードも名前を省略すると「ジョジョ」となる。このクリーチャーはそのオマージュ、もしくはパロディであろうか。
  • デュエマ15年の掟を打ち破り、ついに基本拡張パックで登場したパワー10000丁度のクリーチャーである。《10月》の存在が無ければより特別感が増していたのだろうが、こればかりは2016カレンダーの都合上仕方が無いものだろう。
    このカード以降、パワー10000のステータスはジョニーおよびその派生クリーチャーがよく持っており、パワー10000はジョニーの象徴として扱われているようだ。
    デュエル・マスターズの常識を破壊するジョーカーズのリーダーであることが、これまでの常識を覆すパワーによって表されているともとれる。
  • DMRP-01には1BOXに必ず2枚入っている。DMSD-01と合わせて、新シリーズの目玉であるジョーカーズをまともに組みたい人に親切な仕様である。
  • カード名を日本語に意訳すると「陽気なジョニー」。もっとも、アニメ・漫画の作中ではクールで寡黙なキャラクターとして描かれている。

戦績 [編集]

  • 通算戦績:2戦0勝2敗

デュエル・マスターズ(2017) [編集]

  • 通算成績:1戦0勝1敗
    話数対戦相手勝敗デッキ名
    50〜51話切札 ジョー敗北風のガンマン

デュエル・マスターズ!! [編集]

  • 通算戦績:1戦0勝1敗
    話数対戦相手勝敗デッキ名
    38話切札 ジョー敗北オールタイム・ザ・ジョニー

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]