伝説(でんせつ)正体(しょうたい) ギュウジン(まる) [編集]

伝説の正体 ギュウジン丸 LEG 水文明 (71)
クリーチャー:ジ・アンサー 71000
天才シンパシー:水のクリーチャー(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分の水のクリーチャー1体につき10少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
ワールド・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、相手は自身のクリーチャーをすべて山札に加えてシャッフルする。相手がこうして6体以上山札に加えたなら、自分はゲームに勝つ。

DMR-20で登場したジ・アンサー

水文明初、また非進化としても初のレジェンドカードであり、《正体不明》の正体。

その能力召喚されて場に出た時に相手のクリーチャーをすべて問答無用で山札送りにし、さらに巻き込んだクリーチャーの数が6体以上なら即特殊勝利できるという強烈なもの。

能力の性質から【バニラビート】【九極侵略】など、大量展開を勝ち筋とするデッキ相手に出せれば、それだけで勝負が決まってしまう事もありうる。この手のカードの天敵の一つである《不敗のダイハード・リュウセイ》などの敗北回避能力を持つクリーチャーも、能力発動前に山札送りにするので、「出すだけで勝利する」ことを実現できる。その後の環境では大量展開デッキが当たり前になってきているので、出す手段さえ何とかすれば安定してエクストラウィンを発動しやすい。

仮にエクストラウィンが発動せずとも、パワー71000のワールド・ブレイカーという《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》をも超えるサイズも兼ね備えており、全体除去効果も相まってエンドカードとして十分すぎる1体といえる。

強力な能力の代償としてか、71というサイキック・クリーチャーも真っ青の途方もないコストを持っており、普通にプレイしていては出すことはまず不可能。目玉のcip召喚でないと発動しないため、通常のコスト踏み倒しで出すと巨大なワールド・ブレイカー持ちが出るだけで終わってしまう。

しかし、専用能力天才シンパシーによりクリーチャー1体につきコストを10軽減できる。単純に考えて水のクリーチャーが7体あればたったの1コストで出す事ができ、6体でもコスト11と、依然高くはあるものの現実的な数値までコストを下げられる。

水のクリーチャーはコストが軽いものが豊富なため横並びさせやすいが、このクリーチャーを召喚させるまでに時間がかかるのが欠点となる。
《正体不明》ならば一気にクリーチャーを展開させることが可能なので、そちらと併用するのがオススメか。

また、同エキスパンション《イッツ・ショータイム》とはデザイナーズコンボを形成しており、そちらの効果でほぼ確実に召喚扱いでコスト踏み倒しできる。同時に相手にも大量のクリーチャーコスト踏み倒しの機会を与えるため、相手の判断次第ではエクストラウィンを決めることも夢ではなく、水文明のみで構成されたデッキに差しておいてあまり困ることはない。

横に並ぶGR召喚を多用するデッキならば刺さるかもしれない。ただ、そのような運用をする場合はより軽く運用性も高い《ア・ストラ・ゼーレ》の存在が気がかりか。

ルール [編集]

  • 相手のクリーチャーが6体以上いてそのうち1体に《ジャッジCREWニー》がいる、かつ自分がライブラリアウトを起こしている時に、《ギュウジン丸》を召喚してその効果で相手のクリーチャーをすべて山札送りにした場合、「クリーチャーを山札に加える→状況起因処理のチェック→山札をシャッフルする→条件を満たしていれば特殊勝利する(同時に状況起因処理もチェックする)」の順で処理を行うため、ライブラリアウトによって自分が敗北するという暫定解答が出ている。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

  • ノーコストで場に出せるG・ゼロ持ちのクリーチャーと相性が良いのだが、水のG・ゼロ持ちは単色にしろ多色にしろ大量展開に向かない、あるいは専用デッキ向けのものばかりで、このクリーチャーと簡単には組めない事情を孕んでいるものが多い。ただし、《D2S 皇帝ワルスラ》に関してはあちらのG・ゼロの条件も含めて相性はかなり良い。

環境において [編集]

登場当初は青単でない限り召喚が困難であったこと、大量展開するデッキが主流ではなくエクストラウィンが達成しづらかったことなどから腐る場面が多く、オーバーキルなロマンカードの域を出なかった。
しかし《ベイB ジャック》が登場すると【バニラジャック】における全体除去を受けた後の保険たる打点と全体除去を担うカードとして注目された。実際のところ、最速3ターンで勝利できる【バニラジャック】は店舗大会チャンピオンシップでもそこそこ活躍した。

「デュエル・マスターズグランプリ-5th」でベスト64に入賞したデッキに【星龍の記憶】のギミックを軸とした【オールデリート】があり、そのデッキに2枚投入されていた。このように大型大会でも採用実績を残すなど、登場当初より評価は確実に上がっている。

後に超天篇GR召喚が登場すると超GRGRクリーチャーで固めたランデスデッキに挿されるケースも見られ、DMEX-07期にはこれを2枚投入した《Wave All ウェイボール》《Wave ウェイブ》軸のランデスデッキがチャンピオンシップ4位入賞を果たしている。

背景ストーリーにおいて [編集]

革命編の黒幕として登場。

革命編の中期から《正体不明》という存在の暗躍が仄めかされていたが、その《正体不明》の正体こそが《伝説の正体 ギュウジン丸》その人である。

《ギュウジン丸》は天才科学者であるが、革命編が始まる遥か昔にその天才的な頭脳を危惧されてランド大陸を追放された。その後、「天才が世界を支配する事は当たり前である」という考えを持つ彼は、海底都市で長年に渡り世界征服を企み、革命編に姿を表す。

革命編の序盤に侵略者に目覚めた者が現れたのは、彼がばら撒いたウイルスによるものである。《伝説の禁断 ドキンダムX》封印が解かれたのも彼が仕組んだことである。つまり、革命編の争いの元凶であり、侵略者たちも《ギュウジン丸》の犠牲者と言える。

《ミラクル・ミラダンテ》革命軍の前に正体を明かした後は、すぐに戦線に立つことはせず、感染した者は無条件で革命軍を裏切るようになる最終侵略ウイルスをばら撒き、革命軍を同士討ちさせるという卑劣極まりない手段で革命軍を崩していった。その後、壁の雪山に行きまたしても最終侵略ウイルスをばら撒くも、《ドギラゴン》と《ミラダンテ》が発動した《完全防御革命》により、最終侵略ウイルスを防がれいよいよ追い詰められる。

そして、ついに自身が戦うことになり、いざ前線へ立ったその時《ドキンダムX》の槍に貫かれ死亡。長年に渡る計画を自身が復活させた《ドキンダムX》に打ち砕かれるという、自業自得以外のなにものでもない最期を迎える。

黒幕である彼が死んだものの、革命ファイナルでも《ドキンダムX》は暴走を続けたため、革命編のストーリーはバッドエンドで終わる。

革命編では諸悪の根源とされていた彼だが、実はさらなる根源がいたことが革命ファイナルにて判明した。

実は、彼が世界征服を企むようになったのは、初めて世界に飛来した《ドキンダムX》が世界に悪意をばら撒くことによって才能に溺れてしまったことが原因だった。しかも、それは革命ファイナルのラスボスがそう仕向けたものであったため、彼もまた犠牲者だったのだ。

なお、革命ファイナルでは彼の使っていた研究室が禁断の力に触れD2フィールドとなった事が明かされた。そこでは第2の禁断として《禁断機関 VV-8》が復活している。

その後、《天災 デドダム》フレーバーテキストにて、彼が最終計画として「不死」「原始」「宇宙」の3つのS級侵略者を合体させて、最強のSSS級侵略者「天災」を生み出す「ディザスター計画」を企てていたことが判明した。

アニメにおいて [編集]

イラストフレーバーテキストについて [編集]

  • 歴代のトップレアと同じくシークレットカードが存在する。全てアルトアートであり、SD体型にデフォルメされたもの、全身が金色に輝いているもの、SD体型にデフォルメ且つ全身が金色に輝いているものの3種類がある。
  • イラストレーターYuukoo009氏のpixivによると、銃は元々宇宙船だったものを改造した物らしい。桁違いの威力のビームが出せるのも納得である。
  • pixivの紹介文には「マントの中に銀河」「胸に大きな顔」「宇宙戦艦をまるごと装備したキャノン」と書いてあり、まさにラスボスと言える見た目をしている。
  • そのカラーリングやロボットのような外観から、カード名の元ネタは「魔神英雄伝ワタル」の「魔神龍神丸」であると思われる。またアニメ「VSR」では牛次郎がこのクリーチャー召喚する際に終焉の魔神とも呼んでいる。
    • その後、龍神丸本人コラボカードとしてデュエマに登場するとは、この時誰も知る由もなかった。なお完全に余談ではあるが、龍神丸とバトルするとわずかなパワー差でこちらが敗北する。元ネタには逆らえないといったところか。

余談 [編集]

  • 邪藩 牛次郎をモデルにしたクリーチャーである。人気投票で票を入れる人物が本人以外いなかった(事実上無票)不人気キャラをモデルにしたクリーチャーが、背景ストーリーの黒幕を務めるなど誰が予想しただろうか。また、卑劣な作戦を行いながら慢心から油断し、自業自得な結末を迎える様はモデルそっくりである。
  • Deadmanによると開発段階ではコスト66で10ずつ召喚コストが下がり、コスト6→1の下がり幅だけ5になるデザインだったとのこと。ソース
    最後の下がり方が中途半端という理由で実現しなかったが、仮にコスト66なら《伝説の禁断 ドキンダムX》のコストをひっくり返した値というフレーバーが生まれていた。
  • 自分が利用しようとしていたクリーチャーに不意打ちで倒されるという結末であったが、DMR-20のCMの牛次郎のナレーションでは手に持つ銃から放つビームで惑星ごと消し去られる事が判明している。歴代の水文明クリーチャー内でも実力と科学力は非常に高く、決して弱いクリーチャーではないのは間違いないようだ。ゲーム上でのパワーも71000とかなり高く、能力も相手のクリーチャーをすべて山札送りにするというラスボスに相応しい豪快なものである。弱くないどころか、背景ストーリーの歴代の悪の親玉の中でも強い部類に入ると思われる。それほどまでに《ドキンダムX》が強すぎたということだろう。
    • とはいえ背景ストーリー上のラスボスとしては余りにも情けない結末だったのは間違いない。開発主任KのTwitter上で催されたラスボス総選挙でも、革命編からは《伝説の禁断 ドキンダムX》がエントリーしている。
  • 《ドキンダムX》の槍に貫かれたものは封印されるはずなのだが、彼はなぜか死亡している。
    • もっとも実際のゲーム上でも、《ドキンダムX》は普通に攻撃する事で相手のクリーチャーを破壊できるため、封印しかできないというわけではないが。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

伝説の正体 ギュウジン丸 LEG 水文明 (51)
クリーチャー:ジ・アンサー 51000
天才シンパシー:水のクリーチャー
ワールド・ブレイカー
召喚によってバトルゾーンに出た時、相手は自身のクリーチャーをすべて山札に加えてシャッフルする。相手がこうして6体以上山札に加えたなら、自分はゲームに勝つ。

DMPP-27で実装。

コストが20減少、即ち1コストで召喚するのに要求されるクリーチャーの数が2体減るという大幅な上方修正を受けた。
パワーも20000下がっているが、実装時点のデュエプレではパワー51000〜71000の範囲にあるクリーチャーはいないため弱体化になってない。

天才シンパシーによる召喚エクストラウィンを両立させようとする場合、両者の場に上限近いクリーチャーが必要になり非常に難しい。仮にそのような状況を作れるとしても、《サイバー・J・イレブン》の方がクリーチャーの数に多少の融通が利き、相手の離れないクリーチャーもカウントに入れることが可能である。

あえてこのカードを使うなら無理に両方の効果を狙うよりも、天才シンパシーを無視して《イッツ・ショータイム》《アカシック・タレス》等で召喚扱いで出すか、エクストラウィンは狙わずに召喚時限定除去cip持ちワールド・ブレイカーとして、水のウィニーを並べるデッキの隠し味として挿しておくような使い方がいいだろう。

  • デュエプレの盤面制限との関係で、コストが71のままだと1マナ召喚が不可能なために変更されたのだと考えられる。
  • 効果変更の結果、デュエマ史上初となるコスト51、パワー51000のクリーチャーとなった。

関連カード [編集]

背景ストーリーのラスボス [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMR-20DMPP-27(Sec)
    ワタシこそが真の天才だ! ---伝説の正体 ギュウジン丸
  • DMPP-27
    ギュウジン丸。それはかつて、その頭脳を危険視され大陸を追放された者。

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.自分の《伝説の正体 ギュウジン丸》の「召喚によってバトルゾーンに出た時」の能力で、相手の《ボルシャック・大和・モモキング》を含む合計6体のクリーチャーを山札に加えた場合、自分はゲームに勝ちますか?
A.はい、ゲームに勝ちます。「スター進化」の置換効果で進化元のクリーチャーがバトルゾーンに残った場合も、《ボルシャック・大和・モモキング》を山札に加えたクリーチャーの数として数えます。
引用元(2021.10.22)

Q.自分の《伝説の正体 ギュウジン丸》の「召喚によってバトルゾーンに出た時」の能力で、相手の《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》を含む合計6体のクリーチャーを山札に加えようとしました。
他の5体は山札に加わり、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》のみ「エターナル・Ω」でかわりに手札に戻ったのですが、自分はゲームに勝てますか?
A.いいえ、勝てません。結果的に山札に加わらなかった《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》は山札に加えたクリーチャーとして数えません。
引用元(2022.9.14)