ムートピア [編集]

DMRP-01で登場した文明種族

同時期に登場した他の種族と同様、種族の中で、明確な階級社会が構成されており、大きく以下の4つの階級に分けられる。それぞれの階級は別種族とも思えるほどに容姿や命名ルールにおいて分断されている。

名前の元ネタは海底に沈んだとされる「ムー大陸」に、理想郷の意の「ユートピア」を合わせたものと思われる。

多種族冠詞は「海郷」。

「魚人」 [編集]

その名の通り、人型の魚を思わすような外見をしていて、貝獣を使役している。
ただしタコイルカなど、魚類以外の水生生物の魚人も存在している。

命名ルールは「○○(異名)+水生生物の名称を含んだ名前」。

深海の覇王 シャークウガ SR 水文明 (7)
クリーチャー:ムートピア 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のコスト7以下のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
異端流し オニカマス UC 水文明 (2)
クリーチャー:ムートピア 2000
相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。

文明の支配する階級であり、他の文明との繋がりを持たずに平和を保っているにもかかわらず、仲間の「貝獣」に戦闘訓練をさせたり、「世界をつなぐ柱」に下っ端達を近付けさせなかったり、移住計画を進めていたりとその行動と計画には謎が多い。
また、《深海の覇王 シャークウガ》率いる魚人覇王団が海を支配しているが多くの派閥が存在しており、秘密主義に疑問を持ち、革命を起こそうとするものや、魚人覇王団に変わろうとする新勢力が存在するなど、内情は混沌と化している。もっとも、文明は知性と計略に長けた種族なのでこの辺も原点回帰といったところだろうか。

「貝獣」 [編集]

貝の使い魔で「魚人」に使役されている。
《一番隊 ザエッサ》も貝獣と思われる。

命名ルールは「貝獣+貝(または海に住む小さな生き物)の名称を含んだ名前」。

貝獣 ホーラン C 水文明 (3)
クリーチャー:ムートピア 2000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。

紛らわしいが貝をモチーフにしている「魚人」や「戦艦都市」も少数いる。
また、貝獣とはいうが、ウニホヤなど、貝ではないものも存在する。

「戦艦都市」 [編集]

巨大生物の背中に建築物が構築されている生ける都市。旧世界のリヴァイアサンのような存在である。
DMRP-01では登場してないが《王立アカデミー・ホウエイル》がこれに当たるものと思われる。
本格的に登場したのはDMRP-02から。
命名ルールは「○○(建築物)+水生生物の名称を含んだ名前」。

魔法特区 クジルマギカ SR 水文明 (6)
NEOクリーチャー:ムートピア 6000
NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
W・ブレイカー
自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下の呪文を1枚、自分の墓地または手札からコストを支払わずに唱えてもよい。唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。

以上の3階級の他に、《最高学府 インテリエイル》フレーバーテキストなどで「真の王」なる者の存在が示唆されていた。これはおそらくキャップギャップら「水文明のマスター」および《マザーブレイン》などのことであろう。

また十王篇以降、 何か特定の種族を複合する多種族ムートピアが、必ずしも以上のヒエラルキーに符合しないようにも見える個性的な文化を形成している。具体的は以下の2つである。

「美孔麗王国」 [編集]

十王篇では、敵陣営である鬼札覇王連合の構成国のひとつに美孔麗王国と呼ばれる勢力が登場したが、この王国に所属するクリーチャーの多くがムートピアであった。また同時に、この時期に登場したムートピアのほとんどが美孔麗王国を併せ持つ多種族であった。

鬼札覇王連合の構成国はいずれも新章超天篇で描かれてきた五文明とは一線を画する文化・信条を有している。美孔麗王国や、この王国に属するムートピアたちもその例外ではなく(詳細は美孔麗王国を参照)、以上の項で述べたものとは異なる雰囲気を帯びているため別途記述する。

美孔麗王国はキングマスターの《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》を王として戴く王国。
美孔麗王国に所属するクリーチャーは前述の通りその大半がムートピアであり、ムートピアでないクリーチャーも《メテヲシャワァ》をはじめとして少数ながら存在しているが圧倒的にマイノリティである。

この王国に属するムートピアの中には、新章超天篇で登場したのと同様単色な者もいる一方で、/の多色や火単色である者もいる。

下記の《混沌紳士 トリックスタァ》など魚人の見た目が多いが、戦艦都市であろう《天幕船 ドンデンブタイ》《劇場戦艦 カァテンコヲル》が存在する。ただし貝獣は該当するとしても甲殻のない貝類モチーフの《麗泳者 マツバメモノ》くらいであり、階級構造は従来のムートピアとは一線を画すると思われる。

混沌紳士 トリックスタァ SR 水文明 (9)
クリーチャー:ムートピア/美孔麗王国 13000
<ビビッドロー>[水(7)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[水(7)]支払って召喚してもよい)
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札をシャッフルし、上から5枚を表向きにする。その中からコストの合計が10以下になるように呪文を3枚まで選んで墓地に置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、選んだ呪文をコストを支払わずに墓地から唱える。

「レクスターズ」 [編集]

超天篇以来トリックスに代わられ十王篇では敵陣営・美孔麗王国の主種族となっていたムートピアだったが、王来篇ではそのトリックスと肩を並べて主人公陣営であるレクスターズに返り咲いた。
他のレクスターズと同じく過去のクリーチャーの力を自身に憑依させて戦う。

十王篇で美孔麗王国の主種族としてフィーチャーされた時と比べて、イラスト命名ルールは一新。
非進化のものは、新章で初登場した頃の最初期のムートピアの命名ルールに回帰しているように見える。
一方、進化クリーチャーはレクスターズ特有の命名ルールに沿っている。

隠れ潜む者 シードラン UC 水文明 (2)
クリーチャー:ムートピア/レクスターズ 1000
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)
このクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚、山札の上に置く。
オニカマス <シャッフ.Star> R 水文明 (4)
スター進化クリーチャー:ムートピア/マジック・コマンド/レクスターズ 7000
スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが攻撃する時、数字を1つ選ぶ。次のターンのはじめまで、選んだ数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーは、攻撃もブロックもできない。

文明お得意のドローバウンスに加え、手札カードコストに何らかの能力を使用できる、いわゆるディスカードが得意。手札補充と合わせれば確実に起動できるようになる。
《エマージェンシー・タイフーン》系統の手札交換能力をもつものも存在する。「引いて捨てる」が基本の種族と言える。
地味にこれまでの水文明のクリーチャーに比べて、高コスト帯に攻撃可能なブロッカーが多いのも特徴。

そのほか、サポートとして文明では珍しいサルベージを持つものや、魔術を研究している種族であることから呪文に関連した能力を持つクリーチャーも存在する。エキスパンションが進むにつれて、上記の手札交換よりも呪文戦略の色が強くなってきている。

ただ、高レアリティ域のカードの方向性は同じ種族と信じられないほどバラバラ。これは、「上層部が権謀術数を張り巡らせてるせいで文明内のまとまりがない」という背景ストーリー上の特徴を反映したものとも言える。

  • アニメではマスターカードの不在に倣ってマスターが存在せず、使用者が軒並み敗退している。そのためか、背景ストーリー描写はデュエル・ウォーリアの回想か、「デュエル・マスターズ!」第26話と第27話のCパートにて闇文明の黒い流れ星と魔導具の描写が数秒ある程度おこなわれる程度にとどまっていた。
    「デュエル・マスターズ!!」ではキャップの手によって人間世界へと通じる門が開かれ、水のデュエル・ウォーリアーが急増した
  • 超天篇にてようやく水文明にスポットが当たったが、同時にの代表種族は新登場のトリックスに差し替えられ、背景ストーリーにおいてもムートピアは水文明が滅ぼされかけている為避難しているということになった。その為超天篇のエキスパンションにはムートピアはあまり出てこない。
    トリックス/デリートロンオレガ・オーラを主軸とした場合はほぼシナジーはないものの、呪文を使ったGR召喚がメインであるトリックス/ワンダフォースを主軸としたデッキであれば、呪文に関するクリーチャーを投入してもそこそこのシナジーがあるため完全に死に相性ではない。
  • 水のマスターはおり、そのどちらも主体となる種族トリックスである。そのためムートピアのマスターカードは登場しなかった。
    一応、キャップは水文明を救済するという目的からかムートピアも混合して使用し、ギャップは水文明を滅ぼして再生させようとするためかムートピアは使用しないなど、細かい設定が反映されてはいる。
  • ディスカードを呼び水とする能力は、発売元がおなじくタカラトミーである美少女TCG「ウィクロス」の青と共通点がある。

ムートピアに関連する効果を持つカード [編集]

参考 [編集]

ムートピア(種族カテゴリ) [編集]

DM23-RP1種族カテゴリ化された。

ムートピアとある種族 [編集]

参考 [編集]