転生編環境(ジェネレート・ギアかんきょう) [編集]

メタゲーム [編集]

DM-14 [編集]

環境を支配しつづけていた《無双竜機ボルバルザーク》DM-14発売直後、ジェネレート・リーグ前に殿堂入りすることになったが、1枚制限となってもボルバルはしぶとく第一線に生き残り続ける。

DM-14《トリプル・ブレイン》DM-13《無双恐皇ガラムタ》に相性のいい《幻緑の双月》などを手にいれ、【ボルバル】は1枚制限のデメリットを散らすため、長期戦に強いコントロールデッキとして組まれた。
これらにより、【ボルバル】の一つの完成形である【除去ボルバル】が誕生。制限前の【ボルバル】にはやや劣るものの、綿密にシナジーが絡み合ったその性能は、他を圧倒していることに変わりなかった。
ボルバルと同時に《スケルトン・バイス》《ヘル・スラッシュ》《ロスト・チャージャー》殿堂入りしたが、《スケルトン・バイス》《炎槍と水剣の裁》の流行で《ロスト・ソウル》が重要視されていたことや、代用の《クローン・バイス》が存在していたことから、それほどの影響はなかった。
《ヘル・スラッシュ》《ロスト・チャージャー》の殿堂入りでデッキからフィニッシャーを抜き取る動きはやや低速化したものの、《フューチャー・スラッシュ》でリペア可能だったこともあり、一枚制限になっても大した意味はなく、使い続けられた。
こういった事情から、この時期はDM-14で登場した上記の呪文メタとなる《結界するブロークン・ホーン》《巡霊者キャバルト》の採用率が高かった。

DM-14では新カードクロスギア」が登場したが、DM-14収録のもの(特に大型のクロスギア)は全体的にカードパワーが高いとは言えず、一部の軽量クロスギア【アクアンホワイトブラック】【白青黒赤ライブラリアウト】に投入された程度で、目立った活躍は見せなかった。
《悪魔神ドルバロム》《クリスタル・ツヴァイランサー》といった転生カード群も低年齢層には人気が高かったものの、《地獄スクラッパー》など一部を除いて当時の環境で活躍したとは言い難く、大型の転生クリーチャーはロマンカードの立ち位置に留まった。
むしろ《タイラーのライター》《暗黒秘宝ザマル》《ディープ・ジャグラー》《クラウド・メイフライ》などの単色強化クリーチャーが多く使われ、それらは【赤単速攻】【準黒単】【パシフィック青単】【緑単速攻】などの、トップメタデッキと争えるほどの単色速攻を生んだ。
他方、《宣凶師パルシア》はこのサイクルの中ではあまり使われなかったため、結果的に【白単速攻】が流行ることはなかった。

なお、上述の《地獄スクラッパー》《タイラーのライター》は8月に発売されたDM史上初のハーフデッキの1つ、DMC-23にも収録されている。

2005年度ジェネレートリーグ関東大会A優勝デッキは、1枚制限となった《無双竜機ボルバルザーク》を採用しつつそちらへの依存度を下げた【ボルバルステロイド】であった。もっとも、本人が2019年に語ったところによるとこのデッキは「優勝したのが信じられないぐらい弱い」とのこと。

DM-15 [編集]

スプリングチャレンジバトル2005のような「【ボルバル】しか見当たらない」という悲惨な事例は免れたものの、やはり【ボルバル】は強く、ジェネレート・リーグオープンクラスは【除去ボルバル】の優勝で幕を閉じる。レギュラークラスでは【赤単速攻】が優勝を掴んだ。

DM-15では凶悪ランデスクロスギア《バジュラズ・ソウル》が収録され、プレイヤーたちは当然のようにこれを【除去ボルバル】【ボルバルブルー】に組み込み、【除去バジュラズ】【バジュラズブルー】などが生まれていった。その他にも《ペトリアル・フレーム》S・トリガーXなども登場し、クロスギアが本格的に環境入りを果たす。

またcipピーピングハンデスを持つ《パクリオ》の登場により1枚制限の《無双竜機ボルバルザーク》などのフィニッシャーを序盤に抜き取る動きが再び活発化。黒の入らないハンデス手段として【ボルバルブルー】【バジュラズブルー】で活躍。

DM-16 [編集]

DM-16では非クロス状態でも効果を発揮するクロスギアが登場。特に《ノーブル・エンフォーサー》《予言者マリエル》との相性が注目された。
前弾に続いてピーピングハンデス持ちの《解体人形ジェニー》が登場しフィニッシャーを抜き取る動きは更に促進する。そんな中、【ボルバルブルー】S・トリガーを多めに積んで【除去ボルバル】に対抗できるようにした【カウンターボルバル】が考案された。

殿堂入りに耐えてとうとう最後までトップメタの座を受け渡さなかったボルバルだったが、ついに2006年春にプレミアム殿堂入りされることが決定される。デュエル・マスターズで初めての禁止カード措置だった。
ボルバルの脅威は去ったと思われたが、再録エキスパンションDMC-27が発売すると、新規カード《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》に注目が集まる。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》は同エキスパンションに収録されたドローソース《ストリーミング・チューター》と共に使用され、【除去ボルバル】カードの一部を組み替えた【除去サファイア】が流行した。

【サファイア】は、《大勇者「ふたつ牙」》と合わせた【牙サファイア】や、《セブンス・タワー》と合わせた【タワーサファイア】などを生み、また、《バジュラズ・ソウル》によってランデスの凶悪ぶりがさらに認知されていくにつれ、【ランデスサファイア】などとしても活躍した。

そしてボルバルプレミアム殿堂入りと同時に《炎槍と水剣の裁》殿堂入り。しかし、こちらもやはり制限となっても使い続けられた。

DM-17 [編集]

ボルバルプレミアム殿堂を果たした2日後にDM-17が発売されたが、コモンである《ダンディ・ナスオ》以外のカードは実用性に乏しいカードが多かったため、メタゲームに大きな変動はなかった。

ローソン・レジェンダリーカードでは《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》が登場。こちらも【サファイア】に投入された。

4月には通常弾でありながら異例の再録エキスパンションというDM-18が発売。しかしながら有力カードはDMC-27再録したばかりであったため、バニラ準バニラが多数収録される羽目になってしまった。その結果、この弾のスターターセットであったDMS-05の完成度にまで影響が及んだ。

転生編の最後に行われたスプリングギャラクシーリーグでは、転生編以降のエキスパンションで収録されたカードしか使えない「アフタージェネレート(AG)ルール」が扱われることになった。
【サファイア】の中でも【牙サファイア】は、転生編以降のカードのみでもさほど構成が変わらずにデッキを組むことができた。そもそも元の環境でもトップメタクラスの強さを持っていた【牙サファイア】は、「転生編以降」という縛りの中で他のメタクラスのデッキがいなくなったため、当然のごとく猛威をふるい、優勝。後の【サファイア】地獄を予感させた。

当時の主流デッキ [編集]

主なカード [編集]

参考 [編集]