【ボルメテウスコントロール】 [編集]シールドをブレイクするかわりに墓地に送る《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》をフィニッシャーにした【除去コントロール】。 略称は「【ボルコン】」。
もともとは【白青黒赤ライブラリアウト】が原型であり、それらのライブラリアウトの要素をすべて抜き、そのスペースに《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》や除去カードを入れたようにして組まれていた。 そのため、タッチを利用して1枚挿しされた様々な種類のカードを状況に合わせて的確に使っていくという戦術が主流。 とはいえ、あくまでボルメテウスのシールド焼却で勝利することがコンセプトなので、特に決まった定型はなく、プレイヤーの好みが反映されやすい。環境や各プレイヤーの好みに合わせて調整されていくうち、元となった上記デッキタイプの原形をほとんどとどめていないようなものも見られる。 主要カード [編集]サポート呪文 [編集]
概要 [編集]《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》などのシールド焼却により、S・トリガーによる逆転の可能性がほとんどないのが特徴。一度制圧してしまえば安全に相手を追い詰めていけるのが長所であると言える。 類似したスペックのクリーチャーには《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》や《真実の名 ボルメテウス・ゼロ・ドラゴン》がおり、使い分けが肝心。 本家《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》ならば《希望と勝利の伝説》で早期にコスト踏み倒しが可能なので、積極的に組み合わせたい。 《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》自身は除去やハンデスができず、相手の除去に対する耐性も無い。よって、出すまでにしっかりとバトルゾーンの状態を整えておく必要がある。少なくとも、《解体人形ジェニー》や《パクリオ》などのハンデスで相手の除去を封じておくことはしておきたい。 グッドスタッフ気味に構成されることがほとんどで、そのためにコンボ要素を全くと言っていい程含まず、安定していることが特徴。 各状況に応じてプレイングしなければならないため、初心者が使いこなすことは難しい。総じて中級者から上級者向けのデッキとなる。 バリエーション [編集]基本型 [編集]最もスタンダードな型とされるのは【白青黒赤ライブラリアウト】を雛型にした自然以外の4色で組まれたタイプ。 多くはハイランダー気味に組まれ、《天使と悪魔の墳墓》による同名カードの除去およびランデスを利用する。また、《クリスタル・メモリー》のようなサーチを利用して状況に合わせて的確な手を打って相手の行動に対処する。 柔軟性は非常に高く、どのような相手にも対抗できる可能性があるが、逆にプレイングの難易度は高い。デッキビルディングは自由に行えるものの、上級者向けの戦略と言える。 ランデス型 [編集]光のかわりに自然を入れてランデスを行うもの。青赤緑で組まれることが多く、闇や無色がタッチされることもある。 《マナ・クライシス》や《焦土と開拓の天変》などのランデスで相手の足を引っ張り、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》の安全な降臨に繋げる。《龍素記号Sr スペルサイクリカ》とは相性がよく、ランデス呪文を連出したり、《希望と勝利の伝説》を唱えて《ホワイト》を出すことができる。《超次元フェアリー・ホール》から《時空の喧嘩屋キル》をばら撒いて打点の強化を図るなど、超次元の旨みを活かしやすい。 《勝利のリュウセイ・カイザー》を進化元に《甲型龍帝式 キリコ³》を出しても面白いだろう。 ボルゼロ型 [編集]無色の《真実の名 ボルメテウス・ゼロ・ドラゴン》を活用するタイプ。《希望と勝利の伝説》は使えないものの、《戦慄のプレリュード》のようなコスト軽減呪文が使用可能。早期召喚を狙っていく。 《「戦慄」の頂 ベートーベン》とは相性がよく、マナゾーンから《ゼロ・ドラゴン》を回収できる。《メッサダンジリ・ドラゴン》でスピードアタッカーにしたり、《偽りの名 ハングリー・エレガンス》でマナ召喚するなど、アンノウンならではのサポートを受けることが可能。 一風変わった【ボルメテウスコントロール】となるだろう。 ハンデス型 [編集]【青黒ハンデス超次元】や【白青黒超次元】の5枚から10枚の自由枠に《温泉 湯あたり地獄》、《希望と勝利の伝説》、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》本体をタッチしたタイプ。終盤に《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》で安全にシールドをブレイクする点を除いてはプレイングは元になったデッキとほぼ変わらない。 また、《ヴォルグ・サンダー》を打つプレイングが普通の闇系統の【超次元コントロール】より相対的に少ない分こちらの山札の方が少なくなる場面が多く、調子に乗って山札を掘り進めている内にライブラリアウトもあり得る。そのため、《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》や《埋没のカルマ オリーブオイル》等の山札回復カードは1枚挿しておくと助かる場合がある。 何より【青黒ハンデス超次元】や【白青黒超次元】のテンプレが固まっている時期には本体を始めとする火のカードを入れる枠が無いので、総じて【ボルメテウスコントロール】としてはマイナーなタイプと言えよう。 【ボルメテウスコントロール】要素を搭載しやすいデッキ [編集]「相手の手札をすべて落とす→今引きでしかボルメテウスに対抗できない状況を作る」が基本的なコンセプトのため、ハンデスとボルメテウスを搭載したデッキならば【ボルメテウスコントロール】の動きを再現しやすい。
このデッキの弱点 [編集]優秀な除去呪文は4コスト以上のものに集中している傾向があるため、必然的にビートダウンに対しては苦戦を強いられることとなる。 また、他の【除去コントロール】にも言えることだが《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》や《光器パーフェクト・マドンナ》に弱い。置換効果によって破壊すらできない強固な壁となる。 また、展開力がないために《魔刻の斬将オルゼキア》などで複数体除去されてしまうと苦しい。《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》などを活かすためには、やはりハンデスで相手の除去を確実に封じておきたい。 このデッキの歴史 [編集]緑抜き4色の【除去コントロール】は聖拳編で成立した。水、光ブロッカーやアンタップキラー、重量級除去呪文を軸としたものであった。【白青黒赤ライブラリアウト】にフィニッシャーの《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を搭載しただけという趣きで、当時は山札破壊呪文が現役であったため元デッキの劣化になりがちであったが、ほとんどのプレイヤーは当時の公式大会の制限時間10分以内に相手の山札を切らす事ができなかったため、こちらを使う意義は十分にあった。 競合フィニッシャーの山札破壊呪文が全面禁止された直後に日本一に輝いたのはこのデッキである。すでに《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》が登場しており、【除去コントロール】ではフィニッシャーの1コスト差が大きくないこととパワーラインの違いからもっぱら《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》よりもそちらが優先された。 《魂と記憶の盾》・《クローン・バイス》らが殿堂入りしてからはハイランダーに寄せた構築にすることも難しくなくなり、DM-35期あたりの《天使と悪魔の墳墓》が大流行した頃は「究極の墳墓避け」としてのハイランダーである点が評価された。この頃に開催されたCSでは度々【マッドロマノフワンショット】・【ヘヴィ・デス・メタル】らを抑えて上位入賞しており、この時期のトップメタといって差し支えなかった。 ところが、手軽にフィニッシャーを用意できる【超次元コントロール】や、より決定力の高い【ターボゼニス】などに押されて、覚醒編の頃よりメタゲームでの活躍は遠のいている。今引きでゲームが終わることが多くなったがゆえに、相対的に地位が低くなった。 革命編の高速化した環境ではハイランダーという制約もあってボルメテウスのシールド焼却のみで安全に〆る余裕が無くなったため、シールド焼却は2枚で妥協して残りは通常ブレイクを行うケースがざらになってしまうという有様。 新章デュエル・マスターズでは、《水上第九院 シャコガイル》が登場。相手に手札を与えずに勝利したければ、攻撃せずに安定してエクストラウィンを取れる《シャコガイル》を使ったデッキの方が安定するため、このデッキタイプはますます立場を失う。 双極篇終盤では、山札送りのシールド焼却能力を持った《Q.Q.QX.》に、《天上天下輪廻独尊》でワールド・ブレイカーを付与してダイレクトアタックを決めに行く【バラギアラループ】が登場し、シールド焼却をコンセプトにしたデッキとしての立場も失う。その流れで、カードパワーの低いオリジナル版の《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》は当然のこと、ツインパクト版までをもカットした型も見られるようになった。 超天篇ではGRクリーチャーを獲得。しかしそれはかつてこのデッキがサイキック・クリーチャーの登場により構築を事実上の【超次元ビートダウン】に歪められたのと同様に、GRクリーチャーに主軸を乗っ取られたことを意味する。 【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】の成立以降は、このデッキ自体シールド焼却を2枚で妥協する事が殆どであることを考えると、非常に緩い条件で2枚(以上)シールド焼却込みのワンショットができる上に4ターン目から5ターン目に安定して勝ちにいける【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】の劣化デッキとなった。 その他 [編集]
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