【アカシック3】 [編集]

《完全水中要塞 アカシック3》を使ったコンボを行う専用デッキ。型が無数に存在しており、この記事で取り上げる内容も無数の型の一部に過ぎない。

よほど逆張りをしない限り、《森夢龍 フィオナ・フォレスト》を併用したほうが速度と安定性と再現性に優れるため、キーカードの2枚からデッキ名を作った【フィオナアカシック】という呼ばれ方も多い。【アカシック3】とは1枚のカード名からこのWikiでデッキ名を仮決めした程度の意味合いでしかない。

完全水中要塞 アカシック3 SR 水文明 (10)
ヒストリック・フィールド
自分は呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
森夢龍 フィオナ・フォレスト SR 自然文明 (7)
クリーチャー:ドリームメイト・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、フィールドを1枚、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、自分の他のドリームメイトは選ばれない。

主要カード [編集]

《完全水中要塞 アカシック3》
《森夢龍 フィオナ・フォレスト》コンボ始動の要
《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》この呪文側で4ターン目に《フィオナ・フォレスト》のcipを狙うのが基本
《激烈元気モーニンジョー》《ナウ・オア・ネバー》の代替品または5枚目以降→2枚目以降。《フィオナ・フォレスト》呼び出しや2枚目以降の《モーニンジョー》連鎖で打点形成してワンショットに備える。《ナウ・オア・ネバー》の殿堂入りで採用理由が大きくなった

フィニッシャー [編集]

その他候補カード [編集]

《巨大設計図》主流初動リソース呪文
《超七極 Gio/巨大設計図》ツインパクト元である《巨大設計図》の1枚目
《Dの天災 海底研究所》【アポロヌス】対策
《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》ループで余裕があれば打点や肉弾戦要員として使わないことはない/3コストにしてマナゾーン自然以外何でも1枚だけサーチ
《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》cipメタ/3マナで1マナブースト1マナ回収
《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》cipで《白米男しゃく》/墓地利用メタ付きマナブースト
《偽りの名 13/種族選別》時間切れが迫っている場合は最悪打点として使う場合がある/結果的に種族がばらける構築となるので使い勝手が良い手札補充になる
《魔刻の斬将オルゼキア/訪れる魔の時刻》自軍1体破壊と相手2体選ばせ除去/クリーチャー指定で任意の枚数墓地回収
《飛翔龍 5000VT》手札以外メタコスト踏み倒しメタへの対策
《キング・シビレアシダケ/インビンシブル・テクノロジー》手札から好きな数マナブーストできる。むしろループにおけるマナ調整がメイン/好きな枚数何でもサーチ
《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》クリーチャー面を打点として使うことはあるにはある/呪文唱え放題体制が整った際のパーツ
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》山札回復
《デビル・ドレーン》盾落ちケア
《光牙忍ハヤブサマル》山札掘削系デッキ御用達のスーパーサブ防御札
《ドアノッカ=ノアドッカ/「…開けるか?」》ウィニー防御札/軽量級除去
《「根性」の頂 メチャデ塊ゾウ/「大親分、ここにあり!」》バトルに勝った時マナの枚数以下のコストハンター召喚扱いで踏み倒せマッハファイターT・ブレイカーG・ストライク/見たカード山札の下に送れるようになった《フルール・ライフ》

このデッキの回し方 [編集]

マナブーストやサーチ、手札補充などで準備を整え、早出し手段で《森夢龍 フィオナ・フォレスト》着地させたら《完全水中要塞 アカシック3》を展開し、思い思いのコンボを始動する。

長所 [編集]

《巨大設計図》や各種3コスト汎用マナブーストのおかげで再現性は非常に高い。

構築の自由度もコンボデッキ内では比較的高く、各種マッハファイター《飛翔龍 5000VT》による全体除去《魔刻の斬将オルゼキア/訪れる魔の時刻》のクリーチャー面での選ばせ除去など、メタクリーチャーへの対策手段は豊富。
召喚以外メタコスト軽減メタは時間稼ぎにはなるが、地道なマナブーストで踏み越えられる。

そもそも《完全水中要塞 アカシック3》が余りにも強力なので、時間切れしそうでループが成立しなくとも適当に有限ソリティアするだけで勝ち切れることも。そういう意味では1枚積みフィニッシャー呪文と殿堂入りの《デビル・ドレーン》が両方盾落ちしても心配ない。

《支配の精霊ペルフェクト》《ドアノッカ=ノアドッカ》《ナウ・オア・ネバー》での出し入れからの手札に戻った《ドアノッカ=ノアドッカ/「…開けるか?」》の呪文側使用で溶かすことができるため、詰み盤面にならない。

受けが厚いので《奇天烈 シャッフ》1体程度の呪文メタかつ【青黒COMPLEXコントロール】のような低速デッキなら、諸々のカウンター札や除去札で打開できることもそこそこある。

短所 [編集]

とにかく呪文ロックがキツイ。早期に呪文ロック持ちを着地させることができるコンボデッキ全般、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》と早期の過剰打点形成を両立できるドラゴン基盤に手を焼く。

リソースは豊富だが特定カードに依存するデッキでもあるため、ピーピングハンデスも苦手。特に《ウォズレックの審問》のような《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》を未然に叩き落とすようなものは大敵。先攻で唱えられれば最速の《巨大設計図》も寸断される。

サンプルデッキ [編集]

「超CSⅥ in福岡」 優勝


「超CSⅥ in群馬」 優勝

環境において [編集]

DM23-EX2発売初日から《森夢龍 フィオナ・フォレスト》から始動する型が結果を残した。

《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》《激烈元気モーニンジョー》から《森夢龍 フィオナ・フォレスト》を早出ししソリティアに入るのは当然だが、DM23-EX2期時点では《ナウ・オア・ネバー》型が多い。

《巨大設計図》を唱えれば、コスト7の《森夢龍 フィオナ・フォレスト》に加えコスト7クリーチャー側を持つ《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の両方をサーチできるが、《モーニンジョー》型はコスト5の《モーニンジョー》がサーチできないという弱点がある。

いずれにせよ、《der'Zen Mondo/♪必殺で つわものどもが 夢の跡》ライブラリアウト耐性兼逆転不可能な追加ターンで削り切る、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》ループさせて安全に勝つという結論になりがち。

それらはツインパクトであるため、2枚目以降の自身を巻き込んで好きな数墓地回収できる《魔刻の斬将オルゼキア/訪れる魔の時刻》がループパーツになる。
《キング・シビレアシダケ/インビンシブル・テクノロジー》も手札へのパーツ集めと山札の残り枚数を調整できる呪文側持ちツインパクトなので《訪れる魔の時刻》型にも自然と組み込める。

《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》の3枚は、すべて3ターン目の初動かつツインパクトであるため採用率が高い。
《神秘の宝剣》はマナゾーンに《完全水中要塞 アカシック3》を装填、《白米男しゃく》はマナ回収、《お清めシャラップ》は《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》で山札を空にしてから山札回復経由で非ツインパクトすら回収できるようになる。
さらにその3枚はすべて《巨大設計図》で入手可能で3ターン目に唱える再現性もある。

山札回復手段としては《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》が使われることもある。

このデッキは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の呪文封じが致命的な弱点ではあるものの、先にコンボを決めればどうということはなく、デッキ成立初週の環境では速度特化によって他のデッキを圧倒することが多かった。より速い【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】はプレイングで対応でき、【我我我ブランド】も数を減らしているなど、有利対面の多い環境であったことも躍進の一因となった。

このデッキの登場以降、速度と安定性で劣る【キリコグラスパー】が環境から失墜している。

登場2週目には《H.D.2.》でフィニッシュする型が結果を残した。自分は《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》と他のマナ回収呪文などとの組み合わせで延々と山札回復することができる。

登場3週間後には青緑構築で《ブレイン・スラッシュ》《邪眼教皇ロマノフII世》《龍素記号Sr スペルサイクリカ》でのソリティア機構を備えた型がオリジナルでベスト4。また、《神々の逆流》型の入賞も報告された。

DM23-BD2DM23-BD3期には《天命龍装 ホーリーエンド》革命チェンジ元に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》で雑殴りする型が結果を出した。

DM23-RP4発売1週間前の時点では、マナチャージしても邪魔になりにくい自然単色である上にループの手順が簡単である《ラルド・ワースピーダ/H.D.2.》を採用した型ほぼ1種類しか環境に存在しない。後は精々僅かに《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》型が存在する程度か。デッキカラー事故率の低い黒緑タッチ白青ほぼ1本。

DM23-RP4期には《完全水中要塞 アカシック3》本体が3枚でも十分に回ることが周知されたため、そのような型が主流化。
【JO退化】でも山札からアクセスする《未来王龍 モモキングJO》は3枚積みで十分と知られており、【アカシック3】でも《神秘の宝剣》で山札からマナゾーンにアクセスさせるか素引きでチャージするかで事足りるので4枚積みを脱したのはむしろ遅いくらいである。

超CSⅥ in福岡』で優勝。型は《巨大設計図》基盤の《ラルド・ワースピーダ/H.D.2.》フィニッシュが他であったが、サブフィニッシャー兼中盤の足止めに《卍月 ガ・リュザーク 卍/「すべて見えているぞ!」》が3枚も投入されていた。予選実績はベスト128進出者中9人使用で4位。

超CSⅥ in群馬』でも優勝し、超CS2連覇を達成。DM23-BD7で登場した新戦力の《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》が2枚加わっていた。ベスト8にもそちらを3枚投入した型が残った。因みに予選突破者128人中22人使用と予選実績1位も記録している。

2024年2月2週目には遂にオリジナルの入賞数1位に輝いた。

ただ、あまりに激増したことから、この頃になると色の合う多くのデッキが《奇天烈 シャッフ》で包囲するようになった。
数字の5を言っておけば《ナウ・オア・ネバー》《H.D.2.》などが止まり、アタックトリガーを使うブレイク時のS・トリガーの《ナウ・オア・ネバー》も止める。cipで数字を言う場合は《神秘の宝剣》など初動マナブーストに刺さる3もあり。
【アカシック3】側はコスト2呪文の《「…開けるか?」》バウンス出せないロックの《飛翔龍 5000VT》で対抗できる。

DM23-EX3《聖斬のコード アシッド》を獲得。《ラルド・ワースピーダ/H.D.2.》《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》に次ぐ3種目のフィニッシュ札となった。

2024年3月11日付で《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》殿堂入りリペア自体は《激烈元気モーニンジョー》で可能であるものの、4ターンキルと受けという2つのアイデンティティを失い、大幅に弱体化。

新殿堂施行直後はやはり勢いが大きく衰えている。《激烈元気モーニンジョー》が手札に無い場合、《神秘の宝剣》マナゾーンに装填してから《白米男しゃく》マナ回収する手間がかかり、頑張ってもフィニッシュまでに5ターンを要する。そうなるとキルターンが同じでより基盤の強い【キリコチェイングラスパー】で良いのではないかという結論になる。

3月下旬のオリジナルでは、《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》の下面をコスト踏み倒し度外視のドローソースとして使い《運 命》《森夢龍 フィオナ・フォレスト》を打点として並べ、3ターン目の動きに4枚積みの《サイバー・ブレイン》を取り入れた、《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》で無限ターンを狙う基盤重視のワンショット型が準優勝。

全国大会2023』ではオリジナル仕様の使用者が3人いたが、青黒緑《天災 デドダム》型が2人、《巨大設計図》型が1人であった。
ちなみに《デドダム》型リペアは2024年3月31日より前から開拓が進んでいた[1]

全国大会終了後、5枚目以降の《サイバー・ブレイン》として《ドンドン選べナウ》を採用した型が一部で見られるようになった。ソリティアに使う呪文回収枚数が大抵のケースにおいて《サイバー・ブレイン》での期待値と遜色ない点、「《デビル・ドレーン》《der'Zen Mondo/♪必殺で つわものどもが 夢の跡》といった大規模手札補充1枚と、数・質的にリソース系呪文を十分含む適当なカード4枚の束」という択を構築上迫りやすい点、キーパーツを回収し損ねてもリソース系呪文を引っ張り込みさえすればリカバリーが効く点(特に《完全水中要塞 アカシック3》が着地している場合に顕著)、大抵のキーパーツが《訪れる魔の時刻》での回収範囲内に収まっている点などが、考え得る採用理由である。環境で殆ど使われておらずテクニックが周知されていない部分もあるので、まだ界隈に秘匿されているテクニックもあるのかもしれない。

参考 [編集]

タグ: デッキ