【ロマノフサイン】 [編集]
《邪眼皇ロマノフI世》と《煉獄と魔弾の印》のシナジーを利用するリアニメイトデッキ。
《煉獄と魔弾の印》でリアニメイトしたクリーチャーの能力で呪文を唱え、連鎖的にクリーチャーを踏み倒していく。
2009年12月19日に主要カードの《インフェルノ・サイン》が殿堂入りし、一時消滅したのだが、DMD-25に収録された《煉獄と魔弾の印》の登場により復活した。
邪眼皇ロマノフI世 SR 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札を見る。その中から闇のカードを1枚選び、自分の墓地に置いてもよい。その後、山札をシャッフルする。 |
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇のコストが6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を自分の山札の一番下に置く。 |
W・ブレイカー |
煉獄と魔弾の印(エターナル・サイン) P 闇/火文明 (6) |
呪文:ナイト |
コスト7以下の進化ではない闇か火のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。そのターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。 |
邪眼教皇ロマノフII世 P 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を墓地に置く。その中から、コスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。 |
戦国編環境から神化編環境では《インフェルノ・サイン》が使われていたが、革命編以降は《煉獄と魔弾の印》を利用して組まれる。
墓地肥やしした後に《煉獄と魔弾の印》で《邪眼皇ロマノフI世》や《邪眼教皇ロマノフII世》をリアニメイトし、それらの能力で再び《煉獄と魔弾の印》を唱えることで連鎖的にクリーチャーを展開していく。
メインカラーの闇を中心に構成され、墓地肥やしとして水か自然、爆発力を加えるための火を加えて組まれる。
主要カード [編集]
リアニメイトする候補 [編集]
候補カード [編集]
自然 [編集]
多色 [編集]
このデッキの戦い方 [編集]
序盤は墓地肥やしで下準備を行う。
自然が入るならば《フェアリー・ライフ》や《霞み妖精ジャスミン》から《カラフル・ダンス》や《白骨の守護者ホネンビー》を使うのが常道。《ダンディ・ナスオ》があればピンポイントに必要なカードを落とすことができる。
水入りならば《戦略のD・H アツト》や《スクランブル・タイフーン》などの手札交換が使用可能。
《邪眼皇ロマノフI世》が墓地に落ちたならば《煉獄と魔弾の印》でリアニメイトする。この方法で出すとリアニメイトしたクリーチャーをスピードアタッカーにできるので、《邪眼皇ロマノフI世》のアタックトリガーを即座に使用可能。cipで別の《ロマノフI世》を墓地に落としてから先ほど唱えた《煉獄と魔弾の印》を再び唱えることで、連鎖的にクリーチャーをリアニメイトすることが可能。
《邪眼教皇ロマノフII世》を出し、cipで墓地に落とした《煉獄と魔弾の印》を唱えてもよい。ここで《ロマノフⅠ世》をリアニメイトできれば上で述べた方法でクリーチャーの大量展開が可能となる。
墓地肥やしを多用することからG・ゼロの《百万超邪 クロスファイア》との相性も良好であり、デッキビルディング次第では1ショットキルに十分な打点を生み出すことも珍しくないだろう。
《ロマノフI世》の攻撃に合わせ、「《煉獄と魔弾の印》の詠唱」と「《悪革の怨草士 デモンカヅラ》の革命チェンジ」を同時にトリガーすれば、除去とリアニメイトを同時に行える。
詳しくは、《邪眼皇ロマノフI世》の項を参照。
このデッキの弱点 [編集]
墓地肥やしを多用することから、当然そのメタには弱い。《煉獄と魔弾の印》を唱える前に《埋没のカルマ オリーブオイル》や《サイバー・N・ワールド》を使われるとこちらの目論見が一瞬にして水の泡となってしまう。
コスト踏み倒しを多用することからそちらのメタにも注意。《早撃人形マグナム》や《ウソと盗みのエンターテイナー》が立っていたのではリアニメイトが無駄になってしまうので、見かけ次第除去できるようにしたい。
呪文メタもかなり厳しい。特に《サイレンス トパーズ》《超電磁マクスウェル Z》《聖霊王アルカディアス》はほぼすべての呪文を封殺してしまう上に対処も難しく、さらにこちらがコンボを始動する前に出してくる場合も多い。デッキ構築によっては詰むことさえ有り得る、非常に危険な相手である。
《封魔ゴーゴンシャック》《剛厳の使徒シュライバー》など呪文のコストを上げるタイプならば、やや手厳しいもののロマノフによる呪文コスト踏み倒しがあるためまだなんとかなる。
《デュエマの鬼!キクチ師範代》や《禁術のカルマ カレイコ》にも弱め。山札からのマナブーストや墓地肥やしが完全に無効化され、黒赤緑タイプに突き刺さる。水入りならば手札経由からの墓地肥やしがあるため黒赤緑よりはマシ。
組まれる文明の都合上、ビートダウンに対する耐性は低い。【速攻】が相手では《煉獄と魔弾の印》を唱える前に殴り切られることもしばしばある。また、S・トリガーで大型のブロッカーを並べてくる《ヘブンズ・ゲート》も苦手な相手である。
また、どうしても1ショットキルを狙うことが多いので、《アポカリプス・デイ》のような全体除去や全体タップのスパーク系呪文にも弱い。
弱点も多いが、爆発力は数あるコンボデッキの中でも高く、6〜7マナ圏内からの1ショットキルも不可能ではない。
その他 [編集]
ロマノフサインの変遷 [編集]
DMC-44で《インフェルノ・サイン》が登場すると《邪眼皇ロマノフI世》とのシナジーが注目され、この2つを組み合わせたリアニメイトデッキが考案される。
この当時《インフェルノ・サイン》は4枚積み可能であり、1枚制限だった《インフェルノ・ゲート》とともに広く使われていた。
《邪眼皇ロマノフI世》のcipで別の《邪眼皇ロマノフI世》を落とし、アタックトリガーで唱えた呪文でリアニメイトするという戦術は当時から存在し、このデッキタイプの必勝パターンであった。
スピードアタッカーの付与には《マイキーのペンチ》や《爆獣イナバ・ギーゼ》がよく使われた。
リアニメイトの候補としては当時無制限の《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》が存在。G・リンクすれば戦国編環境で流行していた《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》をメタれる点から、しばしば組み合わせて使われていた。
また《黒神龍グールジェネレイド》とも相性がよいため、cipの墓地肥やしで落として疑似的に除去耐性を付けるというプレイングもよく行われていた。
戦国編環境当時としては速度を重視した【赤緑速攻】、リソース力を追求した【マルコビート】、カウンター性能に寄せたこのデッキ、この3つが代表的なビートダウンとして存在した。
派生デッキとしては【ロマネスクリアニメイト】が存在。《インフェルノ・サイン》で出した《龍仙ロマネスク》で大量のマナを確保しつつ墓地を肥やし、状況に合わせて《インフェルノ・サイン》でクリーチャーを出していくというデッキであった。
当時は墓地利用メタが《埋め立てロボ・コンクリオン》くらいしかなく、墓地肥やしの戦略自体がメタられることは少なかった。だが、単色カードが多くなる点から《聖鎧亜キング・アルカディアス》はどうしても苦手であり、《デーモン・ハンド》などの除去カードが多めに投入されていた。また、速度とコントロール力が中途半端で、墓地肥やしにもムラができやすいことから、カウンター力を除けばどっちつかずな面も否めなかった。
神化編に入ってもロマノフサインや【ロマネスクリアニメイト】は使われ続け、【エンペラー・キリコ】や【ギャラクシーコントロール】と張りあった。しかし、2009年12月19日に主要カードの《インフェルノ・サイン》が殿堂入り、《インフェルノ・ゲート》はプレミアム殿堂に。
キーカードが1枚制限となったことからデッキとしての体裁を保つことが著しく困難となり、ロマノフサイン系列のデッキは消滅を余儀なくされた。
ここから目立った動きは長らくなかったが、エピソード1ではハンター専用のリアニメイト呪文である《ミラクル・リ・ボーン》と、《邪眼皇ロマノフI世》のハンター版である《暗黒GUY・ゼロ・ロマノフ》が登場。かつてのロマノフサインのノウハウを受け継いだ【ロマノフリボーン】が成立した。
エピソード2ではドラゴン・ゾンビがプッシュされて《偽りの名 ヤバスギル・スキル》や《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》を獲得。墓地に《黒神龍グールジェネレイド》を落とすために《邪眼皇ロマノフI世》を組み込む構築も見られた。
エピソード3では《邪眼皇ロマノフI世》の無色版である《邪眼右神ニューオーダー》が登場した。しかし、無色の呪文しか唱えられないのでロマノフサインの強化とはならなかった。
革命編に入ると、DMD-25に収録された《煉獄と魔弾の印》の登場によって待望の復活を遂げた。
新規リアニメイトカードである《煉獄と魔弾の印》は《邪眼皇ロマノフI世》の弱点であった召喚酔いを補う効果を持ち、ロマノフサインを強力なデッキタイプとして蘇らせることに成功した。
新たなナイトである《邪眼教皇ロマノフII世》もcipで呪文を唱えるという能力から非常に相性がよく、《邪眼皇ロマノフI世》とともにデッキの主役を務めている。
新章デュエル・マスターズから双極篇にかけては、強力なリアニメイトカードである《ルソー・モンテス/法と契約の秤》と《狂気と凶器の墓場》が登場。
共にコスト5の闇の呪文であり、特に《法と契約の秤》では進化クリーチャーもリアニメイト可能なのでデッキ構築の幅がより一層広がると思われる。
超天篇で《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》を獲得し、派生形として【ロマノフシャコガイル】が成立。
十王篇では、防御札にもなるリアニメイトカード《襲来、鬼札王国!》を獲得した。
参考 [編集]