《デュエマの(おに)!キクチ師範代(しはんだい) [編集]

デュエマの鬼!キクチ師範代 P 闇文明 (3)
クリーチャー:ヒューマノイド 3000
いずれかのプレイヤーの山札から、手札以外のゾーンにカードが置かれる時、かわりにそのプレイヤーはそのカードを山札に加えてシャッフルする。

DMX-12で登場したヒューマノイド

山札から手札以外のゾーンへの移動を事実上規制する能力を持つ。

つまり、山札からのコスト踏み倒しマナブーストシールド追加墓地肥やしを全て封殺する。

このクリーチャーの存在下では《ミラクルとミステリーの扉》を筆頭とした山札からのコスト踏み倒しは完全に封じられる。さらに、序盤の要である《フェアリー・ライフ》《霞み妖精ジャスミン》腐り《無頼聖者スカイソード》《薔薇の使者》等が使い物にならなくなり、《超次元の手ホワイト・ブラックホール》シールド焼却ができたり、《ヴォルグ・サンダー》が実質準バニラと化すなど、文面以上に強烈な能力である。

ただし、自分にも適用されるため、デッキ構築が制限されてしまうのが最大の欠点。
また、相手が山札以外からマナブーストをする、そもそもブーストをしないデッキだと単なるバニラなので気をつけよう。逆に言えば、それが有効な対処法である。

ビートダウン相手にはそれほど刺さらないが、コントロールコンボデッキ、特に自然入りデッキの動きを大きく遅らせるクリーチャー除去できなければ大きくテンポアドバンテージを殺がれることになることになるので要注意。

使う場合も使われる場合も影響は非常に大きいため、以下の一覧に一通り目を通しておきたい。

制限される行動 [編集]

曖昧なもの [編集]

《ドンドン火噴くナウ》に対して [編集]

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で 《ドンドン火噴くナウ》を唱えました。どうなりますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.《デュエマの鬼!キクチ師範代》の能力で、山札の上からカードをマナゾーンに置こうとした際、かわりに山札をシャッフルします。見ていたカードも参照できなくなるので、手札にも墓地にもカードを置けず、相手のクリーチャーも破壊できずに処理が終了します。
引用元(2022.5.20)

ドンドン火噴くナウ R 水/火/自然文明 (5)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに置き、1枚を手札に加え、残りの1枚を墓地に置く。こうして墓地に置いたカード以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。

まず、前提として先般の裁定変更は「カードを出す、またはカードを使用する効果で山札を見る(表向きにする)場合、見ている(表向きにしている)カードは山札に属しているが、他の効果の影響を受けない」ということ。

なので1番はじめのマナ加速を行う時点で見ている3枚は『出す(踏み倒し)』わけでも『カードを使用する(キーワード処理使う)』わけでもないため、シャッフルの影響を受ける。

ちなみに、類似効果の《天災 デドダム》は、1枚手札に加えることは問題なく行え、1枚をマナゾーンに置こうとする時点で残りの2枚がシャッフルの影響を受ける。

天災 デドダム P 水/闇/自然文明 (3)
クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。

制限されない行動 [編集]

能力の影響範囲が広い分、影響を受けるカードの数は非常に多い。特に使い物にならなくなるようなカードについては要注意である。

環境において [編集]

エピソード2環境においてトップメタを走る【ミラクルとミステリーの扉】に対するメタカードとしてデザインされたと考えられる。

このカードの影響を受けるデッキは非常に多く、【ターボゼニス】【Nエクス】【5色フェアリー・ミラクル】などの過剰ブーストを行うデッキも大打撃を受ける。他にも【サイバー・G・ホーガン】【連ドラ】【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】などもデッキタイプも軒並み影響を受けた。

エピソード3環境においては色の合うデッキ全般で出番があり、【黒緑速攻】から【黒緑超次元】【白青黒超次元】【白青黒オール・イエス】、果ては【墓地ソース】にまで投入されていた。墓地肥やしを阻害する点で【墓地ソース】とは相性が良くないが、当時の【墓地ソース】山札から直接墓地肥やしするカードへの依存度が低く、の入るデッキに比べれば影響は軽微だった。

ドラゴン・サーガ環境では【グレンモルト】系の【ヘブンズ・ゲート】にも採用された。

革命編環境では出すタイミングさえ工夫すればミラーマッチ対策になるという事で【黒単ヘルボロフ】にも使われた。シリーズ初期には【黒赤緑超次元】【レッドゾーン】【ダースレインビート】にメタカードとして採用された。

流石に除去耐性は持っていないので、ループコンボの途中で除去されると弱い。ループの途中で《S級原始 サンマッド》《掘師の銀》などによってついでのようにマナゾーンへ吹っ飛ばされるため、【緑単ループ】メタカードとしては全く環境上に見られない。

殿堂ゼロデュエルにおいて [編集]

自分の《デュエマの鬼!キクチ師範代》の早出しをサポートする《ヘブンズ・フォース》殿堂ゼロデュエル限定コンボカードの《ヒラメキ・プログラム》《転生プログラム》などのメタカードの役割を果たす。

また、カードプールの変化で、殿堂ゼロデュエルのコンボデッキは安定3キルが増え、最速4ターンキルでは遅い部類になってしまったが、この環境では《アクア・パトロール》が使用可能なので【キクチパトロール】として運用できる。
むしろ、このカードが真価を発揮するのは殿堂ゼロデュエルと言っても過言ではない。

ゲームにおいて [編集]

  • 山札非公開ゾーンであり、ゾーンを移動する前に置換されるため、持ち主は本来山札から移動するはずだったカードを相手に見せる必要はなく、また自身も確認することができないという裁定であったが、裁定変更により公開ゾーンへの移動となる場合には両プレイヤーが確認できるようになった。

その他 [編集]

  • しばしばその能力の強力さから、名前をもじって「キチク(鬼畜)」師範代などと呼ばれることも多い。(→俗称一覧
  • モデルはコロコロコミックの菊池修記者。「DASH TV」にも出演している。
    なお、《戦略のD・H アツト》など、実在の人物がカード化される事例は以前にもある。お遊び的な要素を備えつつも単なるコラボカードに終わらず、中には《炎舌実況 DJ・ショー》など強力なカードも存在するが、このカードの強烈な能力はその中でも群を抜いて高いと言えるだろう。また本人は「DASH TV」放送終了となった2018年を機に広報の第1線を退いている。
  • 2014年2月1日のDASHTVのコーナー「キクチ師範代とビクトリーズ」ではゲストにカツドンが登場。キクチ師範代に「超獣世界でもキクチ師範代の名前が鳴り響いている」と伝えた。このカードのことを言っているのであればあながち間違いでない話である。

相互互換 [編集]

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

デュエマの鬼!キクチ師範代 R 闇文明 (3)
クリーチャー:ヒューマノイド 3000
誰も、山札から手札以外のゾーンにカードを置けない。

DMPP-19で実装。レアリティレアになった。

TCG版では、置換効果により実質的にカードの移動を禁じていたのに対し、デュエプレでは単純に「置けない」能力となった。

  • デッキ進化を使うと山札の確認すらできず進化が不発になり、失敗時の処理で進化先が手札に帰ってくる(2023/05/05確認)。そもそもデッキ進化持ちの性能的に環境には微塵も影響しないが、本来は山札の一番上の確認だけはできるはずである。
  • 置換効果は連鎖しないルールのため、TCG版では置換効果で山札のカードを手札以外に置く能力(例えば、《剛勇王機フルメタル・レモン》敗北回避能力)を咎められなかった。デュエプレ版のテキストでは、上記の抜け道も塞がれ、山札のカードを手札以外に置く置換効果は使えなくなる。
    • 《蒼狼の始祖アマテラス》などで、山札から直接チャージャーを唱えた際の処理も変わる。呪文そのものが「唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く」を持つ場合それが最優先されるため、TCG版では《デュエマの鬼!キクチ師範代》の効果に勝つことができた。デュエプレでは「唱えた後、墓地にも、かわりにマナゾーンにも置けない」ため、状況に関係なく呪文は山札にとどまる。

仕様 [編集]

  • 手札がすでに上限である10枚ある状態でカードを引くか山札から手札に加えさせようとしたら、それらのカードは結果的に山札からの墓地肥やしになるが、ルールによるこの移動は《デュエマの鬼!キクチ師範代》の効果を受けない。
  • 山札をシャッフルしなくなったため、山札の上から手札以外のゾーンに移動しようとしたカードは可能な範囲で山札の元の位置に戻る。
+  この中の記述は、現在は修正済み
  • 《電脳の女王 アリス》で、《A》を手札、《B》を墓地、《C》を山札の一番上に置こうとした場合、《B》が墓地に置くのが不発になってから《C》が山札の一番上に置かれる。山札は上から《C》《B》その他の順番になる。

関連カード [編集]

元ネタが同じ

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 能力について

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる時に《Black Lotus》をバトルゾーンに出した際、封印を置けなかった《Black Lotus》はどうなりますか?
A.バトルゾーンに置かれたままになり、コスト軽減も発生しません。《Black Lotus》が持つ「このArtifactの封印がすべてなくなった時」の能力は、最後の封印が外れた時にのみ発動します。
引用元(2020.2.10)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況です。自分の《ボルシャック・大和・モモキング》の「攻撃する時」の能力は、どのように処理しますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.山札の上から1枚も墓地に置くことができず、置こうとしたカードを見ることもできません。山札はシャッフルしますが、相手のクリーチャーを1体も破壊できません。
引用元(2021.4.2)

+  類似裁定(2022.2.18)
+  類似裁定(2023.4.21)

Q.相手の《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で、自分の《天災 デドダム》をバトルゾーンに出しました。「出た時」の能力で自分の山札の上から3枚を見て、そのうちの1枚を手札に加えられますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.はい、手札に加えられます。見ている3枚のカードのうち1枚を手札に加えて、残りの2枚から1枚をマナゾーンに置こうとした時点で《デュエマの鬼!キクチ師範代》の置換効果が発生します。2枚のカードはゾーン移動を行えず、山札に加えてシャッフルし、処理が終了します。
引用元(2021.7.16)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で、自分の《ジョリー・ザ・ジョニー・ザ・ダッシュ》がバトルに勝ちました。「バトルに勝った時」の能力で自分の山札の上から2枚を見て、そのうちの1枚をマナゾーンに置く際に山札に残りシャッフルされますが、もう1枚は手札に加えますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.見ている2枚のカードのうち1枚をマナゾーンに置こうとした時点で《デュエマの鬼!キクチ師範代》の置換効果が発生します。2枚のカードはゾーン移動を行えず、山札に加えてシャッフルし、処理が終了します。
引用元(2021.7.16)

Q.相手の《とこしえの超人》《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で《禁断〜解放せしX〜》をバトルゾーンに出した場合、どうなりますか?
類似例:《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》
A.《禁断〜解放せしX〜》の「出した時」の効果に対して《とこしえの超人》《デュエマの鬼!キクチ師範代》のどちらの置換効果を適用するか、相手プレイヤーが選びます。同一プレイヤーの置換効果が複数存在する場合、そのどちらを適用するかはそのプレイヤーが選べます。

+  (総合ルール 101.5b)

引用元(2021.10.22)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で自分の《禁断〜解放せしX〜》をバトルゾーンに出した場合、どうなりますか?
類似例:《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》
A.《禁断〜解放せしX〜》に付く封印はすべて裏向きのまま山札に残り、山札をシャッフルし、カードを1枚引きます。「禁断解放」はこの鼓動に付いている封印がなくなった時にのみトリガーするので、今回の場合はトリガーしません。
引用元(2021.10.22)

Q.《ホーガン・ブラスター》の効果で《デュエマの鬼!キクチ師範代》自身を山札からバトルゾーンに出せますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.はい、バトルゾーンに出せます。《デュエマの鬼!キクチ師範代》の常在型能力は、自身がバトルゾーンにある間にのみ機能します。.
引用元(2021.11.19)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で《鼓動する石版》を唱えました。どうなりますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》《DG 〜裁キノ刻〜》
A.結果的に、山札の上からカードをマナゾーンに置けず、クリーチャーのパワーは+2000されません。
《デュエマの鬼!キクチ師範代》の能力により、山札の一番上のカードをマナゾーンに置こうとした際、かわりに山札をシャッフルします。それが何のカードだったか確認することもできませんので、クリーチャーのパワーを+2000することもできません。
引用元(2022.1.14)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で《ドンドン火噴くナウ》を唱えました。どうなりますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.《デュエマの鬼!キクチ師範代》の能力で、山札の上からカードをマナゾーンに置こうとした際、かわりに山札をシャッフルします。見ていたカードも参照できなくなるので、手札にも墓地にもカードを置けず、相手のクリーチャーも破壊できずに処理が終了します。
引用元(2022.5.20)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で、《アカシック・ヴィジョン》の「自分のターン中、呪文またはタマシードを自分の山札の上から使ってもよい」の能力で、呪文やタマシードを使った場合、どうなりますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.タマシードは使ったことになりますが、結果としてバトルゾーンに出るかわりに山札に戻してシャッフルします。呪文は通常通り効果を解決し、その後墓地に置かれるかわりに山札に戻してシャッフルします。
引用元(2022.12.16)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況です。
《フォック=ザ=ダーティ》の「出た時」の能力を使う際、処理はどうなりますか?
類似例:《禁術のカルマ カレイコ》
A.表向きにした4枚の中からクリーチャーをマナゾーンに置こうとした場合、《デュエマの鬼!キクチ師範代》の置換効果によりマナゾーンにクリーチャーを置くかわりに、4枚すべてを山札に加えてシャッフルします。
表向きにした4枚の中からクリーチャーを1体手札に加える場合、その1体は手札に加え、残りの3枚は《デュエマの鬼!キクチ師範代》の置換効果により、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルします。
引用元(2023.9.15)


[1] カードテキストの順番は、5枚から1枚呪文を選んで保留状態にしてから唱え、唱え終わった呪文が墓地に置かれるのではなく山札に戻り、それから4枚が墓地に置かれるのではなく山札に戻るはずである。正しくは上から5番目に唱えた呪文が配置されるか、裁定次第では順番が全く変わらず山上に配置されるのが妥当だろう。