【除去ボルバル】 [編集]《無双竜機ボルバルザーク》殿堂入りを受けて、これまでビートダウンを中心に組まれてきたボルバルデッキを、【除去コントロール】として進化させて構築したデッキタイプ。 【ボルバルブルー】の発展版である4色ボルバルデッキの【ボルバルブラック】をさらにコントロール寄りに組んだデッキであり、長期戦に特化させることによってボルバル一枚制限のデメリットを極限まで軽減している。 2005年夏に開催された公式大会GLのメタゲームの中心となり、実際にオープンクラスで日本一を勝ち取る。
前述の通り、【ボルバルブラック】の除去コントロール色を強めた殿堂ルール対応版と言える。 序盤の動き [編集]《幻緑の双月》や《シビレアシダケ》、《青銅の鎧》などのマナブーストウィニーを使いつつ、《サイバー・ブレイン》、《エナジー・ライト》などで手札に余裕を持たせながらスタート。 中盤から終盤にかけて [編集]《腐敗勇騎ガレック》、《鳴動するギガ・ホーン》、《賢察するエンシェント・ホーン》などで休むことなく展開を行い、それに伴う手札枯渇を中盤の《炎槍と水剣の裁》(のちに一時プレミアム殿堂入りとなる)で取り返す。《ロスト・ソウル》を警戒&使用しつつゲームのイニシアチブを握る。 【速攻】/ビートダウンには《地獄スクラッパー》、《デーモン・ハンド》、《アクア・サーファー》などのS・トリガーで対抗。勿論《母なる大地》もあるため、トリガーは10枚以上積まれることがザラであり、展開の早さと相まってブロッカーが非常に少ないながら、かなり打たれ強い。 当時の強力シナジーの詰め合わせであり、攻守に置いて相当ハイレベルなデッキである。
主なデッキパーツとなっていたカード [編集]
その他にも様々な種類のカードが使われ、使用者や意識するメタによってチューンは変化していた。 フィニッシャー以外のクリーチャーは非力なので、ハンデスを喰らって手札が枯渇し呪文が使えないと、バトルゾーンをコントロールするのは難しくなる。よって《ロスト・ソウル》は重要なデッキパーツであり、弱点でもある。
同系対策として《英知と追撃の宝剣》や《クライシス・ボーラー》、《焦土と開拓の天変》などのランデスを取り入れた型も多々見られた。ゲームが長引いた時のために《緑神龍ザールベルグ》を《母なる大地》で呼び出す前提で1枚から2枚挿した型まであった。 【除去ドラゴン】を基盤に組まれたものも存在していた。というより、【除去ドラゴン】に《母なる大地》2枚と《無双竜機ボルバルザーク》1枚、申し訳程度の緑マナ4、5枚が自然としてタッチされただけの型までが【除去ボルバル】と呼ばれ、当時如何に《無双竜機ボルバルザーク》が圧倒的な存在であったかが窺える。 中にはこの基盤に《光器ペトローバ》、《巡霊者キャバルト》、《無頼聖者サンフィスト》といった【除去ボルバル】に強い光のパワーカードを積んだ【5色ボルバル】なる型まで登場し、2005年公式大会エリア代表戦入賞デッキにもこの型が確認された。ある意味では【5色コントロール】の始祖とも言えなくもないが、【除去ボルバル】が如何に強力なデッキであるかを示したとも言えよう。 【除去ボルバル】は後期【ボルバル】の一つの完成形となり、ここからその対抗として【カウンターボルバル】、《バジュラズ・ソウル》を使ってさらに特化させた【除去バジュラズ】や【バジュラズブルー】などが生まれた。 2年間暴れ続けた《無双竜機ボルバルザーク》は2006年春に初のプレミアム殿堂カードに指定され、環境から姿を消した。 参考 [編集] |