龍風混成(りゅうふうこんせい) ザーディクリカ》 [編集]

龍風混成 ザーディクリカ SR 光/水/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/クリスタル・コマンド・ドラゴン/エンジェル・コマンド/メルト・ウォリアー 6000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。

DMRP-17で登場した//ディスペクター/クリスタル・コマンド・ドラゴン/エンジェル・コマンド/メルト・ウォリアー

EXライフを持ち、cipコスト7以下の呪文を1枚手札墓地からコスト踏み倒しで唱えられる。
さらに自分のターン終了ステップにそのターン呪文を唱えていれば5500火力ドローができる。

cipは、合成元の《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を彷彿とさせる呪文の踏み倒し効果。唱えた呪文山札の下に送られてしまうが、手札墓地のどちらかから唱えられる。

自身を踏み倒せるコスト7以下の呪文とは相性がよく、その呪文を墓地からもう一度唱えることもできる。
豊富な種族文明を持つため、該当するコスト踏み倒し呪文は多い。《ドギラゴン・エントリー》《「祝え!この物語の終幕を!」》《ドラグシュート・チャージャー》《ドラゴンズ・サイン》《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》《襲来、鬼札王国!》《灰燼と天門の儀式》《大地門ライフ・ゲート》などが一例である。

コスト踏み倒し呪文を連射できることによる展開力の高さは見逃せない。例えば《ドラゴンズ・サイン》手札から出すと、墓地の《ドラゴンズ・サイン》をもう1度唱えてさらに踏み倒しが可能。2体目の《ザーディクリカ》を出すことができれば連鎖的にどんどん横並びしていく。

また、光のクリーチャーなので《歴戦の精霊龍 カイザルバーラ》でのコスト踏み倒しにも対応する。

コスト踏み倒し以外にも《ロスト・Re:ソウル》《英知と追撃の宝剣》など、勝負を決めかねない威力を持つ呪文は多い。

さらに自分のターン終了ステップに、5500火力を放ちつつ任意ドローができる。呪文を唱えることによる手札消費を自力で補えるのはありがたい。この能力は、このクリーチャーの効果でなくても呪文さえ唱えていれば毎ターン使える。他の《ザーディクリカ》が複数体並べば、どんどんアドバンテージを稼げるだろう。

特にS・トリガー獣など、相手のターンでも召喚できるクリーチャーをアタックされる前に除去できるのは大きなポイント。
S・トリガー獣はほとんどがパワー5500以下なので、このクリーチャーだけで完封できる。ただ、その前にこのクリーチャーが除去されると元も子もないが、EXライフで持ち応えられる。

5500火力というと、登場時点の環境では【赤青ドギラゴン閃】ウィニーに刺さる。B・A・D無しでポン置きの《“龍装”チュリス》までに対処できる範囲の広さなので、信頼度はかなり高い。《天災 デドダム》《ボルシャック・栄光・ルピア》《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》といった強力なリソース系にも届く範囲で、相手のワンショット発進を遅らせるのに役立つ。

パワーは登場時点の基準では7コストにしては低めだが、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》などのマッハファイター程度にはぐらつかない水準なので及第点ではある。

EXライフを持つため、《異端流し オニカマス》のようなコスト踏み倒しメタに耐性を発揮できる。
《ナウ・オア・ネバー》などで出してもバトルゾーンから離れることはないが、この場合は耐性の元となるシールドを消費してしまうため、コスト踏み倒しメタを張られていると、結局除去されてしまう。

唱えた呪文は山札の下に戻ってしまうため、再利用は難しくなる。一方で、《クイーン・アマテラス》のような山札から呪文を唱える能力と組み合わせる際にはメリットになる。《クイーン・アマテラス》で唱えた呪文をこのクリーチャーで再利用でき、このクリーチャーで唱えて山札に戻った呪文を《クイーン・アマテラス》で唱えられる。《終の鬼術 死刀露》でこのクリーチャーを破壊して、《クイーン・アマテラス》を出すこともできる。

【5色コントロール】においても非常に強力な一枚。《天災 デドダム》と併用して2枚で全文明マナゾーンに用意できる優秀なマナ基盤カードであり、《獅子王の遺跡》との相性も抜群。《遺跡》を使った次のターンにこのクリーチャーを出せばまた《遺跡》を撃てるので、10マナ圏内まで到達させやすい。火力による除去も隙が多い中盤までの5Cの弱点を上手くカバーしており、相手の厄介なウィニーシステムクリーチャーの存在を許さない。
さらにそうして擬似的なマナ加速として使用した後も自身の能力によりドローソースとして運用することができ、非常に無駄が少ない。
その影響力は計り知れず、登場以降、【5色コントロール】の基盤自体がこのカードを中心としたものに変化した。

登場時のカードプールを考えれば、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》よろしく【5色ジャックポット・エントリー】に入ることだろう。こちらは3色のマナ基盤になる上に、【5色ジャックポット・エントリー】にとって厄介なコスト踏み倒しメタにも強く、欠乏しがちな手札もドロー効果によって補ってくれる。《龍素記号Sr スペルサイクリカ》と両採用して最大8枚体制とすれば相当な山札圧縮になり、《最終龍覇 グレンモルト》などの強力なフィニッシャーを安定してリクルートすることができるようになる。

コマンド・ドラゴンなので《爆流忍法 不死鳥の術》型の【モルト NEXT】との相性も中々のもの。お目当てのフィニッシャーが捲れなくてもこのクリーチャーが捲れれば《爆流忍法 不死鳥の術》を再度唱えることができる。1ターンに2回も《爆流忍法 不死鳥の術》を放てば禁断解放もすぐである。さらに5コスト以上なので《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》封印外しにも対応する。

  • シールド戦でもウィニーのほぼ全種類が射程圏内に入る火力、大型除去呪文を再利用できる能力から重宝するだろう。ただ、呪文比率を高めにくいフォーマットなので呪文の連発は難しく、最初のcipでの1発にしても如何に強力な呪文を手札か墓地に抱えるかが課題になる。

ルール [編集]

  • 4つ目の能力は任意だが火力と1ドローを両方使うか、どちらも使わないかの二択である。
    • 以前は「その後、〜よい。」がかかる1ドローが任意火力のみ強制であった。
  • 4つ目の能力は、このターン1回以上呪文を唱えたかだけを参照する。そのターン唱えた回数が2回以上でも《ザーディクリカ》1体につき破壊とドローの効果は1回しか発動しない。

環境において [編集]

登場から期待に違わず【5色コントロール】に広く採用されており、これを主軸とした型は次第に【5色ザーディクリカ】と呼ばれるようになった。

実際のゲームでは4ターン目に《ナウ・オア・ネバー》から始動し、リアニメイト呪文を使ってソリティアすることで1ターンに自身を含めて7コスト以上のクリーチャーが2、3体並ぶことはザラ。次のターンに《聖魔連結王 ドルファディロム》《最終龍覇 グレンモルト》でフィニッシュできることも珍しくない。
もしくは《ロスト・Re:ソウル》を4ターン目に唱えることで大抵のデッキの動きを止めることができる。

相手ターン中にS・トリガーで捲れた《ナウ・オア・ネバー》で繰り返し展開すれば、流れで放った諸々のクリーチャーや呪文による除去で、【赤青ドギラゴン閃】程度の展開力の相手なら盤面をボロボロにできる。

また、《天災 デドダム》《ドンドン火噴くナウ》→このクリーチャー(《ドンドン火噴くナウ》墓地からコスト踏み倒し)→《地封龍 ギャイア》といったように、リソースを稼いで盤面を処理しながら3→5→7→9とフィニッシャーに繋げる動きは王来篇環境【5色コントロール】における強力な動きとして知られる。

しかしDMRP-19の発売を機に【4色ロマノグリラ天門】などの5色に拘らないビッグマナ(主に抜き4色)が台頭し、を含むこのカードは必ずしも環境におけるビッグマナ系のコントロールに採用されるとは限らなくなった。

この他に、EXライフ置きドロー、置き火力に加えて大抵の革命チェンジ(EXライフを消費した場合)に対応するドラゴンという点だけでも十分優秀な事から、《メンデルスゾーン》専用になる事を承知でドラゴンデッキに入れられる事もある。

アドバンスでは【白青赤緑ドラグナー】において《最終龍覇 グレンモルト》とともに《ドラゴンズ・サイン》コスト踏み倒しでき、展開の要を担っている。

『全国大会2019』日本一決定戦では【5色ザーディクリカ】が準優勝を達成。【5色ザーディクリカ】はベスト8進出者中2人が使用していた。

《ブレイン・スラッシュ》登場後は、2枚から多くて3枚投入の《聖魔連結王 ドルファディロム》、1枚から多くて2枚の《CRYMAX ジャオウガ》を掘り当てるための山札掘削エンジンという面が強くなった。

その後も、【ブレスラチェイン】のような【5色ザーディクリカ】基盤、【7軸エンジェルロボ】【白青赤ゾージアミラダンテ】といった白青赤エンジェル・コマンド基盤など、新たなデッキを開拓し続けた。

その他 [編集]

素記号Sr スペルサイクリカ《血聖霊ザーディア》の『混成』ディスペクター

+  合成元との関係

デュエチューブで開発秘話が語られたディスペクターの1体で、「『混成』が呪文戦略」ということからまず《サイクリカ》が選ばれ、『混成』3色の残りを賄う光火クリーチャーということで《ザーディア》が選ばれたらしい。

  • 最後の火力は当初はシールドブレイクする能力で考えられていたが、相手のEXライフを否定してしまう事から没になり、《ザーディア》らしさを残す意図もあって火力能力になったとのこと。
  • また、デザイン当初はシールド追加もついていたが、カードパワーの調整のためEXライフと置き換えになったとのこと[1]
  • DMRP-22版では、着物風の絢爛な衣装を纏った青髪青眼の女性キャラクターが描かれている。

メディアにおいて [編集]

  • 続編の『決闘学園編』では第36話で斬札 ウィンウガタのデッキ交換デュエルで使用。
    また、マナゾーンにも2枚置かれており、少なくとも3枚あることが確認できる。
    また、召喚時には「諸行無常の響きあり!」というセリフを言ったが、声優は公表されなかった。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DM23-BD1(通常版)
    龍の誇りも、そこにはすでにない。

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.自分がターン中に2枚呪文を唱えていた場合、《龍風混成 ザーディクリカ》の「自分のターンの終わりに」の能力は2回トリガーしますか?
A.いいえ、1回しかトリガーしません。何枚唱えていても「自分のターンの終わりに」の能力は1度しか使えません。
引用元(2021.4.16)

Q.《龍風混成 ザーディクリカ》の「自分のターンの終わりに」の能力は、必ず相手のパワー5500以下のクリーチャーを破壊しなければいけませんか? また、破壊だけ行って、ドローしないことはできますか?
A.自分のターン中に呪文を唱えていた場合、「相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊」する効果は必ず使わなければいけません。その後、ドローを行うのは任意です。
A.自分のターン中に呪文を唱えていても、破壊するかどうかは任意で選べます。ただし、破壊する場合はドローも必ず行う必要があるので、破壊だけしてドローしないことはできませんし、破壊せずにドローだけすることもできません。
ただし、バトルゾーンに相手のパワー5500以下のクリーチャーがいなければ、結果的に破壊せずにドローだけできます。
引用元(2022.6.24)


[1] Twitterでのしゃば氏の投稿より