《アビスベル=覇統(デスベル)=ジャシン(てい) [編集]

アビスベル=覇統=ジャシン帝 OR 闇/自然文明 (10)
クリーチャー:アビスロイヤル 17000
革命チェンジ:コスト7以上のアビス
T・ブレイカー
相手のコスト10以上のクリーチャーがあれば、このクリーチャーは離れない。
自分のシールドがブレイクされた時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
終極宣言:自分のターンのはじめに、アビス・クリーチャーを好きな数、自分の墓地またはマナゾーンからコストを支払わずに召喚してもよい。ただし、それらが出た時にトリガーする能力は、トリガーしない。このターン、それらのクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できる。(「終極宣言」は、ゲーム中に一度だけ使える)

DM23-EX3で登場した/自然アビスロイヤル

大型アビスを踏み台に革命チェンジできる超大型アビス。相手の大型クリーチャーがいると離れない耐性を得る他、自分のシールドがブレイクされると確定除去を発揮。
目玉となる終極宣言は、アビスを好きな数召喚扱いでコスト踏み倒しする豪快なもの。cipは使えないが、かわりにアビスラッシュのように相手プレイヤーを攻撃できる効果が与えられる。

革命チェンジで踏み倒せるとはいえ、《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》と同様、対象のコストが重い。
あちらと違って、コスト7以上のアビスなら単色でも構わないが、いかに繋げるかが肝となる。
このクリーチャーに革命チェンジが行えるアビスは多数存在し、同弾には《邪鎧 デ=アムド/「我が力となれ!!」》《邪騎 スベルニル/「我が愛馬よ!!」》がおり、どちらも出したターンに即攻撃に移せる能力があるので困ることはない。
もちろん、コスト軽減を利用してコスト7以上を早期に出すのも手の一つだが、攻撃できなければ意味がない。
ただ、その2つの課題をクリアできる《アビスベル=ジャシン帝》がおり、自身は条件を満たせないが、コスト7以上のアビスをコスト軽減で召喚しやすくし、アビスラッシュで攻撃に移せるので、このクリーチャーへの革命チェンジを潤滑に行いたいなら採用しない手はない。

離れない耐性は相手を選ぶことから発揮されることはまずない。ただ、アビスには除去耐性を付与できる《邪龍 ジャブラッド》がいるので、埋め合わせることはできる。
またコスト10以上のクリーチャーを召喚させる方法は意外と多く、コスト10以上をコスト軽減できる《流星のガイアッシュ・カイザー》や、ササゲールによるコスト軽減を活用するディスペクター相手だとハードルは低くなる。

もっとも、自身もコスト10のため、ミラーマッチだとお互いバトルゾーンを離れなくなることに注意。

シールドがブレイクされるたびに発揮される確定除去は、《冥界を統べる新月のハーデス》と同様、相手の攻撃を牽制する働きがある。
仮にS・トリガーG・ストライクが出ずともダイレクトアタックまで届かせなくするのは大きい。
ただ、このクリーチャーが出るまでにシールドがある程度残っていることが前提となるので、色が共通している《マリッジ・ブルー》でシールドを増やして相手の攻撃を抑えておきたい。

終極宣言は、墓地やマナゾーンにあるアビス・クリーチャーを好きなだけ踏み倒すので、バトルゾーンを埋め尽くすことができる。
しかも、踏み倒したクリーチャーは即攻撃に移れるので、このクリーチャー1体だけでも巻き返すことが可能。
そのかわり、出た時能力はすべて使えないのでアタックトリガーを持つアビスを並べるのが順当だが、できれば反撃を食らいにくくする《ア:ニーオ:マクア》は並べておきたい。

この手のクリーチャーが終極宣言を使えないシチュエーションは主にそのクリーチャーを除去されるか、無視してプレイヤーにダイレクトアタックされるかだが、どちらにもある程度対抗できる能力を持ち合わせている。

同じアビスである《シス=魔=シャル》終極宣言とは、cipが使えるかで差別化が可能。相性の良いアビスはそれぞれ異なるので、上手く使い分けたい。

  • コスト10以上による無敵化能力は、超大型がひしめくゼニス(もとい、ゼニス・セレス)や《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》を意識した効果であり、両者ともT・ブレイカー以上を所持している為に複数除去も行いやすくこちら側の大量展開も合わせカウンターを決めやすく、歴代シリーズ伝統の大ボスに対してのメタ効果である。背景ストーリーを考慮すると「自身の実力と対等、それ以上の力を持つ強敵に対してのジャシンの更なる姿」という所だろうか。
    • その一方で、《DARK MATERIAL COMPLEX》相手との相性は悪く、コストが低いため無敵化対象に入らず、自身の効果で除去できず他のクリーチャーの除去をしようものなら下に置くカードを増やす利敵行為でしかなく、背景ストーリー同様に闇の力を吸収し続ける為一人では勝てない部分が再現されている。

背景ストーリーにおいて [編集]

アビス・レボリューション背景ストーリーにおいてジャシン帝《邪鎧 デ=アムド》を装備し、《邪騎 スベルニル》に騎乗した姿。《ジャシン帝》の「本気」とも称されている。
《アビスベル=覇=ロード》の状態では《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》に一方的に追い詰められたが、《バクテラス》が暴走した隙を付いて深淵へと撤退、《スベルニル》と合流しこの姿となった。
その後は暴走を乗り越え真に太陽と一体化した《バクテラス》と対峙。超獣世界の終極宣言とも呼ぶべき究極の攻撃を食らわせ続ける。しかし、《バクテラス》が自らの身を犠牲にして火文明を守ろうとする覚悟を決めたことで《DARK MATERIAL COMPLEX》が分離。
その後は《COMPLEX》と戦闘を開始する。闇の力を吸い続ける《COMPLEX》には不利を取っていたが、シノビ達の猜疑心に漬け込んだ《COMPLEX》を倒すべく《富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス》が加勢に現れた事で状況は一変。
《エン・ゲルス》の光の前に《COMPLEX》の糧となる闇が全て失われた一瞬の隙を付き《COMPLEX》を撃破した。
《バクテラス》の強い心と、《エン・ゲルス》の豊かな光。かつて自身を封印した両名の力を図らずも借りてしまったことで、《ジャシン》はあまり見せることのない複雑な表情をしていたとのこと。

また、ゴッド・オブ・アビス開始以前には、かつて一度撃退された《クリス=タブラ=ラーサ》にもこの姿を解禁し、《タブラ=ラーサ》を深淵の炎で塵にしている。

現状ではジャシンが何故彼らと敵対したのかは一切不明である。

アニメ・漫画において [編集]

アニメ『デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編』では第43話で斬札 ウィン《アビスベル=覇=ロード》の内1枚から変化する形でパワーアップした姿として登場。声優は他の《ジャシン》系統/邪神くんと同様に羽多野渉氏。
母親への未練を否定し自身の支配を跳ねのける強靭な闇の力を持ちながら、自身の強化を望むウィンとその期待に応えようとする互いに期待する喜びに気づいた邪神くんがウィンに持ち掛ける形で自分の力とウィンの心の闇を合意のもとで共鳴、更に部下のアビスの闇の力も得る形でパワーアップした。
パワーアップした際には邪神ゾーンの月にそのシルエットが映っていた。

その後は続く第44話から第45話のプリンス・カイザ戦(5戦目)で使用。
第44話では《邪騎 スベルニル》cipで墓地から回収され、その攻撃時に革命チェンジ。次のカイザのターンの《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》とその効果で大量展開されたボルシャック軍団に対して、バクテラスのシールドブレイクから出たS・トリガー・プラス《ア:グンテ》《オ:ドユニワ/喰土邪覇》G・ストライクと合わせる形で自身の効果の除去で凌ぎ切り、その後終極宣言を発動し、大量のアビスを展開しカイザを追い込み、最後のS・トリガーで出た《アポカリプス・デイ》も破壊耐性で耐え、ダイレクトアタックを決めた。

第47話のヒーローウガタ戦でもアビスラッシュした《スベルニル》のcipで回収され、そこから革命チェンジして登場。一度は《DARK MATERIAL COMPLEX》の攻撃で破壊されてしまったが、《冥王の牙》スーパー・ボーナスでリアニメイトされると同時に《ジョリー・ザ・ジョニー》エクストラウィンを阻止。その返しのターンで終極宣言でアビスを大量展開して《COMPLEX》に引導を渡すのだが、今回踏み倒したアビスはこれまでデュエマシーンで登場した全員[1]BGMが『決闘学園編』第1期のオープニングテーマの『Winner Win!』という最終決戦に相応しい胸熱仕様になっている

  • 革命チェンジ時には《スベルニル》の馬上に「ハーッハハハハハハ!我こそが、全てのアビスを統べる覇王…アビスベル=覇統=ジャシン帝よ!」と名乗りを上げながら現れるようになっている。また、初召喚された際には「出でよ!闇を統べる新たなるジャシン!革命チェンジ!我がアビスの前では善も悪も、生も死も、火も自然も水も光も、闇さえも無力!世界よ跪け!我こそは、全てを統べる王なり!」という口上をウィンが述べていた。
  • 終極宣言時にはウィンが何らかの口上[2]を述べた後、自身が「我が軍勢よ、世界を蹂躙せよ!」と発し、そして2人で「終極宣言!」と叫ぶ。その後自身の高笑いの後にどこからともなく「アビス…アビス…」というつぶやきが聞こえ始め、それに合わせてアビス・クリーチャーが(墓地から)紫または(マナから)緑の光を纏って次々に現れ、終わりに近づくにつれてつぶやく声も大きくなる。
  • 背景ストーリーでは過去の段階でも変わることが可能だった更なる姿、漫画版では封じられていた最強形態だったのに対し、アニメではこれまでになかった新たな姿にしてウィンとの高みであり、《邪鎧 デ=アムド》は登場せず、最初から鎧を装備している。またこの形態でバクテラスと互角の対決に持ち込めた背景ストーリーとは異なり、アニメではバクテラスがカイザの闇のマナに蝕まれて身体の限界を超えボロボロになっていた事もあり、終始余裕の状況だった。
  • 「幼い時に仕えていた頃の絆を持ち、亡き母の思いに応える為に強化を遂げた」というバクテラスに対し、覇統は「母親の再会を否定し互いに利用する関係ながらも、強くなるその思いに応えようと強化を遂げた」姿であり類似性や対の関係がより強調されている。
  • 口調は強化前の《アビスベル=覇=ロード》の本編の口調に比べると元の厳かなものに戻っている。
    また、ダイレクトアタック時の決め台詞は異なる[3]
    • 第45話のミニコーナーである「今日のカード」としても紹介された。
  • 攻撃モーションはやはりというか剣での斬撃。よく見ると鎧の触手に絡めていたイラストとは違い手で持っている。
  • 背景ストーリーをベースにした第49話でも登場。
  • 漫画『Duel Masters LOST ~追憶の水晶~』では第6話および第7話でウィンがクリスタとのデュエルで使用。
    アビスラッシュで召喚した《邪騎 スベルニル》から革命チェンジした。攻撃技名は「断絶断命剣」。
    • 演出の都合上、使用するカードと台詞が一致しておらず、流れがややわかりにくい。
      • 「出でよ邪神アビスベル」と言っているが、直後に《スベルニル》を召喚している以上、コストを考えるとこの時点ではまだ《ジャシン帝》は出ていないと思われる。
      • 「ジャシンはアビスたちを呼び出す」「全ては墓地より降臨する」と言って《スベルニル》を召喚するが、ターンの途中で墓地からアビスを呼び出す《ジャシン帝》は騎乗前の《アビスベル=ジャシン帝》であって、引いたカードと矛盾する。DM23-SP1《ベル=ゲルエール》等のフレーバーテキストを見る限り、アビスラッシュはジャシン帝に由来する力であるようなので、これは《ジャシン帝》の能力のことではなく《スベルニル》自身のアビスラッシュを言っているのだろう。
      • 《クリス=タブラ=ラーサ》バトルする描写があるが、この時点で《タブラ=ラーサ》はアンタップ状態であり、直接攻撃はできない。しかし《スベルニル》はアビスラッシュで召喚されているため、相手プレイヤーを攻撃することなら可能であり、ここで《覇統=ジャシン帝》に革命チェンジして、《タブラ=ラーサ》にブロックされたと解釈することで全ての流れが説明できるようになる。

余談 [編集]

  • シークレットレア版のイラストの元ネタは、ジャック=ルイ・ダヴィッドのナポレオンの肖像画こと『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』。
    《深淵の三咆哮 バウワウジャ》のシークレットレア版とは元ネタ被りが起こっているが、実はこの絵は5枚存在し、それぞれ微妙に細部が異なる。今回は背景が暗い色で描かれていることから、ヴェルサイユ宮殿所蔵の2枚目がモチーフだと思われる。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 5つ目の能力について

Q.《アビスベル=覇統=ジャシン帝》の「終極宣言」で出た「マッハファイター」を持つクリーチャーは、タップまたはアンタップしている相手のクリーチャーを攻撃できますか?
参照:《邪鎧 デ=アムド/「我が力となれ!!」》
A.はい、攻撃できます。
《アビスベル=覇統=ジャシン帝》の効果で相手プレイヤーにも攻撃できますし、「マッハファイター」で相手のタップまたはアンタップしているクリーチャーにも攻撃できます。
引用元(2024.2.16)


[1] ただし、自身と同一である《アビスベル=覇=ロード》、強化前の《フォーク=フォック》《悪灯 トーチ=トートロット》《邪闘 シス》、自身が騎乗していたもう1体の《邪騎 スベルニル》は登場しなかった。
[2] カイザ戦では「開け、奈落の門!」、ヒーローウガタ戦では「これが最後のターンだ…見せてやる、俺達の終極を!」であった。
[3] カイザ戦では「これが深淵(アビス)の力だ!」ヒーローウガタもとい《COMPLEX》戦では「闇を統べるのはこのジャシン帝だ!奈落へ堕ちろ!!」であった。