王来MAX背景ストーリー [編集]PREV [編集]該当弾 [編集]DMRP-21 「王来MAX 第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」 [編集]
十王大戦の後、龍頭星雲の向こう側で力を蓄えていたジャオウガだったが、ディスペクターの襲撃を受け、その際に一王二命三眼槍が実は「邪鬼王来烈伝」、つまりモモキングにとっての超獣王来烈伝だったことを知る。そしてそこに封じられるべき12の王の力を集めて取り込んだことで、英雄の力を取り込んでパワーアップする存在である鬼レクスターズとなったのだ! ジャオウガにとっての一王二命三眼槍は、モモキングにとっての超獣王来烈伝だった。龍頭星雲の向こう側で、ジャオウガは鬼の歴史を統べる王となったのだ。 ジャオウガに取り込まれたのは、「悪魔王」「魔刻王」「聖龍王」「奇跡王」「起源王」「天災王」「禁断王」「邪悪王」「暗黒王」「陽炎王」「零源王」「創世王」という、邪鬼王来烈伝に刻まれた12の王の魂だった。
モモキングらがディスペクターとの決戦を終えた直後、ジョー星に突如として一本の槍が撃ち込まれた。そして次の瞬間、槍が発した爆発的なエネルギーによって星は跡形もなく消え去ってしまう。 槍を撃ち込んでジョー星を破壊したジャオウガは、さらに鬼レクスターズの大軍勢を超獣世界の各文明に侵攻させていく。そしてその一方で自身は上空に玉座を設置すると、余裕たっぷりに腰を下ろすのだった!! 鬼レクスターズを相手に奮闘する神聖十二神騎𝄇だったが、突如として鬼たちが巻物を広げはじめる。鬼たちが巻物からの力を受けてにわかにパワーアップすると、神聖十二神騎𝄇はひとたまりもなく蹴散らされてしまった。 鬼レクスターズとは、英雄だったクリーチャーが鬼の歴史に取り込まれたことで、ジャオウガの配下へと下っていった存在。それを巻物に封印することでより力を凝縮したのが鬼レクスターズのタマシードなのだ!
玉座に座ったジャオウガは、超獣世界を破壊すべく最強の鬼レクスターズである神ナル機カイ「亜堕無」とEVENOMIKOTOを送り出した。ブランド、Code:1059、バラギアラ、ゲンムエンペラーが立ち向かうが、「亜堕無」とEVENOMIKOTOは創聖と蒼世の力で新しい世界を生み出し、ブランドたちをその中に取り込んでしまった。 「亜堕無」とEVENOMIKOTOによって作られた新しい世界。そこは停滞と退廃のエデンだった。ブランドたちは脱出のために「亜堕無」とEVENOMIKOTOを攻撃するどころかそうしようと考えることすらできず、もはや朽ち果てるまでエデンで暮らし続ける運命にあった。 「亜堕無」とEVENOMIKOTOが創り出したエデンに取り込まれ、退廃していくブランドたち。だがその時、超獣世界そのものが大きく鳴動すると、各文明の大地が大きな力を秘めた結晶をタマシードとして地表へと次々に排出し始めた。 超獣世界は鬼の侵攻によって自らの存在が危機におかれていることを絆の力によって察し、各文明からその歴史が刻まれたタマシードを次々と生み出したのだ。 各文明の大地から生み出されたタマシードが共鳴し、エデンに取り込まれたブランドたちへと絆をつないでいく。その文明で生きた数々の生命、戦いの歴史、護られてきた平和、すべてがマスターであるブランドたちに味方し、ブランドが、バラギアラが、Code:1059が、ゲンムエンペラーが、次々と黄金の光に包まれていく。 ブランドたちは超獣世界の歴史や仲間たちとの絆の力を受けてパワーアップする究極のスター進化、S-MAX進化に目覚め、ブランド-MAX、バラギアラ-MAX、Code:-MAX、ゲンム-MAXが誕生する。 S-MAX進化とは、超獣世界の歴史や仲間たちとの絆の力を受けてパワーアップする究極のスター進化なのだ!
崩壊したジョー星に駆けつけたモモキングが対峙したのは、十王大戦でジャオウガが持っていた一王二命三眼槍が、禍々しい鬼の姿へと形を変えたものだった。 「我は『邪鬼王来烈伝』として覚醒した、邪王来混沌三眼鬼。ジャオウガを王とするのが我が使命。邪魔者は排除する」 仲間を失った怒りから三眼鬼へと斬りかかるモモキングだったが、ディスペクターとの戦いですべてを出し尽くしておりかわされてしまう。そして突き出された槍がモモキングの腹に突き刺さる。だが、気づけばモモキングの代わりにボルシャックが貫かれていた。 モモキングに別れを告げたボルシャックの気配は身体の崩壊と共にゆっくりと薄れていき、その魂は超獣世界の大気と合一すると、やがて散り散りになっていったのだった。 モモキングのピンチを救ったのは、長い旅から帰ってきたジョニーだった。相棒のシルバーにまたがったジョニーは、三眼鬼に向けて弾丸のごときロープ「テキサス・ストーム」で捕縛しようとする。 ジョー星跡地に辿り着いたジョニーは、モモキングを助ける前にまずは宇宙空間に放り出された瀕死のジョーカーズたちをタマシードにすることで、どうにか救出していたのだった。 モモキングのS-MAX進化を見届けたジョニーも、MAX-ザ・ジョニーへとS-MAX進化を果たす。 邪王来混沌三眼鬼、「亜堕無」、EVENOMIKOTOの相次ぐ敗戦を知り、上空ではジャオウガが今まさに玉座から立ち上がろうとしていた……!! DMRP-22 「王来MAX 最終弾 切札! マスターCRYMAX!!」 [編集]
空中に設置した玉座に座るジャオウガのもとに、神聖十二神騎𝄇が駆けつける。 「ジャオウガ、お前の非道もここまでだ!」 だが、それを聞いたジャオウガがついにその重い腰を上げる。 「ジャオウガ様、なりません! まだ立ち上がるべき時ではない!!……ぐわーっ!!!」 「復活」の鬼として蘇ったヨミノ晴明Rの制止も聞かず、ジャオウガが玉座から立ち上がる。その衝撃で神聖十二神騎𝄇は一人残らず消し飛び、ついでに横に立っていたヨミノ晴明Rまでもが消し飛ばされてしまった。 立ち上がったジャオウガが「亜堕無」とEVEの亡骸に邪王来混沌三眼鬼を槍として突き刺すと、「亜堕無」とEVEはそれぞれ三眼鬼を身体に取り込み、鬼S-MAXの力でディスペクターだった時の情報から身体を復元して復活を果たす。 復活を遂げた「亜堕無」-鬼MAXとEVE-鬼MAXに立ち向かうブランド、「正義星帝」、マニフェストをはじめとするレクスターズたちだったが、「亜堕無」-鬼MAXは対峙した者を原初の姿にまで戻してしまう能力を持っていた。だが、レクスターズたちが生まれたばかりの無力な姿へと戻され、再び発生したエデンに取り込まれそうになったその時、紅の龍と、金の龍が降り立つ。 レクスターズの危機に駆けつけたのはサッヴァークとダイナボルトだった。 「正義星帝」から神聖十二神騎𝄇の最期を聞いたサッヴァークは、その思いを継承することを誓う。そして人の手で造られし龍が、正義の絆でS-MAX進化を遂げ、サッヴァーク-MAXとなり、「亜堕無」-鬼MAXと対峙する。 一方ダイナボルトは、カツドンの力をまとってEVE-鬼MAXと対峙する。だが、EVEが放った蛇に噛まれ、毒の効果で自我を失ってしまう。無防備なダイナボルトにトドメの一撃が迫る。しかし、自我を失ったはずのダイナボルトの中に一つだけ残ったものがあった。 闘って、勝って、そして守るべきものを守る。そうしてつながれてきた思いを無駄にするわけにはいかない。その強い思いでダイナボルトは無意識にもかかわらず体内に巡る毒を炎で焼き尽くし、自我を取り戻すと、燃え上がらんばかりの闘志でカツキングの魂との共鳴を果たす。
モモキングとジョニーはS-MAX進化を発動してジャオウガに立ち向かう。神速の刀と弾丸がその身体に突き刺さり、ジャオウガは倒されたかのように思われた。 「S-MAX進化か。忘れてはいないか? その力は、当然鬼の歴史にもあることを」 無数の鬼の巻物の中から現れたジャオウガが告げる。 「我が名はCRYMAX ジャオウガ! 鬼S-MAX進化の力、見せてやろう!!」 そう言って放ったジャオウガの大咆哮は大地を激震させ、あまりの揺れの強さに「世界をつなぐ柱」が倒壊してしまう。 すると時空が歪み、世界がひび割れ始めた。 「ジャハハハハ! この邪魔な柱がなくなれば、鬼の世界がこちら側に落ちてくるぞ! そうなればこの龍の世界はおしまいよ! モモキングよ! 予告したとおり、貴様の大事なこの世界を奪わせてもらう!!」 世界を奪うというジャオウガの言葉を聞いたモモキングとジョニーは、自らに異変が起きていることに気づく。凶悪な爪。禍々しい角。そう、身体が鬼になりかけているのだ。「ジャハハハハ! この世界が鬼の歴史に押し潰されようとしているのだ! 鬼になれ、モモキング! 貴様らも、鬼の歴史の一部になるといい!!」 モモキングとジョニーが鬼にされかけ思うように動けない中、身体を鬼にされかけながらも動いた者がいた。ジャオウガを強者と認めたゲンムエンペラーがどこからともなく現れ、S-MAX進化を発動して無限の質量の夢幻の無をぶつけたのだ。 あのゲンムエンペラーすらも一瞬でやられてしまうのか……と思う間もなく、鬼S-MAXの力を咆哮とともに拳に乗せて一気に解き放つCRYMAX ジャオウガの必殺技、邪王極限怒号掌が襲いかかる。超スピードで繰り出された掌底が、モモキングとジョニーを彼方の岩へと一撃で叩きつけた。 龍の歴史では、鬼の歴史にはかなわないのか。邪王極限怒号掌を受けたモモキングとジョニーの心が折れそうになったその時、巨大な龍の咆哮があたり一面に響き渡った。そして気が付けば一陣の風とともに、1体の龍がモモキングとジョニーを守るようにジャオウガの前に立ちはだかっていた。 「……誰だ、お前は!?」 「オレの名はジョラゴン! 仲間を、この世界を傷つけるやつは許さない!」 そう宣言したジョラゴンは、タマシードとなったジョーカーズたちからの絆の力を受けてS-MAX進化し、MAX-Gジョラゴンとなる。 「おのれ、やはり龍が立ちはだかるか!!」 組み合うMAX-GジョラゴンとCRYMAX ジャオウガ。その力は完全に互角だった。だが、徐々にジョラゴンが押されていく。ジョラゴンの身体もまた、鬼化しつつあるのだ。 「ジャハハハハ! 我の勝利だ!!」 しかし、そこでジョラゴンが吠える!! MAX-Gジョラゴンの言葉を受け、モモキングとジョニーがジョラゴンの背に手を当てる。するとS-MAXのパワーが流れ込み、CRYMAX ジャオウガを圧倒しはじめる。 「馬鹿な……なんだこの力は! ありえん!!鬼の歴史と同等以上の歴史を、3人で紡いできたとでも言うつもりか!」 押されはじめたジャオウガに、ジョニーが、ジョラゴンが、モモキングが告げる。 「ずっと一人で、託す道のいないお前には分からない!」 それでも、3人の体ももはや完全に鬼化する直前で、鬼の世界がこの世界を押しつぶすまでもう時間がない……だが、その時不思議なことが起こった。 「これは、まさか龍の歴史の具現化か!? ならばその柱、もう一度壊させてもらう!」 だがジャオウガが柱に気を取られたその一瞬の隙を突いたモモキングがその虹の柱に、自分の身体ごとジャオウガを押し込んだ。 「グオオオ! モモキングよ、何をする気だ!!」 「柱が崩れて世界が崩壊するというのなら! お前には、オレとともにこの世界の新たな柱になってもらう! 喜べジャオウガ! お前の望みどおりこの世界はお前のものだ! ただしこの世界は……絶対に、絶対に壊させない!!」 虹の柱に押しつけられたジャオウガがモモキングとともに柱と融合していく。しかし「鬼の……歴史を……!」と吠えながら柱に引きずり込まれまいと最後の抵抗を試みるジャオウガにより、融合がうまくいかない。 「ダメだ! このままでは、新たな柱の完成よりも世界の鬼化の方が早い!!」 ジョニーとジョラゴンが鬼化しつつもジャオウガをどうにか柱に押し込もうとしたその時! 光文明の女王の呼びかけに応えた5文明のクリーチャーたちが、ガイアハザードとともに集結する。 「鬼化を止めるのは我らに任せてくれ! 5文明の力を合わせて、自然文明の繭をロケットで空高くに打ち上げるのだ!!」 真海の覇王となったググッピーはカリヤドネの奥に残された、汚染から逃れるために零龍襲来時に作られていたロケットによって、繭を天に打ち上げるのに力を貸す。 「イエ~イ、火文明のみんなでかき集めた爆薬で、ロケット発射準備オッケーってわけ! 準備はい~い? 3、2、1、いっけ~!!」 U・S・A・AIDORUの合図でロケットが発射され、自然文明の繭を天高くに運んだ。 5文明が力を合わせて打ち上げた繭の力で世界の鬼化は解除され、ジャオウガはモモキングとともに虹の柱と融合していった。 ……戦いは終わった。ジョニーとジョラゴンは再び旅に出ることにした。タマシードとなったジョーカーズや、モモキングを柱の封印から解放する手段を探すために。そして5つの文明は、互いに手を取り合ってようやく訪れた平和を維持していくのだろう。 ― デュエル・マスターズ新章 完 NEXT [編集]参考 [編集]タグ:
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