引き継ぎ [編集]とあるカードが別の状態や別のカードになった時、もともと受けていた効果などを受け継ぐこと。 引き継ぎが起こりうるケース [編集]効果などを引き継ぐかどうかが意識されるのは、主に以下の場合である。
引き継ぎが起こらないケース [編集]
解決による引き継ぎ [編集]呪文、起動型能力、誘発型能力の解決によって、とあるカードが受けていた状態が、進化したり、覚醒したりして別の名前のクリーチャーになった時に引き継がれること。 解決という手順を踏まない常在型能力による状態は引き継がれない。常在型能力による状態変化は、常に対象となるクリーチャーに発生し続けているだけである。 パワーに関する引き継ぎ [編集]
その他の特性、適用された効果の引き継ぎ [編集]
「クリーチャー」に対する引き継ぎ [編集]対象が「このクリーチャー」もしくは「そのクリーチャー」と指示されるクリーチャーが、進化、覚醒などによって別のクリーチャーになっても、同一のクリーチャーとして扱われる。
攻撃の引き継ぎ [編集]
装備品の引き継ぎ [編集]クロスギア、ウエポン、オーラ(以降、まとめて装備品とする)を付けたクリーチャーが進化などした場合、装備状態が引き継がれる。 進化クロスギアによって、クロスギアが進化・退化した場合も、クロス先はそのまま引き継がれる。 位相の引き継ぎ [編集]例えばサイキック・クリーチャーを別のサイキック・クリーチャーに裏返す時、裏返る前にアンタップされていればアンタップ状態のまま裏返り、裏返る前にタップしていればタップ状態のまま裏返る。 2枚以上を進化元とする際、及びG・リンクする際に、元となるカードの中にタップとアンタップが混ざっていた場合、タップが優先される(総合ルール801.2b,803.3a)。元となるカードのうち1体でもタップされていれば、1つとなったオブジェクトはタップ状態になる。 フォートレスなど、タップの位相が存在しないカードタイプに変化した場合、位相はリセットされる。タマシードなど、タップの位相が存在するカードタイプなら引き継がれる。
召喚酔いとマッハファイターの情報について [編集]それらについては、根本的に「引き継ぎ」とは異なる考え方となる。 定義としてはそのカードが前のターンからバトルゾーンにあったか、またそのカードが出たターン中かというのは、カードごとに記憶される。 退化で考えれば、1ターン中に《死神術士デスマーチ》と《龍脈術 落城の計》を使うことで《∞龍 ゲンムエンペラー》を登場させたとする。それは召喚酔いしている。その理由は《デスマーチ》が出たターンの情報を引き継ぎしたというわけではなく、進化元の《∞龍 ゲンムエンペラー》が『そのカードが自分のターンのはじめから続けてバトルゾーンにない』[1]ことで、召喚酔いが消えていないからである。 別の例では《龍波動空母 エビデゴラス》がある。《龍覇 M・A・S》などでフォートレスとして出した同じターンに《龍素力学の特異点》を2枚唱えるなどをして《最終龍理 Q.E.D.+》に龍解したとする。それは召喚酔いしている。一見すると引き継ぎしているようにも見えるが、定義通りカードごとにバトルゾーンにあるターンは記憶されていて、同一カードである両面カードは必然的に召喚酔いをしている/していないターンが同じになるだけである。また、「クリーチャーごとに」ではなく「カードごとに」と記載してあるとおり、非クリーチャーでも召喚酔いの判定はされている。 ウエポンでも同じ。《王・龍覇 グレンモルト「刃」》で《将龍剣 ガイアール》を装備して同じターンにガイアール・コマンド・ドラゴンである《グレンモルト「刃」》が攻撃したら《猛烈将龍 ガイバーン》に龍解するが、《ガイバーン》はカードとして出たばかりのターンなので召喚酔いしている。 最後に、《ソーナンデス <レイザー.Star>》を挙げる。前のターンにコスト2進化元を出しておいて、今のターンになってからそのクリーチャーに進化させるとする。それはタップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。進化元の出たターンはいつだったかは、新たな一番上には引き継ぎされない。
引き継ぎ早見表 [編集]
分……複数のオブジェクトに分かれる場合、それらすべてのオブジェクトに同値で引き継がれる。 ※……タップが優先される その他 [編集]
参考 [編集]タグ:
[1] 総合ルール301.5.より引用。進化元のカードは「出す」に該当しないが、「(いつから)ある」は記憶されているという意味。 [2] 通常の覚醒リンクはターン開始ステップに行われるため、発動している状態イコールそのカードが自分のターンのはじめから続けてバトルゾーンにあったことを意味する。なので召喚酔いとは無縁。V覚醒リンクの《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》はスピードアタッカーも持っているため二重に召喚酔い対策をしている。 [3] 攻撃中のクリーチャーに進化クリーチャーが横跳びしてきた場合、そのまま攻撃は続行される。DM24-RP2時点では、攻撃しているクリーチャーの側から他のクリーチャーに横跳びすることがないため、その場合の処理は不明。 [4] 《「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》などで魔導具クリーチャーがウエポンを装備している状況はあり得る |