スター進化(しんか) [編集]

DMSD-17で登場したスター進化クリーチャーのみが持つキーワード能力

ボルシャック・大和・モモキング KGM 火文明[ジョーカーズ] (6)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/アーマード・ドラゴン/レクスターズ 7000+
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その2枚のコストの合計よりコストが小さい相手のクリーチャーを1体破壊する。
攻撃中、このクリーチャーのパワーを、自分の墓地にある火のカード1枚につき+2000する。

進化方法は通常のものと同じだが、バトルゾーンを離れる時は置換効果で一番上のカードのみが離れる。《太陽王ソウル・フェニックス》の効果に似ているが、こちらは置換効果なので、《神羅スカル・ムーン》などの置換効果による除去には効果がない。

除去されても進化元を残せるため、除去された際のディスアドバンテージが少なく済む。
基本的には進化の上位性能といえるが、革命チェンジが必ず失敗するため、クリーチャーによってはこの点が大きな難点となりえる。

ルール [編集]

  • NEO進化の「(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)」の括弧書きと同じく、スター進化の「(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)」は、特殊タイプとしての性質を括弧書きしたものである。そのため、スター進化能力無視されていても、離れる時には置換効果が発動する。
  • スター進化クリーチャー構成カードが1枚の状態(進化元もおらず、オーラも付いていない状態)で離れる場合も、スター進化能力による置換効果で離れる。これはスター進化の置換効果は、「下のカードがバトルゾーンにとどまる」効果ではなく、「一番上のカードだけが離れる」効果だからである。ただし、これによって構成カード全てが離れるため、革命チェンジJチェンジは成立するし、後述の理由から「離れた時」の能力も誘発する。
    • かつてはエターナル・Ωの裁定により、「スター進化能力」によって離れるために革命チェンジは失敗すると考えられていた。現在は上述の通り、エターナル・Ωも含め入れ替えることは可能である。
  • 複数枚で構成されるクリーチャーのうち一部のカードがバトルゾーンを離れることになった場合、そのときの状態によってクリーチャーとしてバトルゾーンを離れるか、カードとして離れるかが判定される。(総合ルール 109.2b)
    • スター進化の耐性が発揮されたら、オーラが一番上ではないのなら、「クリーチャーとしてゾーン移動」を行う。オブジェクトとしてのクリーチャーはバトルゾーンに残ったままになるが、「破壊された時」などの能力は問題なく誘発する。

その他 [編集]

  • あるクリーチャーを元にして別のクリーチャーとなり、離れるかわりに元のクリーチャーに戻るというのは、解除龍回避のようでもある。
  • デザインの原型はMagic:The Gatheringのキーワード能力「覇権」と思われる。
    元々覇権そのものがデュエマなどの進化システムをMTGに輸入したものなので、スター進化はさらに逆輸入となる。
  • 背景ストーリーにおいては「英雄の力を身にまとう能力」と説明されている。
    フレーバーテキスト上では敵対するクリーチャーからの攻撃を、身にまとった英雄の魂が身代わりになって防ぐような描写がなされており、「バトルゾーンを離れる場合、1番上のカードのみが離れる」除去耐性は、背景ストーリーでのこの描写が反映されていると思われる。
  • 王来MAXではS-MAX進化(読み:スターマックスしんか)が登場した。クリーチャーとしての性質は大きく変わっている。
    • イメージとしては、プレイヤーを進化元にバトルゾーンに出て、自身は除去耐性を持たないがプレイヤーが負けるのを置換効果で防いでくれるというもの。
  • 2023年8月19日にデュエチューブに公開された動画でDeadmanは、主人公側がスター進化、敵側がEXライフ、という能力の割り振りは開発の早期段階で決まっていたと明かした。その上で「過去の経験上、主人公側が小回りの効きやすい超重量級じゃない方がやりやすいだろう」と王来篇当時のスター進化のデザイン方針を語っていた参考

参考 [編集]


公式Q&A

Q.「スター進化」とは、どういう能力ですか?
A.バトルゾーンを離れる際、かわりに一番上のカードのみが離れる能力です。下にある進化元となったクリーチャーは、バトルゾーンに残ります。
引用元(2021.4.2)

Q.「スター進化」はどうやって使いますか?
A.通常の進化クリーチャーと同様です。指定された種族か文明のクリーチャーの上に重ねてバトルゾーンに出します。
引用元(2021.4.2)

Q.《テック団の波壊Go!》の「バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。」の効果を使う場合、《コッコ・ルピア GS》から「スター進化」している《ボルシャック・モモキング》はどうなりますか?
A.進化元の《コッコ・ルピア GS》がバトルゾーンに残り、《ボルシャック・モモキング》だけが手札に戻ります。《テック団の波壊Go!》の効果により《コッコ・ルピア GS》《ボルシャック・モモキング》の両方が手札に戻ろうとしますが、《ボルシャック・モモキング》が持つ「スター進化」の置換効果によって《コッコ・ルピア GS》はバトルゾーンに残ります。
引用元(2021.4.2)

Q.スター進化クリーチャーである《ボルシャック・大和・モモキング》が攻撃する時、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の「革命チェンジ」を宣言しました。この場合、「入れ替える」ことはできますか?
A.いいえ、できません。「革命チェンジ」のような入れ替える効果は、入れ替わるクリーチャーを構成するカードがすべて手札に戻らない状況では実行されません。
この場合、「スター進化」の置換効果により《ボルシャック・大和・モモキング》のみが離れ、進化元のクリーチャーが残ることになるので、入れ替えは失敗し、結果的に《ボルシャック・大和・モモキング》はそのまま攻撃を継続します。

+  (総合ルール 701.26. )

引用元(2021.4.2)

Q.オーラの付いた火のGRクリーチャーの上に《ボルシャック・大和・モモキング》が「スター進化」しました。この《ボルシャック・大和・モモキング》がバトルゾーンを離れる場合、どうなりますか?
A.かわりに、付いていたオーラが離れます。「スター進化」の置換効果で離れるのは、そのクリーチャーの構成カードのうち一番上にあるカードです。
引用元(2021.4.2)

Q.自分のリンクしている《龍神ヘヴィ》《龍神メタル》がバトルゾーンにいる状況で、その上に《ボルシャック・モモキング》を進化してバトルゾーンに出しました。この一番上の《ボルシャック・モモキング》のみが離れ、再構築により進化元のクリーチャーが残る際、下のカードはリンクしたままですか?
A.いいえ、どちらか片方のクリーチャーのみがバトルゾーンに残ります。《ボルシャック・モモキング》を出した時点で、進化元に置くカードの順番を決定する必要があります。《ボルシャック・モモキング》が離れて再構築が行われる際、重ねた《龍神ヘヴィ》《龍神メタル》のうち、上に置いた方がクリーチャーとしてバトルゾーンに残り、もう一方はその下に重ねられたままになります。
(総合ルール 801.1b[3]
引用元(2021.9.7)

Q.自分の《激沸騰!オンセン・ガロウズ》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《エヴォ・ルピア》を召喚してバトルゾーンに出しました。《エヴォ・ルピア》の「出た時」の能力で《オクトーパ <カーネル.Star>》を重ねた後、《激沸騰!オンセン・ガロウズ》の「水または火のクリーチャーを召喚した時」の能力で《オクトーパ <カーネル.Star>》を山札の一番上に表向きで置く際、「スター進化」の置換効果で一番上のカードだけを山札の上に置きました。その後、山札の上に置かれた《オクトーパ <カーネル.Star>》はバトルゾーンに出せますか?
A.はい、出せます。出す際、適正に進化できるクリーチャーの上に重ねる必要があります。
引用元(2021.9.24)

Q.相手の《The邪悪 寄成ギョウ》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《デンジャデオン <ラグマ.Star>》をバトルゾーンに出しました。「出た時」の能力をかわりに相手が使いますが、その能力でこの《デンジャデオン <ラグマ.Star>》を選んだ場合、「スター進化」によって一番上の《デンジャデオン <ラグマ.Star>》のみがマナゾーンに置かれますか?
A.いいえ、進化元も含めて構成カードすべてがマナゾーンに置かれます。《The邪悪 寄成ギョウ》の置換効果で選ばれた自分のクリーチャーの「離れる時、かわりに」のような置換効果は適用できません。
引用元(2021.9.24)

Q.相手の《神羅スカル・ムーン》の「破壊される時」の置換効果によって自分の《ボルシャック・モモキングNEX》が破壊される場合、「スター進化」の効果で進化元のクリーチャーをバトルゾーンに残せますか?
A.いいえ、残せません。置換効果は各イベントにつき1回しか適用されません。《神羅スカル・ムーン》の置換効果に対して、更に「スター進化」の置換効果を適用することはできないので、《ボルシャック・モモキングNEX》は通常通り破壊され、進化元のカードごと墓地に置かれます。
引用元(2021.9.22)

Q.バトルゾーンに自分の《「戦慄」の頂 ベートーベン》《ボルシャック・モモキングNEX》がいます。
《ボルシャック・モモキングNEX》が破壊される時、《「戦慄」の頂 ベートーベン》の能力によって与えられた「エターナル・Ω」と、「スター進化」の置換効果はどちらが優先されますか?
A.《ボルシャック・モモキングNEX》の持ち主がどちらの置換効果を適用するか選べます。
スター進化」を適用した場合、《ボルシャック・モモキングNEX》のみが墓地に置かれ、進化元のクリーチャーはバトルゾーンに残ります。「エターナル・Ω」を適用した場合、《ボルシャック・モモキングNEX》とその進化元を含む構成カードがすべて、手札に戻ります。
置換効果は各イベントにつき1回しか適用されないので、両方を適用することはできません。
引用元(2021.9.22)

Q.《ボルメテウス・モモキング》《爆龍覇 リンクウッド/「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》の呪文側を唱えて、効果で《銀河大剣 ガイハート》を装備しました。この《ボルメテウス・モモキング》がバトルゾーンを離れる場合、「スター進化」の置換効果でかわりに離れる「一番上のカード」は、装備されている《銀河大剣 ガイハート》ですか?
A.いいえ、離れるのは《ボルメテウス・モモキング》です。ドラグハート・ウエポンはクリーチャーの構成カードではないので、一番上のカードは変わらず《ボルメテウス・モモキング》であるためです。再構築でクリーチャーが残った場合、装備していた《銀河大剣 ガイハート》も装備したまま残ります。
引用元(2021.10.22)

Q.自分の、下にカードが置かれていない《グラスパー <チェインレック.Star>》がバトルゾーンにいる状況です。
この《グラスパー <チェインレック.Star>》が攻撃する時、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の「革命チェンジ」を使い、入れ替えられますか?
A.はい、入れ替えられます。《グラスパー <チェインレック.Star>》を手札に戻す際、「スター進化」の置換効果が適用されますが、適用された結果、その構成カードがすべて手札に戻りますので、問題なく入れ替えを実行できます。
引用元(2022.6.24)

Q.《MAX-Gジョラゴン》の「このクリーチャーが召喚によって出た時、または自分のターンのはじめに」の能力で《禁断英雄 モモキングダムX》を手札からマナゾーンに置きました。そのターン中に《MAX-Gジョラゴン》が離れる際、「スター進化」の置換効果を適用できますか?
A.いいえ、できません。《MAX-Gジョラゴン》に与えられるのは能力だけで、カードタイプや特殊タイプは与えられません。「スター進化」クリーチャーをマナゾーンに置いても「スター進化」クリーチャーとしては扱いませんので、そのルールも適用されません。
引用元(2022.6.24)

Q.自分の《烈火大聖 ソンクン》を進化元にした《我我我ガイアール・ブランド》が破壊される際、「スター進化」によって、かわりに一番上のカードが離れました。
この時、進化元だった《烈火大聖 ソンクン》の「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力はトリガーしますか?
A.はい、トリガーします。《我我我ガイアール・ブランド》が墓地に置かれた時点で《烈火大聖 ソンクン》が特性が無視されていない状況でバトルゾーンにいるため、その能力がトリガーします。
引用元(2023.6.23)

+  類似裁定(2023.8.4)

Q.自分の《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を進化元にした《我我我ガイアール・ブランド》が破壊される際、「スター進化」によって、かわりに一番上のカードだった《我我我ガイアール・ブランド》が離れました。
この時、進化元だった《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の「このクリーチャーがタップ状態で破壊された時」の能力はトリガーしますか?
A.いいえ、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》自身は破壊されていませんので、能力はトリガーしません。
引用元(2023.7.21)

Q.自分のターン中、自分の《禁断英雄 モモキングダムX》と相手の《星空に浮かぶニンギョ》がバトルゾーンにいる状況です。
自分が《竹馬の超人/テイクバック・チャージャー》の呪文側を唱えて、自分の《禁断英雄 モモキングダムX》を選んだ場合、《禁断英雄 モモキングダムX》はマナゾーンに置けますか?
類似能力:「スター進化
A.はい、マナゾーンに置きます。自分のターン中なので、自分の《禁断英雄 モモキングダムX》の「禁断スター進化」の置換効果が先に適用されます。その結果《禁断英雄 モモキングダムX》のカードのみがマナゾーンに置かれます。
先に「禁断スター進化」が適用されたことで、《星空に浮かぶニンギョ》の置換効果は適用されません。
引用元(2023.10.11)


[1] 続編の『キングMAX』および『デュエル・マスターズ WIN』シリーズも同様になっている。
[2] 「オーライ」と「王来」が掛かっている(DMRP-17のCMでも同様)。
[3] 複数のカードを進化元として進化クリーチャーをバトルゾーンに出す場合、進化元となるカードを好きな順番で、その進化クリーチャーの下に重ねて置きます。