【トラマルGGG】 [編集]
三度のガチンコ・ジャッジに勝つ事で強力なコスト踏み倒し効果を発揮する進化クリーチャー《獣鬼装甲トラマルGGG》を主軸としたビートダウンデッキ。
獣鬼装甲トラマルGGG R 火文明 (5) |
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ハンター/エイリアン 6000 |
進化-自分のヒューマノイド1体の上に置く。 |
このクリーチャーが攻撃する時、相手と3回ガチンコ・ジャッジする。自分が3回勝ったら、コスト12以下の進化ではないハンターを1体、コストを支払わずに召喚してもよい。自分が2回だけ勝ったら、コスト8以下の進化ではないハンターを1体、コストを支払わずに召喚してもよい。 |
W・ブレイカー |
《獣鬼装甲トラマルGGG》のガチンコ・ジャッジを利用して重量級ハンター及びハンター複合ゼニスを早期に呼び出し、そのカードパワーに物を言わせて豪快にビートしていくのがこのデッキの基本的な狙い。高いコストと召喚時限定cipの存在からコントロール目的で使うことが殆どなゼニスを、ビートダウン目的で使うことのできる数少ないデッキでもあり、普通のデッキではまず行えない「ゼニスによるビートダウン」を体験する事ができる。
運要素の絡む痛快なプレイングが楽しめるデッキとして、DMR-07発売以降ファンデッキ愛好家を中心に細々とではあるが組まれ続けている。
必須カラーの火を中心に一部の無色カードをタッチで投入し、2ターン目のマナブーストを目的にサイドカラーとして自然を加える赤緑T無色の形が最も一般的。
ガチンコ・ジャッジの勝率を限界まで高めるため、低コストのカードはマナブースト系を中心に必要最低限しか投入されないという、ビートダウンとしては特異な構成をとる。
主に以下のようなタイプがある。
1.鬼羅丸型 [編集]
現状最もポピュラーな型。
《超絶奇跡 鬼羅丸》のガチンコ・ジャッジでスピードアタッカー化した味方を1〜3体踏み倒し、1ショットキル気味に決着まで持ち込む。
デッキ内に中型クリーチャーが多くなりがちな事から豪快な踏み倒し効果は期待しにくいが、12マナの鬼羅丸を5ターン前後で召喚した上で、1〜2体程度スピードアタッカーを呼ぶことができるだけでも十二分に強力である。後述の型と比べると、特別な下準備無しでも打点を生成しやすいのが利点。
セオリーからは外れるが、《鬼羅丸》の決定力を上げるために、そちらで踏み倒す重量級呪文やクリーチャーを投入してみるのも面白い。
突飛な構成になる上それらが手札に来れば当然腐ってしまうが、反面ガチンコ・ジャッジの勝率も上がるため、まったく無い手だとは言い切れない。
大掛かりなものとしては【オールデリート】とハイブリッド化させる手がある。
4枚投入しておけば《超絶奇跡 鬼羅丸》の連続ガチンコ・ジャッジにより中々の確率で当てることができる上、忘れられがちだが元々【オールデリート】でよく使われる《アクア・スペルブルー》がハンターである事から、いざとなればそちらも《獣鬼装甲トラマルGGG》で踏み倒せる。
2.カイザー「刃鬼」型 [編集]
《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》をメインフィニッシャーに据えたタイプ。
【カイザー「刃鬼」】に入る大型マナブーストや妨害札などのサポートカードを、丸々《獣鬼装甲トラマルGGG》の進化元に入れ替えたような構成となる。
《トラマルGGG》のガチンコ・ジャッジでの3連勝に失敗してそのままシールドをブレイクしてしまうと、肝心の《「刃鬼」》のガチンコ・ジャッジ回数が減ってしまうため注意。
殴り返しで倒せるクリーチャーがいるなら、シールドより先にそちらを攻撃してガチンコ・ジャッジを発動させるのが安全。
また、通常の【カイザー「刃鬼」】よりも早く《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》を出せる反面、過剰なマナブーストを行わないことからマナゾーンに踏み倒す対象を確保するのが難しいという難点もあり、他の型と比べるとプレイングが全体的に難しい。
一方で、踏み倒し対象のリアニメイトも可能な事から他の型に比べてハンデスに若干の耐性を持つ。
3.王牙型 [編集]
最も古いタイプの型。
《黄金龍 鬼丸「王牙」》で場を一掃し、あわよくば《王牙秘伝ゴールデン・ビクトリー》も唱えることで手数も揃えていく。
《獣鬼装甲トラマルGGG》登場当時は目立つような踏み倒し先が《黄金龍 鬼丸「王牙」》か《勝利宣言 鬼丸「覇」》くらいしか無かったこともあり、《トラマルGGG》のデッキと言われれば大概はこの型を指していた。
だが、《勝利宣言 鬼丸「覇」》の殿堂入りと、より打点を揃えやすい上記の《超絶奇跡 鬼羅丸》と《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》が登場した事から、《黄金龍 鬼丸「王牙」》自体はいざという時のための全体除去要員として数枚投入されるケースの方が多く、《「王牙」》そのものを主軸に据えたタイプはマイナーな傾向にある。
主要カード [編集]
候補カード [編集]
マナブーストの候補 [編集]
進化元の候補 [編集]
トラマルで踏み倒す候補(9〜12コスト) [編集]
トラマルで踏み倒す候補(8コスト以下) [編集]
鬼羅丸で踏み倒す候補 [編集]
その他の候補 [編集]
S・トリガーの候補 [編集]
超次元の候補 [編集]
このデッキの回し方 [編集]
2ターン目のマナブーストから《爆走鬼娘モエル・ゴー》に繋げ、効果で《獣鬼装甲トラマルGGG》かもしくはそちらで呼び出す対象をサーチ。
次のターンで場に残った《モエル・ゴー》をトラマルに進化させ、ガチンコ・ジャッジで3回勝利を狙うところまでがこのデッキの基本的な流れ。
進化元をバトルゾーンに維持する事が肝心なため、トラマルが出るまでは不用意な攻撃は避けたほうが良い。
ちなみに《爆走鬼娘モエル・ゴー》でサーチする際、上記のカードが既に手元に揃っていて特に欲しいカードが決まらない時は、2体目の《爆走鬼娘モエル・ゴー》をサーチすると良い。
1体目の《爆走鬼娘モエル・ゴー》が進化する前に除去された際の対策になる上、このデッキではややコストが低めな《爆走鬼娘モエル・ゴー》が山札から減る事で、わずかながらガチンコ・ジャッジの勝率を上げることができる。(>山札圧縮)
その他の選択肢としては、ハンデスを匂わせるデッキ相手には《永遠のリュウセイ・カイザー》などのマッドネスをサーチ、高コストのカードばかり見えるデッキ相手には、ガチンコ・ジャッジで3連勝できなかった時の保険として《逆転王女プリン》をサーチするなど。
《逆転王女プリン》をサーチすると手札からコスト踏み倒しを行える反面、ガチンコ・ジャッジで捲れる確率は下がるので、サーチの際は状況を良く見てから。
3回勝利時に召喚できるコスト9〜12のハンターはどれも1体で勝負の流れを左右するほどのカードパワーを持つので、よほど追い詰められた状況でない限りはごり押しで強引にダイレクトアタックまで持ち込めるだろう。
具体的なフィニッシュ方法としては、以下のような例が挙げられる。
3回勝利出来なかった場合も、2回まで勝てば《逆転王女プリン》を出してトラマルをアンタップする事で、再度攻撃しながらガチンコ・ジャッジを行える。
また、《逆転王女プリン》はガチンコ・ジャッジで出た際にもアンタップ効果を発動できるので、何にせよ諦めない事が肝心である。
コスト8以下でも《永遠のリュウセイ・カイザー》や《R.S.F.K.》など十分強力なクリーチャーは多数存在するので、ガチンコ・ジャッジが失敗する事を見越してある程度投入をしておきたい。
ただし、あまり入れすぎると一番出したいコスト9〜12のハンターが出にくくなり本末転倒なので、テストプレイを重ねて丁度良いと感じる枚数を見つけると良い。
《獣鬼装甲トラマルGGG》のコスト踏み倒し効果は召喚扱いなので、《異端流し オニカマス》を筆頭とした召喚以外に反応するメタカードを気にせずに攻められるのが利点。
ただし、それ以外の踏み倒し効果(《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》など)は通常通りコスト踏み倒しメタの影響を受けるので、ある程度の対策は講じておいたほうが良いだろう。
このデッキの弱点 [編集]
《獣鬼装甲トラマルGGG》の進化元を直前に除去されたり、トラマルで出す対象がハンデスに狙われたりすると、デッキ全体の速度が大幅に落ちてしまうのが弱点。
相手がビートダウン寄りなデッキであれば、S・トリガー持ちの進化元を多めに投入する事で進化元が足りない状況をある程度カバーする事ができる。
一方のハンデスは《解体人形ジェニー》のようなピーピングハンデス相手はどうしようもないものの、それ以外であれば《隻眼の鬼カイザー ザーク嵐》と《永遠のリュウセイ・カイザー》という優秀なマッドネスで対抗できるため、余裕があれば投入しておきたい。
《爆走鬼娘モエル・ゴー》でサーチしつつ相手に見せれば、相手としても迂闊にハンデスは出来なくなるだろう。
このデッキにおけるマナブーストは基本的に3ターン目に《爆走鬼娘モエル・ゴー》に繋ぐ為だけに存在するので、きっちり2ターン目に撃つ事ができないと他のデッキ以上に腐ってしまうのも難点。当然枚数を増やせば安定して撃てるようになるのだが、このデッキの場合それらを増量した分だけガチンコ・ジャッジで負ける確率が上がってしまう。
ガチンコ・ジャッジに強い《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》だけを4枚投入し、後は他のマナブースト札を1枚ずつ投入していって、マナブーストとガチンコ・ジャッジの両方が上手く回る配分を自身で見つけると良い。
極論ではあるが、いっそマナブースト札のスペースをすべてS・トリガーなどに入れ替えて、《獣鬼装甲トラマルGGG》が出るまで守りに徹するというのも手である。
ガチンコ・ジャッジに勝たなければ始まらないデッキのため、こちらと同じく重いカードを大量に搭載したデッキが相手だとガチンコ・ジャッジが安定しなくなる。
こればかりは運の問題なので、上記のマナブーストの件と同じくデッキが回りつつガチンコ・ジャッジにも勝てるようなカードの配分を自身で見つけ、後はガチンコ・ジャッジに勝つことを天に祈ろう。
その他 [編集]
- 公式の対戦動画ではデュエプリンス・ノエルが使用。本人曰く「ハロウィンなので楽しいデッキを」という理由から双極篇時期にまさかの登場を果たしたが、対戦相手であるラーメン仙人の使用する【赤白レッドゾーン】の速攻の前に為す術なく敗北してしまった。
サンプルレシピ [編集]
週間!DMデッキ開発部DASH Vol.32より。
前述の通り、コラムの執筆時期の関係で《黄金龍 鬼丸「王牙」》がフィニッシャーとなっており、《逆転王女プリン》など現在は高確率で投入される採用候補が所々抜けている。
週間!DMデッキ開発部DASH Vol.40より。
こちらは《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》のデッキとして紹介されたものだが、《獣鬼装甲トラマルGGG》と《仰天無双 鬼セブン「勝」》が展開の起点となっている。
なお《勝利宣言 鬼丸「覇」》殿堂入り前に作られたレシピなので、そちらが2枚投入されている。
《獣鬼装甲トラマルGGG》と《仰天無双 鬼セブン「勝」》で《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》を直接踏み倒す他、《仰天無双 鬼セブン「勝」》の効果でS・トリガー化した《「獅子」の頂 ライオネル・フィナーレ》を召喚し、他のシールドに埋まった刃鬼の暴発を狙い、極め付けに《天運ゼニスクラッチ》で山札からの踏み倒しも狙うというコンセプト。
《獣鬼装甲トラマルGGG》と《仰天無双 鬼セブン「勝」》の橋渡し役として、その両方にアクセスできる《百鬼ヤコウ》が採用されているのもポイント。
通常の【カイザー「刃鬼」】とも【トラマルGGG】ともまったく違う型破りな構成となっているのは、さすがDMデッキ開発部といったところか。
コロコロチャンネル公式動画「激闘!デュエマコロシアム!!」バツバツ秋の陣決勝戦より、ノエルのデッキレシピ。
オーソドックスな構成の《超絶奇跡 鬼羅丸》型。
当サンプルレシピの中では本来のデッキコンセプトに最も忠実で、参考やコピーデッキ元には一番適しているだろう。
参考 [編集]