デュエプレ [編集]

デュエル・マスターズ プレイスの略称。
ユーザー間で利用されることがある他、公式Twitterアカウントのプロフィール欄でも「#デュエプレ」が推奨ハッシュタグとして挙げられている。

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

2019年12月18日に一般配信開始したデュエル・マスターズのスマートフォン用ゲームアプリ。デジタルカードゲームの一種である。AndroidとiOSに対応する。
タカラトミーのトミーサイドと数多くのソーシャルゲームを手掛けているDeNAが共同で開発をしている。
またWizards of the Coastも開発協力に参加した。
2020年7月9日にはPC版(AndApp)をリリース。
スマートフォン端末ではエントリーゲート オブ ドラゴンサーガ以来2度目の対戦ゲームとなるが、本作はプレイヤー間対戦とアプリ内課金の要素があるソーシャルゲームとなった。

正式名称は「DUEL MASTERS PLAY'S」と英語表記で、公式による略称は「デュエプレ」。
このwikiではTCG版デュエル・マスターズと並べて紹介する場合には「TCG版」「デュエプレ」とそれぞれ表記する。
“プレイス”は、遊ぶ(plays)と居場所(place)のダブルミーニングである。

  • 2021年4月3日に、デュエマスタートアプリ「デュエマであそぼう!」がリリースされた。基本的な部分はデュエプレの流用だが、コンセプトはTCG版の遊び方を学ぶことに特化したゲームであり、デュエプレとは違い「マナゾーンのタップ・アンタップ」の実装、クリーチャーのタップが実際に90度右に傾く、収録カードが王来篇のものなどの違いがある。
    その後は2022年4月9日に「デュエマであそぼう!2022」が、2023年4月15日に「デュエマであそぼう!!!」がリリースされた。

ゲームシステム [編集]

基本的にTCG版のルールが踏襲されている。その上で主にゲームテンポの向上や操作の省略を目的としたルール変更がいくつかある。
また、「攻撃等をスキップしたときに警告を表示する」「できることがなくなった時に自動ターンエンドする」といったサポート機能を利用したり、CPU戦では更なる省略ができる[1]

また、カードのスペックやレアリティにTCG版から調整が加えられているものが多く存在する。詳細は下記を参照。

VER.2.2.2までは対人戦にのみ制限時間があったが、VER.2.2.3からはCPU戦でも制限時間が設けられた。

特徴 [編集]

  • 最初期は無課金で入手できるカードがやたら渋く設定されていた。それは徐々に改善されていき、現在ではイベントでスーパーレアかSR確定チケットの配布がほぼ毎回のように行われている。
    • にじさんじコラボの実施時(2020年9月)、不具合発覚により数日間メンテナンスで遊べなくなったが、そのお詫びとして合計50パックの無料配布を敢行し、いい意味で多くのユーザーを驚かせた。当時は「ログインボーナス+デイリーミッション3つ達成」で1日1パック程度のゴールドしか手に入らなかった時期であり、無料50パックは破格だった。
  • 毎月の新パック実装の度にメンテナンスが行われている。そのため、他のソーシャルゲームと比較するとメンテナンス発生の頻度が高く、平均して毎月1回以上は起きている。
    特にリリース開始1週間は相次ぐメンテナンスで殆どプレイできず、プレイヤーのフラストレーションを募らせた。その後も時折、メンテナンス時間の延長やメンテナンス終了直後の再メンテナンス発生などがあった。
    そのため、メンテナンスが起きる度プレイヤー間では延長されるかなどが話題になる。
    • 現在では緊急メンテナンスは滅多に起こらなくなったが、新弾リリース後は毎回のように環境に影響を及ぼすバグが発生するようになった。世代が進み、複雑な処理が増えたのが原因と思われる。
  • クリーチャーカードの8割以上には固有のボイスが設定されており、カードを使ったり攻撃することでカードが喋る。固有のボイスが設定されていない場合も共通もしくは固有の効果音が設定されている。詳細はボイスを参照。
  • BGMに力を入れており、配信サービスでの配信も行われている。作曲者は音楽ゲームで著名な人物が多数起用されている。詳細はBGMを参照。
  • 導入後に運営が想定する使用率を上回ったカードに対してはTCG版の殿堂入りに対応するDP殿堂で行われることもあるが、他のゲームアプリと同様にカードの効果調整(エラッタ)が行われることも多い。想定使用率が下回ったカードは性能の上昇処置が行われることもある。
    • 明らかにカードの性能が変わるエラッタが無告知で行われることはないが、テキストの統一や特定の条件時の処理の明確化を目的とする軽微な更新は、しばしば無告知で行われている。[2]

ゲームバランス [編集]

カード・デッキ編成 [編集]

カードの入手方法 [編集]

プレイヤーが入手できるカードを以下に記述する。

  1. ゲーム開始時点で配布される、各種4枚ずつのベーシックセットのカード。種類は一定。
  2. 様々な方法で入手できるゲーム内専用通貨「ゴールド」、配布や報酬で入手できる「パックチケット」、課金アイテム「ジェム」のいずれかによって購入したカードパックのカード。種類はパックによるがランダム。
  3. 課金アイテム「ジェム」によって購入した構築済みデッキのカード。種類はデッキによるが一定。
  4. 課金やイベント報酬などで手に入るSRチケット。チケット1枚につきスーパーレアがランダムに1枚手に入る。
  5. シティバトル・メインストーリー・レジェンドバトル・レベルアップの報酬として入手できるカード。種類は報酬によるが一定。
  6. シティバトル・レジェンドバトル・ランクマッチの報酬か、カードの分解によって得られる「DMポイント」を消費する生成によるカード。種類は指定可能。
  7. 多数のパック(初回300パック、2回目以降200パック)を開封してセレクションポイントを貯めることで1枚得られるセレクションチケット。対象のカード(シークレットも含む)を指定して交換できる。

カードパックの内容 [編集]

1パックの封入カード枚数は5枚。本家同様、カードにはレアリティが設定されており、中身はランダム。

各レアリティごとの排出率は下表のとおり。おおむね全分解した際に1枚当たり43DMポイント付近に収束するようになっている。

レアリティ排出率分解で獲得できるDMポイントの期待値
DMPP-01DMPP-15スーパーレア1.50%約42.52 DMポイント/枚
(1パック5枚なので約212.6)
ベリーレア4.50%
レア12.00%
アンコモン30.00%
コモン52.00%
+  計算式
レアリティ排出率分解で獲得できるDMポイントの期待値
DMPP-16DMPP-17ビクトリーカード0.30%約42.52 DMポイント/枚
(1パック5枚なので約212.6)
スーパーレア1.20%
ベリーレア4.50%
レア11.00%
アンコモン30.00%
コモン53.00%
+  ほぼ同じ割合
+  計算式
レアリティ排出率分解で獲得できるDMポイントの期待値
DMPP-24ビクトリーカード0.45%約42.87 DMポイント/枚
(1パック5枚なので約214.3)
スーパーレア1.05%
ベリーレア4.50%
レア11.00%
アンコモン30.00%
コモン53.00%
+  ほぼ同じ割合
レアリティ排出率分解で獲得できるDMポイントの期待値
DMPP-23ビクトリーカード0.60%約43.20 DMポイント/枚
(1パック5枚なので約216.0)
スーパーレア0.90%
ベリーレア4.50%
レア11.00%
アンコモン30.00%
コモン53.00%
レアリティ排出率分解で獲得できるDMポイントの期待値
DMPP-22ビクトリーカード0.75%約43.55 DMポイント/枚
(1パック5枚なので約217.8)
スーパーレア0.75%
ベリーレア4.50%
レア11.00%
アンコモン30.00%
コモン53.00%

1パックから同じカードが重複して排出されることがある。

パックから排出されるカードは、7%の確率で金枠・ラミネート仕様(~DMPP-09EX)、エフェクト追加仕様(DMPP-10~)の「プレミアム」バージョンになる。
プレミアムカードは外見が異なるほか、分解したときに得られるDMポイントが通常版の約3倍と高い。ゲーム内ショップなどで入手できる「プレミアムチケット」を使うと、任意のカードをプレミアム化することができる。

また、一部のスーパーレアは20%の確率でフルフレームイラストの「シークレット」バージョンが排出される。
シークレットカードの差異は外観のみ。分解時のDMポイントは通常版と同様。
プレミアムとシークレットは独立した仕様であり、両立する。

DMPP-06以降は、1パック購入するごとに「セレクションポイント」が1つ与えられる。これを1つの弾で300貯めると、その弾の中のカード1枚と交換できる「セレクションチケット」が手に入るという、いわゆる天井システム。また、一度300ポイントに達した弾では、以降200ポイントごとにチケットが貰える。

DMPP-16以降の一部のカードはMODE→CHANGE版、DMPP-22以降はDramatic Card版が約33%で排出される。

カードパックからは入手できず、構築済みデッキや各種イベント等でのみ入手できるイラストのカード「プライズ」が存在する。

カードの生成・分解 [編集]

それぞれのコストは「DMポイント」でやり取りする。
DMポイントはカードの分解のほか、シティバトルやランクマッチなどの報酬でも入手できる。
カードの生成に必要、および分解で得られるDMポイントの量は下表の通り。

レアリティ生成分解(ノーマル)分解(プレミアム)
レジェンド32008002300
ビクトリー
スーパーレア24006001700
ベリーレア800200550
レア30070200
アンコモン1002060
コモン501030

1枚も持ってないカードでも生成できるが、生成できるのはノーマルカードのみ。
シークレットカードMODE→CHANGEDramatic Cardは生成できない。
プレミアムカードは直接生成できないが、ノーマルカードを生成後プレミアムチケットでプレミアム化することができる。
ベーシックセットに収録されているカード、および入手条件が特殊な「プライズカード」は生成・分解することができない。
つまり、イラスト的に特殊な仕様を除けば全種類のカードが生成で入手可能。

デッキ編成 [編集]

所持しているカードでデッキを組むことができる。デッキを組む際のルールは本家に準ずる。
所持カードは複数のデッキで共有できるため、同名カードは最大4枚所持しておけばデッキ編成に不自由することはない。

デッキは、

  • 自分で一から作る
  • 作成済みのデッキをコピーして作る
  • デッキコード[4]から作る
  • 公式が用意したデッキレシピから作る

の4つの方法で編成できる。
デュエプレ公式サイトでデッキレシピを作ることも可能。

プレイヤーが所持できるデッキは30個まで。(New と All それぞれ30個)

ゲームモード [編集]

24時間毎の午前05:00に更新される3種のデイリーミッションが設定されているが、いずれのゲームモードでもデュエルによって達成すればミッション達成となり、ゴールドを獲得でき、これは無課金で続けていくなら重要な収入源となる。
DMPP-09からは、一部のデイリーミッションがゴールドからパックチケットに変更された。最新弾のパックを購入する目的なら150ゴールドを間接的に貰っているのと同じである。シティバトルでの報酬のゴールドが大幅に削減されたが、パックチケットの配布でカード資産の増えるペース自体は上がっている。

  • DMPP-20現在のミッション報酬
    • 3つのデイリーミッションで30+30+70ゴールド
    • ウィークリーミッションとして
      デイリーミッション3回達成20ゴールド
      デイリーミッション6回達成最新弾カードパックのパックチケット1枚
      デイリーミッション9回達成
      デイリーミッション12回達成

登場キャラクター [編集]

  • プレイヤー
    主人公。アバターや性別、服装やアクセサリーを変更することが可能。CVは男:岩端卓也、女:稗田寧々。一部のキャラクターをスキンとして投影することもできる。
  • NPC
    以下のキャラクターは、スキンとして使用可能なごく一部を除き、CPU操作のキャラとなる。
  • 使用するデッキ名はメインストーリーではわかりやすい特徴の名前に、シティバトルとレジェンドバトルでは各々の性格や来歴、デッキやクリーチャーの特性などが反映されたらしき凝った名前になる。
    デッキタイプはいずれもキャラクター毎に大まかな個性が存在するが、個々の構成はわかりやすいのもあれば、コントロールなのか中速なのか速攻なのか種族デッキなのかコンボデッキなのか、テーマがはっきりしない時もある。カイトコタロウが安定して強いという意見が多いが、難易度調整なのか、カードパワーを見るに大まかなデッキ構成の強さとしては レジェンドデュエリスト=五守護>その他住民 となっている。
    使用されたデッキのほとんどはこのwiki内のキャラクターのページに有志の調査によって記録されており、特に五守護のデッキは完成度が高いものばかりなので、彼らのデッキを真似て作るのも一つの楽しみであろう。
    新フォーマットが施行された当初は、レジェンドバトルのザキラやミミを除くすべてのNPCのデッキが「New Division」に準じて組まれていたようだが、最近ではこのフォーマットを無視した構築のデッキを使うNPCが大幅に増えた他、なんとDP殿堂を無視したデッキまで現れた。

レジェンドデュエリスト(原作キャラクター) [編集]

デュエプレオリジナルキャラクター [編集]

コラボ [編集]

  • ロックマンエグゼ
    • ロックマン
    • フォルテ
  • WIXOSS
    • 小湊るう子
    • 明日平和(ヒラナ)
    • タマヨリヒメ(タマ)
    • ピルルク
    • ウリス
  • 七つの大罪
    • エリザベス
    • ディアンヌ
    • キング
    • メリオダス
  • 五等分の花嫁
    • 中野一花
    • 中野二乃
    • 中野三玖
    • 中野四葉
    • 中野五月
  • ポプテピピック
    • ポプ子
    • ピピ美
    • ハンドシャッフラー勝舞
    • ポプテ・ルピ子
    • ヘルシェイク矢野
  • この素晴らしい世界に祝福を!
    • アクア
    • めぐみん
    • ダクネス
    • ウィズ
    • ゆんゆん
  • ライザのアトリエ2
    • ライザリン・シュタウト
    • クラウディア・バレンツ
    • リラ・ディザイアス
    • パトリツィア・アーベルハイム
  • 【推しの子】
    • アイ
    • アクア
    • ルビー
    • 有馬かな
    • MEMちょ
    • 黒川あかね

演出 [編集]

スーパーレアのカードは使用時や効果発動時に個有の特別なエフェクトを出す物も多い。スーパーレアを引けたら、演出を見てみるのも一興。
また、ベリーレアでも発動時に専用の演出が入る呪文も一部存在する。(例:《ヘブンズ・ゲート》
共通のエフェクトは以下の通り。

  • 通常クリーチャー召喚
    • 光…電磁フィールド展開後、一回空に飛び上がり降りてくる
    • 自然…樹の根のようなエフェクトが出現
    • 水、闇、火、多色…エネルギーが渦となり集まって出現する
  • 進化クリーチャー召喚
    • 光…画面全体から光が集まり形成され、光を放出し出現する
    • 水…通常とは逆回りかつより大きな渦が出現
    • 闇…画面全体を暗雲が包み込み、紫の雷となり現れる
    • 火…火山弾が降り注ぐ
    • 自然…緑色の渦が集まって現れる

また、攻撃時にクリーチャーごとに異なる演出がみられる。

拡張パック [編集]

その他 [編集]

  • 1試合が7分で終わるように一部ルールを変更してリリースされた[6]。具体的にはマナコストの支払いや探索システム、その他効果のランダム化が該当すると思われる。
  • 権利元はTCGと同じタカラトミーだが、エントリーゲート オブ ドラゴンサーガなどのアプリや「遊戯王デュエルリンクス」などの他TCGアプリとは異なり、DeNAとの共同開発のために原作で登場したキャラクターはアニメや漫画での松本しげのぶ氏の作画ではない今作オリジナルキャラのイラストに合わせたものになっている。
    • アニメ内の放送枠ではCMは放送されず、CSではデュエマアニメを再放送していたキッズステーションではなくデュエマ開発に携わった三井物産が関わっていたアニマックス内において、DeNAのソーシャルゲームや関連するソニーのゲームを扱う「ゲーム☆マニアックス」コーナー内での紹介など権利関係は複雑である。
    • 生放送などのゲストもタカラトミーではない外部で人選が選ばれており、その内容を見てタカラトミー側が審査をしてデュエチューブなど本家動画の出演の是非を決めるという形になっている。
  • カード内にフレーバーテキストを書くスペースが必要となるTCG版のような制約が存在しないため、全カードフレーバーテキストが設定されている。
    • フレーバーテキストがあったカードには、初登場版で書かれていなくても、構築済みデッキで書かれているものがあればそれを優先して載せる傾向にある。
    • オリジナルのフレーバーテキストがある物には、どちらかというと差しさわりの少ない、昔のTCG版を想起させる内容が多い。
  • フレーバーテキストやクリーチャーのボイスの中には背景ストーリーに言及するものもある。TCG版と似たような流れを辿っているが、収録順やゲームデザインの変更に合わせてか、TCG版にはなかった出来事や経緯が微妙に異なる事件なども見られ、デュエル・マスターズ プレイスオリジナルのストーリーが展開されている。(例:敵対色五大王ではなくウェーブストライカーに対抗する力となっている、不死鳥編に繋がる世界崩壊は進化クロスギアではなくインビンシブル呪文の激突の結果となっているなど)
  • デジタルであるデュエプレと対比して、本家は「紙版」(もしくは単に「紙」とだけ)と呼ばれることは多くなった。
    • 無論、DCGが出る前でもカードの略称には「紙」(ジャンクデッキなら紙束)は存在していた。
  • 漫画『キング』では第1話でこのアプリの画面が映っていたため、こちらの世界でもリリースされている。ゲーム画面が流用されているものの権利関係の都合でデュエプレの名は出てこずあくまで「デュエマのアプリゲー」という扱いになっている。

参考 [編集]

公式リンク [編集]


[1] 設定でON/OFFの切り替えが可能
[2] 例えば《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》の注釈文や《シヴィル・バインド》の「文明をひとつ選ぶ」→「文明を1つ選ぶ」の修正、バトルゾーン以外のカードを数える際の「○体」→「○枚」、《魔龍バベルギヌス》の踏み倒しを誰がするのかの明確化などがある
[3] そのカードは、無調整だとTCG版のプレミアム殿堂の性能で実装されてしまうことになるため、プレミアム殿堂の原因となった部分を修正した結果相手の山札破壊が消えた説がある。
[4] ユーザーが作成したデッキレシピのコード。発行から24時間有効
[5] アニメ『ビクトリーV3』の零(れい)の方
[6] 参考:「www.famitsu.com/news/201909/26184071.html」、 ただしそこでは「ランクマッチで」とは書かれてない